何歳になっても結婚してないシャアは駄目オトコ 7

1 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/01 12:08:35 ID:???
何の因果か真っ二つのアクシズに取り残され、
自炊生活を送り始めた、アムロ ヾ ゚一゚ノ と シャア ヾ,▼∀▼ノ

ところが無人のはずのアクシズには、何と・・

         ,-―- 、
        /ロ≠   ヽ
        .i    ノ|ノ)从)  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       ヾ、 イ' l l |l <   12人のプルズがいました
         ゞl|、 ヮ,.イ!  .\_________
        . リへ.!]、リ

まとめサイト(月光蝶氏編集)
ttp://axis2000.hp.infoseek.co.jp/log/dame/dame.html

前スレ:37歳にもなって結婚してないシャアは駄目オトコ 2
ttp://comic5.2ch.net/test/read.cgi/x3/1088572771/

詳細は>>2-3

2 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/01 12:09:34 ID:???
御邪魔しちゃって2get

3 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/01 12:09:51 ID:???
アクシズの愉快な仲間たち。主食はスパム、おやつはプリン。

シャア・アズナブル…アクシズ一家の転落王。
 この歳にして手に入れた友人と幼女に囲まれた生活に、人生をやり直している気分との発言も飛び出す元総帥。
 でもアクシズ弾劾裁判だけは勘弁な!

アムロ・レイ…アクシズ一家の良心。
 シャアに人生を狂わされている機械オタの元ヒッキー(連邦軍エースパイロット)。
 腐れ縁が続いて一緒にアクシズで漂流生活を送る羽目に。
 技術力を生かして今日もアクシズのどこかで修理作業中。家事万能、漂流一家の大黒柱。

プル達…ニュータイプの少女エルピー・プルをベースにグレミー・トトが兵器として作り出した12人のクローン。肉体年齢は10歳。
 プルA〜Lとぞんざいな命名でモルモット扱いされていた上に、アクシズの冷凍睡眠カプセルに6年間も放置されていた。
 漂流中のシャアとアムロに解放され、騒々しくも平和な毎日を送っている。

4 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/01 12:18:03 ID:???
プルA…多分姉妹で一番オリジナルの「プル」に似た性格(甘いものとお風呂が大好き。天真爛漫)
    喫茶店跡でみつけたレシピが宝物。いつかチョコパフェ食べたいな。
プルB…姉妹中では最もプルツーに似ている(責任感が強く、独立独歩を愛する)
    たまには一人になりたくて散歩します。 12姉妹中ではあまり目立たないけど、やる時はやります。
    アムロが遭難しかけた時救出した功労者の1人。
プルC…おとなしくて無口。恥ずかしがりや。お裁縫はじめました。
    ちょっとだけアムロを意識してますが、まだまだコドモです。
プルD…オヤジっぽい。豪快に笑ったり人情話で泣いたり。はっきり物を言う。
    メカの扱いも得意。難しい事を考える前にまず手を動かしてみるタイプか。
    でも裁縫なんかは苦手らしく、他の娘に袋を作ってもらったりしている。
プルE…無口無表情。ア○ナミ系。ママに潜在的甘えッ子。
   「バカなの?」とか天然でマジメに訊いてしまうところはまだちょっと年齢の割に幼いかも。
   「がんばれ」「まけるな」のくじけない魂も持つ、12姉妹の白眉(実は「お父さん」も結構気に入っているらしい)。
プルF…辛口お姉さん系(セイラ風)。ちょっと寒がり。優しさ装いつつトゲがある。昨今名言増大中。
   (実は閻魔帳(ガクガクブルブル)をつけている・・その中身を知った者は(あうあうあうあうあうあ))
プルG…普通の「プル」の性格だが、男言葉で喋る俺女。Eと仲良し。
    星座に夢見る少女らしい面も。シャアの王子様らしい面をちょっとだけ意識。
    星座事件でも、某ミュージック事件でも(笑)、シャアの方が悪いのに
    きっぱり流したり、「ワルカッタヨ(TT)」と、謝ったりする所は好漢。竹を割ったような娘かな。
プルH…やり手の電波娘。NT能力12人中最強。実は策略家か!?
    時々ララァになっていた(笑)が、最近は本人も段々目覚めつつある(恋するIなどの影響か)。
    成長して、だんだん死者たちの業を乗り越えつつあるかも。
プルI…マジメで理路整然と喋る。シャアと日夜壮絶なディベートを繰り広げるプチギレン。
    シャアの得体の知れない面や怖い面をちょっと知りながらもダメ男と急速接近(笑)、
    自分の心が自分で割り切れないのに戸惑う乙女。
プルJ…軍人気質。シャアを「大佐」と呼ぶ。不器用に大佐ラブ、恋のためなら命賭けます。
    IやHと違って、演技や計算で自分や他人を誤魔化す事が全然出来ない分、恋はいつも体当たり。
    でも自分の気持ちに素直な分、恋の悩みも少ないかも。最近Iと結んだ淑女協定でちょっと複雑かな?
プルK…人当たりがよく落ち着いている(ミライ風)。誰に対しても敬語で喋る。
    伝記作者のように、日常生活を静かに送りながら全てを見ているヒトになるのかも。
プルL…怖がりですぐに泣く。末っ子系。マイナス感情に敏感。宝物の「お父さん」をいつも抱いている。
ハロ部隊…度重なる改造を加えられ、今その機能を正確に把握してるのはアムロのみ。

12 名前:読書の秋4 :04/12/05 11:43:22 ID:???
アムロ「ただいま〜〜」
一同「・・・・・!!!」
アムロ「あれ?どうしたの?みんなそろって。
     誰もいないから探しちゃった。」
そういっていつものほえほえ笑顔で笑うアムロの顔を見て
誰ともなく、ほっと力を抜いた。
プルL「あ・・・あの・・・あのね・・・シャアがまた覗きをしようとしてね
    覗きをしようとするをしようとしてね・・・」
プルJ「L!」
しかし、このまま腹を割かれるのといつものオラオラでは
その耐性からいってもオラオラの方がいいだろうと思い直しJは黙った。
アムロならこの二人を止められるだろうから。
アムロ「そっか。やっぱりか。あれ?でも、オレ、ちゃんとガードを
     おいていったはずだけど・・・プルC?プルE?」
プルC「ママのお手伝いをしようと思ったの」
プルE「シャアはイケナイの・・・アムロ、怒ってる?」
アムロ「怒ってやしないよ。でも二人とも、顔が赤いよ?」
プルC「フラフラするの」
プルE「頭も少し痛いかも・・・」
プルI「湯当たりだ・・・」
プルA「のぼせてるの?だから変だったんだ・・・二人とも」
アムロ「オーケィ。二人ともとりあえずは水分を取って、薬を飲まなきゃね
     他のみんなも行こう。湯冷めするよ。
     今日は粉末ジュースの箱を見つけたんだ。一緒に飲もうね。」
プルD「やったーーーー!ジュースだ!スゴイすごい!!」
プルB「フルーツプリンも作れるかな?イチゴプリンとか!」
アムロ「ほら、キッチンに行こうな。ちゃんと頭も乾かすんだぞ」
プル達は口々にどんなジュースを飲もうか話し合いながら
脱衣所を出て行く。
シャア「・・・あの・・・アムロさん・・・」
アムロ「お前の処分はまだ終わってないよ」
くるりと振り向き、ほえほえした笑顔でそう言い放つアムロ。
しかし目だけは笑っていない。

それだけでシャアは悟った。何も終わってはいないのだというコトを。

その後、お風呂の中で本を読むのは禁止になったりはしたが
今日も明日も明後日も、変わらぬ日常が続いていくことに
変わりはなかった。




19 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/05 16:07:32 ID:???
…ちゅっ
「ん…?」
アクシズの変わらぬ夜明け。日暮れのない、朝日もない、常夜の真闇に包まれた1日の始まり…
乱雑ながら静けさに包まれた自室でアムロは唇に違和感を感じて、瞼に光を呼び込んだ。
意志に力を込め…体に動きを呼び…覚醒する意識に自我を目覚めさせ…
ゆっくりと、今日も変わらぬアクシズの1日を迎えようとその身を起こす。
「…おはよう、アムロ」
「プル…エル…か。おはよう」
ベッドの片隅に小さな身体を座らせる、どこか幼い雰囲気を感じさせる少女。
薄暗い蛍光灯に淡く煌めく髪。微かな空調に吹き乱れる髪。僅かに潤んだ蒼い瞳。
肩に彼女の小さな手が添えられ、心地よい柔らかみと温かみを感じさせる。
自分を揺すり起こすため、だろう。
少女がいつも大事に抱きしめている“おとうさん”は壁を向いた姿勢でベッドの端に置かれていて。
その姿勢がまるでそっぽを向いているよう…
Lがどこか、かすれたような声で呼びかける。
「アムロ…あのね。あさごはんだよ?もうみんな食卓についてアムロ待ってるの」
「あ、そうか。もう朝なのか…」
昨夜も遅くまでBが寝物語に昔話をせがみ、Cが脇で裁縫に糸を通し。
そしてシャアを粛正して…もう幾夜を越えたか分からない、アクシズの平穏な日々が今日も、また。
ん…?アクシズ…ラー・カイラム…どこかのアパート…?
「プルL…そう言えば、さ」
「?」
どこか感じるこの感覚…さっきまで僕がしゃべっていたのは、ミネバ?
いや、そんな筈はない。ミネバという、あのジオンの忘れ形見の少女と自分は会ったことが無い筈。
それとも小さな自分がララァと、顔も知らない…でも親近感の持てる青年と一緒に蟹を食べていた狭い一室の光景…?
無いはずの記憶。しかしそこに感じる既視感。
奇妙な思いがゆっくりと、重石のように脳の片隅に引っかかっている…
「アムロ…なに?」
ぼんやり、にっこりと微笑む少女が髪を揺らしながら不思議な笑みに頬をほころばせつつ。
「なにか、たのしいゆめでも見たの?」
「あ…いや」
苦笑しながらアムロはもう一度、傍らのプルLを見た。
自分とシャアがこの漂流しているアクシズで目覚めさせた少女たちの1人。今、目の前で確かに微笑んでいる“娘”の1人…
その少女の小さく震える唇が、自分の名を呼ぶ。
「あのね。わたし、このアクシズのくらしがとってもたのしいの…アムロも、だよね」
「はは…そうだね。シャアのヤツがもう少し、手間をかけさせなければオレも楽しいかな?
それとプルたちが“アムロママ”なんて呼ばなければ、もっと、ね」
そう言いながらアムロは傍らにかけてあった作業服に袖を通し、Lをうながすと食卓に向かった。
「さ、行こう。みんな待ってるんだろ?」

プルLは手におとうさんを抱きしめて。
そっと…そぉっと、唇に指をやると思い出すように一瞬、瞳を閉じ。
それからアムロに呼ばれて、その後を追いかけていった。

26 名前:アムロの夢 1 :04/12/06 01:19:43 ID:???
「なんで、俺はこんなものを・・・・・・」

その日の目覚めも、アムロにとって心地よいものではなかった。
隣で静かな寝息を立てている女の肉体の温かみというものが不快なのではない。
サイド7にいたころは女との情事というものに憧憬を抱いたこともあったが、
もうそれなりに数多くの女の肌身を知った今のアムロにとり、漠然とした愛情以上のものを与えるものではない。
今のアムロにミネラル・ウォーターのボトルをあおらせたのは、彼がここのところ毎夜見ている夢だった。
悪夢ではない。
いや、悪夢ともいえるかも知れぬ。
アムロは、夢の内容を反芻するかのように俯き、ベッドに座りなおした。

もともと彼は夢をよく見るほうである。
彼の旧友である、今はモビル・スーツではなくペンを武器にとった男に言わせれば
「そりゃ、ニュータイプの洞察力って奴が夢のかたちをとってあらわれてるんじゃないの?」
ということになる。
しかし、アムロに言わせれば
「夢は夢だろ」という認識しかない。オールド、ニュータイプ如何によらず夢を見る人間は毎夜のように見るものだと。
実際、連邦軍でもニュータイプの艦長として名高い彼の上司、ブライト・ノアはほとんど夢を見ない方だ。
しかし、最近見る一連の夢は、とても脳の生み出す妄想とは思えない、
現実感がありながらも荒唐無稽な、奇妙な夢の連作であった。

27 名前:アムロの夢 2 :04/12/06 01:33:59 ID:???
「ん・・・大尉?」
沈思する彼の横で、女が身じろぎし、うわごとのように呼びかけた。
「チェーン。起こしてしまったか。まだ時間はある。寝ていなよ」
「でも・・・大尉・・・うなされてらした」
「いいんだ。ただの夢さ。それより、こういうときはアムロでいいって言ったろ」
「はい、大尉・・・あ・・・」
ほとんど眠っていながらも自分を気遣ってくれる女・・・チェーン・アギを、アムロはいとしいと思いながらも
無意識にアムロを役職で呼んでしまう彼女を水臭いとも感じてしまい、アムロは苦笑した。
『セイラさんや、ベルトーチカは、こういう後は図々しかった・・・』
アムロは子供をあやすようにチェーンの頭をなで、ベッドに寝転んだが、
「シャアのこと・・・考えていらしたんでしょ」
こういう女の直感は、ニュータイプの洞察に通じるのではないかとも思ってしまう。
「そうだよ・・・シャアの夢さ」
「やっぱり・・・・・・考えないでといっても、きっと考えてしまうんでしょう?」
チェーンも完全に目覚めたらしい。
窓にかかったカーテンを通して、遠い地球の反射する光がかすかに部屋を照らし、
音のない、無機質な部屋を幽玄のように浮かび上がらせた。

28 名前:アムロの夢 3 :04/12/06 01:44:07 ID:???
二人はベッドに横たわったまま、かすかに揺れるカーテンを見た。
「シャアを夢で感じ続けると、大尉・・・アムロは、シャアに取り込まれる。そんな感じがします・・・」
「チェーン」
「アムロは、これからも生き続ける人です。シャアに魂を持っていかれる人じゃない」
かすかに震えながらもつぶやくチェーンに、アムロは腕を寄せて苦笑した。
「そんなのじゃないさ。シャアは出てくるけど、戦う夢じゃない」
「じゃあ、昔の夢?シャアがエゥーゴにいたころの」
「いや、違うな・・・」
今度は苦笑を本当の笑みに変えて、アムロはゆるゆると首を振った。
チェーンが、そういう男のしぐさをいぶかしみ、目線で説明を促す。
彼は視線をカーテンから愛人に移すと、ゆっくりと語りだした。

29 名前:アムロの夢 4 :04/12/06 02:13:21 ID:???
「不思議な、でも面白い夢なんだ。僕とシャアが二人きりで廃棄コロニーのような場所にいてね。
並んでミソ・スープを食ってるのさ。味の加減を間違えたとか、そんなしょうもないことでさ。
笑えるだろう?連邦軍の俺とジオンのシャア。多分一生、飯も共にしない間柄なのにさ。
それだけじゃない。女の子も12人くらい出てくるのさ。性格もそれぞれ極端でね。
泣き虫だったり、まじめだったり、あのシャアを好きになったり。
そんな連中の飯の世話で一日終えるんだよ。戦争なんて、なにも考えずに。
シャアが赤色のトラクターに乗って、赤い彗星だと言っては馬鹿にされてたり。
くだらないことを企んでは僕やプルたちに顔が変形するくらい叩かれたりして」
「プル?女の子の名前?」
「ああ。プル。エルピー・プル。聞き覚えがあるんだけど、どうも思い出せないんだ。」
もちろん、チェーンも知らない、その名前。
どこの民族かもわからないその子供の名前はしかし、夢に奇妙な現実感を与える。
「プル・・・不思議な夢ね。」
「ああ。でもそれだけじゃないんだぜ。誕生日をシャアと一緒に彼女達が祝ってくれてね。
その騒がしいことと言ったら・・・甘いケーキを食べさせられてね。物凄かったよ。シャアと後で苦笑しあったもんさ。
ハマーンが落書きした百式を、俺が遭難したとき壊れたガンダムの修理に使ったんだが、シートに恨み言が残ってて不気味だったし。
俺とシャアをモデルにした本を書いたり、クリスマスにシャアのモビル・スーツをサンタカラーにして遊んだりね。
とてもじゃないが、いちどきには言えないさ。不思議な夢なんだ。」
妄想か、それともいつか本当に来る未来なのか。
荒唐無稽というほかない夢の内容を語るアムロは、チェーンが知るどのアムロより楽しそうで。
『その夢の中に私はいないんですか。プルという子供達は、私とあなたの娘ではないのですか。』
(でも、さすがに12人も産めないけれど)
そう言いたくて、ふと悲しくなるが、楽しそうな彼を見てそれを言うこともできず、
「楽しそうな夢ですね。アムロ・・・」と呟くに留まった。
しかし、肯定するかに思えたアムロの返事は、チェーンの予想を裏切った。
「いや・・・悪夢だよ」

30 名前:アムロの夢 5 :04/12/06 02:31:00 ID:???
一瞬までの楽しそうな顔を一気に消し、アムロはそう吐き捨てた。
ベッドの二人に真空のような静寂が添い寝した。
「俺はこういう夢を見ている。絶対にありえないのに。あいつはネオ・ジオンを率いて、
必ず再び地球圏に混乱を引き起こすつもりだ。本人もそれを望んでいるだろうし、
周囲もあんな生活など許しはしない。そして俺も・・・」
「アムロ」
「俺と奴が戦えば、きっと大勢の人が死ぬ。俺たちに、ああいう平和は許されない。
シャア・・・奴を倒すまで、俺は死に切れるもんじゃない・・・」
「アムロ・・・」
気取らず、訥々と言う台詞に彼の覚悟がある。
唐突に、チェーンはシャアと彼がもう一度戦ったとき、二人とも死ぬのではないかと不吉な直感をした。
アムロが戦後、ロンド・ベル隊を率いて凱旋する。そんなイメージがどうしても湧いてこないのだ。
そして、なによりアムロ自身が、シャアと共に歴史から消えることを望んでいるのではないか。
栄光あるトップ・エース。名誉と将来を約束された連邦軍の守護神。
まだアムロはパイロットとしても若く、自分を心から愛し、いずれは自分の子供の父親になるべき男。
チェーンが思い描いていたそんな薔薇色の未来を、シャアと、そしてアムロ自身が
いずれ拒否し、奪っていくのではないだろうか・・・
チェーンは思わず、男の肌を抱きしめた。今はまだ暖かい、鍛え抜かれた体が
いずれ冷たく凍る日が来るとしても、その日までまだ何十年もの時間があってほしい。
「・・・チェーン?」
再び笑いを含んだ男の声にも、チェーンの絶望的な直感は薄れなかった。
「アムロ・・・死なないで・・・シャアに引き寄せられないで。私・・・」
愛人の不安は、アムロにも肌を通してダイレクトに伝わる。
不幸自慢をしたかったわけでも、女をいたずらに不安にさせたいわけでもない。
しかし、アムロには抱きしめ返す以上の行動は取れなかった。

31 名前:アムロの夢 6 :04/12/06 02:47:32 ID:???
彼自身、生き急いでいる、と思う。
サイド7であの純白のモビル・スーツに乗ったときから、自分の時間は激流となって流れ始めた。
そして、その自分の人生に影のように付きまとい、時には最大の壁、時には頼れる仲間として
うつし身のように姿を現し続けた金髪の男。シャア・アズナブル。
次に同じ戦場に立つ時、その因縁めいた人生にひとつの決着がつくのではないか、
アムロにはそんな気がした。
チェーンを抱きしめかえしながら、アムロは、しかし別の妄想をもてあそぶ。
『もし、二人の戦いが決着して、そしてなお、二人が生き延びられたとしたら・・・
あんな余生も悪くはない・・・きっと・・・・・』
「チェーン・・・まだ起床時刻には間がある。寝よう・・・もう夢は見ないから」
「アムロ・・・」
額に優しいキスをして、アムロが目を閉じたことを、チェーンは感じ取った。
やがてチェーンも、穏やかな眠りの中に誘われていった。

アムロの腕の中で穏やかに眠るチェーンはまだ知らない。
男が自分に語った小さな夢が、やがて人の優しい心の光に包まれた小惑星で現実のものとなることを。
そしてその夢が現実になったとき、もはや自分がこの世にいないことも。

宇宙世紀0093年1月16日未明。「シャアの反乱」が終結するわずか2ヶ月前。
戦陣にあるロンド・ベルから、νガンダムの調整にやってきた男と女が眠る、
月のアナハイム・エレクトロニクス本社客室での出来事だった。

32 名前:アムロの夢 追加 :04/12/06 02:51:07 ID:???
アムロがチェーンに不思議な夢の話を語った同時刻。

「・・・大佐?」
「起こしてしまったのか。すまんな」
「いえ・・・うなされてらしたけれど」
「大丈夫だ。少し不思議な夢を見ただけだ。」
『エルピー・プルとアムロ・レイ・・・か。きっと楽しい生活なのだろうな。
アルテイシア、ララァ・・・もしああいう未来が現実になったとしたら、お前達はどう言うだろうな・・・』
地球への反乱を企てる男は、口の中で呟き、一人苦笑を漏らしたのだった。



42 名前:間休話題。 :04/12/07 05:41:04 ID:???
プルA「ねぇ、アムロ。この前シャアにあげた
    プレゼントの服、赤色じゃないんだね。
    シャアにあげる物で白なんてめずらしいよね。」
アムロ「大丈夫、すぐにヤツ専用カラーになるから」
警報機のブザーが鳴る。場所はシャワールームだ。
アムロ「さっそく専用カラーにする機会がやってきたな」
プルA『・・・血染め・・・?!』

43 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/07 09:41:24 ID:???
血は固まると黒くなるよ、アムロ。
……あぁ、でも総帥ならすぐに染め直す事になるか。

44 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/07 19:08:53 ID:???
>>25
ナナイには後の没設定が・・・


45 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/07 19:40:42 ID:???
所詮は没設定だからシャアの子孫がいるかどうかは置いといても
血筋を欲してるのはシャア本人じゃなくて周囲の人間だからな
仮に結婚することがあっても政略結婚のような気がする

46 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/07 21:28:50 ID:???
アムロはともかく、シャアは宇宙世紀の世にあって
絶対に堅気に生きることが許されないさだめの男だからねぇ

ここでも何度も指摘されているが、血と骸の塊のようなアクシズのなかで、
唯一無二の友と愛するよ(ryを得て
やっとしあわせになれたっつーのは皮肉な話だ

47 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/07 21:55:12 ID:???
>>46
愛する嫁さん候補?

48 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/08 00:03:35 ID:???
一番の問題は周りよりもシャア自身が何もせずにはいられないとこだろう。

49 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/08 00:11:58 ID:???
シャアは赤いからな。赤身の魚は泳ぎ続けないと死んじゃうんだ。

50 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/08 00:27:28 ID:???
自分自身、その血の厄介さに翻弄されて生きてる
ようなとこあるからなぁ。あの赤いのは。
ダイクンの血がある限り、すぺーすのいどに
担ぎ出されるだろうし、ましてや
シャア・アズナブルの血も引いてるとなれば
その雁字搦めっぷりは想像に難くないと思うので。
その辺を解ってるなら、シャアは自分から進んで
子供を作らないかもしれないね。
冷凍精子の人工授精になるか・・・。
だからこそのメモリークローンなのか。とも。
いいんだ。シャアは。伸びてきた鼻をアムロに
がっつんがっつん折られる位で丁度。
それこそ尻に敷か(ry

51 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/08 00:28:19 ID:???
           /            ヽy  `ヽ
          /               ミ!   `、
        /                 !:::'   ゙i
        ,r'              ,r'ニ:、.ソ::     |
       ,r'             /   ヒニミ!     |
      i゙            ノ /       |!     |
       |     ;'    _,ィ',久'′      |     |
       ヽ   |   / `'ユエー``''  ,:=─--:」     |
     `=',.   !  (        '゙ `せ‐- ゙i     |
     ,r''",、-   `=t`-       、   ̄ ./!  , ,/   ベッドではマグロでしたけどね。
    i ,r'゙    /  ゙:、       、ァ'     /'ツ_ノ-'゙
  _,,..Y  ,   i゙   リ 、    ャー-、   ∠ゝ  {
 ̄__ゝ、!   {  , ,ノ! \  `ー'"  /.:::.  ヽゝ
 ̄::::::::::::::/,ヘヽ、゙:、レ" ゙:、  `-、_,,.ィ'";:::::::::   ゙i_
::::::::::::::::://.:::::::.゙ヾ、|   ゙':、     / /.::::    l 人`''-、,_
::::::::::::::://.::::::::_ノ,、ノ!   :::::\_,、-'レ'/ ,   _ノ'゙::...`''-、, 「`''ー
::::::::::::://.::::::_'"_ \  ::::/::`、 `i  l_、-'゙ヾ::::::::::::::::::.. ̄「
:::::::::::/ ´_,,ニ-‐ニ_、イ::::..\/.::::::::::.\;:トミゝ:::::::::ヾ:::::::::::::::::::::: |
   ↑
この人は元気だろうか。

52 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/08 01:08:07 ID:???
ラー・カイラムが舞台のスレでは元気です<ミゲルさん
クェスとのやり取りがほほえましい

53 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/08 01:34:49 ID:???
>>49
まさにマグロかw

54 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/08 01:42:59 ID:???
回遊魚でな。アクシズと連邦を行ったり来たりするんだ。

55 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/08 01:47:42 ID:???
しかも、キャスバル→エドワウ→シャア→クワトロ→シャアと名前も変わる出世魚。

56 名前:メスタの恋 1 :04/12/08 02:13:56 ID:???
彼女のことは、周囲の住民はほとんど何も知らないに等しかった。
周囲の住人たちが知っているのは、古びた屋敷を買い取り、一人で住んでいること、
そして落ち着いた雰囲気の、その猥雑なコロニーにはそぐわないほどの美人であることだけだった。
彼女には立ち話をするほどの知人はいるが、プライベートの奥まで立ち入った友人はいない。
訪ねてくる人もいなければ、住民たちと積極的に交際しようともしなかった。
女に飢えた男たちの中にはアプローチをかけた者もいたが、
彼女を射止めた男は誰一人としていなかった。
まるで誰かに操を立てているようだと、その地区の住民たちは噂しあっていた。
彼女、メスタ・メスアのことは住人にとって一つの新しい謎だった。
その日。
パン売りの少年は、メスタの家の近くの路上でパンを売りつつ、朝のひと時を過ごしていた。
メスタの家が大通りにあるというわけではない。しかし、少年にも淡く小さなものではあるがメスタへの憧れがあり、
その小さな憧れが毎日メスタの屋敷の前にパンの屋台を出させていた。
だから、その日彼が、メスタの屋敷に入っていく数人の人影を見たのも、
一概に偶然とは言えないだろう。

57 名前:メスタの恋 2 :04/12/08 02:22:45 ID:???
パン売りの少年のみならず、近隣の人々にとって、メスタの家を誰かが訪れるというのは
「ありえないこと」として認識されていた。
世捨て人のような彼女の暮らしとその美貌に、吸血鬼だと噂する人までいたほどだ。
彼らが住むこのコロニーは、地球連邦からも早く見捨てられた小さなコロニーで、
特にネオ・ジオンの戦争後、難民となった人々が自然と集まり、
全体がスラムのような場所となっていた。
地球よりアステロイド・ベルトのほうが近い、と冗談交じりに語られる場所である。
そのためか、犯罪者、貧困な者はおろか、ジオンやティターンズの残党も住んでいるといわれていた。
治安は――当然ながら――なきに等しい。
そんな中で女性一人で住んでいるメスタの家が強盗に襲われずにすむ理由は、近隣の無言の好意があればこそだった。
そういった諸々の要素を加えた上で少年は考えた。
身なりは妙によさそうだったが、安心するわけにはいかない。
顔を見たことのない連中、つまりよそ者は信用できない。もちろんメスタさんは別だけど。
つまり・・・メスタさんが危ない!
少年は売り物のパンを放り出すと、ストリートの仲間たちのもとへ駆け戻っていった。
たおやかな女性であるメスタさんを守れるのは、自分たちしかいない。

58 名前:メスタの恋 3 :04/12/08 02:37:10 ID:???
そんな外のパン売りのことなど気にもせず、男たちは扉をノックした。
それに応じて外に出たメスタと名乗っている女性の表情を見れば
パン売りの少年も早とちりすることはなかっただろう。

「お久しぶりですわ。どうぞお入りくださいな。」
メスタの家は、古くはあったものの綺麗に手入れをされた心落ち着くものだった。
アンティーク趣味は、元々の住人のものだろう。古びた絵画や甲冑が応接間のそこかしこにかかっている。
「お久しぶりです、戦術士官どの・・・いえ、メスタ・メスアさんでしたね。今は」
男たちのリーダーと思われる青年の振る舞いは、まるで尊敬する上官に会ったかのように慇懃なものだった。
「今日のご用向きは? ライル艦長は一緒ではないのですね」
「彼は持病が悪化しまして・・・」
「そう・・・あの頃に随分と無理をさせてしまいました。もう一度会いたかった」
「そう言って頂ければ、艦長も喜ぶと・・・」
答えつつも、青年はメスタの纏う雰囲気の変化に驚きを隠せなかった。
かつて一軍を率いていた時代も、このコロニーに隠遁し始めたときも、ここまで優しい気を発することはなかった。
一見猥雑に見えるが、このコロニーの生活が人を穏やかにするのかもしれない。
現在上官や部下たちとともにサイド6に住み暮らしているその青年は思わざるを得なかった。
直属の上司でないことも加えて、軍時代の青年たち若手士官は、メスタのことをあまり快く思っていなかった。
赤い彗星の情婦。鉄の女。スカートを下ろしてNT研所長の座を手に入れた世渡り上手・・・
しかし本来のメスタ・メスアの性格は、今の優しい女性ではないか。
目の前で優雅に紅茶をすするメスタを見て、青年はそう思えた。
「それで・・・このたびの用件ですが、まず艦長からの伝言をお伝えします。
アナハイムと話はついた。サイコミュ関連の技師として迎える用意はあるが、
その前に、貴女のいるサイド3の近くをアクシズが通過する」
「・・・・・アクシズが?!」

59 名前:メスタの恋 4 :04/12/08 03:20:27 ID:???
「アクシズというと、あの・・・!!」
「そうです。新聞にも載りませんが。ほとんど点の様なものですが、大接近します。
スペース・ポートからなら双眼鏡でも見えますよ。」
「でも・・・確かアクシズは金星方面に流れたはず・・・もう一つも月方面に抜けたと」
「ええ。ですが金星の重力につかまって大回転しましてね。地球圏をかすめて木星方向に飛ぶそうです。
もう二度と見られないでしょうから、最後に目に焼き付けておいてくれと」
「なるほど。ご用向きはそういうことでしたのね」
メスタの手が僅かに震え、カップがかちりと小さな音を立てた。
青年も、周囲の男たちも、それがアナハイム関連の話によるものでないと知っていた。
やがて、うつむいた彼女の口から小さな吐息が漏れた。
男たちには、その声は「大佐・・・」という呟きに聞こえていた。

「あ、おい。出てきたぜ」
「玄関からとは、また随分大胆な強盗じゃないか。」
「ああ。あれはプロだな」
屋敷の塀の外にある街路樹の枝に登り、少年たちは小声で囁いていた。
パン売りの少年のほかに4人。みな浮浪者に近い子供たちである。
いずれも音を立てないよう気をつけつつ、メスタの家の玄関にでてきた男たちを注視していた。
「おい、あれメスタさんだぜ」
「え、あ、ほんとだ。メスタさんだ」
「目元が潤んでないか? 脅されてるのか?」
「いや・・・違う」
最年長の少年は、チッと舌打ちするとパン売りの少年を振り返った。
「見ろよ。笑ってるじゃねえか。泥棒を笑って帰す女がいるかよ。
お前の見間違いだ。畜生、早とちりしやがって、これで今日の仕事はパーだぜ。」
「・・・」
「でもよ・・・なんかメスタさん、幸せそうだな。」
別の少年の一言に、今度は別の意味の沈黙が覆いかぶさった。
親しい友人もなく、まして男に笑顔一つ見せるわけでもなく孤高を貫いてきた美女だったメスタ・メスアが
あの男たちには笑顔を見せている。
男たちは一人を残し先に表からエレカに乗っていた。
メスタはたった一人残った青年と穏やかに談笑している。
それらの光景は、少年たちの若い感性を揺さぶるに十分なものだった。

60 名前:メスタの恋 5 :04/12/08 03:36:52 ID:???
「では・・・もし見に行かれるなら、今夜10時に迎えの車で参ります。」
「はい・・・よろしくお願いいたしますわ」
しばらく病床のライルや他のネオ・ジオンのクルーの話をした後、
青年はそういって折り目正しく一礼した。
「それでは・・・メスタさん。アナハイム・エレクトロニクスについては、サイド6に移った後
具体的にお話いたします。現状、ネオ・ジオンの残党狩りも決して収まったわけではないので・・・」
「はい、ライルさんや他の方々にもよろしくお伝えください。」
「はい、では今夜またお伺いいたします。」
青年はそう伝えると、きびすを返した。

男たちが去り、メスタが玄関先で手を振ったところまで見たところで、少年たちはくじけた。
年長の少年を中心に「お前のパン、明日から当分ただでもらうからな!」と捨て台詞を残すと
パン売りの少年にはもはや一顧だにくれず、こそこそと街路樹を降り、雑踏に散っていった。
しかしパン売りの少年のみは降りられず、またメスタから目を離すことも出来なかった。
少年たちに対する罪悪感、そしてグループから排除されるのではないかという恐怖。
そしてなにより、憧れのメスタに親しい男性の友人がいたという事実が、彼の体を凍りつかせていた。
「メスタさん・・・」
青年を見るメスタの目は敬意と信頼にあふれているように見えたし、青年の目にも同様のヒカリが浮かんでいるように見えた・・・

67 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/08 22:49:36 ID:???
結局その日はぼうっとしたまま、少年は樹上に座っていた。
夜になり、ふと気がつけばあたりは真っ暗である。
打ち捨てたままのパンと屋台のことも、明日の食事のことも気になったが
なによりメスタのことが彼の心を占めてならなかった。
「俺、なんでこんなことをしてるんだろう」
ぽつりと呟く彼の声を聞きとがめたのは、街路樹をねぐらにしている栗鼠のみであっただろう。

さらに幾許かの時間が過ぎ、もう降りようかと少年がしびれた手をさすりながら考えていた時
不意にメスタの家のドアがバタン、と開いた。
目を見開いた少年の足元で、メスタは普段の地味ながら楚々とした服ではなく
濃緑に染められた、折り目も鮮やかな服を着て、胸の勲章を煌かせながら歩み出てくる。
辺境のコロニーであっても、その服と、その服を纏った人々のことはよく知られていた。
「ネオ・ジオン・・・」
少年は、玄関に向かうメスタを混乱した目で見つめた。
彼のようなスペースノイドの少年少女にとって、ジオンという名前はいささか幻想的に語られる。
彼らは自分たちを見捨てた連邦への復讐の剣であり、新たな宇宙の時代を作る革命者だった。
彼らの首魁、英雄シャア・アズナブルは、少年たちの一つの夢だった。
しかし、その手に銃も持てなさそうな―と少年たちは決めつけていた―「憧れのメスタさん」と
軍事組織ネオ・ジオンは、パン売りの少年の頭の中で一つにはまとまらなかった。
「あ・・・」
そうこうしているうちに玄関先のメスタの前にとまったエレカ・セダンが彼女を連れ去り、
少年はあわてて後を追ったのだった。

68 名前:メスタの恋 7 :04/12/09 00:25:27 ID:???
かつてネオ・ジオン旗艦レウルーラの航法士官であった青年の運転するエレカの助手席で
現在メスタ・メスアを名乗る元ネオ・ジオン司令部戦術士官ナナイ・ミゲルは沈思していた。
彼女の頭の中にはシャアと出会ってからの怒涛のような日々が回り続けている。
そして最終作戦・・・光に包まれるアクシズとその中に消えたシャアの姿は
彼女にとってこれ以降の一生涯を決めるに足るほどの経験であった。
落日のジオン共和国に、あるいは本当のゲリラと化したジオン残党に、
彼女がどれほど参加を請われても受けなかった理由もその経験に起因する。
彼女にとってのジオンは、シャアとアクシズとともに滅んだ、といってよい。
「ここです」
ナナイと同じくジオンの軍服に身を包んだ青年が、彼女を促して降りたのは
スペースコロニーの「窓」に程近い外壁に設置されたデブリ監視廠だった。
連邦に見捨てられたコロニーに、連邦軍やコロニー公社の職員がいるわけもなく、
普段は住民が交代で監視に当たっている。しかし、その夜は誰もその監視廠に立ち入ってはいなかった。
「こちらです。もう少しで視界に入ります・・・・・来ました」
「あれが・・・大佐」
ナナイの双眼鏡に映るアクシズは、指摘されなければわからないほどだろう。
ロンド・ベルの爆破工作、至近距離での核爆発、大気圏の摩擦熱などで外観は随分変わっている。
「このコロニーより約20万キロの距離を進んでいます。このままだと木星到達はざっと4年後くらいですね」
冷静に解説する青年をやや鬱陶しいと思いつつ、ナナイはアクシズを見つめ続けた。
かつて自分が一生をかけた男が眠る地が、今地球を去ってゆく。
ナナイの目から、一報を聞いたとき以来流すまいと決めていたものが零れ落ちた。
それに気づいたかどうか・・・青年は、ふと舌を止めると「ごゆっくり」と小声で呟き、
監視廠前の通路に出て、ポケットから煙草を取り出し火をつけ、大きく息を吐いた。

69 名前:メスタの恋 8 :04/12/09 00:38:41 ID:???
ナナイが監視廠から出てきたのは随分と経ってからだった。
もう既にアクシズはコロニーの遥か遠くを飛び去っている。
岩隗に眠る無数の兵士たちの骸と名誉、そして連邦とジオンの二人のトップエースの亡骸も
もはや地球圏に戻ることはないだろう。
「大佐、アムロ大尉。安らかにお眠りください・・・」
ナナイと青年は、見えないアクシズに最後の敬礼を行うと、微笑を交し合って去っていった。

払暁。
エレカを走って追いかけるという無謀な真似をしたパン売りの少年は
一人、何も積んでない屋台の影に座ったまま朝を迎えていた。
いくらコロニーの朝が早いとはいえ、さすがに人影はない。
結局メスタを追いかけるどころか、帰ってきたかどうかもわからず、
少年は不思議な虚脱感に囚われていた。
「あの人たち、ジオンだったんだろうか・・・そして夜に来たあの人はメスタさんの恋人だったんだ」
その想像は、少年に絶望を抱かせる。
社会に出て働いているとはいえ、彼はまだローティーンでしかなかった。
だから、ぼうっと座っていた彼の前を、一人の人間が旅装に身を包んで通り過ぎたとき
彼には全く声をかけるつもりはなかった。
「メスタさん!!」
「・・・? あなたは、いつも家の前でパンを売ってる」
「ハ・・・ハイ」
「何か?」
軽装のジャケットにズボン、という服装は昨日の軍服を思い出させるデザインでありながら
少年にはいつものメスタであると思えるものだった。
その気安さが、彼に軽率な発言をさせたともいえるだろう。
「あの・・・昨日、どこに行かれてたんですか?」
「・・・」
メスタのやわらかい両眼が、一瞬のみぎらりと光った。

72 名前:メスタの恋 9 :04/12/09 01:15:09 ID:???
メスタの目に光った恐るべき光・・・それはとりもなおさず、少年を恐怖せしめた。
それと同時に、少年にある確信を与えていた。
「メスタさん、ネオ・ジオンの人なんですね」
「そう・・・だとしたらどうする?」
「・・・いえ、何も」
英雄でもなければ軍人でもない少年にはそれだけ答えるのが精一杯であったろう。
少年は、昨日からの一連の事件で、自分はおかしなことをしていると自戒するのがやっとであった。
「なら、お願い。そのことは誰にも話さないで。」
「はい・・でも最後に教えてください。メスタさんはここを離れるんでしょう?」
「そうよ。友人の結婚式にね。地球へ行くの」
それが嘘であることを少年は直感したが、何も言わなかった。言えなかった。
その代わり、先ほどの質問を繰り返すにとどめた。
「昨日は、どこへ行ったんですか」
彼は、メスタがにこりと笑ったのを見た。
「片思いだった人と、お別れをしてきたのよ」
その人が青年ではないことを少年は悟った。そして彼自身、もうメスタに会うこともないだろうと。
「さようなら、元気でね」
「さようなら、貴女も、メスタさん」
コロニーのどこか不自然な朝の中で、宇宙港に向かうメスタ・メスアは少年のそばをゆっくり離れていった。
そして、少年の直感どおり、メスタは去り、
彼は老いて死ぬまで、二度と彼女に会うことはなかった。


73 名前:メスタの恋 番外 :04/12/09 01:24:41 ID:???
ナナイ「大佐・・・アムロ大尉・・・安らかに・・・」

同時刻。
シャア。
ζζ,λ,ノハλ)ノ⌒ヽ、  「・・・・」
(▼A▼ )_人__)
アムロ。
   r'⌒⌒^'、   
  ( rνyy'ソ  ZZZZZ
   (ヾ  ~ノ ,  
  /,/___( つ 
 (((((( ,/) 
   し'し'  

安らかに。

76 名前:51 :04/12/09 01:43:08 ID:???
>メスタの恋
>49に乗っかって与太ネタを振っただけだったのに、こんなのが飛び出すとは思わなかった。GJ!

   r'⌒⌒⌒'、  
   (ミ"""メ""ミ)
   ヽ▼∀▼ノ<マグロだと?ふっ、私はベッドの上でも通常の3倍なのだよ。

     r'⌒⌒⌒'、
     (ミ"""メ""ミ)
     ,ヾ∩Д▼ノ<…何、パワーダウンだと?
    /(_ノ¥ィ \
  ⊂こ_)__)`ヽつ



87 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/10 23:31:54 ID:???
>>85
>妻 アムロ
>子 プルズ(一部妻兼任)

セイラ:
 「に・・・兄さん・・・貴方は・・・貴方と言う人は・・・(ワナワナワナ)・・・
  血を分けたのでないとは言え、我が子に手を・・・・
  あまつさえアムロにまで・・・」
シャア:
 「ま・・待てアルテイシア!話し合おう、話せば」
セイラ:
 「(聞いてない)かくなる上は、この私自らが天罰を」
シャア:
 「(冷や汗三斗)聞けアルテイシア!!誤解だ、プルは」
プルI:
 「誤解?・・・身に覚えがありまくりだと思うが・・・」
プルJ:
 「(ぽっ)・・ええ、あんな事とか・・・それに、あんな事まで」
シャア:
 「Iっ!!じぇ、J、頭を撫でたくらいであんな事などというのは」
プルE:
 「え?シャワールームとか、お風呂場とか」
シャア:
 「ああ(こほん)、E、その件については後で」
セイラ:
 「(凍結した視線)兄さん、・・・事と次第によっては、今日が貴方の命日ですよ」
アムロ:
 「普段の行いが悪すぎるな」


88 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/11 00:08:04 ID:???
「アムロもアムロです。」
以下2対13のグタグタ


89 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/11 00:38:48 ID:???
セイラ「それにアムロ・・・あなた・・・まともだと思ってたのに」
アムロ「いや何を考えているかはわかる。思い切り誤解だ」
セイラ「男同士でなんて・・・汚らわしい・・・っ!」
シャア「アルテイシア・・・兄を良くそこまで悪し様に」
セイラ「お黙りなさいっ!!もうあなたを兄だと思いません!
    とっとと出て行って頂戴、好きなだけアムロと乳繰り合っていいのではなくって?!」
アムロ「(嘆息)」
シャア「諦めるなアムロ、この程度の誤解など!」
セイラ「こんな人たちに育てられていたら汚らわしい精神になってしまうわ。
   みんな、こっちにいらっしゃい。」
プル 「「は〜い」」

90 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/11 00:39:44 ID:???
セイラ「それにアムロ・・・あなた・・・まともだと思ってたのに」
アムロ「いや何を考えているかはわかる。思い切り誤解だ」
セイラ「男同士でなんて・・・汚らわしい・・・っ!」
シャア「アルテイシア・・・兄を良くそこまで悪し様に」
セイラ「お黙りなさいっ!!もうあなたを兄だと思いません!
    とっとと出て行って頂戴、好きなだけアムロと乳繰り合っていいのではなくって?!」
アムロ「(嘆息)」
シャア「諦めるなアムロ、この程度の誤解など!」
セイラ「こんな人たちに育てられていたら汚らわしい精神になってしまうわ。
   みんな、こっちにいらっしゃい。」
プル 「「は〜い」」

91 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/11 10:05:34 ID:???
プルたちの「「は〜い」」には
「何か美味しいもの食べさせてくれそうだから、付いて行っちゃお♪」が込められてそうだなw

92 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/11 10:20:30 ID:???
「それは違うぞアルテイシア!
仮に我々を夫婦とみなしたところで
あるのはセックスレスとドメスティックバイオレンスだけだ!」

「そういう返しもどうなんだよシャア」

93 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/11 10:47:45 ID:???
セイラ:「言い訳なんて情けない、それでも男ですか!!」

94 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/11 12:11:03 ID:???

     r'⌒⌒⌒'、
     (ミ"""メ""ミ)
     ,ヾ∩Д▼ノ<…ぶっ、ぶったね
    /(_ノ¥ィ \
  ⊂こ_)__)`ヽつ




95 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/11 17:12:30 ID:???
J「あぁ大佐が…」オロオロ

I「放っておけ、良い薬になる」

96 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/11 20:20:42 ID:???
そういえば、シャアって何冠だっけ? ロリコンとシスコンとマザコンと他にもあった気がする。

97 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/11 20:39:06 ID:???
エディプスコンプレックス?


98 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/11 21:01:24 ID:???
ロリコン 確定
シスコン 確定
マザコン ?そうなの?
ファザコン 微妙・・・父親を彼はどう思っていたのか?
エディプスコンプレックス そこまで母親を愛しているの?
エレクトラコンプレックス  エディプス〜を調べたら出てきた。娘→父親だから違う罠
オバコン 年上との愛の描写は無かったよね・・・
ブラコン こりゃ違う
ショタコン これも無いよね

何とかコンプレックスって、他に何かあったっけ?

99 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/11 21:10:31 ID:???
エディプスコンプレックスはアムロ父、ララァ母と解釈するとしっくりくるんだよ
アムロはララァへの間を妨げた乗り越えるべき壁だからな

マザコンは確定じゃねーの?
「母親になってくれたかも」とか、普通いわないw
ララァ生きてたらどう思ったことやら。ララァは普通の少女的にシャアを好いてたっぽいのに

100 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/11 21:18:38 ID:???
>母親になってくれたかも〜

あぁ〜!忘れていた!
何故こんな台詞を忘れていたんだろう・・・

マザコン 確定

これで三冠王

101 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/11 21:25:39 ID:???
ヽ▼∀▼ノ 三冠王…なんか照れるな…

102 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/11 21:50:32 ID:???
三冠の三倍だから九冠だな

103 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/11 23:19:41 ID:???
アムロに対する執念は歪んだ愛情にも似ている気がする。ホモだとすると変態冠位4冠か。

104 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/11 23:23:01 ID:???
>>99
具体的な母親ってーよりは、「母性」コンプレックスじゃないかな?
ここら辺は禿御大らしいキャラ造詣ですな。

あと、アムロ(つーかニュータイプ全般)には間違いなく葛藤があると思う。
明確なコンプレックスかというと疑問だけど。
アムロはなんだかんだ言ってコンプレックスと折り合いつけようとしてたけど>つまりはオサーン化
赤い人はゴキブリマント時代から下手に老成してただけに、
なかなか自分のことは解消できないだろうな

105 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/12 00:52:40 ID:???
NTコンプレックスはあると思う
なーんかシロッコとのやりとりとかに感じる

106 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/12 09:23:56 ID:???
つーか本来はロリコンじゃなくてマザコンらしいけど。

107 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/12 16:18:08 ID:???
確かに明確なロリコン描写は無い。クェスもちと違うし。
が、はにゃーんに手を出してたというのが致命傷だ。とくに2ちゃんにおいては。
つくづく3倍速の男よ

108 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/12 19:56:41 ID:???
はにゃーんについては手を出したのか
出されたのから逃げたのか定かでないかと

109 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/12 20:06:14 ID:???
はにゃーんの片思いだったから・・・出された側かな〜と俺は思う。
あくまで俺の考えだよ?

110 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/12 23:46:52 ID:???
大佐にとって最大の敵はギュネイかも知れない
赤くて三倍がロリコンの枕詞になったのは奴の功績だろう

111 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/13 01:36:49 ID:???
しかも、クェス相手を揶揄してならともかく、ララァとのことで言われたんじゃなw
当時は赤い人だって二十歳だったんですよ〜

112 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/13 01:45:08 ID:???
まぁ、あんな仮面被る奴が変態じゃないはず無いしな。
ロリコンくらい大したことじゃないさ。

113 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/13 04:04:25 ID:???
ガンダムシリーズで仮面=変態の図式を作ったのはシャアだからなw
やっぱりすべてのガンダムシリーズ最高の変態でなけらばいけないだろw

114 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/13 04:17:39 ID:???
最高の変態とは!?

115 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/13 08:07:20 ID:???
パンツをかぶるか、蝶々マスクをつけたシャア

116 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/13 13:48:21 ID:???
どっちもジャンプネタか

117 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/13 16:05:18 ID:???
パンツをかぶるでこっちを想像した。でも……

B「あれ? アムロ起こしに行ったんじゃなかったのか」
L「うん。パンツマン体操してた。もう限界だから寝るって」
H(……また徹夜で機械いじりしてたのね)

アムロのほうがしっくりきた。

118 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/13 16:24:49 ID:???
アムロだからなぁ。
やっぱ仮面被ってタキシード着て深夜徘徊でしょ。
しかも本人にその記憶は無い。

119 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/13 17:03:35 ID:???
その様子をハロに撮影しておけば、
一生からかうネタになるかも知れませんよ、総帥。

120 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/13 17:20:38 ID:???
タキシード仮面姿にうっとりしてしまうCとか。
それで、その写真を保存されちゃって、一生後悔する事になるアムロとか。

121 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/13 17:47:25 ID:???
後悔のあまり自棄になって薔薇を咥えてみるアムロとか。

122 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/13 18:14:17 ID:???
プル達にせがまれ、ゴキブリマントとタキシード仮面で記念撮影。
笑いをこらえる子、呆れ顔でため息をつく子、そして…

J(ステキ…素敵です、大佐!)
L(アムロ…カッコいい)

キラキラと瞳を輝かせる少女と、うっとり頬を染める少女が、もう一人。
後日、JとLが楽しげに記念撮影について話す度に、シャアとアムロは頭を抱える羽目になったそうな。

123 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/13 18:59:04 ID:DCBp/2Ov
アムロ&シャア「「冗談ではないッ!!」」

124 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/13 19:04:56 ID:???
シャアは喜んでコスプレしそうな気もする

125 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/13 20:03:36 ID:???
シャア「ふむ、アムロのタキシードと仮面も中々のセンスだな。」
アムロ「・・・嫌味を言うな」
シャア「心外だな、私は真剣だぞ?これで赤ければ申し分ないとすら考えている。」
一同(それじゃタキシード仮面じゃなくて怪人赤マントだよ…)

126 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/13 20:27:20 ID:???
ゴキブリマントも袖なし&グラサンも
本人の趣味でやってたとしか思えないからな…

127 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/13 21:20:50 ID:???
もうアミーとキャシーシリーズがあるんだから
ちょっとした恥なんて恥のうちに入るまい。

128 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/14 02:11:21 ID:???
つか、大佐にしてみればタキシードってわりと普通に着てたんじゃ?
ほら、一様良家だし社交界とかも出てただろうし…

ってことでタキシードアムロは爆笑、白タキシードアムロ

129 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/14 02:32:35 ID:???
え?アムロが着るのはギリシア風甲冑じゃないの?

130 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/14 02:45:46 ID:???
タキシードアムロ・・・なんかシャアとアムロにとってはいや〜な気分のする声で喋る黒猫が。

131 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/14 03:57:24 ID:???
シャアとアムロがこれじゃララァも成仏できまい。
黒猫になって化けて出るくらいやりかねんw

132 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/14 05:24:20 ID:???
プルズがセーラー服美少女戦士にコスプレして(ry

133 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/14 05:39:29 ID:???
タキシード仮面の相方役を誰が演じるかで、例のトリオが(ry

134 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/14 05:45:52 ID:???
他のセーラー戦士の配役はどのプルがやるんだろうね?

135 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/14 05:51:00 ID:???
原作詳しくないので分からない…

136 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/14 05:54:46 ID:???
誰かSSよろ(w

でも、シャアはどうするんだろうな?

137 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/14 07:06:29 ID:???
だからギリシアのほうにしとけと。
まあはっきり言うと星矢のシャアとアムロは接点がほとんどないけど。
ただ相変わらずララァは出てくるぞ。
今度は大富豪の我侭お嬢様。二人は下僕。

138 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/14 20:40:28 ID:???
>132
まぁ、セイラー服なら無問題だよな。宇宙船だって、「船」だし。
 下にはくのがパンツタイプなだけで。

139 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/14 21:30:29 ID:???
おかあやんの裁縫技術でスカートも無問題

140 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/14 21:39:21 ID:???
ドムみたいなスカートだったらプルも嫌がると思うよ。

ただ、タキシードのヒロイン戦士役の取り合いでは血が流れるかもしれん・・・

そして一人ノケモノのされたシャアが部屋の片隅で血の涙を流すと。

141 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/14 22:17:46 ID:???
偶然にも水金火木土天海冥+ちびうさ+外宇宙組3人でぴったり12人じゃないか

シャアの枠は無いけどw

142 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/14 22:26:29 ID:???
正直、良くわからないのですが、正義の味方ばかりいても話が進まないのでは?

赤い人は悪役にとして、正義の味方に襲い掛かる役が似合うと思います。

143 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/14 22:27:53 ID:???
>>141
アムロ「お前にはこーゆーのもあるんだが…」
と取り出した白い毛皮の塊。
アムロ「赤でないのはアレなんだが」

A「なに気ぐるみ着こんでいるのシャア」
D「あ、あれだよあれ。ヴィーナスんところにいた白いのだろ」
G「あーあー、なんか頼りになりそうでなんないやつだよなあ」
F「…でも何か共感できる所がありそうね、双方とも。うふふ」

シャア「ええい、もう少しマシな配役はなかったのかね!」
アムロ「だってなあ…。後は敵役ぐらいしかないんだが。お前それでいいのか?」

144 名前:143 :04/12/14 22:29:13 ID:???
リロードすべきだった_| ̄|○

145 名前:142 :04/12/14 22:35:18 ID:???
こちらこそ割り込んでしまってスマソ。

ついでに訂正
×悪役にとして
○悪役として

ついていけない話題に、無理やり入り込むものではないな・・・。

146 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/15 23:11:53 ID:???
>>143
他のプルズは分からんがヴィーナスはプルJがやってくれそうだな。

それにしても、赤い彗星も堕ちたものだ・・・

147 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/15 23:24:35 ID:???
プルH(シャアを指差して)「お兄様、貴方は堕落しました」
シャア「……Hよ、それは一体どんな遊びなのだ?」
アムロ「堕落と墜落という字は似てるよな、シャア」

148 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/15 23:30:31 ID:???
29号??

149 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/15 23:34:27 ID:???
首の取れるシャア
ご飯が無いとおなかが空くんだなというシャア
下駄を鳴らして奴が来るシャア


150 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/15 23:39:53 ID:???
そして真っ赤な剛天号。

151 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/16 00:07:22 ID:???
>>149であ〜る君を思い浮かべたが、ちょっと違う悪寒!!

152 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/16 00:08:32 ID:???
>>151
いや
それでいいのだ
やぁ!!


153 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/16 00:41:23 ID:ZFsTMTzg
アムロは懐から自作のカメラを取り出した!

アムロ「オートフォーカス・・・」

154 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/16 01:01:23 ID:???
ということはアムロは地方公務員?

155 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/16 01:07:38 ID:???
古いコロニー・ロンデニオンに住み、連邦政府高官に「海岸掃除」と揶揄される仕事を
黙々と務めるアムロは、ある意味地方公務員といえなくもない。

156 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/16 01:15:14 ID:???
いや、
ハリセンもった公務員

157 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/16 01:20:51 ID:???
たわば

158 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/16 01:25:44 ID:???
残念だ!
アムロは甲子園に行けなくなったお花の人だ!

159 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/16 01:27:16 ID:???
あむろ「なんて酷いことを言うんです、俺はとさかさんじゃ有りません。」

160 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/16 01:27:19 ID:???
>156
アムロ「やめろ!ファンネルを外す」
ギュネイ「ふざけるな、ハリセンが何だっていうんだ!アムロは殺せーっ」

161 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/16 08:02:10 ID:???
とある日、シャアはプル達が耳慣れない歌を歌っているのを偶然聞いてしまった。

「アインス・ドゥエ・トライ・チェティーレ・オゥ・リウ・ジェット・エィト
究極総裁 シャア♪

アクシズ回る音を 聞いた事あるよね
あれは僕らの総裁 シャアがキラリと回す音

欠食な(人々よ) 偽りの笑顔を(脱ぎ捨てて)
騒動を巻き起こす あの瞳あの笑顔 
一緒に呼ぼうよね せーの シャア シャアー♪
「ふははははは」
三倍のスピードで やってくるよサザビーが シャア!

君のカリスマ待ってたんだ 君と木星行きたいな
ニュータイプと人と おかんと亭主と娘と
人の心の革新を 見せておくれよ
ああ逞しく ああ芳しく 強く
究極総裁 しゃ、しゃ、シャア〜♪」

シャア「アムロ―――-ッ!!!君かっ、君がこんな歌作ったのかっ!!」
アムロ「違うっ折れは無実だっ!!」
通常の三倍真っ赤になって追いかけるシャアと逃げるアムロを物陰から見ていたF。
「んー、そこを割り切っちゃえばシャアも楽になるのにね。ふふふ」

162 名前:161 :04/12/16 08:06:33 ID:???
>>161
「総裁」ではなくて「総帥」だった…_| ̄|○ スマソ

163 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/16 13:34:25 ID:???
究極変態でないだけ良いじゃないですか大佐(ボソ

164 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/16 20:25:14 ID:???
シャア 「それは私のお稲荷さんだ。」

165 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/16 21:22:04 ID:???
真っ赤なぱんてぃで興奮度も3倍。

166 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/16 22:46:51 ID:???
J「ない!私の下着が無いっ!」
I「ああ、あの勝負パンツか。」
J「そう、大佐を喜ばそうと真っ赤な…って何で知ってるのぉ!?」
I「コホン!そんな事より、先ほどから響く奇声の方が気になるのだが。」
J「そんな事がとは何よ!そんな事がってって・・・何?この声…大佐?」

フォオオオオオ!!

174 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/18 04:12:41 ID:???
C「そんな訳でほんのもうちょっとだけ、アムロを寝かせておいてあげてください。アムロはとても疲れてるんです」
G「昼は機械修理、夜は機械いじりで寝るヒマもないもんな〜」
I「…まぁ、致し方あるまい。アムロに倒れられては、このアクシズは3日と持たないだろうしな」



ヽ▼∀▼ノ<………

175 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/18 07:44:18 ID:???
ところでシャア派は増えたのかな?
アムロ派
プルA
プルB
プルC
プルD
プルE
プルF
プルH
プルK
プルL

シャア派
プルG
プルI
プルJ

うーん…アクシズ弾劾裁判で負けるわけだ、こりゃ。

176 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/18 07:53:28 ID:???
基本的に好感度が似たようなもんなら母寄りになる気がするな。
無理に分けなければ
アムロ寄りがB、C、Lでシャア寄りがI、J
他は中立ってところじゃないかね。

177 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/18 08:40:28 ID:???
BとCで言い合いになってる隙にLでオチがつくパターンの話が好き。

178 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/18 08:57:56 ID:???
俺もそのパターン好きだ。
Bの変化はやっぱニューガンダム〜スレの影響かな?

179 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/18 09:04:06 ID:???
プルLは向こうでアムロが夢に見ていたりする。
同じように、こちらではミネバの事を少しだけ連想していたりするが。
絶対無理だけど、二人が対面したらどうなる事やら。

180 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/18 10:59:23 ID:???
>>179
>絶対無理だけど、二人が対面したらどうなる事やら。
そこで時空振動弾ですよ(ぼぐっ)

181 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/18 11:15:04 ID:???
アムロの夢の中なら会えますよ。

>>19の人には、是非またSSを書いて欲しいな。
文章表現が素晴らしかった。

182 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/19 15:19:31 ID:???
>>179

ある日の昼食風景:
プルA:「あれー?わたしのパンはー?」
アムロ:「ちょうどみんなの分あるはずだぞ。・・さては誰か・・」
プルE:「・・・・・」(じー)
シャア:「わ・・私ではない!!私ではないぞ!!」
プルB:「ん?・・私のもない!」
プルI:「ちょっと待て、2人多いぞ!!14人居る!!」
プルD:「14人?・・いつも通りじゃん」
シャア:「ぬっ!?・・違うぞプルD。プルが14人居るのだ」
アムロ:「・・そういえば・・・」
シャア:「ふっ。目の鋭さは私の方が上のようだな、アムロ」
プルJ:「流石です、大佐」
プルI:(・・女に目がないだけではないのか?)
プルE:(・・ロリコン?)
プルG:「おし、点呼だー!!」
プルズ:「「いーち」」「「2」」「さーん」「よんだよ」「・・・ご」「ろくでーす」「ななー」「は・ち」「9ですね」「じゅうっ」「じゅーいち」「お父さん、じゅうにだよ」
プルF:「・・12人じゃん」
プルH:「いいえ(☆☆(きらっ))。・・・あなたと、あなた、左から1番目と2番目の人が、犯人です」
プルA:「・・バレた?(・・;」(何が?)
プルI:「A、まぎらわしい冗談はよせ(・・#」
プルB:「・・いや、違う!!『貴様だな?!』」
プルツー:「私はプルツーだ」
プル:「えー?何々?みんなわたし?ここってお風呂ないのー?」
プルI:「・・・冗談はさておいて、我がアクシズでは盗み食いは弾劾裁判という事になっているのだが」
シャア:「待てI、彼女たちは状況を判っていないようだ。ここは、私が・・」
プル/プルツー:「「アムロ、助けて」」
アムロ:「・・・・・・・・・・・・・・・・とりあえず、食事の前には手を洗うんだ」
プル/プルツー:「「はーい」」
プルF:「アムロの言う事は聞くのね」
プルB:「・・愛?」(ぽっ)
シャア:(灰になっている)


183 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/19 16:18:11 ID:???
プルツーなら、場所からしても化けて出ておかしくは無いが・・・。
プルHやプルBに対して、それとは知らせずに感応してたのかも。

184 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/21 00:21:05 ID:???
5人目の子供?

185 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/22 00:38:11 ID:???
A「こっちの方ではいつものことだもんね〜」
F「見慣れた光景ですから。」
D「それに結構、元気だもんな!」

ヽ▼∀▼ノ<私だとて苦しいときはあるのだよ、諸君。裁判とかサウナとか蓑虫とか。

I「…シャア。少しは振る舞いを改めないと、ほんとうにバルサンを放り込まれかねないぞ?
あちらのアムロのように、こちらのアムロにも」


190 名前:メリクリ!1. :04/12/24 00:59:43 ID:???
クリスマスになれば街は賑やかお祭り騒ぎだが
ここ、辺境の地アクシズでもそれは例外ではない。
街のそれに比べれば随分とささやかではあるが。

アクシズ内にある一家の共有スペースである
ダイニングキッチンの大きなテーブルの上に一枚布を広げて
アムロとプルC、プルEそしてプルLの4人は
パッチワークの仕上げに取り掛かっていた。
パッチワークのパターンはというとそれは
クリスマスツリーだ。
温かみのあるアイボリーの下地に、もみの木の緑が美しく映える。
四人総出で下地やもみの木に刺繍やパターンを入れたり、
布の端の始末をしているだ。
他のプル達はというと、このツリーを飾るオーナメントの製作や、
明日のパーティーの為の飾りを作るのに余念がない。
「よし!できた!」「見せて、見せて!うわぁ、プルG、上手いねぇ!」
あらかたのオーナメントを作り終えたプル達が作っていたのは、
可愛いサンタの格好をした、
小さなプルの人形(エポパテ製)だった。
「ふふーん!でもプルAももうちょっとじゃないか。ガンバんなよ」
「そうなの。でもココの所のヤスリがけが難しいのよね」
「私も出来たわ。G、これからどうするの?サフを吹くなら換気しないと・・・」
「F、解ってねぇなぁ!時代はサフレスだよ・・・」





192 名前:メリクリ!2. :04/12/24 01:32:47 ID:???
「Gちゃん達、いいなぁ・・・」
「プルC達も後で作るといいよ。みんなで一個ずつ
人形を作って飾るんだ。」
手を止めて、サフを吹くかどうかで喧々諤々やっているFとGを
眺めながらひっそりとつぶやいたプルCに
糸を玉止めにしながらアムロは返した。
「サンタさんが12人もいたら、プレゼントを配るのだってすぐだね!
世界中にだって、きっと、あっという間に配っちゃう」
頬をピンク色に染めて、プルLが楽しげに言う。
「じゃあ、アムロに赤鼻のハロを作ってもらおう!ハロのそりに乗って世界を廻るんだ」
輪飾りを作っていたプルDが顔を上げて言った。
『アカハナ・・・なんか・・・そんなヤツいたような・・・気が・・・』
アムロが遠い目をしかけたその時、今までもくもくと作業をこなしていた
プルEがその手を引いた。
「アムロ、終わったよ」
もみの木のパッチワークは完成していた。

193 名前:メリクリ!3. :04/12/24 02:06:21 ID:???
アムロが部屋を出るとプル達は顔をつき合せて話し出した。
「ねぇねぇ!明日、アムロはどんな料理を作ると思う?」
口火を切ったのはプルBだ。
「カナッペを作るんだって言ってたのは聞いたわよ。ミノ粉もたくさん用意していたみたい」
「薄いスチール板を曲げて形作っていたのは、カナッペの型押しに使う為か・・・」
「KもIも情報仕入れてんなぁ!C!お前は何か聞いてないのかよ?!一緒に下ごしらえとかしてんだろ?」
「Gちゃん、ヨダレ・・・。う〜〜ん・・・。今年はミノ粉があるから、幅が広がったとは言ってたけど・・・
本とか見ながら、試行錯誤しまっくてるみたい。」
「じゃぁ、何か新作が出てくるかもしれないね!」
プルHが言うと、すぐさまGが後を継ぐ。
「ケーキとか、出るかなぁ!クリスマスはケーキらしいしな!
ああ!あと!あと!あと!タ〜キィ〜〜ってヤツだよ!七面鳥!」
「七面鳥はムリよ。でもケーキはあるかもしれないわね」
プルGの無茶な妄想に鋭い突込みを入れながらもプルFもどこか浮かれ気味だ。
「でもあたし、プリンも捨てがたいのよね」
「バカだなぁ!A!プリンは別腹だぜ!」
「そういう問題ではないぞ。G」
「なんだよ!Jやっとしゃべったと思ったら、連れない事言って!お前はプリンなしでもいいってのかよ!」
「な・・・!!わ・・・私は・・・私はだな・・・」
「えーー!プリン無しはイヤだぁ!」
「でもケーキも食べたいよぅ」
ダイニングキッチンは最早、食い気と妄想のカオスと化そうとしていたその時。
「終わった」
一人会話に参加することなく黙々と作業を続けていたプルEが
自分の人形を作り上げていた。

「・・・あッ・・・!」×11


194 名前:メリクリ!3. :04/12/24 02:09:32 ID:???
「よし!後はアイロンを当てれば準備完了、飾り付けに移行だな」
アムロは布を持って立ち上がり、パンパンと表面に付いた細かい糸くずを払った。
「俺は今からアイロンをかけてくるから、プル達はオーナメントを作ってな」
「はーーい」×12

アムロが部屋を出るとプル達は顔をつき合せて話し出した。
「ねぇねぇ!明日、アムロはどんな料理を作ると思う?」
口火を切ったのはプルBだ。
「カナッペを作るんだって言ってたのは聞いたわよ。ミノ粉もたくさん用意していたみたい」
「薄いスチール板を曲げて形作っていたのは、カナッペの型押しに使う為か・・・」
「KもIも情報仕入れてんなぁ!C!お前は何か聞いてないのかよ?!一緒に下ごしらえとかしてんだろ?」
「Gちゃん、ヨダレ・・・。う〜〜ん・・・。今年はミノ粉があるから、幅が広がったとは言ってたけど・・・
本とか見ながら、試行錯誤しまっくてるみたい。」
「じゃぁ、何か新作が出てくるかもしれないね!」
プルHが言うと、すぐさまGが後を継ぐ。
「ケーキとか、出るかなぁ!クリスマスはケーキらしいしな!
ああ!あと!あと!あと!タ〜キィ〜〜ってヤツだよ!七面鳥!」
「七面鳥はムリよ。でもケーキはあるかもしれないわね」
プルGの無茶な妄想に鋭い突込みを入れながらもプルFもどこか浮かれ気味だ。
「でもあたし、プリンも捨てがたいのよね」
「バカだなぁ!A!プリンは別腹だぜ!」
「そういう問題ではないぞ。G」
「なんだよ!Jやっとしゃべったと思ったら、連れない事言って!お前はプリンなしでもいいってのかよ!」
「な・・・!!わ・・・私は・・・私はだな・・・」
「えーー!プリン無しはイヤだぁ!」
「でもケーキも食べたいよぅ」
ダイニングキッチンは最早、食い気と妄想のカオスと化そうとしていたその時。
「終わった」
一人会話に参加することなく黙々と作業を続けていたプルEが
自分の人形を作り上げていた。

「・・・あッ・・・!」×11


195 名前:メリクリ!書き者。 :04/12/24 02:12:43 ID:???
最初の数行抜けてたです・・・。
194が正しい話の流・・・れ・・・
もうダメ・・・。眠い・・・。
寝ます。続きは起きたら書く・・ます
シャア・・・シャアは・・・
カユ・・・・ウマ・・・・


196 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/24 02:59:09 ID:???
カユ・・・ウマ・・・。

197 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/24 20:01:48 ID:gC+q+eWb
ヴォアアァァ〜〜

198 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/24 20:03:05 ID:???
アクシズに研究段階の生物兵器とか残ってたりして。

199 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/24 20:49:59 ID:gC+q+eWb
アムロ「バッ バズッ バズーカっ!」
シャア「・・・・・・」
アムロ「バッ バズッ バズーッ バズーカ! バズーカだっつーの! コルトパイソンでも可ッ!!」


シャア「・・・・・・見なかったことにしよう」


数十分後、アクシズの閉鎖区域でアムロは素手で勝利をもぎとっていた

アムロ「俺が、一番上手く、ガンダムをぉーー!!」

プルL「ちょ〜くすり〜ぱ〜♪」
プルC「アムロ・・・格好良いです」
プルB「無駄の無い見事な動きだ・・・」
プルE「・・・楽しそう」
プルH「まぁ、アムロったらあんなに活き活きと・・・」

200 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/24 20:52:05 ID:???
>198
「生物兵器」と言って良いなら、12体もの失敗作または未完成品が現に放棄されていたわけだが。

               r'⌒⌒⌒'、
           (⌒\(ミ"""メ""ミ)
            \ヽヾ▼Д▼ノ だが、そういう言い方は止してもらおうか。
             (m   ¥⌒\
              ノ    / /
              (   /ノハλ)
           ミヘ丿 ∩>200;)
            (ヽ_ノゝ _ノ


201 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/24 21:28:47 ID:???
シャアカッコいいぞ。

202 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/24 21:38:41 ID:???
だがこういうときに限ってプルズは見ていない。
大佐がんばれ大佐

203 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/24 21:45:45 ID:???
大佐かわいいよ大佐・・・w

かんけーないけど、メリクリってタイトル読んだら、
思わず 「メリクリウスとバイエイト」 って連想してもうた orz

204 名前:メリクリ!4 :04/12/24 21:57:15 ID:???
アイロンをかけ終わったアムロは
部屋の引き出しから箱を一つ取り出した。
中には大ぶりの星が一つ。
パッチワークのツリーに飾る為に削りだしたワンオフの星だ。
黄金色の光の粒を撒き散らすそれを見ながら
「そういえば、こんな色のMS、乗ってたよなぁ」
アムロは今まで見てきた機体たちに思いを巡らせた。
悪魔と、流星と呼ばれた機体を祖とする白い機体たち。
それは連邦のというより、ニュータイプの象徴のような。
自分が落としてきた機体、落とされていった機体達。
その記憶に寄り添うように思い出される、忘れえぬ人たち。
そして、自分をこんな所にまで寄越す事になった最初の分岐。
MSという概念をヒトの世に刻み付けた緑の機体。
「緑のザクと、赤いザクか・・・。クリスマスカラーだな。
その次が金のMSだからな。」
頭の中でザクと百式でツリーを作りながら、アムロは「フフ。」と笑った。
「さて。ラストスパート、行きますか。明日の下ごしらえもあるし。」



205 名前:メリクリ!5 :04/12/24 22:38:10 ID:???
キッチンの方はというと、プルEがプル人形を完成させたのを皮切りに
次々とサンタなプルの人形が完成されていった。
塗装は結局、ガンダムマーカーで済ませたようだ。
大きなチョコパフェを抱えたサンタプルはAだ。
オレンジ色のリボンを首元に飾ったプルB。
色とりどりの布地をたくさん袋に入れたプルC。
何故かその手に焼き鳥をもっているサンタっぽいイキモノを生成したプルD。
お父さんと色違いで白いネコの縫いぐるみを抱えたプルE。
クリスマスカラーの閻魔帳を持っているのはプルF。
サンタ帽に撃墜マークをつけたプルGと、その瞳が怪しい光を発してるHサンタ。
プルIとJは二人とも何の変哲もないサンタルックのプル人形だが、
その赤い色は他のプル達よりも丁寧に美しく塗られていた。
プルKとプルLは二個イチだ。お父さんを抱っこしたプルLサンタを
プルKサンタが手を引いている。
「出来たねー!」
「プルA!まだ触っちゃダメだぞ。もう少し乾かさなきゃ。」
そう言ってプルJは紙の上に並べたサンタをテーブルの真ん中に寄せた。
「出来たかい?」
「あ!アムロー!なにー?!なになに?!そのピカピカ!」
プルAがアムロの手を覗き込むと、興味を引かれた他のプルたちもそれに習う。

「お星様だーーー!!」×12


206 名前:メリクリ!6 :04/12/24 23:34:26 ID:???
「うわーー。きれーい。ぴかぴかー。」
うっとりとプルEは言った。
「ベツレヘムの星っていってね。
クリスマスツリーのてっぺんに飾るんだよ。」
「ベツ・・・へ・・・?何語?」
混乱するプルGにアムロは薄く笑って答えをはぐらかす。
プルCはアムロの手をぎゅっと握った。
「アムロ。人形はまだ乾いていないんだ。」
「じゃあ、他のオーナメントから付けていこう。
まずはこのパッチワークタペストリーを壁にかざって・・・
あと・・・雪の綿も・・・」
プルJの言葉にうなずき、アムロが作業の算段をつけると
プル達はわらわらと飾り付けを始めた。
緑色の大きなツリーはプル達が作った、様々なオーナメントに飾られていく。
お菓子の詰まった大きな赤いブーツや、シマシマステッキ。
MSデッキで溶接の要領で切り抜かれた、ガラスの星と雪の結晶。
「うーん。豆電球がないのがやっぱりチョッと寂しいかなぁ。
スパンコールとかあれば良かったんだけど・・・」
来年までに開発するかな・・・。と思案しているアムロの手を
プルCが引っ張った。



207 名前:メリクリ!7 :04/12/25 00:14:03 ID:???
「なに?プルC」
「あのね。」

もう使えないMSの座席をばらした時に取っておいた中綿を
プルKが丁寧にほぐすと、固まっていた綿はすぐに
本来の柔らかさを取り戻した。
プルIがそれを受け取るとそっとツリーに飾り付けていく。

「あのね。あのツリーは、もみの木はアクシズなの。」
「・・・・・・・。」
「それでね、その上に私たちプルがいてね・・・」

「乾いたみたいだぞ」
Jがプルサンタの乾き具合を見て言うと、
プル達は思い思いの場所に自分の人形を飾っていった。

「アムロは、アクシズや私たちを包んでくれる
あの白い綿雪なの」
今まで飾り付けられていくツリーの方を見ていたプルCが
アムロの瞳を覗き込むようにして言うと
「じゃぁ・・・シャアは?あの星?」
一瞬、ハッとした様な表情をしたものの、直ぐにいつもの笑みを浮かべて
アムロは未だ飾られていない金の星を指した。
「シャアは星っていうよりコレじゃないの?」
「Dちゃん!」
プルDが手に持っているのは、メタルレッドに塗られた飾り玉だった。
「いっつもアクシズのどっかで吊るされてるカンジで!シャアっぽくない?」
「プルD!何て事を言うんだ!大佐は・・・大佐はそう!星だ!赤く塗ってやる!」
Jはガラスの星を握り締めながら言った。
「でも、それもやっぱり吊るされてる・・・」
プルEの指摘にJは一瞬言葉を失うが直ぐに持ち直すと
「じゃあ、この星だ!」
アムロが作った金の星を掴むが
「それ、赤く塗っちゃうの・・・?」
またしてもプルEの言葉で固まる。
「塗るならクリアレッド・・・いや、一回シルバーに塗装しなおしてから・・・」
「お止しなさいよ。G」

「いいんだ!赤く塗らなくったって!このままで!
星の金色は、大佐の金髪の金なんだ!そういう事にしとく!!」
涙を振り切ってプルJは掴んでいた星をツリーの頂上に付けようとしたが・・・
「まって!プルJ!!
・・・あのね。アムロ。あの星はね、アムロとシャアの二人で
付けて欲しいの。」
アムロが星に込めた思いを見透かしたようにプルCは言った。

「・・・・・
しょうがないなぁ・・・」



208 名前:メリクリ!8 :04/12/25 00:59:34 ID:???
     ||
   ⌒||⌒ヽ
  ιミ  ||  ι)
  (▼ソ || ミ丿   ・・・・・・寂しい・・・。
   ミ≡≡≡j   寂しくて死にそうだ・・・。
   ミ≡≡≡j
   ミ≡≡≡j
   ヽ)ヽ)

キッチンの楽しげな喧騒が聞こえるか聞こえないか
ギリギリの所にシャアは吊るされていた。
今日もまた、何かアムロの逆鱗に触れるような事を
したか言ったかしたのだろう。こうなるともう日課だ。
いっそのこと何も聞こえなければ諦めも付くだろうが
ひそかに聞こえる楽しげな声が嫌がおうにも
一人ぼっちプレイの雰囲気を盛り上げる。
それに反比例してシャアのテンションはダダ下がりし続ける。
寂しんぼ総帥には非常に効果的な手だった。
「チョッとは反省したか?」
「ぬ?!ア・・・アムロ!
い・・・今頃来て何だというのだね!私がどれだけ
寂しい思いをしていたか解っているのか?!
こんな真綿で首を絞めるような責め苦・・・!」
「お仕置きされるような事をするお前が悪い。
真綿で首を絞めるとはよく言ったな。俺は綿なんだそうだ。
正確には綿雪だけどな。」
さっきちらちら聞こえてきた会話の内容だろうが、
全精力を結集しても途切れ途切れにしか会話は聞こえてこなかった。
そしてそれに起因であろうアムロの言葉。
またしても除者気分を感じるシャア。
『二人でいても一人ぼっちとはこれ如何に・・・!』
「今回はこの辺で勘弁してやるよ。しょうがないから。」
アムロはシャアを縛っていた繊維状のガンダリウム合金で編まれた縄を解くと
先導して歩き始めた。
「あ。そうそう。明日、もし何かやったらお前、
パーティの中継を例の百式の中で見てもらうからな。」
「・・・・・・・・・・・ヒィ!!」



209 名前:メリクリ!9 最終章〜プルCの日記〜 :04/12/25 02:40:45 ID:???
あの後。
星はアムロとシャアの二人の手で
ツリーの頂上に付けられました。
ようやく明るい所に連れてきてもらえたシャアが
浮かれポンチ絶頂で星を付けるのを見たアムロは
ちょっと疲れた目をしていました。

あのね。ツリーのてっぺんの星を「ベツレヘムの星」って
アムロが言っていたでしょ?
ベツレヘムの星っていうのはね、
キリストが生まれた事を賢者達に知らせ、その場まで導いた
導きの星なの。
この話を本で読んだときに私、
ああ、きっと星がアクシズの中で眠る私たちのところにアムロとシャアを
連れて来てくれたんだって思ったの。
もちろん私たちはメシアじゃないけれど。
あのまま、永遠にカプセルの中に閉じ込められたまま、
息絶えるしかなかった私たち。
地球に落とされる寸前まで行った私たち。
そんな私たちのところにアムロとシャアが来るなんて奇跡だって。
そう思ってたから。
だからね。アムロがこれはベツレヘムの星だって言った時、
胸がきゅうってなった。
でね。絶対絶対、あの星はアムロとシャアの二人に付けて欲しいって思ったの。

「・・・・!!・・・・・!・・・・!!!!」
「!!・・・!!・・・!・・!!!・・・・!!!」

なにかしら。話し声がする・・・。

ズガガガガガガガガガガガッ!!!!

・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・。

すすり泣きだわ。
プルLが聞いたヘンな泣き声ってこれかしら。
お化けだって怖がってたから、大丈夫、安心してって教今度えてあげなきゃ。

アクシズの上で輝く導きの星の下に
私たちがいて。そしてアムロがみんなを包んでくれていて、
シャアはぶら下がっているのw
ベツレヘムの星はキリストが生まれた地名にちなんで付けられた名前だから、
私たちのツリーの星は「アクシズの星」ね。


210 名前:メリクリ!9 最終章〜プルCの日記・追記〜 :04/12/25 02:41:41 ID:???
そうそう。
ベツレヘムの星は、実は「彗星」だったんじゃないかっていう説があるんだって。
プルJ、やや正解だわ。
最初に私たちを見つけたのはシャアで、それからアムロを呼んだらしいから、
導きの星としてもバッチリ。教えてあげたらプルJ喜ぶかなぁ。
でも、災いの前兆の彗星が導きの星な訳ないっていうのは内緒にしておこう。

それにね!賢者達がメシアにしたっていう、みっつの贈り物だって
ちゃんと私たちにもあるのよ!
何かって?それはね。
「スパム」と「プリン」と「ミノ粉」!
うふふ。
明日はパーティー本番だからきっと三つとも大活躍ね
アムロのお料理のお手伝いたくさんしなきゃ!
それじゃあ皆様、おやすみなさい。

シャア、まだ泣いてる・・・。



218 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/31 02:35:12 ID:???
GJ

219 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/31 07:34:44 ID:???
シャアはいつなったら結婚するんだろう?
アムロに先を越されて凹むシャアが脳裏から離れん。

220 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/31 08:12:05 ID:???
JやIがいるんだから「結婚出来るか」で悩む必要はなさそうだけどなぁ

221 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/31 11:27:35 ID:???
だがその2人を待ってたら適齢期には40過ぎだぞ。

222 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/31 12:17:36 ID:???
そもそもシャアはその二人を結婚の対象にはしないだろう。





と、思ったが後4、5年も経ったら解らんかも。大佐だし。

223 名前:黒い… 1/11 :04/12/31 13:52:09 ID:???
そこに夜はない。
そもそも、夜とはなにをもって夜と為すのであろう?
地平の果て、波濤の向こうに溶け去るように紅陽が沈み…大地の彼方から、夜空をうっすら蒼染めてゆく朝陽が登るまでが夜なのだろうか。闇に染まり数多の星に見守られ、全くの静謐に包まれるのが夜なのであろうか…
だとしたらそこは1日中…いや1年中、夜に満たされているに違いない。
そこはアクシズ。
かつて地球圏に存在した、ジオン公国所有の資源採掘衛星。敗残したその軍事組織が一時期、身を寄せた宿り木。そして母なる地球にその身を堕とそうとした小惑星。
ゆっくりと地球圏から離れ去り…今は、木星に向けて遠い道程を歩みつつあるその成れの果て。
しかしその岩塊は…昏い虚空に浮かぶ冷たい石の塊は…なぜか、どこか。
見る人の目を優しくさせるような暖かみを感じさせる。
柔らかな緑色の光が淡くアクシズを包んでいるようにも見える。
人の声が微かに聞こえてくるような気がする。
それだからであろうか、宇宙を漂う様々な漂流物がかつての敵・味方を問わず引き寄せられるように…あるいは自らそこに向かっているかのように、アクシズに接近していくのは。
「んにゃ…もおチョコパフェ食べれないよぉ、アムロ…ぉ」
「(すーすー)」
「…♪(すぅ…すぅ…)」
12の可憐な寝息が流れる夜。1人の男が自室で機械を無心に弄り…1人の男が蓑虫のように揺れながら無念の呻きを上げる夜更けに、それは動きを開始した。

微かな駆動音が鳴ると、電流を受けたモーターはその身を勢い良く前進させた。丸いボディがごろごろと床を転がって、非常用電灯が仄暗く照らす廊下を進み…その丸い球体にバランスよく配置されたサーボが適切な時期にその身に急制動をかけると、角を綺麗に曲がって行く。
ハロ。愛らしい外見には似合わず、その制作者によって様々な機能を付加されたロボット。深夜になっても彼らは活動を止めずアクシズ内部を点検し、地図を作り、何か危険は無いかパトロールしているのだ。
チュイィ、と小さな音が鳴るとハロの小さな丸い目が、紅い帯を引きながら壁を見回す。その目に何か…微かな動きが、僅かにハロの目に留まる。警戒体勢を取りつつカメラに捉えられた画像を小さな電子頭脳に送り、聴音装置から収集される雑多な物音と付き合わせて照合する。
…数秒の思考の後、ハロは再び動きを早めて立ち去った。危険はない、とハロの電子頭脳は判断したのだ。ハロが歩み去って後…通路を横切る、その影のことを。

224 名前:黒い… 2/11 :04/12/31 13:53:08 ID:???
「ふん、ふふん♪ふんふふ〜」
小さく流れるハミング。柔らかく流れる歌声。白い指先がリズミカルに包丁を動かす度、トントンと軽やかな音が鳴って硬い、新鮮な音を放つ。
赤キャベツをザクザク刻む。ボールに浮ぶトマトを取り、その赤みを包丁に映しながら刃を通し。刻んだ赤キャベツと瑞々しい甘みに水を弾くトマト…その両者を丁寧に盛りつけ、鍋に視線を向ける。
「たん♪たらった♪たったらったらん♪」
ことこと、湯が透明に沸き立っている鍋。それを見やると、もう一つトマトを取り。へたを取って薄く包丁をあて、湯にくぐらせ…赤い皮がぺろりと剥けると、包丁で切り潰し。
小皿に開けて水気を切り、オリーブ油・塩・胡椒であっさりめに味付け。甘酸っぱいトマトの香味と風味を活かした、そのままのトマト・ソース。
「る〜る♪ら〜ら♪らん♪ららん♪」
そして最後に、今は黄色の皮を失った味気ない瓶詰めの…それでも、あのトパーズ色の香気はそのままの檸檬汁。栓を開けると、鼻孔にぱぁっと拡がるその香りを楽しみながらトマト・ソースに数滴加えて味を引き締め…
「…よし♪」
小指の先にちょっと取り、舌の上で味見する少女。
そのさっぱりした味付けに微笑むと、次は食卓に欠かせないアクシズ定番の一品。台所の一角に天井まで山積みにされたそれを一つ取り、慣れた手つきで蓋を開け…脂ぎった中身を取り出し、まな板の上に置く。
スパム。スパム。スパム。
ぶよっとした歯触り。味蕾に広がる塩っぱさ。脂でぎとぎとの舌触り…そう、スパム。
その匂い。その形。缶詰にでかでかと貼られた<スパム>のラベル。その全てからスパムを主張する邪悪な肉塊を少女は優しく、丁寧に輪切りにし、先ほどから火にかかったままの鍋に放り込み…数分後、取り出すとキッチンペーパーで水気を取ってからフライパンにかけた。
「こうしてちょっと、塩っけと脂っけをぬいて…っと」
肉片はよく熱せられた鉄板の上で焦げ目を刻みつつ、やがて中から染み出る自らの脂でじゅーじゅー音を立てて爆ぜ始めた。食欲をそそる匂いが拡がってきたところで…サラダの傍らに添え、先のトマト・ソースをとろりとかける。
そしてトースターにかけた合成パンと代用マーガリン。波立つたび、苦み走った風味を香らせるコーヒーをコップに注げば朝食は完成…
なのに。

225 名前:黒い… 3/11 :04/12/31 13:54:00 ID:???
「アムロ、おそいなあ」
手際よく“1人前の”食事を整えたCは壁にかけられた時計に目をやり、呟いた。
既に9時を回っている。いつもならとうに起き出している時間なのに…皆の食器を洗いながら、独り言のように呟くその問いに、姉妹が答える。
「アムロのことだ。遅くまでジャンクをいじっていて、夜更かしをしてしまったのだろう」
「それならいいんだけど。でも、きのうはおそくまでいっしょだよ?…っと。」
「っ、た〜!!」
皿を洗いIと会話しつつ、何気ない仕草で小瓶を取ると後ろ手に放る。…緩やかな放物線を描き、皿へ手を伸ばしていたDの額でコツン、と音を立てる檸檬の小瓶。
「なんだよ〜、ちょっと味見しようと思っただけじゃん」
「そのちょっと、が、ぜんぶ、になっちゃうもの」
洗い終えた食器を棚に仕舞ってからエプロンで手を拭いつつ、ようやく振り返るC。
「だめです。きのうだってアムロ、スパム食べなかったんだから。きちんと食べてもらわないと!」
「でもさ、料理冷めちゃうよ?美味しくなくなっちゃうよ?だから味見しとこうぜ〜」
「心配してくれなくていいです。これからあたし、アムロを起こしにいくから。…Iはつまみぐい、しないよね?」
「無論だ」
眼鏡の奥から目をやり、手にした本をかかげてみせるI。それに微笑むと、Cはエプロンをかけようと優雅に床を蹴ってみせた。
「(ちぇ…どうせ本人が食べたがらないんだし。なぁなぁI、2人でやまわ)」
「(却下。Cの言葉、聞いていなかったのか?)」
「(ちぇー)」
いつも賑やかなアクシズ。それでもこの時間は皆、それぞれの作業(または遊び)に向かったため食堂にいたのはDとI、C。

それと…

226 名前:黒い… 4/11 :04/12/31 13:54:38 ID:???
「んしょ」
小さく声を漏らしながらエプロンを外すC。揺れる髪が額を撫で、そろそろ伸び始めてきた自らの髪を意識させる。
(どうしようかな。このままIみたく、私も伸ばしちゃおうかしら?)
ちらとテーブルを振り返ると、髪を伸ばし始めた姉妹が目に映る。
(似合う、かな。似合う、って…いってくれるかな?)
脳裏に浮かぶ光景。髪を伸ばし、女の子らしい白いドレスでおめかしをした自分と。優しい微笑み、温かな目をした白い悪魔。
「どう…かな」
近づけるかもしれない、あの人に…もう少しだけ。もう半歩だけ。それがどういう近づき方か、分からないけど…
細い指先に髪を弄り、少し気鬱げに眉を顰めながら、C。
小さな胸を痛める小さな悩み。でも、当人にとってはなかなかに大きな悩み。
ふぅと溜息一つつきながら、脳裏に浮かんだその風景をあと少しだけ…妄想してみる。
『ど、どうかな…アムロっ』
『うん。良く似合うよ、C』
すぐに終わってしまった妄想にコツン、と壁に小さく額をぶつける。
「(だめかな〜。きっと似合う、っていってくれるとは思うけど…)」
それはおめかしした女の子にかける優しい一言。きっと、それ以上ではない一言。
自分でもよくは分からないけど…でも私は、アムロにわたしを見てほしいと想う。
1人の女の子として。私はアムロに“わたし”をみて欲しいと想う。
そこまで想いを傾けてから、Cはゆっくりと頭を巡らせて…そして、見た。

227 名前:黒い… 5/11 :04/12/31 13:55:22 ID:???
「きゃあぁあぁあーーーっ!!」
突然上がった悲鳴にテーブルで何やかやと言い合っていた2人は、緊張を躯の節々にまとわせながら振り返った。
椅子から腰を上げ、次の動作に移れるよう身を起こすI…油断なく周囲に目をやりながら、声の主へ脚を運ぶD。
「なにっ、C?!」
細い悲鳴を上げたCは床にぺたりと腰を落とし、震える胸元にエプロンを握りしめながら…そぉっと、それを指さす。
「あっ、あれ…アレがまた出たのぉ…」
指さされる先を目で追い、恐々としたCの視線を辿ると…ソレがいた。
「ふむ。まだいたのか」
Iが呆れたような口調で見る生命体。
それは黒々と脂ぎり、鈍く明かりを弾く硬質の羽を持つ。軽快かつ可動範囲の広い手足をし、その先に付いた鈎爪で壁を噛むように走る。身軽な体は重力を感じさせない柔軟性ある動きをし、てらてらと電灯にまたたく2本の触覚がしきりと蠢いては何かをまさぐる…
「へー。アレがゴキ」
「やめてぇ!アレの名前なんて、いわないでっ」
ゴキブリ。英語でCockroach。フランス語でcafard。ドイツ語でSchabe。
なにはともあれ、ゴキブリ。初めて見るその姿にDは興味深そうに目を見張り、Iはつまらなそうに注視する。
「やっ、やだよぉ…どうして、またわたしの前に出てくるの…」
「好かれたのかもしれないな、ゴキブリに」
「そっ、そんなきもちわるいこといわないで!」
「でもさ。波長ってもんはあるだろ?Cがいるとなんとなく出やすいんじゃないかな」
壁を擦るように動き…不意に動くことを止めると、しきりに触覚を震わせ。そしてまた、不意に壁の隅を目掛けて走り出す黒い物体。IもDも、その動きに何とも言い難い不快感を感じた。
「うーん…しっかし、Cが気味悪がるのも分かるなぁ」
「人の生理感に触れるような…正直、不快だ。背筋に怖気が走る」
「もうやだあ!どうして2人とも、じっくり観察してられるのよっ」
Cがぺたんと腰を落としたまま叫ぶのも無理は無い。彼女の記憶に消しようのない染みを残したアレが今、脳裏をくすぐるようにカサカサと壁を這っていっているのだ…

それも、3匹。

228 名前:黒い… 6/11 :04/12/31 13:56:20 ID:???
「あ、3匹いる」
「…3匹、か」
Iが珍しく狼狽したように呻く。いつの間にか壁には黒い物体が3匹、まるで隊列を組むように一列に並ぶと細い触覚を揺らめかせながら蠢いていた。見る者にプレッシャーを与える触覚の動き…気味悪く明かりを弾く、鈍い黒羽の輝き。
「う、ダメだ。オレこういうの駄目かも…」
「私も苦手だな。こんなものまともに相手なぞ、出来ん」
「やだ、2人とも追い払ってよっっ」
「とはいえ…」
「なぁ。」
2人が顔と顔を合わせて悩むのも無理は無い。ゴキブリが這っているのはどうにも、彼女らの手の届かない天井間際であるし…それに今のところ、害を加えられる訳でもなさそうだ。
「ここは一つ、アムロかシャアが来るのを待って…」
「うん。ちょっと待とうよ。な?な?な?」
「…(泣)」

しかし事態は、少女たちが希望を楽観的観測に色づけする間もなく、急速に悪化した。

「きっ…きた、きたよ〜」
見事な隊列を組む黒い3匹は一列に連なったまま壁を這い、重厚さすら感じさせる動きでその黒光りする体を、一直線に卓上へ向ける。
「まさかこいつら、食事を狙っているのか?!」
裏返った声で慌てるD。こんなときでも冷静に状況を判断するI。その彼女らの前で、ゴキブリは見る者の目を惑わすような鮮やかな楕円を描きながら壁を這う。
床へ音もなく降り立ち、すすすっと1本の黒い線となって食卓へと歩を進める…
その前に1人分の影が立ちはだかると…可憐な叫びが声となって、吹きつけた。
「そんなこと…させるものですかぁっ!」
スパーン☆と乾いた音が鳴り、ゴキブリ達はカサカサ急旋回を刻むと一旦は食卓から遠ざかった。
「C?!」

229 名前:黒い… 7/11 :04/12/31 13:57:32 ID:???
細い眉を跳ね上げ、瞳に決意の色を示し、なめらかで愛らしい容姿に決意の色を浮かべる少女。…Cは、震える脚で床に立ち、決死の表情で叫ぶ。
「せっかくアムロのために作った料理なのに、むざむざゴキブリなんかに食べられてたまるもんですか!D、I、援護して頂戴!」
「あ、はい…」
「り、了解」
呆気にとられる2人を食卓を囲むように配置し、とりあえず四周を防備する少女達…しかし。
「だっだめ、くるな、くるなー」
「く…こいつら、見かけよりも素早いだと?」
「やだ、こっちこないで…来ないでよ〜っ」
少女達の必死の防戦にも関わらず、その戦線は易々と突破されようとしていた。3人は必死に両手を振り、足を踏みならし、手にしたスリッパや雑誌を打ち振るってゴキブリを追い払おうとするのだが…
その手をかいくぐり、足をすりぬけ、横滑りに壁を這って少女達の一撃を避けるゴキブリ。
「くっ、こう見えて私達だってNTなんだぞ、それをこうも…」
不敵に笑うように、触覚が揺らめく。噂ほどではない、そう言いたげに口元が揺らぐ。
少女達の決死の抵抗をあざ笑うように…むしろ楽しむように、彼女らを翻弄する。
「なっ、なぁ。こいつらスゴイな」
「ゴ…、なんかに感心しないでよっ」
「で、でもさぁ。まるでオレ達の動きを読んでいるみたいな…っ!」
目の前の壁を横切るゴキブリ目掛け、横殴りに思い切りスリッパを振るD…その振りは彼女に相応しく大振りで、そしていささか力を込めすぎていた。
「きゃっ?!」
勢いあまったスリッパはDの手をすっぽ抜けてIの後頭部を直撃し、Iは眼鏡の下の瞳を苦痛に歪め、床にしゃがみこむ。
「あ、悪ぃ悪ぃ」
「………D!!貴女、少しは力を加減しなさいっ!これじゃ同士撃ちじゃな」
「あ、ダメ。気を抜かな…」
Cの最後の言葉は尻窄みになった。Iが倒れ…Dがそちらに駆け寄った瞬間、それまで姉妹たちが守っていたその区域に穴が空き。そしてゴキブリ達はその機会を逃さず、相も変わらぬ見事な隊列を維持したまま壁から突入してくる…!!
(駄目、間に合わない?!)
声にならない悲鳴。両手で口元を押さえたCは、黒いゴキブリが自分の手料理を食い散らかそうと接近する姿を見つめるだけ………

230 名前:黒い… 8/11 :04/12/31 13:58:18 ID:???
「やらせるかっ!」
瞬間。鋭い、裂帛の気合が空を薙ぐ!
狙い澄ましたスリッパの一閃が黒い影を捉える瞬間、ゴキブリ達は咄嗟に回避コースを取ると、再び人の手が届かない壁へと待避した。
「「「アムロ!」」」
3つの叫びが交差し…そしてCは、自分の前に立つアムロの背中を見つめた。
「ごめんごめん。遅くなったら何だか、大変なことになっていたみたいだね」
油断なく壁を這うゴキブリに目を向けながら、アムロ。
「I、脚を挫いたりはしてないかい?D、きちんとスリッパを履かないと君も足を滑らせてしまう。…それから、C」
「…はいっ」
「温め直してくれないかな、コーヒー?」
「う、うん…♪」
「それじゃ、ちょっと下がっていて」
白い悪魔、見参。
右手にスリッパを持ち、左手に雑誌を構える。細まった目が油断なく左右に動き、ゴキブリが動きを見せる都度、手がするすると伸びて壁を弾き、足が宙を跳ねるとゴキブリの寸前で床を踏み鳴らす。
「くそっ、先に料理をやる積もりか!」
スパン!と壁が鳴る。その体はゴキブリと食卓上を結ぶ一点を確実に塞いでおり、ゴキブリがどう動こうとアムロは姿勢と位置を変えて隙を窺わせない。…いずれ、床を這っている間にスリッパが踏み潰し、壁を走る間に丸めた古雑誌で叩き潰されるのは間違いなかった。
しかし。
たった一度のチャンスを求めて、ゴキブリ達が動きを止める。容易ならざる相手と認識した…相手がNTだと確信したように、その動きを止める。そして3匹揃って、その身を持ち上げた。
「え゛」
「…まさか?」
「も、もういや〜っ!!」
鈎爪でしっかりと銜えていた壁を蹴り、背に蓄えていた薄い羽を拡げ、なんとも耳に不快な音を奏でながら宙を舞うゴキブリ。
ブビビ、ブビビビという音すら禍々しく一斉に飛び立つと、糸で繋がれたような直列の隊列のまま、食卓目掛けて挿き進む…!
「こいつ…来るのかっ」
吐き捨てるように呟くアムロ。言いながらスリッパを投げ棄てると、雑誌を両手で握りしめて力を込める。
…その声を聞きながら、Cはなんとも形容し難い、おぞましい予感に背筋を震わせた。
(…1匹目が急降下…2匹目が直進…3匹目が上方へと跳ね上がり…そして3方からアムロに…)
見えた。1匹目は脚で押し潰し、2匹目は横っ面を叩くように殴りつけ…しかし3匹目は防ぎようが無く…
「だ、だめぇ、アムロっ!!」

231 名前:黒い… 9/11 :04/12/31 13:59:02 ID:???
「しまった………!」
飛びかかるゴキブリ…その脂ぎったキチン質の体に、電灯の明かりが弾かれた。一瞬失われた視界の端から、3匹が異なるコースを取って突入してくるのが見える。
「くおぉーーーっ!」
アムロは必死に脚を伸ばすと床に着陸し、もの凄い勢いで突っ込んでくる1匹目のゴキブリを脚で踏み躙る。そして横薙ぎに空を裂き、雑誌に捉えたゴキブリをフルスイングで壁に叩き付けながら…そこで体勢が崩れた。
足が滑る。
致命的な数瞬、アムロは次のモーションを取れず…そしてその前に、小さな躯が両手を広げて立ち塞がる。
「?!プル…誰だ?」
「あっ…あ、あぁ…」
Cは黒い物体がぶびびび…と淫らしい音を立てながら自分の前に飛び来るのを、なにも出来ずにただただ見つめていた。「この〜ぉ!」と、同僚を殺られたゴキブリの叫びを聞いたような気もする…
「「Cっ!?」」
為す術もなく2人が見守る中、Cが糸の切れた操り人形のようにカクン、と崩折れた。くたりと倒れ込む肢体が床に触れる寸前、アムロがしっかりと抱き止め、そしてCの顔から厭らしい羽音をたて逃げようとするゴキブリを睨む。
「いやぁーーーっ!!」
必要以上の気合を込めたアムロの一撃!
頭上から振り下ろした古雑誌は無様に飛ぶゴキブリを芯に捉え、床まで垂直に振り下ろし…激しい衝撃音と共に、破砕した。
「大丈夫か、C!」
「おい、C…目を覚ませよ、Cっ?!」
「大丈夫、気を失っただけだ。D、水を汲んできて?それからI…」
…そう。だいじょうぶ。わたしはちょっと、気を失ってるだけ…
だから心配しないでD、I。
ね、アムロ…。

232 名前:黒い… 10/11 :04/12/31 13:59:44 ID:???
「(…しかし、Cは変わったな)」
「(えー。変わったって、どこが?胸だってオレと同じぺったんだぜー)」
「(…そういうところを言っているのではない。精神的に変わった、ということだ。昔のCはおとなしくて、あまり自己主張する性格ではなかった。しかし最近は)」
「(料理が上手くなった!!)」
「(…まぁ、そうだが)」
「(裁縫もな!)」
「(…)」
…だってわたしは。お料理も、お裁縫も好きだから。それに…すこしでもちかくにいけるから…
小さな、身じろぎ。ひとつ。
「(ん…?目を覚ましたか。起きれるか、C)」
「(C。調子はどうだよ、C)」
しー。しー?しぃ…C。

「…あ、アムロは?」
ぱっちりと目を開いたCは開口一番、ぼんやり揺れる瞳を左右にやりながら問いかけた。
そこにいるのは心配そうに自分を見つめるDと、度のない眼鏡の奥から優しく見やるI。
「アムロなら、もう今日の作業に行ったよ」
「食事も取った。私が温めて食べさせた…無論全部、だ」
「そう…ありがとね。D、I」
胸元まで引き上げられた柔らかな毛布の裾を掴みながら、Cは2人の姉妹を見上げた。
にこにこと明るく。いつも楽しそうに瞳を輝かせるD。
うっすらと唇を笑ませながら。ほつれる髪を指先にかき上げるI。
Dは傍らの椅子に座り、Iはベッドに横向きに座りながら、たわいのない軽口を叩いている。そうでありながらCを心配してくれていて…額に当てられた冷たい手ぬぐいの感触に、今さらながら気付く。
「ありがと、2人とも。でももうだいじょぶ…だから」
ゆっくりと身を起こそうとするとDがその動きを押し止め、Iがずり落ちた手ぬぐいを再び額に当てた。
「今日はゆっくり寝てな、C」
「でも」
「アムロも言っていた」
動きが止まる。
「“今日のお昼は僕が用意するから、Cはゆっくり寝ていなさい”だそうだ」
アムロの声色を真似るように、Iがしかめつらしく言う。
「だいじょぶだいじょぶ。私たちも手伝うしさ♪」
「…それではますます不安になるだろう…」
「なんか言ったか!?」
「あ…あの。うん、分かった…。」
正直、納得した訳ではなかったが…なによりアムロと、2人の気持ちが嬉しくて。そのままベッドに入り直しつらつらと瞳を、Cは閉じた。

233 名前:黒い… 11/11 :04/12/31 14:00:37 ID:???
静かな布団の中で寝ていると、ふっと思う。
わたしなんて、アムロにとって1人の女の子。12人いるプル姉妹の中の“C”にしか過ぎないかもしれない。
でも。うぅん、おんなじプルでも私はみんなと違うって。
まだまだ子供の私だけど…私のこと。ちょっとだけ、気付いて欲しい。羞ずかしくて言えないから、だから気付いて。
ほんのちょっとだけ、貴方に近づこうとしている私の背伸び。

ちょっとだけ…せめて、この伸びた髪の長さの分だけでも気付いて欲しいの。アムロ。

234 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/31 14:10:46 ID:???
>>181
の一言が嬉しくて、放置していたネタで頑張ってみた。
無駄に長くなった。今は反省している。

240 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/31 16:31:40 ID:???
    || 
  r'⌒⌒⌒'、 
  (ミ"""メ""ミ) 
  ヽ▼A▼;ノ<また、アムロに差をつけられたか
   ミ≡≡≡j 
   ミ≡≡≡j 
   ミ≡≡≡j 
    (/(/ 
    ↑
プルズがピンチの時に、独りプラーンとしていた
肝心な時に役に立たない、エースであり元総帥でもある一家の大黒柱。

241 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/31 16:50:57 ID:???
ゴキ退治に駆けつけただけなのになんでこんなに格好いいんだアムロさん
放置プレイ中の総帥は、まあ、ねえ

242 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/31 17:09:51 ID:???
総帥は吊るされながら年越ししそうだね。ナム

243 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/31 20:01:35 ID:???
次はゴキなんかに転生するんじゃないよ…

244 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/31 20:54:23 ID:???
ゴキ可哀想だな…

245 名前:通常の名無しさんの3倍 :04/12/31 21:28:06 ID:???
>>243
ゴキブリマント…

246 名前:通常の名無しさんの3倍 :05/01/01 00:41:00 ID:???
明けましておめでとう。
そして、グッジョブ。読みながら、年越しちゃったよ。

247 名前:通常の名無しさんの3倍 :05/01/03 21:46:55 ID:???
ほしゅ!

248 名前:通常の名無しさんの3倍 :05/01/04 01:06:35 ID:???
>>240
そんな邪念持ってるから駄目なんですよ元総帥。
それにあなただって十分美味しい目にあっているじゃありませんか。

249 名前:通常の名無しさんの3倍 :05/01/04 18:00:56 ID:???
寂しんぼ総帥って言葉が好き。

250 名前:通常の名無しさんの3倍 :05/01/04 23:01:16 ID:???
そんな貴方が好き

251 名前:通常の名無しさんの3倍 :05/01/05 23:56:43 ID:???
年始、あまりにテレビが××だったので逆シャアを見てましたよ。
そしてアクシズが地球から遠ざかっていく感動のラストシーン…
あれが
「物語の新たな始まり」
に思えて、スタッフロールで笑みが止まりませんでした。

完全にこのスレに毒されてる…

252 名前:通常の名無しさんの3倍 :05/01/06 00:08:52 ID:???
毒を食らわば皿まで

253 名前:通常の名無しさんの3倍 :05/01/06 01:05:01 ID:???
苺食らわば皿まで

プルC「プルDが最後の苺ムース食べちゃったー!」
プルD「遅いからじゃないか」
プルC「最後の楽しみに取っておいたのに〜」
アムロ「わかった、プルCは僕の分を食べて良いから。そのコーヒームースと交換しよう」
プルC「え、悪いよ。それだったら半分こで良いよ」
アムロ「そうかい?」
プルC「じゃ、こっち半分食べさせてあげるからお口あーんして。はい、あーん」
困惑するアムロの前でスプーンを差し出して、口を開けるまで「あーん」と言い続けるプルC
プルI(転んでもただで起きないとは、さらに出来るようになったな、プルC!)
腕組みして興味深そうに見守る策士プルIの横で、プルBは内心で地団太を踏んでいた。
プルB(そんな手があったとは。またやられた!)
プルC「今度私の番ね。あーん」
プルCはアムロに苺ムースを食べさせてもらってご満悦だった。

254 名前:通常の名無しさんの3倍 :05/01/06 01:15:17 ID:???
プルLが目の前のムースに手をつけぬまま、上目遣いでアムロを見つめている。

255 名前:通常の名無しさんの3倍 :05/01/06 01:18:53 ID:???
正直な話で殺しても死にそうにないシャアや機体が無事だったアムロが死ぬとは思えないからなあ。
このスレみたいにシャアはアムロに監視されながら余生を楽しんでいそう。

256 名前:通常の名無しさんの3倍 :05/01/06 02:08:46 ID:???
>>254
プルEも同じ事してもらわないと満足しなさげ

257 名前:通常の名無しさんの3倍 :05/01/06 02:11:26 ID:???
プルBが、自分の分のムースはないかと必死で探し回ってます。

258 名前:通常の名無しさんの3倍 :05/01/06 02:53:06 ID:???
プルJ(大佐、あーんってしてください、って言ったら大佐はしてくれるだろうか…)
脳内でシナリオを展開させてゆくJ、自然と食事がおろそかになり顔の頬も若干(回りが気付くな気付かないかぐらい)緩ませる
プルI(私がシャアにあんなことしてやったら奴はどういう対応をするだろうか……(//-)…ん?Jの箸が空中で止まって…あいつめ)
Jが脳内で妄想を飛躍させてるのをかすかな表情の緩み具合から瞬時に読み取りちょtっと癪に障ったIは凄まじいスピードで
Jのデザートのムースをごっそりと掬い取り瞬く間に食した、自分のは既に完食済み
Jはその後5分ほどにわたり妄想に浸って自分のデザートがごっそり無くなってる事に気付き涙を呑むのであった…
そのとき我らがシャア大佐は…
シャア(えぇい、苺とはいえもっと赤くならん物か)とか苺のムースを眺めて思案していた…ほら大佐、Jが何かに縋る様な目で見てますよ?

259 名前:スパロボの4コマが元ネタ :05/01/06 05:08:05 ID:???
その後、大佐は無言でイチゴジャムを取り出し、
まんべんなく苺ムースに塗りつけ始めた。
「…シャアの奴、実は凄い甘党だったんだな」
「うん。まぁ、一種の病気みたいなもんだな」
プルBの呟きに、適当に相槌を打つアムロ。 
無事に真っ赤に覆い尽くし、とりあえず満足する大佐だったが…

その後、ジャムまみれのムースを残さず食べされる羽目になり、
甘ったるさに胸焼けを起こしそうになったそうな。

260 名前:通常の名無しさんの3倍 :05/01/06 05:29:30 ID:???

「じゃあ、大佐……『あ〜ん』して、下さい」
 赤く染まった顔を僅かに俯かせ、プルJがスプーンを差し出す。
 シャアは困惑顔で、もう何度目かになる問いかけを繰り返してみた。
「……やはり、残さず食べなければ駄目か?」
 先程と同じ答えが、呆れ顔のアムロから返ってくる。
「当たり前だ。ジャムは貴重な嗜好品なんだぞ」
 煮え切らない態度のシャアに、周りにいたプル達が次々と言葉を浴びせていった。
「それだけ赤いデザートが食べられるんなら、本望だろ」
「……断っておくけど、今後、ジャムを使った分だけシャアはおやつを削られるんだよ」
「では、この機会にしっかり糖分を摂取しておかねばならないな」
「ほらほら。せっかくJが食べさせてくれるんだからぁ」
「恋人同士みたいだぞぉ〜」
「ひゅ〜ひゅ〜」
 周りの冷やかしを受けて、Jの顔がますます赤くなっていく。
 彼女がそうしてくれている以上、誤魔化して逃げ出す事も出来ない。
 とうとう観念して、シャアは赤い物体の乗ったスプーンの前で口を開いた。

261 名前:通常の名無しさんの3倍 :05/01/06 23:51:29 ID:???
「ところでアムロ。もうムースは…、そのおかわり…とか。あの」
「あ。もっと食べたかったかい?ごめんね、もう終わりなんだ」
いかに隣がAだったからとは言え、自分の早喰いに心の中で涙するB。
「あぁ、そうだ。もうお腹いっぱいだから…C、僕の分をBに譲ってあげてくれないか」
「…ぇ」
アムロに食べて貰おうと、スプーンに掬って「あーん♪」の姿勢のまま動きが止まるC。
(せっかく、アムロといい雰囲気を醸し出してたのにぃ…orz)
「はは、Bは思ったより食いしん坊なんだね。」
(あぁ…アムロの中で私が食いしん坊キャラに…orz)

(くいくい)
orzの心境のまま、2人して仲良くアムロのムースを分け合うBとC。
そして赤く染まったムースをひと匙ひと匙、Jに食べさせて貰っているシャアを呆れた目つきで見ながら
“それ以上は…後で分かっているな、シャア”
と、シャアが調子にのらないようプレッシャーを与えるアムロの袖が引っ張られた。
「ん?」
振り返ると上目遣いで見つめるプルL。
右手にお父さんをしっかと抱きしめ、左手に持つお皿をそぉっと差し出す。
差し出すお皿でぷるぷると震えている苺のムース。
「なんだい、L?」
「…あの。」
周囲ではプルたちがシャアを見習い?互いのムースを分け合っている。むろん
「あーっ、さっき私があげたのより少ないぞ、Aっ」
「そんなことないよぉ。さっきわたしがあげたムースは苺が3切れも入ってたもん」
「…くす。美味し♪」
「なぁ、H。そんなにコーヒーのムースって美味しいか?…なぁ。オレにも一口く」
「あ………スプーン12匙分のムースが、5分間で全滅なんて…(泣)」
喧噪と混乱が渦巻くおやつどきであるが。しかし互いに仲良くたべっこしていることに変わりはない。
「アムロ。あーん」
大まじめな顔をしてお皿を差し出すL…
「はいはい、L。」
アムロは空いていた椅子にLを座らせると、親鳥にエサを貰う雛のようににっこりと
口を開くLに、ひと匙のムースを掬って唇に含ませる。
美味しそうに瞳をほころばせるL。
「美味しいね、アムロ♪」
「そうだね、L」
にっこりと笑みを交わし合う2人の脇で、BとCは密かに刻の涙を流す…

262 名前:通常の名無しさんの3倍 :05/01/07 01:02:35 ID:???
>>256

ヾ ゚ー゚ノ.。oO(みんなして甘えだして…赤ちゃん返りか?漂流生活が長引いて、やはり寂しいのかもな)

ヾ 'ー`ノ.。oO(よし!もっと全員に目をかけてやらないとな)


母心の前には恋心は通じなかったりして

263 名前:通常の名無しさんの3倍 :05/01/07 01:42:43 ID:???
某ニューガンダムスレの影響で、
アムロが妙なフェロモン出し始めたからじゃないか、って気もする。

264 名前:ゆうめいじん…1/2 :05/01/07 12:52:27 ID:???
漆黒の宇宙では昼も夜もあったものではない。それでも人間は24時間を周期として生きる。
そんな人間のために用意された文明の利器が午前1時をさしている。
もちろん一家の事実上のライフラインであるアムロが寝ているわけはなく、
今日も今日とて趣味と実益を兼ねた機械いじりに勤しんでいた。

「…一息入れるかな」

手にしていたドライバーをおき、大きく伸びをする。そのタイミングを見計らったかのように、
ハロが部屋に転がってきた。

「アムロ、ゲンンキカ?マダネテナイノカ?」
いつぞやの「オマエモナー」事件以来、アムロも見えないライバルに対抗し、
言葉のパターンを増やし、AIの改良を行っていた。
結果的にハロはプルたちのおもちゃとしての比重を高めることになるのだが。

「ああ、もう一仕事してからな。それより何かあったのか?」
「アムロ、フロ。アムロ、フロ」
「風呂?がどうかしたのか?」
「ミツケタ、フロ。トッテクル、フロ」

 『風呂をとってくる』おかしなことを言うものだと思い、ハロが持ってきた画像を見ることにする。
映っていたのは小さな倉庫。そして封が切られていない大小いくつかのダンボール。
「これは……」
それを確認したアムロは端末のライブラリから、それが何物であるかを確認する。

「……今日は早く寝るべきかな。」
「アムロ、ハヤクネロ。アムロ、ハヤクネロ」

ア「そういうわけで、僕はちょっと拾い物に行ってくるよ。距離もあるし少し遅くなるけど夕方までには帰るから」
I「拾い物ってことは、具体的に何か見つけたのか?」
A「えー?何々?」
ア「秘密だよ。でも、きっとみんな喜んでくれると思うけどね」
G「えー、なんだよそれ。アムロのケチ」
K「G、そんなこと言わないの」
B「ねえアムロ、私もついていこうか?何かの役に立てるかもしれないし」
A「あー、Bひょっとして抜け駆け?」
D「手伝うっていうより、デートのつもりなんだろ?」
B「ば、馬鹿!違うってば!!」
ア「大丈夫だよ。距離はあるけど、空気もあるところだし、セキュリティも既に死んでいるみたいだから」
L「あ、あのね…アムロ」
C「アムロ、本当に……」
CL「「気をつけて……早く帰ってきてね」」
ア「大丈夫。必ず帰ってくるよ。それじゃみんな、シャアのことよろしくね」
ALLプル「「「「はーい」」」」
シ「待て、アムロ!!普通そこは逆じゃないのか!?」
E「……(ボソ)100回記念」
シ「おのれぇぇぇぇぇ!!!」

時計の上では夕刻を過ぎていた。そろそろアムロが帰ってくるという時間である。
A「アムロ、遅いね」
D「ひょっとしてセキュリティがまだ生きてたんじゃ……」
F「D!およしなさい!!」
L「……アムロ……いやぁ……」
B「やっぱり、ついて行った方がよかったのかな」
K「アムロのことです。大丈夫ですよ。それよりやることもありませんし、シャワーでも浴びてしまいましょう」
H「Kのいう通り。アムロのことは感じるから大丈夫。……でも、シャワーはまだ浴びないほうがいいかも」
A「H、何か知ってるの?」
H「……なんとなくそんな気がするだけよ」
ア「ただいまー」
「アムロだ!!」

265 名前:ゆうめいじん…2/2 :05/01/07 12:54:14 ID:???
台車にダンボール箱数個を乗せたアムロの無事な帰還に、
今まで心配していたプルたちはいっせいに集まっていた。

C「アムロ、怪我なかった?大丈夫だった?」
泣きそうな声でCが尋ねる。Lは既に半泣きだった。
ア「ごめんごめん、思ったより大きい段差が多くてね。台車で運ぶのに手間取ってたんだよ」
シ「アムロ、あんまりプル達に心配かけるようなことはしないでくれたまえよ」
E「……年中アムロやJに心配掛けさせてる人の台詞じゃないと思う」
シ「……く。ところでアムロ、その大小のダンボールは何を持って帰ってきたのだね?」
ア「ああ。これか、24時間風呂とそのフィルターさ」
A「え?お風呂?いくらおっきなダンボールでもそれにしては小さいよ?」
ア「ははは、正しくは風呂の自動循環濾過保温装置だね。これさえ動かしていれば
 基本的にはいつでも風呂に入れるようになる。シャワーじゃなくてね」
A「ホント!?凄い!!!」
J「でもアムロ、アクシズはお水が限られてます。そんなに毎日お風呂に入っても大丈夫なのですか?」
ア「ああ。こいつはさっき言ったように風呂のお湯を24時間濾過しながら循環させる。
 その上オゾンや紫外線で安全に殺菌もするんだ。一般家庭では2週間から1ヶ月。
 うちみたいな大人数でも1週間はお湯を取り替える必要はない。
 それに、シャワーってのはあれでも無駄が多いんだ。
 シャワーは体を暖めるだけでも浴びたらそのまま水源再生プラントにまわすことになるけど、
 風呂なら同じ湯でみんなが芯から暖まることができる。それに交換前の残り湯は汲み取って
 トイレや洗濯に使うこともできる。皮肉にもここは電気以上に水が貴重だからね。
 1週間使いまわしが利くならシャワーよりもよっぽど節水になるんだ。
 ほとんどがミライさんの受け売りだけどね。」
シ「なるほどな。それで、そのフィルターはどれくらい使えるのだ?」
ア「洗いながら交換すれば半年はもつ。数もかなり見つかったから、
大雑把に見積もってもうちじゃ使いきれないだろう。」
G「ということは」
D「毎日お風呂に入れる?」
ア「ああ」
A「やったー!!!」

シ「ふむ。しかしいくら節水になるとはいえ、バラバラに入ったのでは効率が悪いな。
 よし、これからは私も彼女らと一緒に……あ゙」



 / ̄ ̄/_7_7 __/ ̄/_/_7_7__/ ̄/_/_7_7__/ ̄/_/_7_7__/ ̄/_/_7_7__/ ̄/_/_7_7
..  ̄ .フ ./  /__  __  / ./__  __  / ./__  __  /  /__  __  / /__  __  /
 __/  (_ _./  //  /  ._./  //  /  _./  //  /   _./  //  / . _./  //  /
/__.ノゝ_/ |_ノ |_/.    |_ノ |_/  . |_ノ |_/   |_ノ |_/   . |_ノ |_/
             \\\              //
             \ \ \\\  r'⌒⌒ヽ    ///  //
              \ \  (⌒\ ( rνyy'ソ⌒レm)///  お前という奴は!お前という奴は!!
             \\ (mJ \ ヽヽヾ#゚Д゚ノ/ レm)レm)/    
             \\ \\(mJ(mJ∩]¶[ イレm)レm)レm)/     まてアムロはなせば
           (´⌒;; \\ (mJ(mJ(mJ| .|/ノハλ) //レm)/;;⌒`) ;;⌒`) わかあwせdrftgyふじこlp「;」
 (´⌒;;   (´⌒;;(´⌒;;(´⌒;;(´⌒;;/(mJ(mJ#Д▼||l レm)/;;⌒`);;⌒`)    
  (´⌒;; (´⌒;; \从从从从从(___へ_ノ ゝ__ノ从从从从从//;;⌒`);;


D「ホントに懲りないね」
E「バカ?」
J「……大佐となら私……」
L「やっぱりアムロも一緒に入ってくれないのかな……」

結局今日も蓑虫は冷たい水滴の滴るシャワールームに吊るされることとなった。

266 名前:264-265 :05/01/07 12:59:38 ID:???
初投稿。
仕事の昼休みにでっち上げたのでまとまってなくて読みにくいかも。

シャワーってあれ結構無駄が多いもんなんですよね。
本文中でも書いたとおり、うまく入ってうまく使えば
風呂はいったほうがよっぽど無駄がなかったり。
24時間風呂の基礎性能もこの頃には上がってると思いますし。
「アクシズにそんなものがあったのか?」というのはなかった方向で。

風呂は健康にもいいし、何より風呂好きプルズ達を何とかして
自由に風呂に入れてやりたいと思って書いてみました。
お目汚しスマソ

267 名前:通常の名無しさんの3倍 :05/01/07 13:13:25 ID:???
>>265
やっぱり大佐はこうでなくては。
>>266、モツカレ&GJ!

268 名前:通常の名無しさんの3倍 :05/01/07 14:31:31 ID:???
大佐、仮に話せたとしても絶対に分かっては貰えないですよ。
そしてGJ!

269 名前:通常の名無しさんの3倍 :05/01/07 18:57:45 ID:???
職人さんGJです
やっぱりプルも駄目オトコも可愛いなぁ

以前のSSで出たお風呂問題が解決しましたね
水といえば昔の日本では
きれいな水は飲用料理用野菜洗い用に
ちょっとだけ汚れた水は食器洗い用に
もう少し汚れた水は洗濯用に
すっかり汚れた水は畑に撒いて効率良く水を使ったそうです

漂流生活の参考になるかな?

270 名前:通常の名無しさんの3倍 :05/01/08 00:44:21 ID:???
むしろそのサイクル+最終汚水はフィルター処理。コシとった汚れはバイオプラントで
堆肥化。水のほうは煮沸殺菌他色んな処置を施して飲料水化。くらいはしてそう。

271 名前:通常の名無しさんの3倍 :05/01/08 11:53:18 ID:???
でも、アムロやプルならともかく
シャアが風呂入ってくつろいでいる姿というのが想像しにくいんだよな。
このスレの駄目オトコだとそれなりに想像ついてしまうんだけど(前にも雪見風呂入ってたし)。

272 名前:通常の名無しさんの3倍 :05/01/08 13:10:29 ID:???
シャアは原作では全然生活臭がしないからな。地に足がついていないというか。
今では立派なダメオヤジ。

273 名前:通常の名無しさんの3倍 :05/01/08 13:15:36 ID:???
ガルマをせせら笑いながらシャワー浴びてたりはするのになw
日常の風景としては思い浮かばないや

274 名前:通常の名無しさんの3倍 :05/01/08 13:41:57 ID:???
ここでのシャアの日常はサウナ室で蓑虫

275 名前:通常の名無しさんの3倍 :05/01/08 16:19:32 ID:???
ここでのシャアの日常はアムロによる制裁(マウント)

276 名前:通常の名無しさんの3倍 :05/01/08 17:54:12 ID:???
言ってみりゃかつてのシャアは空を征く猛禽の類だったわけで。
張りつめて安らげずひたすら何かに向かっていたように思われますな。

こちらでは地に足を着けてすっかりくつろいでしまってますが、まあ、何というかこっちの方が幸せに見え――いえ、ご本人は不本意かも知れませんがw

277 名前:通常の名無しさんの3倍 :05/01/08 18:47:02 ID:???
最近の大佐は腹巻つけて畳の上でゴロゴロしていても違和感無いかもw

278 名前:通常の名無しさんの3倍 :05/01/08 18:47:46 ID:???
    .    ,r'⌒⌒⌒'、  ♪
      〃∩( ミ""メ""ミ )
      ⊂⌒ヾ,▼∀▼ノ <プル'sに囲まれて幸せだよ
       `ヽ_つ ⊂ノ

279 名前:通常の名無しさんの3倍 :05/01/08 21:00:07 ID:???
大佐って、湯船の中から急浮上してきそうだよな。潜水艦みたいに。
グラサンかけた顔が風呂から浮上してくる様を想像しちまったぜ

280 名前:通常の名無しさんの3倍 :05/01/08 21:31:21 ID:???
とりあえずグラサンは外しとけ

281 名前:通常の名無しさんの3倍 :05/01/08 23:02:58 ID:???
ただのグラサンでは無い!これは潜入工作の必需品、
暗視機能付き水中用ゴーグルだ!▼Д▼バカニスンナゴルァ!!

ヾ ゚ー゚ノ・・・で、何に使うつもりだったか言ってみろ・・・怒らないから・・・

・・・・・・さ・・・サボテンの花が・・・▼д▼;


 / ̄ ̄/_7_7 __/ ̄/_/_7_7__/ ̄/_/_7_7__/ ̄/_/_7_7__/ ̄/_/_7_7__/ ̄/_/_7_7
..  ̄ .フ ./  /__  __  / ./__  __  / ./__  __  /  /__  __  / /__  __  /
 __/  (_ _./  //  /  ._./  //  /  _./  //  /   _./  //  / . _./  //  /
/__.ノゝ_/ |_ノ |_/.    |_ノ |_/  . |_ノ |_/   |_ノ |_/   . |_ノ |_/
             \\\              //
             \ \ \\\  r'⌒⌒ヽ    ///  //
              \ \  (⌒\ ( rνyy'ソ⌒レm)/// 正直に言えばやられなかったのに!!
             \\ (mJ \ ヽヽヾ#゚ー゚ノ/ レm)レm)/    
             \\ \\(mJ(mJ∩]¶[ イレm)レm)レm)/     まてアムロ、怒らないって言っ
           (´⌒;; \\ (mJ(mJ(mJ| .|/ノハλ) //レm)/;;⌒`) ;;⌒`) わかあwせdrftgyふじこlp「;
 (´⌒;;   (´⌒;;(´⌒;;(´⌒;;(´⌒;;/(mJ(mJ#Д▼||l レm)/;;⌒`);;⌒`)    
  (´⌒;; (´⌒;; \从从从从从(___へ_ノ ゝ__ノ从从从从从//;;⌒`);;

282 名前:通常の名無しさんの3倍 :05/01/09 00:20:56 ID:???
☆正直に言った場合☆

・・・・・・プ・・・プルたちの入浴を・・・▼д▼;


 / ̄ ̄/_7_7 __/ ̄/_/_7_7__/ ̄/_/_7_7__/ ̄/_/_7_7__/ ̄/_/_7_7__/ ̄/_/_7_7
..  ̄ .フ ./  /__  __  / ./__  __  / ./__  __  /  /__  __  / /__  __  /
 __/  (_ _./  //  /  ._./  //  /  _./  //  /   _./  //  / . _./  //  /
/__.ノゝ_/ |_ノ |_/.    |_ノ |_/  . |_ノ |_/   |_ノ |_/   . |_ノ |_/
             \\\              //
             \ \ \\\  r'⌒⌒ヽ    ///  //
              \ \  (⌒\ ( rνyy'ソ⌒レm)/// そんなことだろうと思ったぜ!!
             \\ (mJ \ ヽヽヾ#゚ー゚ノ/ レm)レm)/    
             \\ \\(mJ(mJ∩]¶[ イレm)レm)レm)/     まてアムロ、怒らないって言っ
           (´⌒;; \\ (mJ(mJ(mJ| .|/ノハλ) //レm)/;;⌒`) ;;⌒`) わかあwせdrftgyふじこlp「;
 (´⌒;;   (´⌒;;(´⌒;;(´⌒;;(´⌒;;/(mJ(mJ#Д▼||l レm)/;;⌒`);;⌒`)    
  (´⌒;; (´⌒;; \从从从从从(___へ_ノ ゝ__ノ从从从从从//;;⌒`);;

283 名前:通常の名無しさんの3倍 :05/01/09 00:33:06 ID:???
 今日も今日とて家事に追われるアムロママ。
 食事も終わり、なにやらうれしそうにニコニコしているCと二人で洗い物をしていた。

「Cは洗い物をしている時いつもうれしそうだな」
「……え、だって……(アムロと二人っきりで同じことができるから……なんて言えないよね)」

 真っ赤になりもじもじしながらそんなことを考えていると、ぺたぺたとかわいらしい足音が聞こえてきた。

「アムロー!!お風呂が壊れちゃったよ〜〜〜!!!」

 全身素っ裸のプルAがびしょ濡れの状態で駆け込んできたのだ。

「こらA、そんな格好でシャアに見つかったらどうするつもりだ!!」
「それよりアムロ、お風呂が壊れちゃってるんだよ!!冷たくなっちゃったの!!」

 近場にあった新しいタオルでとりあえずプルAの体を拭いてやりながらアムロは首をかしげていた。
 もちろんプルCがうらやましそうな顔でこちらを見ているのだが、
 機械のことを考えている時のアムロはそういうことには一切気がつかない。

「おかしいな、動かしはじめたばっかりだし、特別古いわけでもなさそうだったし……
初期不良品だったかな? A、何か他に変わったことがなかったかい?」
「んーとね、赤い花びらみたいなのがあったよ?」
「花びら?」

 バスルームに行ってみると、B、D、Gが脱衣所でバスタオルを羽織った状態でカタカタと震えていた。

「ごめんね、遅くなって」

 そのまま風呂を調べてみるアムロ。確かに花びらのような物が湯船に浮かび、
 24時間風呂はフィルタ詰まりのアラームランプが点灯していた。

「ああ、単なるフィルタ詰まりだな。ちょっと掃除すれば使えるようになるか。
で、誰がこんな物を入れたか知らないかい?」

「しらねーよ。今日はオレ達が最初に入ったんだし。昨日最後に入ったのってアムロかシャアだろ?」
「でもアムロはこれのこと知らないみたいだし」
「となると犯人は……」

 ***

「……アムロ」
「なんだ?」
「何故顔を合わせるなり蓑虫にされないといけないのだ?」
「昨日の夜、風呂に花びらを入れたのはお前だな?」
「そうだ。偶然にもバラの花びらの入浴剤を見つけてな。
このシャア・アズナブルが優雅に入浴をしようとしただけなのだよ!」
「エゴだよそれは!! おかげで24時間風呂は止まるは、プルAは水を被って裸のまま
びしょ濡れでキッチンに駆け込んでくるは、
他の子達もバスタオル一枚で震えてるはで大変だったんだぞ!」
「キサマァ!私なら裁判物のいい思いをしておいてその態度はなん……!!!」

 ここでアムロの雰囲気が変わった。シャアの顔色が蒼白となる。

「……おまえには……彼女たちが風邪を引いたらとかの発想はできないのか?」
「ぐ!!なんというプレッシャーだ!!?」
「お前は俺を怒らせた……久々にミノムシになってもらうぞ……」
「な、何を言っている!?蓑虫には既に……ま、まさか!!頼む!!それだけは!それだけはぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 アムロはもはや聞く耳を持たなかった。泣きわめく蓑虫を引きずりながらある部屋に向かう。そう、サウナ室。
                                         ………………『蓑蒸し』である。

284 名前:264-265=283 :05/01/09 00:35:16 ID:???
>>271
こういう入浴ならありかとw
まあ、以後禁止になるんだろうけど。
ネタ提供サンクスです

285 名前:通常の名無しさんの3倍 :05/01/09 01:17:29 ID:???
『蓑蒸し(恐怖)』!!!

286 名前:通常の名無しさんの3倍 :05/01/09 02:03:20 ID:???
今回ばかりはシャアが悪いなw

287 名前:通常の名無しさんの3倍 :05/01/09 11:35:34 ID:???
もう悪いこといわねえからアムロ女になっちまえ。
ジオン脅威のメカニズムで。


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