35歳にもなって結婚してないシャアは駄目オトコ

1 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/09 00:43 ID:fM7Qp1Lp
あらすじ
アクシズの落下を防ぎ、奇跡的に生き延びたシャアとアムロ。しかしアクシズは地球から遠ざかる。
漂流生活を始めた二人は偶然、冷凍睡眠状態のまま放置されていた12人のプル・クローンを発見する。
はたして14人の漂流者は困難を乗り越えて木星にたどり着くのか。
駄目オトコ2人と12人の少女が繰り広げる、笑いあり、涙あり、シリアスありの漂流記、乞う御期待
詳細は
>>2-4辺り

前スレは
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/shar/1037725653/

2 名前:登場人物 その1 :03/03/09 00:44 ID:???
アクシズの愉快な仲間たち。主食はスパム、おやつはプリン。

プルA…普通の「プル」の性格。オリジナルのエルピー・プルの再現?
       喫茶店跡で見つけたレシピ帳が宝物。いつかチョコパフェ食べたいな。
プルB…普通の「プルツー」の性格。プルツーの再現?
       真面目でちょっと自信家。たまには一人になりたくて散歩します。
プルC…おとなしくて無口。恥ずかしがりや…だったはずが、お裁縫を始める頃から
       結構言うことは言うようになってきました。
プルD…オヤジっぽい。豪快の笑ったり人情話で泣いたり。はっきり物を言う。
       アクシズ弾劾裁判やドリフの教室コントのようなクラシックなお笑いネタはお任せ。
プルE…無口無表情。ア○ナミ系。ママに潜在的甘えッ子。自己主張の強い姉妹達に押され気味かも。
プルF…辛口お姉さん系(セイラ風)。優しさ装いつつトゲがある。
      背伸びした行動(飲酒など)で足をすくわれることも。
       未知の世界に思いをはせる思索家。進路は木星船団?
プルG…普通の「プル」の性格だが、男言葉で喋る俺女。Eと仲良し。考えるより先に行動で、飲酒の最初の挑戦者。
プルH…やり手の電波娘。NT能力12人中最強。実は策略家!?
       周囲の「変わり者」という評価から、自身でもそう自己規定している節があるようです。
プルI …マジメで理路整然と喋る。シャアと日夜壮絶なディベートを繰り広げるプチギレン。
       クローン兵であることに囚われていたが、そんな彼女も変わっていくのか…。
プルJ…シャアを「大佐」と呼ぶ。軍人気質ながらも恋する乙女。でもMS操縦と違って恋愛にマニュアルはありません。
       隠しているつもりでも大佐ラブなのは家族にはバレバレ。
プルK…人当たりがよく落ち着いている(ミライ風)。誰に対しても敬語で喋る。
       読書家で、こっそり自分でも物語作りに挑戦。処女作は「赤の騎士と白の騎士」。
プルL…怖がりですぐに泣く。末っ子系。マイナス感情に敏感。
       グラサン猫?の人形を「お父さん」と呼ぶのはなぜ?寝るときはハロと一緒。

3 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/09 00:44 ID:DReYvSJP
   (;´д`)チョコイヤン
   (;´д`)チョコイヤン

   (;´д`)閃魂壙ℳฺℴฺℯฺ❤ฺ
  ノ(弁)>
    ].[

4 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/09 00:44 ID:???
念願の2ゲット

5 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/09 00:44 ID:DReYvSJP
   (;´д`)チョコイヤン
   (;´д`)チョコイヤン

   (;´д`)閃魂壙
  ノ(弁)>
    ].[

6 名前:登場人物 その2 :03/03/09 00:44 ID:???
ハロ…度重なる改造を加えられ、今その機能を正確に把握してるのはアムロのみ。
      探査から遊ぶプルズのボール役まで何でも来い→「ハイタマハイタマ!」
アムロ…初代スレでめでたく30歳になりました。
       おさんどんに繕い物、メカのメンテナンスまで引き受ける漂流一家の大黒柱。
       ママと呼ばれると引きこもります。下着でうろつくのと部屋を散らかす癖はなかなか直りません。
シャア…初代スレでめでたく35歳に(ry。この歳にして手に入れた友人と幼女に囲まれた生活に、
       人生をやり直している気分との発言も飛び出す元総帥の駄目オヤジ。
       木星への航路維持や農業プラントの管理など地道に働き、プルズのピンチには真っ先に参上!
       だからいい加減、アクシズ弾劾裁判だけは勘弁な!

7 名前:つまりこんな生活 :03/03/09 00:45 ID:???
                  マチクタビレター!
                                     オヤツ、マチクタビレター☆  

   ハッ!?                r'⌒⌒⌒'、      ⌒⌒ヽ  γ'⌒⌒ヽΨ
    / ̄ ̄フ^'、    ∫      ( ミ゛゛゛゛メ゛ソ ψ (ノ|ノ)从) ) ∩ ノ|ノ从 ∩
   ∠ソrνyy'ソ   ∬       ヾ▼∀▼ノつ と(‘ー‘*∩ \||*^∇^ノ/
     ヾ; ゚ー゚ノ  ρ        |(つ__旦_| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  
     /,/ ( つ⊆二⊇       |二|____
    (((((( ,/)              ‖ ∪∪  |
      しし'              / \     |

8 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/09 00:45 ID:DReYvSJP
                 ___
               / /\
              < << ;´д` >チョコイヤン
             //  \.)~~)
            / /   / /,|
          /  /|   / / |
         /   / | /( /  |
       /   / //  | /  |
      /    ./   /  ∨  ./|
    /     /   /  /  / .|
    (     /   | |    /\|
.    \   /    | |   /   )
      \/     .| |   /   /
       /   |    .|     /
      (    |    |    /
      (\_|     |__ノ
       ) / \__|(  ヽ、
       し'        ゙\_フ

9 名前:1 :03/03/09 00:59 ID:???
見事にすれ立てのタイミングをはずしたっぽいお詫びに
往年の北爪プル画像(=゚ω゚)ノドゾー

一番右のおすまししてるのなんて、プルCやプルKあたりのイメージ。
ttp://idsg0929.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/img-box/img20030309005841.jpg


10 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/09 02:16 ID:???
>>9
左からプルG、J、Cってオモタ。
どちらにしろ(;´д`)ハアハア

11 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/09 02:46 ID:???
>>9
そういえば、ハロウィンのとき仮装で連邦制服着てたけど
この絵はまさにその通りではないか!

12 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/09 03:08 ID:???
”十四人ニュータイプ漂流記”(w

13 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/09 10:35 ID:???
おつかれさんでした

14 名前:通常のシャアの3分の1  ◆cW0pHicVUg :03/03/09 11:45 ID:???
>>1
乙彼散。

>>12
(・∀・)イイ!(w

15 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/09 13:02 ID:???
age

16 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/09 18:08 ID:???
1さん乙

17 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/09 19:13 ID:???
1さん乙です

18 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/09 21:16 ID:???
乙一

19 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/09 23:02 ID:X2YhHLn7
わーい新スレだぁー

20 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/09 23:22 ID:???
よかったー漏れ33で結婚だし(違
もう離婚したけど・・・

21 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/10 03:19 ID:???
>>20
初見さんがスレタイで勘違いする実例

22 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/10 04:23 ID:???
>>21
人間の知恵はそんなもんだって乗り越えられる!

すでに初代スレからの伝統芸だw

23 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/10 04:56 ID:???
新スレ立ったのかー。
>>1おつ

24 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/10 18:48 ID:E/Y/k3u7
ちょい浮上。進路は木星。

25 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/10 19:56 ID:???
木星は、ブラックホールにぶつけるために軌道を外れました。

26 名前:七資産 :03/03/10 21:07 ID:???
さよならジュピター…と往ってみるテスト。
新刷れおめです。


27 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/11 13:47 ID:???
前スレの職人諸氏、お疲れ様でした。
未だ見ぬ本スレの職人諸氏、期待してますよ。

28 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/11 15:32 ID:???
前スレは良い終わり方だったな・・・。
職人さんモツカレー

29 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/11 18:45 ID:HluRcSka
前スレの終わり方良かったけどどうしてもひとつだけ言いたいっ。
前スレ>982でシャアの胸に飛び込んだのはプルJではないのかと!!(笑


ええ、でもおもろかったっすよ。

30 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/11 19:17 ID:???
>>29
実はKも大佐ラヴなんです(大嘘

31 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/11 22:05 ID:???
>>29
ごめん、素で間違ってた・・・。Jのほうです。
結局、なんとなく決めたタイトルを生かすことができなかったのが残念。
ターンAの最終話エンディングテーマが好きで、あんまり深く考えずにつけてしまった。

まあBGMとしてつけっぱなしにしてた「発動編」に引きずられなくって良かった・・・

32 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/11 23:31 ID:???
初代スレの1は今頃何を考えてるんだろうねえ。
単なる煽り立て逃げスレがこんな名スレになるなんて皮肉なことよ宿命。


33 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/12 02:59 ID:???
>>31
ドムマイ!!(・∀・)

34 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/12 04:57 ID:???
前スレのラスト 素晴らしい。(*゚ー^)b good job!!
不覚にも三十路漢のワシがウルウルしてしまったw

職人様 乙です
おれはパラレルですよね
新スレ 新展開期待してます

このスレ読んで CCAのビデオ借りてきたのは内緒だw

35 名前:34 :03/03/12 04:59 ID:???
すまん ageてしまった

36 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/12 06:51 ID:???
前スレ本当によかった。

>>34
ageてしまったら、内緒も何も・・・・・

37 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/12 11:30 ID:???
>>34
>おれはパラレルですよね

君は大丈夫。

38 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/12 15:34 ID:???
シャア板で感動するスレってのは貴重だよね

39 名前:図書館から :03/03/12 17:27 ID:???
前スレ夜まで落ちませんように。今は保存出来ない状態です

40 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/12 17:37 ID:???
>>39
落ちました。

41 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/12 18:53 ID:???
>>37
ごめ…爆笑…w

42 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/12 22:04 ID:???
|⌒⌒'、
|"メ""ミ)
|∀▼ノ どっこい生きてるアクシズの中♪
|⌒⌒'、
|νyy'ソ
|;゚ー゚ノ 
|⊂ノ                          __   .| |
                  〆⌒⌒ヽ.    /:《 : \ /_、
   飲ませてくれ。      (y^^^^^^ミ   (=○=== )||悪| 今日だけですよ、艦長。
 今日はアムロ(とシャア)の ヾ Tд⊂ヽ  と(⇔  .つ||静|
     命日なんだ。      |(つ__旦_| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  
                   |二|____
                    ‖ ∪∪  |
                   / \     |

3月12日はアクシズで最後の決戦があってアムロとシャアがロストした日付だったりします。

43 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/12 22:22 ID:FDfU4o/k
今日は夜空を見上げればオーロラが輝いてるのさ。

44 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/12 22:26 ID:+YO8lL4D
   ‖        ‖
   ‖   _   ‖
   |│─ ̄| | ̄│ |_
   |│  │ |  | | \
   /|│_ | |_ | |   \
  | |   │ |   │   │
  | ──/  \─^     |
  |  < \  / ̄ ̄>  │
  | ─__∨__─ヽ  \      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  │| <二>  <二>\  ヽ    <逝け
  // |___/ ̄ヽ__/|    \   |
 / ヾヽ   └     /(‖    |   \__________
 \__|\   ̄ ̄  /( |_─ ̄
      ヽ|\__/ |丿


45 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/13 00:02 ID:???
>>42
アクシズで生きてるよ(きっと

46 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/13 01:18 ID:???
ここは個人スレなのか、勝手に書き込んじゃっていいスレなのか。

47 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/13 01:25 ID:???
初代スレが貼られてないな
http://comic.2ch.net/shar/kako/1033/10339/1033913190.html

48 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/13 01:39 ID:???
>>46
???
個人スレだったことなんかないぞ。あえて言うならリレー?
リレーというほど続き物を書いてってる訳じゃないが、流れに乗ってないネタは反発も大きい。
別に議論場所を設けてない分、書く側としては良識が試されてる気はする。
新規職人はいつでも歓迎してると思われ。

49 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/13 01:42 ID:???
>>48
前スレはDAT落ちしたし、初代スレは貼られてないでは一体どういうスレなのか
一見さんには判るまいよ。
現状は雑談スレのようにも見えるしね

50 名前:48 :03/03/13 01:51 ID:???
>49
Σ(゚д゚ )あ。
そういうことか。つかもう前スレ落ちたんですね。

ところで何かいいネタないですかね、とかいったらまずいですか。

51 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/13 03:18 ID:???
漏れの中で歴代主人公が兄弟スレと双璧を成すSS系良スレ

52 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/13 04:11 ID:???
このスレが文部省推奨スレに認定されますた。


53 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/13 12:05 ID:???
アクシズの落下を防ぎ、奇跡的に生き延びたシャアとアムロ。
漂流生活を始めた二人は偶然、冷凍睡眠状態のまま放置されていた12人のプル・クローンを発見する。
はたして14人の漂流者は困難を乗り越えて木星にたどり着くのか。

初代スレ
http://comic.2ch.net/shar/kako/1033/10339/1033913190.html
二代目
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/shar/1037725653/(HTML化待ち)

54 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/13 12:06 ID:???
アクシズの愉快な仲間たち。主食はスパム、おやつはプリン。

プルA…普通の「プル」の性格。オリジナルのエルピー・プルの再現?
       喫茶店跡で見つけたレシピ帳が宝物。いつかチョコパフェ食べたいな。
プルB…普通の「プルツー」の性格。プルツーの再現?
       真面目でちょっと自信家。たまには一人になりたくて散歩します。
プルC…おとなしくて無口。恥ずかしがりや…だったはずが、お裁縫を始める頃から
       結構言うことは言うようになってきました。
プルD…オヤジっぽい。豪快の笑ったり人情話で泣いたり。はっきり物を言う。
       アクシズ弾劾裁判やドリフの教室コントのようなクラシックなお笑いネタはお任せ。
プルE…無口無表情。ア○ナミ系。ママに潜在的甘えッ子。自己主張の強い姉妹達に押され気味かも。
プルF…辛口お姉さん系(セイラ風)。優しさ装いつつトゲがある。
      背伸びした行動(飲酒など)で足をすくわれることも。
       未知の世界に思いをはせる思索家。進路は木星船団?
プルG…普通の「プル」の性格だが、男言葉で喋る俺女。Eと仲良し。考えるより先に行動で、飲酒の最初の挑戦者。
プルH…やり手の電波娘。NT能力12人中最強。実は策略家!?
       周囲の「変わり者」という評価から、自身でもそう自己規定している節があるようです。
プルI …マジメで理路整然と喋る。シャアと日夜壮絶なディベートを繰り広げるプチギレン。
       クローン兵であることに囚われていたが、そんな彼女も変わっていくのか…。
プルJ…シャアを「大佐」と呼ぶ。軍人気質ながらも恋する乙女。でもMS操縦と違って恋愛にマニュアルはありません。
       隠しているつもりでも大佐ラブなのは家族にはバレバレ。
プルK…人当たりがよく落ち着いている(ミライ風)。誰に対しても敬語で喋る。
       読書家で、こっそり自分でも物語作りに挑戦。処女作は「赤の騎士と白の騎士」。
プルL…怖がりですぐに泣く。末っ子系。マイナス感情に敏感。
       グラサン猫?の人形を「お父さん」と呼ぶのはなぜ?寝るときはハロと一緒。

55 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/13 12:06 ID:???
ハロ…度重なる改造を加えられ、今その機能を正確に把握してるのはアムロのみ。
      探査から遊ぶプルズのボール役まで何でも来い→「ハイタマハイタマ!」
アムロ…初代スレでめでたく30歳になりました。
       おさんどんに繕い物、メカのメンテナンスまで引き受ける漂流一家の大黒柱。
       ママと呼ばれると引きこもります。下着でうろつくのと部屋を散らかす癖はなかなか直りません。
シャア…初代スレでめでたく35歳に(ry。この歳にして手に入れた友人と幼女に囲まれた生活に、
       人生をやり直している気分との発言も飛び出す元総帥の駄目オヤジ。
       木星への航路維持や農業プラントの管理など地道に働き、プルズのピンチには真っ先に参上!
       だからいい加減、アクシズ弾劾裁判だけは勘弁な!

56 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/13 12:08 ID:???
定期保守をする時に、詳細は>>53-55を参照としておけば初めての人にもわかりやすいのでは?

57 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/13 16:39 ID:???
http://ybuewrei.tripod.co.jp/1037725653.html
前スレログ。
テンプレサイト、俺はつくりません。

58 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/14 02:11 ID:???
 通常の三倍働けというのか、アムロ!
          r'⌒⌒^'、
   r'⌒⌒⌒'、 (/y'y'ソν)
  (ミ"""メ""ミ) (゚ー゚  ソノ 早く木星への軌道計算を済ませろよ。
   ヽ▼ー▼ノ / V (⌒i
   / ¥ \     | |
  /    / ̄ ̄ ̄ ̄/| |
__(__ニつ/ シャア専用/ .| .|____
    \/____/ (u ⊃

59 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/14 05:34 ID:???
>>57
ありがd

60 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/14 23:59 ID:???
テンプレサイトがつくれるほどネタがあるわけでもない

61 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/15 00:18 ID:???
前スレでテンプレサイト作るって言ってた人いたよ。
面倒だろうけど頑張ってほしい。

62 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/15 07:57 ID:Jws8ZrbK


63 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/15 18:15 ID:???
念のため保全さげ

64 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/16 04:25 ID:???



65 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/16 22:09 ID:???
ほっしゅ

66 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/16 23:55 ID:???
保守します
自分はシャアとJとLが好きです

67 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/17 01:03 ID:???
このスレに癒されてます。
保守

68 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/17 13:50 ID:???
たとえ災害時にスパムしかなくてもここのお陰で美味しく食べられる予感

69 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/17 22:11 ID:JXYwzx7+
プリンもな!

70 名前:たった一つの冴えたやり方(1/5) :03/03/18 00:50 ID:???
丸いテーブルを囲んでプルたちが座っている。
食事の時以外で全員がそろっていることは非常に珍しい。
「大事な話って何?」
どうやら話題の中心はプルJのようだ。
「シャアとJのことだよ」
「私と大佐? 一体どういうこと?」
Lの言葉にJは眉をひそめた。
「わたしたちで二人の関係をより親密なものにしてあげようということよ」
澄ました顔のFを見て、Jは怒り出す。
「冗談でしょ! 余計なお世話・・・」
「くだらん。銃を突きつけて、付き合うか死ぬか選択させればいいだろ」
「全く。あなたらしい心の機微に欠けた提案ですね、I」
「だったらその機微のあるアイデアとやらを聞かせてもらえるかな」
Hの言葉に、ほほを引きつらせるI。
「そうですね。相手から好きだと言わせるため、四六時中プレッシャーを
 かけつづけますね」
二人ともたいして変わらない。みんなそう思ったが、口に出すのは面倒のもとだから黙っている。
「とにかく! 私のことは放っておいて!」
「そんなこと言ってると永遠に今の関係のままよ。それでもいいの?」
Fの指摘にJは言葉を詰まらせる。
「まあまあ、楽しそうなJを見てるとわたしたちも嬉しいんだよ。姉妹だもん」
「D・・・」
「そういうこと、別にJのためだけじゃないってこと」
「K・・・、みんなありがとう」
本当は良い暇つぶしになるからだけどね。心の中でHは呟いた。
そんなことは分からないJは、感激のあまり何度もみんなにお礼を言っている。
それを見たHは、少しはまじめに考えてみることにした。彼女なりに。

71 名前:たった一つの冴えたやり方(2/5) :03/03/18 00:51 ID:???
「早速みんなにアイデアを出してもらいたいのだけど」
進行役はFだ。早速Aが手をあげて発言する。
「はいはーい。料理すればいいと思いまーす!」
「料理? そんなことでシャアの気を引くことが出来る?」
「はだかでエプロン着けてやるんだよ。ぎゃっぷがいいんだってビデオで見たよ。
 すぐアムロに没収されちゃったけど」
「なるほど、食欲と性欲を同時に刺激するというわけか」
納得したIがうなずく。
「性欲って。もうすこし言い方に気をつかったらどうなの」
「何がおかしい。性欲は性欲だろ」
「・・・もういいです」
話にならないといわんばかりに首を振るH。
「でもそんなことしたら、アムロが怒り出すよ」
もっともなCの指摘。
「そうね。食事抜きになっちゃうかもね」
Kも同意見のようだ。
食事抜きの言葉に首をすくめるA。
「でも、おいしい料理をつくるってのは悪くないアイデアだな」
Bの言葉を聞いたプルたちの、期待を込めた視線がJに集まる。
「・・・私、料理下手だから」
思わず目をそらしてしまうプルたち。部屋に沈黙が訪れる。

72 名前:たった一つの冴えたやり方(3/5) :03/03/18 00:52 ID:???
沈黙を破ったのはプルGだった。
「ここは王道でいくべきだ」
「王道?」
「人気の無いところに呼び出しての告白。これしかない!」
「確かにアクシズは人気の無い場所には事欠かないわね。具体的にはどうするの」
Gが何を言い出すのかと不安だったFだが、予想以上にまともな提案にほっとする。
「ま、場所は格納庫としておいて。まずシャアを呼び出す」
「ふむふむ」
「Jは隠れてシャアが来るのを見てる。自分を呼んだはずのJがいないことで、
 シャアは不安になるはず。最初はどんなきっかけでもいいから、Jのことを
 考えるように仕向けるんだ」
「おおー」
いつになく論理的なGの話に、驚きと賞賛の声をあげるプルたち。
「で、それからどうするの」
「Jは後ろからこっそりシャアに近づく。相手の不意をつくんだ」
「興奮状態を創り出すと云う訳か。確かに極度の緊張を好意と勘違いすることが
 あるというな」
Iの言葉に、その通りとばかりに誇らしげな顔をするG。
「それから、それから」
Lに先を促されたGは話しを続ける。
「Jはシャアの背後からこっそり近づいて・・・」
「こっそり近づいて?」
さらに興味を引かれたプルたちはテーブルの上に身を乗り出す。
それを見たGは勝ち誇ったように右手を振り上げ、大きな声で言った。
「そこをガツンだ!」
「殴っちゃうのかよ!」
即座に入るDの突っ込み。
ほかのプルたちは、期待した自分が馬鹿だったと頭を抱えた。

73 名前:たった一つの冴えたやり方(4/5) :03/03/18 00:52 ID:???
その後も「イエスというまでサウナに閉じ込める」「催眠術」「夜這いをかける」などのアイデアが出されたが
どれもJに却下された。
「もう神頼みしかないわね」
疲れた表情のF。いったん休憩にしようかと考えているとEがテーブルの上に何かを置いたことに気付く。
それはノーマルスーツ姿のシャアをかたどった手のひらサイズの人形だった。
「う、わたしが作るより上手かも」
人形の出来にショックを受けるC。
「大佐の人形ね。私にくれるの?」
「・・・おまじない」
そう言うと、今度は釘とハンマーを置く。
「・・・深夜、人形を釘で打ちつける。好きなあの人の心を釘付け」
「でも、こんなにかわいいのに釘で打つなんて」
Jは人形を指でつつく。
「そもそも、これは効果があるのか?」
Iは半信半疑のようだ。
「・・・大丈夫。本にのってた」
一冊の古びた本を取り出すE。
「オリエンタルマジック大全? ぼろぼろじゃないか。こんなものよく読む気になったな」
Eは本をめくると該当個所をIに教える。
「ここか。なになに、深夜・・・願い・・・人形・・・釘・・・うちつける・・・大願成就。
 読めるのはこの程度だ、他は劣化していて解読不能」
「とにかくやってみればいいじゃん」
すでに飽きはじめているGが言う。
「そうね。とりあえずやってみたらどう、J? これならシャアに危害が及ぶこともないでしょ」
Fも同意する。実際、これ以上話していても、良いアイデアが出るとも思えなかった。
「分かったわ。とりあえず今夜から試してみる」
「じゃあ、これで解散」

74 名前:たった一つの冴えたやり方(5/5) :03/03/18 00:53 ID:rN99vC71
「大佐、口を開けてください」
「むう・・・」
「もっと大きく開けてくれないと、こぼしてしまいますよ」
数日後、シャアは自室でJの介護を受けていた。
突如原因不明の激痛に襲われ、起き上がることすらままならなくなったためだ。
シャアはJに食べさせてもらうことに激しく抵抗したが、栄養を取らなければ
良くならないと皆に押し切られた。
「・・・おまじない効いたのかな」
「何か言ったか?」
「いえ! なんでもありません。あっ、口の横に食べ残しがついてますよ」
口をハンカチでぬぐわれたシャアは、恥ずかしさと情けなさの混ざった複雑な表情になる。
だがJには痛みのために顔をしかめたとしか見えない。
「痛みますか?」
「いや、だいぶ良くなった。すまないな、プルJ」
「いいんです。大佐のお役に立てて嬉しいです!」
また『おまじない』してみようかなと思うJ。
突如シャアは悪寒に襲われる。
「寒いですか、大佐? あっ、もしかしてその・・・おトイレ・・・ですか?」
Jが顔を赤らめる。
「ち、違う! 断じて違うぞ!」 
これ以上の介護はごめんだ。そう思うシャアだった。

75 名前:ワロタよ :03/03/18 01:02 ID:???
アムロお母やん、娘たちに何か大切な教育が欠けていますよ(´Д⊂

76 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/18 02:32 ID:???
>70-74 (・∀・)イイ!

77 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/18 09:18 ID:???
>>70-74
乙!楽しく読ませてもらいました シャア可哀相(w

78 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/18 14:01 ID:???
>70-74
メチャワロタ

79 名前:通常のシャアの3分の1  ◆5ELswOuR7E :03/03/18 18:00 ID:???
>>70-74
無知は罪なり(w

80 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/18 20:54 ID:???
最近Jに萌え氏にそうです

81 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/19 01:30 ID:???
>「寒いですか、大佐? あっ、もしかしてその・・・おトイレ・・・ですか?」
>Jが顔を赤らめる。
尿瓶でも準備していたのだろうかJはw

82 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/19 02:08 ID:YJ57zhfo
スパムってのがどんなのか良く分からん俺に教えてくれ。出来れば食べさせて>プルズ

83 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/19 09:49 ID:???
>>82
確か初代スレでスパム話をした記憶が有るので、HTML化してるみたいだから
見直してきては?

http://comic.2ch.net/shar/kako/1033/10339/1033913190.html の750くらいだったかと。

84 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/20 00:42 ID:???
過疎化・・・

85 名前:機械の体 :03/03/20 02:46 ID:BrHuAf2E
スパムってのはボルトを締めたりする工具の事

86 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/20 03:38 ID:???
>85
        r'⌒⌒^'、
        ( rνyy'ソ
        ヾ ゚ー゚ノ 君、それは「スパナ」だ。
       ⊂) V (つ━C

87 名前:メカオタだ :03/03/20 06:00 ID:???
流石だよな、アムロ

88 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/20 16:38 ID:???
>>83
なんかハンバーガーみたいだな

89 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/21 05:39 ID:???
なんか最近寂しいね…。初代スレの盛り上がりが懐かスィ・゚・(ノД`)・゚・。
かつて繁栄した名スレがそうだったようにこのスレもまた
このまま消えてしまうのだろうか。職人さん来ておくれ〜。


90 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/21 22:16 ID:AUKFtlgS
このスレを落ちさせるわけにはいかんな...
PART1からずっとみてた者としては

91 名前:七資産 :03/03/22 00:01 ID:???
「〜「宇宙(そら)を翔(かけ)る」〜
「アクシズ・オリジナル2」
俗に女性が3人集合した状態を表現して「かしましい」という。いまだ思春期に片足を
突っ込んだ程度の女性とはいえ、それが通常の4倍もこのアクシズにはいるのだから、
それがどのような状態なのかは想像するに難しい。
たとえその場にいたとしても。たとえ卓越した能力を誇るニュータイプだったとしても。
アムロ「…」一歩作業場に足をふみいれた瞬間から、アムロはそのことをまざまざと再
認識させられていた。
プルA「えーっと、このハーネスは隔壁85443を経由させて上腕部パワーターミナルに
接続しないとダメなんだよ!」
プルC「ええっ…それって、これ?それともこっち?わかんないよぅ〜」
プルF「ああっもう…貸してみなさい!ここはこうしてこうしてこう!わかった?」
プルC「う、うん…わかった…ょぅな」
いまプル達がこなしている仕事は、MSの構造学習や整備実習を兼ねた組み立て作業で
ある。基本的にはブロック単位にまで組み立てられていた部品を結合し動作を確認す
るだけの作業であるし、きっちり作業手順を遵守すれば問題など起こらない。…
はずであった。
アムロ「何か…前に見たときよりバラけていないか?」
今アムロの目の前で組み立てられているはずのドムは、今や見るも無惨に五体バラバラ
と化していた。細かい部品や装甲板があちらこちらに散らばっている。
プルA「えへへ…そ、そうかなぁ?気のせいだよ、気のせい」
プルF「ちょっと一部の導線に不備があったので、それをもっと新しい設計のパーツに
置き換えてみたんだけど、今度は他の部分とのフィッティングが気になって。大丈夫、
修正の範囲内よ」
アムロ「たしかに自分たちで改良を思い付いたら試してみるのもいいとは言ったが。
しかしこんなに分解してしまって直せるのか?」
プルF「だ、大丈夫よ。…多分…」
アムロの頭はチクチクと痛み出していた。無論、心配が原因で。

92 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/22 12:37 ID:???
乙!七資産
続きはあるのでしょうか?キボンヌ

93 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/22 20:35 ID:w6WCDD1s
ネタぁ・・・


94 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/23 15:08 ID:4KacX62H
 

95 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/23 22:38 ID:4cpCMSHp

               ♪プリン、スパムにパンケーキ〜
                 \いつかチョコパフェ  / 
                  \♪食べたいな〜/
                  γ'⌒⌒ヽ  γ'⌒⌒ヽ     
                  (γノ|ノ)从) (γノ|ノ)从)       
                   ‖*‘ー‘ノ   ||*^∇^ノ
                   と    丿つ と    丿つ
                    人 γ ヽ   人 γ ヽ
                 〃,(__人__ノ )) (__人__ノ ))  
                       ※好きなものの歌(作詞作曲プルA)

      r'⌒⌒^'、
     ( rνyy'ソ
      ヾ ´Д⊂ スパムが入ってるなんて不憫な…  

その日の夕食には、デザートにいつもより一回り大きなプリンがつきました。
ですから、私は心の中でプルAに喝采を送りました。(プルKの日記より)

96 名前:通常のシャアの3分の1  ◆5ELswOuR7E :03/03/23 22:52 ID:???
>>95
(・∀・)イイ!
けど悲すぃ。スパム食った事無いけど。

97 名前:95 :03/03/23 22:57 ID:???
いや、自分もスパム食った事なかったり。
(でもコンビーフが嫌いな人なのできっとスパムも駄目ポな予感)

98 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/23 23:57 ID:???
スパムは結構塩分高めなので御飯と一緒に食うと良い感じ。

昔食ったきりなんでアレがスパムだったかどうか覚えておりませんが。

99 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/24 12:37 ID:???
スパム、スーパーで売ってる「塩分控えめ」でも相当しょっぱい…

保存食としては正しいけど、ずっと食べてると身体に悪そう

100 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/24 13:47 ID:???
塩分高い分良く動く人間向けかと。(元が軍用食だし)

101 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/24 13:57 ID:???
ハワイの代表的な料理で、スパムのスライスを寿司飯に乗せた「スパム寿司」があるんだってさ。
九州の生協でも置いてるところがあるらしいが……。

102 名前:冷凍パイシート使用 :03/03/24 18:19 ID:BgfRyKbF
>>96

 γ'⌒⌒ヽ        
 (γノ|ノ)从∩
  ‖;´ ー`ノノ <で、でもスパムで作ってくれたミートパイ、おいしかったよ。 

 γ'⌒⌒ヽ        
 (γノ|ノ)从∩
  ||*‘∇‘ノノ <桃缶で作ったピーチパイはもっとおいしかったー!!


      r'⌒⌒^'、 r'⌒⌒⌒'、
     ( rνyy'ソ ( ミ゛゛゛メ゛゛ソ
      ヾ ´Д⊂ ヾ ▼Д⊂ <…………。

103 名前:七資産 :03/03/24 18:51 ID:???
「〜「宇宙(そら)を翔(かけ)る」〜
「アクシズ・オリジナル3」
アムロはプル達に組み立て作業を実施させる際、(比較的)機械扱いの巧い娘を中心に
チーム分けして、各チーム交互に作業を行わせていた。
今かつてドムの腕や胴体、現在進行形でそれ以前のパーツに戻りかけている機体にとり
ついているのはプルA・C・Fの通称「ノーマルチーム」。
他にはB・D・Gからなる「ボーイッシュチーム」、E・H・Kの「電波チーム」、そ
してI・J・Lの「凸凹チーム」である。
しかし何故、このような少女達には不釣り合いとも見える作業をおこなわせているのか。
ガンダムやサザビーを直すうえで、どうしても人手が必要である。いくら0G空間で作業
していても、アムロ1人で大がかりなMSの整備作業は出来ない。
出来なくはないとしても作業の危険度が高まってしまうので難しい。
(シャアはシャアで別の重要な仕事がある)
また普通の軽整備とは違いガンダムはかなりの部分を分解し、サザビーはほとんど作り
直しである。
それにあたる人間にはある程度の熟練が要求されるので、プル達にはどうあっても作業
への習熟度を上げてもらわなくてはならないのだった。。
機械いじりが得意なプルだけ集めればいいと思うかもしれないが、今後の事を考えると
できるだけ全員の平均スキルを上げておくにこしたことはないとアムロは考えたのだった。
プルA「あーっ!何か飛んでッちゃったー!!」
…前途は多難であるが。

104 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/24 20:14 ID:???
七資産様キターーーーー(゜∀゜)−−−−−−−!!!!

105 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/25 01:41 ID:???
七資産さん乙

106 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/25 02:56 ID:???
姉ちゃんが沖縄みやげにスパム買ってきた。
ジャーマンポテトにして美味しく頂きますた

107 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/25 03:08 ID:???
スパムはけっこうおいしいと思う。
しかし、どんなに調理方を変えようが
3食毎日だと確実に飽きます。

…ほんとに不憫なだ。
チョコパフェぐらい食べさせてあげたくなりまつ(つд`)

108 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/26 00:21 ID:Njl0Cakj
>>107
それはきっと駄目男二人と同じ心境。
木星到着の暁にはなにがなんでもチョコパフェ用意するんだろうな

109 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/26 20:41 ID:???
そろそろおしまい……か

110 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/26 22:46 ID:???
ま さ か の 時 の

    ⌒⌒ヽ    ⌒⌒ヽ    ⌒⌒ヽ
  (D ノ|ノ)从 ) .(F ノ|ノ)从 ) .(A ノ|ノ)从 )
   ‖*`∀´ノ  ‖*´ー`ノ  ‖*^∀^ノ <>>109は安楽椅子で拷問だね!
   丿~ † ~ヾ   丿~ † ~ヾ   丿~ † ~ヾ
  ん  八  )  ん  人  )  ん  人  )
   んU〜Uゝ  んU〜Uゝ  .んU〜Uゝ

               ア ク シ ズ 弾 劾 裁 判!

111 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/26 23:25 ID:???
ネータはあるけど時間がなーい♪



(´Д⊂……

112 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/27 14:43 ID:???
>>111
大丈夫、みんなマターリ待つさ。

113 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/27 19:35 ID:???
マターリ

114 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/27 20:33 ID:???
AMX-004

115 名前:通常の名無しさんの2.5倍 :03/03/27 20:40 ID:???
本日逆襲のシャアage

116 名前:七資産 :03/03/27 22:31 ID:???
「〜「宇宙(そら)を翔(かけ)る」〜
「アクシズ・オリジナル4」
前途多難なのは他のチームにしても同様であった。
ボーイッシュチームは…
プルB「ここの導線はもっと強化したほうがいいんじゃないのか?」
プルD「ん?何で?」プルB「いや、拡散ビームの出力が足りないだろう」
プルG「それだったらいっそ、スカートごと換装して内装ランチャーを追加したほうが
いいと思うぞ。そのほうが実用的だし簡単だ」
…何故かどんどん武装を強化する方向へ突っ走っていた。
敵なんていないのだからそんな必要さらさらないのに。趣味の問題かもしれない。
電波チームは、
プルH「…(ぴきーん)」プルE「…?(ぴきーん)」プルH「…(ぴききーん)」
プルK「2人とも…もっと言葉で話をしましょうよ…」
(あの2人の対話、精神感応なのに…なんでさっぱり意味不明なのかしら?)
作業は順調だったが、メンバーのコミュニケーションには問題があった。
そして凸凹チームはというと…
プルL「…ないしょ。えへへ」プルI「秘密です」プルJ「…!ひっ、秘密です!」
…だそうだ。
ちなみに偶然彼女たちの作業を見に現れたシャアは、一歩作業場に現れた瞬間に…
プルJ「たっ、大佐?」プルL「だめーっ!見ちゃダメー!!」
プルI「シャアは立入禁止!」
言葉とともに飛んできたスパナとハロと分厚い整備マニュアルを顔面に喰らって昏
倒させられていた。
おまけに彼の行動にはなんら落ち度が無かったにもかかわらず、目を覚ました後に
アムロによって小一時間尋問されるというオチまでついたのだった。

117 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/28 00:50 ID:???
次作ネタが>>116に抵触してしまった……それも逆方向に

118 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/28 02:04 ID:???
>>117
そういう事もあるさ( ´ー`)σ)Д`)プニョ
スレの流れに逆らわないネタだったら、間をあけて投稿するとか。
かく言う自分もかぶっちゃって今控えてるネタあるし。

119 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/28 14:05 ID:???
>>118
激しく気になる

120 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/28 15:13 ID:QbNxYa+c
総スレが600オーバーなので、圧縮が近いかも。
目を離すとDAT落ちの危険性。

121 名前:AMX-004 :03/03/28 17:37 ID:???
実はちょっと危なかった罠。リスト見たらもうなかったんで慌てたYO!
揚げも山梨か?

122 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/29 01:03 ID:???
PCからは書き込めないので携帯から保守

123 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/29 17:29 ID:???
保守とくか

124 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/29 22:55 ID:???
大阪梅田のヨドバシ地下で沖縄フェアをやっていて
スパムが山積みになっておりますた。
ホット&スパイシーとかターキー味とか色々あるんだね。
しかし「塩分控えめ」と「減塩」の2種類あるのはどういうことだろう(w

125 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/29 23:44 ID:???
あきまん日記にスパム出てきた。>124とのシンクロニシティに笑った。
>その後、あれだ
>スパムも買うかも知れない
>きってレンジで温めた後
>ソースをかけてくうかもしれん

126 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/29 23:55 ID:???
あきまんは今はアメリカをベースに生活してるんでしょ?
いくらでもスパムが買えるんだろうな。

127 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/30 00:49 ID:???
保守

128 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/30 09:48 ID:???
保守

129 名前:124 :03/03/30 12:19 ID:???
ヤター、あきまんとケコーン!

噂では味の濃いスパムだが、この人はソースかけて喰うんだろうか?

130 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/30 14:41 ID:???

 γ'⌒⌒ヽ        
 (γノ|ノ)从∩
  ||*‘∀‘ノノ <スパムにソースー♪


        r'⌒⌒^'、
        ( rνyy'ソ
        ヾ;゚ー゚ノ <え、塩分摂りすぎはいけません!!

131 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/30 15:07 ID:???
塩分取りすぎで高血圧に悩むプルズ……。

132 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/31 02:29 ID:A4fjiRnv
おばあちゃんじゃあるまいし…


……スパム以外の食料に乏しい年寄り二人の方がアブネーな

133 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/31 02:55 ID:???
|⌒⌒ヽ
|"メ""ミ)
|Д▼ソ <ええい何を言う>>132。私はまだ34だ!
|⌒⌒'、
|νyy'ソ
|;゚Д゚ノ <俺はまだ29だ!
| ⊂ノ

ま さ か の 時 の

    ⌒⌒ヽ    ⌒⌒ヽ    ⌒⌒ヽ
  (D ノ|ノ)从 ) .(F ノ|ノ)从 ) .(A ノ|ノ)从 )
   ‖*`∀´ノ  ‖*´ー`ノ  ‖*^∀^ノ <二人ともサバ読むの禁止だよっ!
   丿~ † ~ヾ   丿~ † ~ヾ   丿~ † ~ヾ
  ん  八  )  ん  人  )  ん  人  )
   んU〜Uゝ  んU〜Uゝ  .んU〜Uゝ

               ア ク シ ズ 弾 劾 裁 判!

134 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/31 21:51 ID:???
任務了解、アクシズにチョコ等の食料合計3tを投下する。
    ____          
   __|〆⌒⌒`ゝ_ ?    
  |_: |λノヽ)ヽ)_|    
   | ( -"-) |     …依頼者、キュベレイのパイロット?
   | (__つp つp    …俺は任務を果たす事だけ考えてれば良い。
   | ヽ_/ ̄_/ ̄/ 
   |    || |

135 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/03/31 23:39 ID:Arm9gdTF
春休みはスレが増えるのが早い……。
そういえば明日はエイプリルフールだ。

136 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/01 14:32 ID:???
うーむ、相変らず寂しいですな。
漏れもネタ考えてみようかな…(4月馬鹿だからって嘘じゃないです)
職人様降臨期待sage

137 名前:七資産 :03/04/01 23:07 ID:???
”               ♪プリン、スパムにパンケーキ〜
                 \いつかチョコパフェ  / 
                  \♪食べたいな〜/
‖*`∀´ノ  ‖*´ー`ノ  ‖*^∀^ノ                ”

「…また…この夢か…」
最近は独り言が多くなったと頭のなかで呟きつつ、シャア・アズナブルは死人のような
眠りから目覚めた。
何度目の独り言だろうか…声が出ていようといまいと、関係などありはしない。
死にかけた小惑星アクシズに、彼以外の人間の姿はないのだから。
妄想に頼らなければ正気を保てないとは。とんだパラドックスだなと、彼は自嘲した。
アクシズがサイコフレームの輝きに包まれた後、衝撃で気を失ったシャアが再び目覚
めた時。
そこには相変わらずアクシズの姿があり、そして…彼以外の人間の姿は無かった。
アムロもガンダムもなく、だれ一人いない孤独な要塞。
もちろん、かつて放棄された強化人間のクローンが冷凍睡眠しているなどというバカ
げた偶然も無かった。
核の炎に焼かれ、電磁波に叩かれて全ての通信機器とセンサーは死に、わずかな生命
維持装置と保存食料を頼りに細々と生きながらえる日々。
天測で推定した限りでは、アクシズは木星にも火星にも向かわないコースへ流されて
いた。調査に訪れる船もいない。
体力を維持するための最低限の運動と、体力を温存するためだけの睡眠。
明日もなく意味も見いだせず、ただただ続くだけの日々は、しだいに彼から精神力を
そぎ落としていった。
せめて死者の声でも聞こえたなら、恨み言でも自分以外の者の声が聞こえたなら。
それさえ無意味な期待であった。
これは懲罰なのだろうか。ララァを死なせ、多くの同胞を死なせ、地球に住まう生命
全てに死を与えようとした自分への。
シャアは手の震えを感じた。それさえ幻覚かもしれない恐怖に怯えながら。
何時間か、何分か、何日か。時間の感覚までも薄れつつある闇に抱かれてシャアは再
び眠りにつく。
せめて夢だけは、失われないことを祈りながら。

138 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/01 23:25 ID:???
。・゚・(ノД`)・゚・。

でも、その状況でアムロと12人のプルズの夢を見れるシャアは
やっぱり煩悩のかたまりっちゅーか、なんちゅーか。

139 名前:七資産 :03/04/02 06:39 ID:???
‖*^∀^ノ <「嘘でした〜!」

 ▼Д▼ソ…。

‖*´ー`ノ <「何事も無かったように続きをどうぞ。」

140 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/02 07:32 ID:cqHJixDT
>137
ここでハマーンの亡霊でも出たら(略は完全に生きる気力が無くなるかもな...

141 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/02 09:33 ID:???
>>137
そーいや四月馬鹿だったか……

や っ て く れ る !(w

142 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/02 22:05 ID:jCbtOrfe

  
>>137シャアが可哀相よぉ〜     
                        アワアワ                 
                           r '⌒⌒ヽ  あああLちゃん!
      γ'⌒⌒ヽ ヒックヒック          (ノ|ノ)从) )  これは違うの!!
    c (γノ|ノ)从)っ             (ー`;‖ ‖  エイプリルフールって(ry  
  エック   || cTДノ   ∧ ∧         (    ⊃))
      (   つと (▼∀▼)          Y  人
       ソ_⌒)⌒)  〔   >〜         (__)J 
              ↑オトウサソ

  γ '⌒⌒ヽ
 │ ミ     )  
  (▼*ソ ミ 丿 … (←言い知れぬ幸福感に包まれているらしい)


143 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/03 04:31 ID:???
当時、NTの付録にだったプルのポスター持ってる。<自転車押してる奴
保存状態はあんまりよくないけど、ひょとしてほしい人いるんだろうか…

144 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/03 20:39 ID:???
>143
それ今売ってるダムエーに再録されてる。

145 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/03 23:36 ID:MTNMUHbv
ようやく暖かくなってきたが、アクシズには関係無いな

146 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/04 22:03 ID:???
宇宙だからな。

つーかあきまんスパムの話題つついてるな。

147 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/05 00:00 ID:???
スパム食べたよ。
これは3食食べてたらマジでぽっくり逝きそうだよ…
塩分摂りすぎ(・A・)イクナイ!

でもなんか癖になる味かも。

148 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/05 15:19 ID:???
念のため上げ。


ネタ書きたいが、シチュが思い浮かばん…

149 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/05 20:53 ID:???
そういや作物生産プラントの一部が生き残っているとかそんな描写が有ったような。
宇宙世紀とはいえ、人間の手が入らなくても大丈夫なのか?

150 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/06 01:54 ID:???
水生プラントは皆で手入れしてたはず。主にシャアの管理だったか。

151 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/06 22:28 ID:???
捕手

152 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/07 20:09 ID:97OWhjpa
▼Д▼ソ 私の重要性に皆が気づき始めたようだな……

153 名前:ある日の出来事 :03/04/07 23:54 ID:JM5A0mPB
シ「アムロ最近になってきずいたんだがちょっといいか?」
ア「何だ?サザビーの新しい修理プランとかは却下だぞ。」
シ「うっ・・・まあそれもあったんだがアクシズを地球に落とそうとしたとき
  おまえ確かアクシズの進行方向側から押し戻そうとしてなかったか?」
ア「確かそうだが・・・それがどうかしたのか?」
シ「衛星軌道からものを落とすとき減速すると遠心力が弱くなって
  落下するはずなんだが私の思い違いか?」
ア「!!」
その後アムロは1週間自室に閉じこもってしまった・・・
プルsに「間違わなかったら私たちにも会えなかったんだから」と
慰められてやっと出てきたが相当落ち込んでいたようだ。

154 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/07 23:56 ID:JM5A0mPB
初かきこだったんですが、うっとうしいようなら無視してください。

155 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/08 00:21 ID:???
いやいや、職人さん大歓迎です。
これからもよろしく…

押し戻しについては色々なところで語られてるね。
あれは後ろから押した方が良かったんだけど、
それじゃ絵にならないから…とか。

156 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/08 22:01 ID:???
最強の呪文があるさ「奇跡だからいいんだよ」とw

まあ無理矢理考証ひねり出すのはガノタの仕事かもね。

157 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/09 01:38 ID:???
一週間もプリンお預けのプルs…

158 名前:保守age :03/04/09 11:20 ID:n3ok9ZWF
    r'⌒⌒^'、
    ( rνyy'ソ__  ダッコ?
   /ヾ ゚ー゚ノ/\
 /| ̄∪∪ ̄|\/
   |アムロタソ  |/
     ̄ ̄ ̄ ̄

159 名前: :03/04/09 21:00 ID:???
                   / ̄ ̄ ̄ ̄ヽ,
                  /   ,.-――,__/木幾重力単戈士
                  /   /    _/∠〃ロノフ /rコ〃 /7 _
                 /   /    7/7/ .匚ノ `'フノ /_二」
                 /   /  / ̄ ̄/|U| |N| |iヽ、/△ヽ|iVi|
                /   /   ̄フ  / ∪ ll ll |レノム ̄ヽll ll
                |  `ー―‐'   /
                \___,ィ___/

160 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/10 19:15 ID:???
>>158
ええい貴様が箱に入っても萌えでもなんでもないわ!
ょぅι゛ょを詰めんかょぅι゛ょを!!!
                       γ'⌒⌒ヽ
                       ( ノ|ノ从 ∩_  ダッコー!
                      /|| *^∇^ノノ/\
      r'⌒⌒⌒'、  =3     /| ̄∪ ̄ ̄ ̄|\/
     ( ミ゛゛゛メ゛゛ソ          |プルプル    |/
      ヾ #▼Д▼つ         ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      (つ   ノ  コノヨウニダナ…

161 名前:AA :03/04/10 19:16 ID:ae54bJUb

     ||
  γ⌒||⌒ヽ   
 │ ミ ||   )……    
  (▼ソ || ミ丿  
   ミ≡≡≡j    
   ミ≡≡≡j               
   ミ≡≡≡j             r'⌒⌒^'、 
   ヽ)ヽ)             ( rνyy'ソ =3
                 ε= ヾ# ゚ー゚ノ        
                    ⊂) V (つ 

162 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/10 22:55 ID:2V1ygmAR
ワロタage

163 名前:成長期(1/4) :03/04/11 22:20 ID:???
クローンでありながら個性的な12人のプルにも、共通した好みというものはある。
その内のひとつ、入浴。
今はB、D、F、G、J、K、Lら7人の幸せなお風呂タイムなのだ。
それぞれ趣味や仕事があるため、いつでも全員一緒というわけにはいかないらしく、7人もいれば久々の「みんなでお風呂」だ。
(余談だがプルLだけは、いまだひとりで入浴したことはない。一度だけ防水加工したハロとともに挑戦したのだが、怖くなった彼女は泡だらけで浴室から飛び出してきてしまった)
そんな楽しい一時を、今まさに混乱に陥れんとする者がいた。

G「おりゃー?ちっと失礼」
−ムギュ−
K「☆◎÷∬♭†ρ∪★○※!!!!!」
D「おおっ。プルK声にならない叫び」
J「いや、ツッコミ所はそこではなく」
B「プルG、何のつもりだ?セクハラだよ」
そう、プルGはプルKの胸を、突然むんずと掴んだのだ。
L「やめたげなよお。プルKまだ固まってるよぅ」
G「あ。悪い」
手が離れた途端、プルKは敏捷にプルGから遠ざかった。
K「な!な!何なのっいきなり!?」
G「いや〜あのさー。プルKって俺より胸大きくない?」
「「「ハァ!?」」」

164 名前:成長期(2/4) :03/04/11 22:21 ID:???
いっせいに全員の視線がプルKのバストに向けられ、次にプルGのそれに向けられた。
プルKもみなと同じように顔を振り、それからハッとして真っ赤になって両手で胸を隠した。
J「こういっちゃ何だけど、私たちそんな外見に差は…」
F「あら、言われてみると微妙に差が…」
D「あるような、ないような…」
L「ちょっとある気もする!」
G「だろ〜!?いいなぁプルK、なんでえ?」
K「やっ…聞かないで、見ないで、触らないで!」
B「ううん。まあ素地は同じだがな、栄養の取り具合や運動量の違いで、体型に差が出てもおかしくはないんじゃないか」
L「同じ物食べてるよ?」
J「…みんな、缶詰の盗み食いをしてないとは言わせないよ」
「「「ああーーー」」」
見に覚えがあるものばかり、深くうなずく一同であった。
F「そうそう。それにプルBやプルJなんて、私よりトレーニング量多いもの。その分筋肉質よね♪」
B・J「「筋肉質言うな!!」」
B「だっ大体こんな閉鎖空間でトレーニングを怠ってみろ!太るじゃないか!!」
D「太るほど食べ物あまってないじゃん…」
K「でも、毎日おやつも出ているわ」
J「みんな…無重力下での筋力維持という発想は……」

165 名前:成長期(3/4) :03/04/11 22:21 ID:???
それにしてもさー、とプルGは自分のささやかなふくらみを見下ろしてぼやいた。
G「胸だけ太るってできないかなー?おっきい方がいいな、こう、ボーンと」
F(ボーン……その場合、"太る"って語弊じゃないかしら)
K「えっと、牛乳を飲む?」
L「にぼし食べるとか」
D「そりゃ背の伸ばし方だろ!」
絶妙なプルDのツッコミをよそに、自然と目線が下にいく乙女がまた一人。
J「……大佐は。大佐は大きい方が好きなの、かな?」
F(こそこそ)『逆じゃないの?あれでしょう、ツルぺたの方がいいんじゃなくて?』
K(ひそひそ)『プルF、あなたどこでそんな言葉を…』
L(つられて)『ツルぺたってなぁにー?』
F「それはね、シャアが変態だって意(モガモガ」
K「およしなさい!」
プルKの口封じにより、幸いにもツルぺたの意味はプルLには伝わらなかった。
B「とにかく!なんでプルGはバスト大きくしたいのさ?」
まだ怒りが冷めやまぬのか、プルBの語気は荒いままだ。
G「だってカッコいいじゃん。その方がセクシーな服とか、似合うしさぁ」
「「「プルGがセクシー!!?」」」
本日何度目かの合唱が響く。それも本日一番の驚愕をともなって。
F「人って自分にない要素に憧れるものなのよね……」
大変失礼なその呟きは、しかしその場にいる全員の気持ちを代弁していた。

166 名前:成長期(4/4) :03/04/11 22:22 ID:???
G「何だよお!見てくれならみんな変わらないくせにっ。5年後覚えてろ━━━━━━━━━━━!!」
B「だから。それがわかってるなら、プルGだけ不自然に巨乳になるなんてありえないだろうに…」
F「そうよね。プルGがセクシーっていうなら私の方が…」
D「つか5年後って15歳?ビミョ〜」
G「キ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━!!」
ヒートアップするプルGの後ろには、「大人の大佐に振り向いてもらうには、やはり大人っぽい方が!?」と自らの未成熟な身体を眺めるプルJと、「もう!教えてくれないならいいもん。後でアムロに聞ーこうっと」とツルぺたについて思いをはせるプルLがいた。


後日アクシズでは。
L「ねえアムロ。ツルぺたってなぁに?」
好奇心にきらきらと光る瞳で見上げられ、アムロはフリーズした。
オシベとメシベについて説明する羽目になっても、これほど動揺はすまい!
彼はそう天を仰いだという。
そして、またもや理由もわからぬままスマキにされ、吊るされた元総帥の恨みの声が長く長くアクシズに木霊したともいう。


167 名前:成長期(あとがき) :03/04/11 22:23 ID:???
微エチーなネタで失礼しました。
プルG話にしようと思ってたのに単にプルばっかの話になった罠。

それにしてもシャア板連続投稿規制厳しくなった?

168 名前: :03/04/11 22:56 ID:???
乙であります!

アムロはみんなの服を作ってるから、それぞれのサイズも把握してるかもしれん。
役得?

169 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/11 23:18 ID:???
あーアムロにブラジャーをせがむってネタで当初は考えとりました。

でも10歳だしな、と。ちなみに検索かけてみたら。
ttp://www.wacoal.co.jp/products/junior/mother/vol02/index.html
ttp://www.wacoal.co.jp/products/junior/mother/vol01/index.html
……13歳からかあ。

170 名前: :03/04/12 01:06 ID:???
こういうのは個人差が大きいので。
早い子なら10〜11才頃から必要になる場合もあります。

171 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/12 01:15 ID:???
>170
バスト変えたいって思い始めるのが13歳からが多いって話やね。169は。

172 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/13 02:21 ID:5S+FkdNA
 

173 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/13 23:19 ID:???
静かになったな……ここも

174 名前:ageてみます :03/04/13 23:50 ID:TVXoKkPy
>166
>大人の大佐に振り向いてもらうには、やはり大人っぽい方が!?
「セクシーな服」をせがまれ、フリーズするママ…
しかし、成長期の子供の服を手作りしなくてはいけないとはアムロも大変だな。

そういえばシャアやアムロの服もやっぱり作ってるんだよね?
シャアのサイズを測ってシャツとかズボンとか作るアムロ…
お互い複雑な心境だろうなあ。


175 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/14 00:20 ID:???
ミシンあるのかな?
14人分もママ一人で手縫いは辛いぞ。

176 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/14 00:22 ID:???
ミシンどころかレース編み機も自作してたんじゃなかった?
流石アムロママ。

177 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/14 00:26 ID:???
大人サイズならアクシズに在庫がないだろうか?
微妙な年齢のサイズはないだろうが。

178 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/14 00:33 ID:???
「微妙な年齢」の主語はシャアだと即断し、あまつさえ
そうか35才は微妙かもと納得してしまった俺。
すまん、プルたちのことだよな、ほんとは。

179 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/14 01:00 ID:???
>微妙な年齢
自分がプルぐらいの頃のことを思い出して一つ疑問が。
初潮を迎えたらどう説明するつもりだアムロママ!

180 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/14 01:13 ID:???
便宜上のママなわけだが、やはりその役目はアムロにまわってくるのか。
しかしもう一人はシャア。選択肢が…

181 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/14 18:49 ID:???
今度はやけに騒がしくなったな

182 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/14 19:18 ID:???
必然的に大き目というかゆったり目というか、ダボダボ服が多そうなヨカーン>プル達の服
いや、すぐ大きくなるからって、親にサイズ大きめの服買われたりしなかった?

しかしレースもフリルも自作して頑張ってんだったか。

183 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/14 22:32 ID:???
ま さ か の 時 の

    ⌒⌒ヽ    ⌒⌒ヽ    ⌒⌒ヽ
  (D ノ|ノ)从 ) .(F ノ|ノ)从 ) .(A ノ|ノ)从 )
   ‖*`∀´ノ  ‖*´ー`ノ  ‖*^∀^ノ 
   丿~ † ~ヾ   丿~ † ~ヾ   丿~ † ~ヾ
  ん  八  )  ん  人  )  ん  人  ) ←ダボダボ服
   んU〜Uゝ  んU〜Uゝ  .んU〜Uゝ

               ア ク シ ズ 弾 劾 裁 判!

        r'⌒⌒^'、
        ( rνyy'ソ
        ヾ ゚ー゚ノ ←自分の服には無頓着
        /,/___( つ
       (((((( ,/)
         しし'

184 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/14 22:58 ID:???
久し振りに覗いたら微妙に賑わってるなー。良い事だ。
なんか俺等ってアムロ&シャア、プルズの生活を
ほのぼのヲチしてるアクシズの亡霊って感じだな。
なんつったりして。

それにしても職人さん、保守してくれてる住人の皆様乙です。

185 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/14 23:00 ID:???
>>183をみて、スモッグ着て並んでるプルズの絵が浮かんでな、
ひょうきん絵描き歌うたいだしたんだよ。
古いなー自分。

186 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/14 23:03 ID:LFk29Tv4


187 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/14 23:44 ID:???
>>185
そうか。俺はドリフの合唱団を思い出すよ。

   ⌒⌒ヽ    ⌒⌒ヽ    ⌒⌒ヽ    ⌒⌒ヽ    ⌒⌒ヽ    ⌒⌒ヽ
 (A ノ|ノ)从)  (Bノ|ノ)从) (C ノ|ノ)从) (D ノ|ノ)从) (E ノ|ノ)从) .(F ノ|ノ)从)
  ‖*^∀^ノ   ‖*`∀´ノ  ‖*‘∀‘ノ  ‖*`∀´ノ  ‖ *゚ー゚ノ   ‖*´ー`ノ
  丿~, ~ヾ   丿~, ~ヾ   丿~, ~ヾ   丿~, ~ヾ  ,丿~, ~ヾ   丿~, ~ヾ
  ん    )  ん    )  ん    )  ん    ) .ん    )  ん    )
  (~⌒)⌒)   (~⌒)⌒)   (~⌒)⌒)   (~⌒)⌒)  (~⌒)⌒)   (~⌒)⌒)
  "∪"∪"  . "∪"∪"   "∪"∪"   "∪"∪"  "∪"∪"   ,"∪"∪"

   ⌒⌒ヽ    ⌒⌒ヽ    ⌒⌒ヽ    ⌒⌒ヽ    ⌒⌒ヽ    ⌒⌒ヽ
 (G ノ|ノ)从)  (Hノ|ノ)从) ( I ノ|ノ)从) (J ノ|ノ)从) (K ノ|ノ)从) (L
ノ|ノ)从)
  ‖*^∇^ノ   ‖*´∀`ノ  ‖*`ー´ノ  ‖*‘ O‘ノ  ‖*´ ワ`ノ   ‖*’ー’ノ
  丿~, ~ヾ   丿~, ~ヾ   丿~, ~ヾ   丿~, ~ヾ   丿~, ~ヾ   丿~, ~ヾ
  ん    )  ん    )  ん    )  ん    )  ん    )  ん    )
  (~⌒)⌒)   (~⌒)⌒)   (~⌒)⌒)   (~⌒)⌒)  (~⌒)⌒)   (~⌒)⌒)
  "∪"∪"   ,"∪"∪"   "∪"∪"   "∪"∪"  ,"∪"∪"   "∪"∪"

188 名前:187 :03/04/14 23:45 ID:???
ずれて欝。

189 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/15 23:24 ID:C5ie9jA1
  ⌒⌒ヽ    ⌒⌒ヽ    ⌒⌒ヽ    ⌒⌒ヽ    ⌒⌒ヽ    ⌒⌒ヽ
 (A ノ|ノ)从)  (Bノ|ノ)从) (C ノ|ノ)从) (D ノ|ノ)从) (E ノ|ノ)从) .(F ノ|ノ)从)
  ‖*^∀^ノ   ‖*`∀´ノ  ‖*‘∀‘ノ  ‖*`∀´ノ  ‖ *゚ー゚ノ   ‖*´ー`ノ
  丿~, ~ヾ   丿~, ~ヾ   丿~, ~ヾ   丿~, ~ヾ  ,丿~, ~ヾ   丿~, ~ヾ
  ん    )  ん    )  ん    )  ん    ) .ん    )  ん    )
  (~⌒)⌒)   (~⌒)⌒)   (~⌒)⌒)   (~⌒)⌒)  (~⌒)⌒)   (~⌒)⌒)
  "∪"∪"  . "∪"∪"   "∪"∪"   "∪"∪"  "∪"∪"   ,"∪"∪"

   ⌒⌒ヽ    ⌒⌒ヽ    ⌒⌒ヽ    ⌒⌒ヽ    ⌒⌒ヽ    ⌒⌒ヽ
 (G ノ|ノ)从)  (Hノ|ノ)从) ( I ノ|ノ)从) (J ノ|ノ)从) (K ノ|ノ)从) (L ノ|ノ)从)
  ‖*^∇^ノ   ‖*´∀`ノ  ‖*`ー´ノ  ‖*‘ O‘ノ  ‖*´ ワ`ノ   ‖*’ー’ノ
  丿~, ~ヾ   丿~, ~ヾ   丿~, ~ヾ   丿~, ~ヾ   丿~, ~ヾ   丿~, ~ヾ
  ん    )  ん    )  ん    )  ん    )  ん    )  ん    )
  (~⌒)⌒)   (~⌒)⌒)   (~⌒)⌒)   (~⌒)⌒)  (~⌒)⌒)   (~⌒)⌒)
  "∪"∪"   ,"∪"∪"   "∪"∪"   "∪"∪"  ,"∪"∪"   "∪"∪"

190 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/16 03:42 ID:???
>>185 >>187

どちらもまた懐かすぃネタを・・・・・
ちなみに自分は「8時だョ、全員集合!!」を見てますたが(w

191 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/16 18:25 ID:188glRh1
そういや今度のスパロボでは小隊が組めるらしいな。
アムロとプル二人でNT小隊つくれる。シャアは敵らしいけど。

192 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/17 00:02 ID:???
今度のスパロボって
第二次スパロボα?
かいたいな。

193 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/17 23:05 ID:???
寂れた……。まあ、しょうがないね。
初代スレは皆でアイデアを出し合って盛り上げたけど
もう新しい流れにもなりそうにない。

194 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/17 23:24 ID:???
前スレラストに綺麗に完結してるバージョンがあるのでちょっと救いかな、と。

>>191
小隊名は「漂流親子」だな。

195 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/18 00:49 ID:y77F4nhL
このまま圧縮されるのも心残りではある。保守しておこう。
プルDが主役の話は、やはり難しいか?

196 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/18 01:53 ID:???
前スレ見たかったなぁ・・・どんな風に完結したんだろう・・・?

197 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/18 01:58 ID:???
>>196
http://ybuewrei.tripod.co.jp/1037725653.html

198 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/18 02:40 ID:???
>>197
激しく感謝します、どうもありがとうございます。

199 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/18 15:29 ID:???
まったくシャアといえば私が幼女だったころは
美形の代名詞だったというのに……
なんだ今のこの板での扱いはw

200 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/18 18:11 ID:???
>199
言われてみれば、あの頃は美形ライバルの筆頭に上がっていたものだが。
しかし今Zや逆シャアをを見直すと、へたれにしか見えないんだよなコレが。

201 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/18 18:42 ID:???
ジャブロー攻略戦以降は、あまりライバルっぽくなかった。
ララァにまで「邪魔です!」と言われるほどだものな・・・・・・

202 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/18 19:33 ID:???
でも「いい女になるのだな」とか言ってた頃は格好良かったぜ?w

203 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/19 02:09 ID:???
保守

204 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/19 02:19 ID:yq6vucbR
総スレ数が600を超えてるので、圧縮を避ける意味でも保守はsageないでしたほうがいいよ。
新らしい住人が増えるかもしれないしね。


205 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/19 02:36 ID:???
ジャブロー以降からヘタレの兆候が

206 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/19 05:01 ID:???
   γ'⌒⌒ヽ[○]
   ( ノ|ノ从 ∩ プルLの寝姿撮ったー!
    || *^∇^ノノ

ttp://www.geocities.co.jp/Playtown-Queen/1591/img405.jpg

207 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/19 14:41 ID:???
もはや躊躇無くシャアはダメ男

208 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/19 20:25 ID:???
>206
おおすごい!
しかしなんでプルL?他のプルかもしれないのに
と思ったが、お父さんを抱えてるのね。納得。

209 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/19 21:52 ID:Fe3JQO1h
カメラを使ったネタで、『親ばかアムロ』とか出来そう……

210 名前:山崎渉 :03/04/19 22:51 ID:???
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)

211 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/19 23:41 ID:???
 ///////////////////
 ////
 ////  ,r'⌒⌒⌒'、      
 //// ( ミ""メ""ミ )
 //// ヾ ▼∀▼ノ 私がいくらでも撮ってやるぞ
 ////  / ヽ¥ /ヽ
 ////   つ[○]⊂)

 シャワーのロッカーの中で何やってる!
         \
   r'⌒⌒^'、  \
  ( rνyy'ソ  \\
   ヾ ゚ー゚ノ    | |
     V ( )    | |
      / /    人     [○]
     ヽ/    <  >⌒⌒ヽ ∩
    △/  //(V#"メ"""ミ) /
  ▽ν ▽ 彡  ヾ▼Д▼ノ /
  △ 鎚△       ¥  /
    ▽

212 名前:山崎渉 :03/04/20 00:17 ID:???
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)

213 名前:山崎渉 :03/04/20 02:02 ID:???
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)

214 名前:山崎渉 :03/04/20 07:05 ID:???
(^^)

215 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/20 08:48 ID:A6zJbvSh
保守

216 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/20 23:38 ID:ZFVzVhYK
職人さんカモン

217 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/21 00:18 ID:???
>>206
実際のところは、初代のエルピー・プルがアーガマにいる時にネコ型枕を愛用してたんだな。

218 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/21 11:33 ID:???
保守

219 名前:山崎渉 ◆yGAhoNiShI :03/04/21 13:04 ID:???
|    あなた達は愚行の数々を繰り広げる低脳で無知で強欲な生物です(^^;   . |
|     しかしこのFLASHを見ればきっと神は御救いになられるでしょう(^^)     |
\      (^^) http://f2.aaacafe.ne.jp/~eagle/flash/flash.htm (^^)        /
  \                                            /
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                   ∧_∧
                   (  ^^ )
            (っ)    ,,,,l ` γ l,,,,,
             \ \/~~.... |。  ~~ヽ
               \,,/ |   |。田}}\ \
                    |   |。  |  ヽ_ヽ
              _    |   |。  |   ゝつ
             |\  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
   ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
 <      山  崎  !   山  崎  !   山  崎  !   >
  ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨
    、        、        、       、        、
  /っノ      /っノ      /っノ     /っノ      /っノ
 / /  ∧_∧ / /  ∧_∧ / /  ∧_∧ / /  ∧_∧ / /  ∧_∧
 \\(    )\\(    )\\(    )\\(    )\\(    )

220 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/21 15:20 ID:w/7QVGz6
出番を待ってます
          _
      ミ ∠_)
         /
         /   \\
 ウイーン  Γ/了    | |
  ウイーン  |.@|    | | 
       | / |    
       |/ |   
      _/  | //
     (_フ彡      


221 名前:賢者の眼(1/3) :03/04/21 22:17 ID:???
「……アムロ」
電気配線の点検作業をしていたアムロが、自分を呼ぶ声に手を止めて振り向く。
そこにはプルCとE、そしてGの三人が立っていた。
Cはフリルやレースの付いた黒色のスカート姿。
Eは薄手の白いワンピース。Cのとは打って変わってシンプルそのもの。
Gは上はTシャツにタンクトップの重ね着、下はショートパンツ姿。
それぞれの好みにあった服装だ。
「おれを呼んだのはプルEかい? ビデオだったら、この作業が終わってからでいいかな?」
何も言わず立っている三人を見たアムロは、違和感を覚えた。
目の前にいるのは確かにCとEとGのはずだが、なにか違う。
戸惑いの表情を浮かべるアムロを見て、笑顔を浮かべているプルG。
ようやくアムロは違和感の正体に気付いた。
「なんだ。服を交換したのか」
「やっぱり分かった?」
「Gの服を着ているのはCだね。EはCの服をきているのか……。
 さっきEの真似をしたのはGかい?」
「似てたっしょ? けっこう練習したんだよ」
得意気な顔のG。
「背中を向けてなくても間違えたかもしれないな。
 それにしてもスカート姿も似合ってるじゃないか、プルG」
「やっぱりさ、足元がスース―して寒いよ。いつものズボンのほうがいいや」
「そうかなー、ズボンの方が体に密着してて、動きづらい気がするけど」
プルCはGは着なれない服に戸惑いを感じているようだが、Eはまんざらでもなさそうだ。
「……わたしは別にこれでもいい」
「本当に!? じゃあ、わたしの貸してあげる!」
あまりに少女趣味すぎる服装をからかわれることも多いプルCが、仲間を見つけたとばかりに目を輝かせる。


222 名前:賢者の眼(2/3) :03/04/21 22:17 ID:???
「どうした。こんなところで立ち話とはめずらしいな」
「……シャア」
すぐさまEの振りをするプルG。
完璧になりきっている。さすがに練習したと自慢するだけのことはあるとアムロは思う。
シャアはいつ判るかと興味を持ったアムロは、黙って様子をみることにした。
「? どうしてGがEの服を着ている。心境の変化か?」
アムロの予想を裏切り、あっけなく見破るシャア。
「な、なんで分かったの!?」
演技を忘れるほど驚くプルG。他の三人も同様に驚きを隠せない。
「分かってはいけなかったのか?」
「そういうわけじゃないけど……。アムロだって、すぐには判らなかったのに」
――アムロには判らなかった。Gの言葉はシャアの自尊心を満足させるに充分だった。
「どこで判ったの?」
感心した様子でCが尋ねる。
クローンとはいえ、外見上多少の差異はある。シャアはそれを見分けることに長けていた。
さらにプルたちの何気ない仕草を見ぬくことにより、12人のプルを完璧に見分けることができた。
そんな彼にとって、Eの振りをしているGを見ぬくのは容易いことだった。
(普通に種明かしをしてもいいが、それでは面白くない)
そう考えたシャアは、昔場末のバーで言った台詞を思い出した。
「……匂いだな。Gの格好をしているのはプルCだな」
完璧に決まった。皆も私を見る目も変わるとシャアは思った。だが……


223 名前:賢者の眼(3/3) :03/04/21 22:18 ID:zK/EEGkl
「え? わたし、毎日ちゃんと洗ってるもん……」
泣きそうな顔でプルCが、自分の匂いを確認する。
「最っ低だな! 感心したあたしが馬鹿だったよ!」
怒り出すG。Eも眉をひそめている。
シャアは予想外の事態に困惑する。
「い、いや。そういう意味では……」
「二人とも、あっち行こ! 全く、気持ち悪い!」
シャアの弁解も聞かず、歩き出すG。Cもそれに続く。
こんなはずではなかったと肩を落とすシャアを、Eが見上げる。
Eには真意が伝わったかと、期待を込めた視線を向けるシャア。
「……変態」
走り去るEの背中を、シャアは呆然と見ることしかできない。
「女の子にむかって、匂いはなかったな」
工具を片付けながらアムロが呟いた。
「しばらくは口を聞いてもらえないぞ」
「なんてことだ……」
ふらふらとその場を去って行くシャアを見て、さすがに可哀想に思うアムロだったが、
後日香水が欲しいとプルたちにせがまれることになるとは夢にも思わなかった。

224 名前:賢者の眼(あとがき) :03/04/21 22:25 ID:zK/EEGkl
また格好悪いシャアになってしまった。
次の作品こそ、大人の魅力溢れるシャアを……書きたい。

今回は三点リーダーを使ってみたけど、やっぱりこっちのほうが
読みやすいね。

225 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/22 00:13 ID:???
>>221-224
乙です!
シャアもいらん一言いわなければ尊敬の眼差しを受けられたのでしょうが、
詰めが甘いですな。

226 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/22 00:20 ID:???
シャアは発想がデフォで変態臭いじゃなかろかw

227 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/22 00:49 ID:???
>>225
まあ本編でも、有能なのに詰めの甘さでしっぺ返し(主にアムロに)を食らってばかりでしたからな。

        r'⌒⌒⌒'、
       (ミ"""メ""ミ)
       ,ヾ∩Д▼ノ 
      /(_ノ¥ィ \
    ⊂こ_)__)`ヽつ

228 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/22 01:31 ID:???
>>225-227
まあ、それが大佐のいいところでも有りますし(笑
つーか、かっこいいシャアを望む人はいても、まともなシャアを望む人は少ないと思われ(笑

229 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/22 02:26 ID:???
>228
アンタ、ちょっとヒドイよ!(ワラ

230 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/22 03:49 ID:???
保守

231 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/22 18:10 ID:???
>>227
おねえ座りはやめい!w

232 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/22 23:10 ID:???
>>231
おねえ座り?「_| ̄|●」かと思ってた。

「白色夜叉」作・プルK

  r'⌒⌒^'、
  ( rνyy'ソ
  ヾ ゚∀゚ノ  来年の今月今夜のこの木星を俺の涙で曇らせてみせる。
  ノヽ~ノヽ
  ん  |  )
  .丿 人(⌒)
  (ノ '     ミ r'⌒⌒⌒'、
           (ミ"""メ""ミ)
            ヾ∩Д▼ノ 
           /(_ノ¥ィ \
         ⊂こ_)__)`ヽつ

233 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/23 02:01 ID:???
このスレの保守が習慣になってきてる

234 名前:231 :03/04/23 19:01 ID:???
うわ。
俺も金色夜叉のお宮に見えてたんだよ。
アムロが蹴ったおしてるAA作ろうと思って断念してたんだよ。シンクロニシティ!!

235 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/23 19:44 ID:/yFseuUe
プルたちをEとかHって略すのって、プルツーをツーっていうみたいでおかしい気もする

236 名前:通常の初心者の3倍 :03/04/23 19:51 ID:3LyOpSK7
シャアってなんで仮面つけてるんですか?

237 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/23 19:53 ID:/JM5Y51X
簡易型エ@ズ検査キ@ト知ってる?
誰にも知られずに出来るらしいよ
http://www.labora.jp/hiv/index_pc.html
http://members.goo.ne.jp/home/oraquick




238 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/23 21:04 ID:???
>236
忍者だからさ

239 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/24 03:17 ID:???
保守

240 名前: :03/04/24 17:04 ID:???
アクシズニンポー カエングルマー
                キモヲ ヒヤスナァーッ !
     r' ⌒ ⌒';、   =−
 バチ ☆ ζ,λ,ノハλ) /j  ≡=-
    .A }▼∀▼ //    =−-
  .  ∩⊂ニノ i   ≡==-
     ヘヘ 〜ン ___           //,
    Γ凶 ガ ̄( ポ _`)ニニ)ニニ)ニニ)王=  ´ ボゥン ボゥン
  /`_`/ ̄`::ウ ̄::ウ ̄\        ヽ\`
  └ (C└(Cー─(リー─(C┘ ≡=-

241 名前:240 :03/04/24 17:05 ID:???
しまったズレた…

242 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/25 19:30 ID:???
何がしたいんだ総帥…

243 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/25 20:42 ID:???
エクソダスしたいんじゃないか?

244 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/26 22:22 ID:???


245 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/26 23:33 ID:???
               r'⌒`⌒\       ________________
              ζメ )イy  |      (
      
    ⌒⌒ヽ     
∠▼=ミ   | 。 o O ( 何故プルLはこの猫?のぬいぐるみを   
  (Lノ|ノ)从,∧ ∧    ヒ イww人      ( 「オトウサン」と呼んでいるのか…?
   ‖*´∀(▼∀▼)   E彡    ヽ.     (_________________ 
   (   つ   >〜  、_ソ )    ヽ


            ,r'⌒⌒⌒'、
           ζλノメ'ソyλ 他のプル達に聞いたら、何故か変態扱いされた…。
            ヾ∩Д▼ノ 
           /(_ノ¥ィ \
         ⊂こ_)__)`ヽつ

246 名前:245 :03/04/26 23:37 ID:???
ずれたので、修正版です。

               r'⌒`⌒\       ________________
              ζメ )イy  |      (
    ⌒⌒ヽ      ∠▼=ミ   | 。 o O ( 何故プルLはこの猫?のぬいぐるみを   
  (Lノ|ノ)从,∧ ∧    ヒ イww人      ( 「オトウサン」と呼んでいるのか…?
   ‖*´∀(▼∀▼)   E彡    ヽ.     (_________________ 
   (   つ   >〜  、_ソ )    ヽ


            ,r'⌒⌒⌒'、
           ζλノメ'ソyλ 他のプル達に聞いたら、何故か変態扱いされた…。
            ヾ∩Д▼ノ 
           /(_ノ¥ィ \
         ⊂こ_)__)`ヽつ

247 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/27 01:03 ID:???
本当になんでお父さんなんだろう?

しかしこのAAは初期のマウントでぼこられるシャアに続いてヒットだ。
総帥似合いすぎw

        r'⌒⌒⌒'、
       (ミ"""メ""ミ)
       ,ヾ∩Д▼ノ 
      /(_ノ¥ィ \
    ⊂こ_)__)`ヽつ

248 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/27 23:46 ID:???
はじめにオトウサンてつけた職人さんはまだいるんだろうか…

249 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/28 02:20 ID:???
総帥の醜態の数々w

     ||                   ||
  γ⌒||⌒ヽ              r'⌒⌒⌒'、
 │ ミ ||   )…….          (ミ,""メ""、ミ)ショボーン
  (▼ソ || ミ丿             ヽ▼ω▼ノ
   ミ≡≡≡j              ミ≡≡≡j
   ミ≡≡≡j              ミ≡≡≡j
   ミ≡≡≡j              ミ≡≡≡j
   ヽ)ヽ)                 (/(/

        丶     r'⌒⌒^'、
         ヽ\\ヽ(m#νy'ソ/m)//
         \ (m ヽ(#゚ー゚ノ/m)/
          丶\(m\  m)//
           (m\(m (m m)/
              ( (m /ノハλ)
           ミヘ丿 ∩#∀▼||l
            (ヽ_ノゝ __ノ 


250 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/28 09:07 ID:???
>>248
いるよ。ここも前に比べると、大分寂しくなったね。
「おとうさん」の元ネタはある漫画にでてきた「あれ」です。以前は2chでもAAでよく見かけた。
こんなに赤いのに、プルLは「おとうさん」と呼ぶ……

251 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/28 21:15 ID:V/I03g+a
>>250
ア(クシ)ズまんが大王だと、君は!

252 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/29 12:09 ID:???
シャア『スパムを食べるんだ』

L『うん、スパムは好きだよ』

シ『好きとか嫌いとかはいい。スパムを食べるんだ』(淡々)

H・J 。o○「たまにシャア(少佐)って、口調がかわるのよね。何故(かしら)?」

 とかれんそーしちまったyo!


253 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/29 12:49 ID:???
          ___ _
        ∠|_|_|_|_\
        |        L_|
       | ___ メ ___  L__| ジーク・ジオン!
   ∩   i´●`> <´●`>  |
   | |   |  ̄、_,、_,  ̄    |
.   | |  |    !.ノ        |
    \ \|              |
     \|               |
      |              | |
       |               | |
      .|               | |
      |               l ∪
       |              /
      \           ./

254 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/30 20:14 ID:???
保守

255 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/04/30 21:35 ID:???
L「サンタさんは、おとうさんなんですよ〜」

赤くて、通常の三倍の速さで飛んで、お金は国(サイド3)から出させて……


妙に納得しちまったじゃないか。

256 名前:248 :03/04/30 22:45 ID:???
>>250
Σ(゚д゚ )ハッ!
言われてみれば━━!!
といいつつその2chのAAくらいでしか元ネタ知らないや(w

257 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/05/01 01:22 ID:???
移転完了! アクシズは落ちずにまだまだ木星への旅を続けま〜す♪

258 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/05/02 00:20 ID:Z9emCBB7
移転そうそうDAT落ちは洒落にならん

259 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/05/02 10:58 ID:???
びっくりしたー。更新しようと思ったらエラーになって落ちたのかとオモタよ…。
あって良かった…(´Д⊂職人さんカムバック!!

260 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/05/03 01:26 ID:???
問題です。
これからシャア、アムロ、プルズの14人を脱出用ランチに乗せます。
しかし、小型ボートは一台しかなく、しかも2人しか乗れません。
そして小型ボートを動かせるのはシャア、アムロ、訓練済みのプルJ、ハロがついているプルEだけです。
しかも、シャアは他のボートを動かせる3人とプルHがいないと、残りのプルをさらってしまいます。
またシャアの見張りをアムロだけにすると、用事そっちのけで殴り合いを始めてしまいます。
最低何回で、14人全員が無事にアクシズからランチに乗り移れるでしょうか?

261 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/05/03 12:41 ID:???
        r'⌒⌒⌒'、
       (ミ"""メ""ミ)
       ,ヾ∩Д▼ノ    ゼンゼンワカラン 
      /(_ノ¥ィ \
    ⊂こ_)__)`ヽつ


262 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/05/03 12:53 ID:???
>260
下から三行目の条件がいまいちはっきりしないなぁ……
「ボートを動かせるシャア以外の3人のうちの一人」と「プルH」が両方必要なのか? それとも4人中1人でいいのか?

263 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/05/03 13:05 ID:???
それにシャア+プルで乗せた場合はどうなるよ?

264 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/05/03 13:25 ID:???
>1
いまさらだが、逆シャア時のシャアの設定年齢は34歳ですがね

265 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/05/03 13:34 ID:???
>>264
>>4を参照のこと。

266 名前:260 :03/05/03 13:39 ID:???
>>262
条件1:ボートは二人乗り、動かせるのはシャア、アムロ、プルJ、プルEwithハロのみ。
条件2:両岸(アクシズ・ランチ)で、アムロ、プルJ、プルEwithハロ、プルHのどれか一人が一緒にいなければ、
シャアは他のプルをさらっていってしまう。
条件3:シャアとアムロを二人きりにすると、殴り合いになってしまう。
条件4:ボートでの移動中は条件2・3は適用されない。

     ⌒⌒ヽ
   (Aノ|ノ)从)
    ‖ *^∀ノ 「おやつは荷物に入りますか?」 ポケットに入るだけにしてください。

     ⌒⌒ヽ 
   (L ノ|ノ)从)∧ ∧    
    ‖ Tдノ▼∀▼) 「お父さんは連れて行っちゃ駄目ですか?」 セットで勘定に入ってます。

     ⌒⌒ヽ
   ( I ノ|ノ)从)
    ‖ Vーノ 「燃料はどうするのか?」 あるから余計な心配は無用です。

条件5:単に「宣教師と人食い人種の問題」をネタにしただけなので、答えがあるかは保証出来ない。ゴメンヨ

267 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/05/05 13:10 ID:???
>>264
>>6を参照。初代スレでもその突っ込みされてたな。
あの時は33歳だったけど。

268 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/05/05 13:58 ID:A1ujahQ9
やっと入れたよ〜(´Д⊂
クイズわっかんねーよー(´Д⊂

269 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/05/06 21:19 ID:???
>266
……条件甘すぎw 
狼役のシャアの「押さえ役」や、「船頭役」が多いから、あんまし考えなくても普通に動かせば事足りる。

プルJをシャアの監視役に任命、プルEwithハロを船頭役に任命。(それぞれ専任してもらう!)
最初にプルJを送る→シャアを送る→後は適当に一人ずつ送る。
「船頭」以外の「客」が13人、一往復で届けられるのが一名。最後の一人の運搬時はアクシズに帰る必要なし。
よって、13×2−1=25回。

……もう少し条件厳しくした方がいいかも。
条件1:ボートは二人乗り、動かせるのはシャア、アムロ、プルJのみ(プルEwithハロは不可)
条件2:両岸(アクシズ・ランチ)で、アムロ、プルJ、プルEwithハロ、プルHのうち『二人以上』が一緒にいなければ、
    シャアは他のプルをさらっていってしまう
条件3:シャアとアムロが同じ場所にいる場合、『プルが5人以上同じ場所にいないと』殴り合いを止められない。
条件4:ボートでの移動中は条件2は適用されない。(条件3は適用!)
……てのはどうだ。ま、回数自体は変化ないけどw

270 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/05/06 21:34 ID:???
>269
……訂正。回数に変化あり。……さてどうなるでしょう?w

271 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/05/06 21:37 ID:???
>270
……さらに訂正。なんだ、元のままでいいんじゃん(爆

……こういうの、もっと考えてから出題しなきゃダメだなw

272 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/05/06 21:43 ID:???
>269-271
乙。あと、アムロの場合は二人きりだとなぐりあい宇宙と設定されてるけど、
プルJ、プルEwithハロ、プルHはシャアと二人きりの場合はさらわれるのかどうか。


273 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/05/07 22:13 ID:???
保守

274 名前:269 :03/05/08 12:31 ID:???
>272
この「改良問題」ではさらわれてしまいます。ただし、ボート上ではその心配なし。
(ボートだけで逃げても、酸素とかが持たないだろうことはダメオヤジでも理解できるからねw)


275 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/05/09 12:19 ID:???
保守

276 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/05/10 00:04 ID:???
いかん、保守が続いてしまう

277 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/05/10 00:16 ID:???
     ⌒⌒ヽ
   (Gノ|ノ)从)「孤島に2本足と3本足が合計14人いて、足の数が合計54本だとすると、
    ‖ *`∀ノ  2本足と3本足はそれぞれ何人だ?」

     ⌒⌒ヽ
   ( I ノ|ノ)从)
    ‖ Vーノ 「3本足って……」


278 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/05/10 02:08 ID:???
>>277

r'⌒⌒⌒'、
( ミ゛゛゛゛メ゛ソ
ヾ▼∀▼ノつ <足が多すぎるぞ、プルGよ。

279 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/05/10 02:23 ID:???
  r'⌒⌒^'、
  ( rνyy'ソ
  ヾ ゚∀゚ノ / 「プルGは算数ドリルの課題を追加だな」
  / ) V (つ

  r'⌒⌒⌒ヽ
 ( ミ゛゛メ゛゛゛ソ
  ヾ▼д▼ノ  (そんなものまでアクシズにあるというのか、アムロ)

280 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/05/10 02:56 ID:???
CDAでハニャーンがやってた学習プログラムと見た

281 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/05/11 05:16 ID:???
保守

282 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/12 02:18 ID:???
移転を祝して保守

283 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/12 02:25 ID:???
いやー、行方不明になってたけど無事移転されて良かった…危なかった(ノД`)

284 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/12 19:21 ID:???
移転できたのか。てっきり消失したものとばかり思ってたよ。

285 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/12 22:43 ID:???
>283-284
ダメオヤジの往生際の悪さを甘く見るなよw

286 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/12 22:50 ID:???
いや、夜勤氏にも忘れられてたから進言したんだよ…復活してくれるように。

287 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/13 08:46 ID:???
一度行方不明になって、
また姿を現すあたりがなんとも。

288 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/13 22:32 ID:???
>286
おお。俺も移転希望出した一人だ。自分以外にもいたんだな。

諦めの悪さではアムロもシャアに負けてないしなw

289 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/14 10:54 ID:???
移転希望出して、dat落ちしてもらって移転待ちして移転待ちして・・・。
終了と共に他のスレが移転してきた中このスレは行方知れずのまま
放置されていて、ついに「移転されてません」と言うに至ったこのスレ。

マジで諦め悪いな、住人含めて(w

290 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/14 13:16 ID:???
良かったよぉぉぉ・゚つД`)゚・。ブラウザでエラー出てたから移転のドサクサで
アクシズ陥落かとオモタ…。

291 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/14 22:35 ID:???
アクシズを押し上げた名無しのジェガン乗りとギラドーガ乗りの諸君に敬礼!

    r'⌒⌒⌒'、   r'⌒⌒^'、
   (ミ"""メ""ミ)  ( rνyy'ソ
    ヽ▼∀▼ノゝ  ヾ ゚ー゚ノゝ

292 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/15 00:43 ID:???
(゚д゚)ゝビシィッ!!


293 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/15 00:47 ID:???
(゚д゚)ゝビシィッ!!

294 名前:292=293 :03/05/15 00:52 ID:???
すまん…。

全盛期の職人さん達はどこへ行ってしまったんだろう…。
七資産もいなくなっちまったしなー。

295 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/15 10:15 ID:???
前スレが綺麗に終ったから、満足しちゃった人も多いかも。

296 名前:職人見習い :03/05/15 21:46 ID:???
(´-`)。oO(ひと月ほど前、ネタを作っていたら>>221-223と少し内容がかぶってた…)
(´-`)。oO(練り直しているんだが、忙しくてなかなか進まない…)
(´-`)。oO(そのうちうpできるといいのだが…)

297 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/15 22:08 ID:???
いるよー
各プルの話を細々と書いてた者だけどプルDの話を書こうとして止まってるよー
ネタがマンネリかなーって感じで。
絵にしてみたりAAでつないでみたり。

298 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/16 12:14 ID:???
またーりお待ちしてます。

299 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/16 23:58 ID:???
移転に手間取って行方不明になるのもこのスレらしい

300 名前:D作戦・調合編(1/5) :03/05/17 00:56 ID:???
「おやすみ」
全員がベッドに入ったことを確認したアムロが、電気を消して部屋を出ていく。もちろん、灯りが消えたくらいで眠るプルたちではない。
暗闇のなかで他愛の無いおしゃべりが始まる。
「そういえば最近のアムロ、なんだかやつれたみたい」
何気ないプルAの一言。それが今回の騒動の始まりだった。
「しょうがないわ。毎日の雑務に加えて、ガンダムとサザビーの再設計までやっているんだから」
部屋の隅からプルHの声がする。
「少しは手を抜けばいいのにな」
「馬鹿だな、G。アムロが手を抜いたら、わたしたちなんかすぐにあの世行きだよ」
「Dはそう言うけどさ、働きすぎで倒れたら結局おなじことじゃん」
プルGの言葉に皆黙り込む。以前、アムロが過労で倒れたことを思い出したのだ。
「でも、もうわたしたちに手伝えることはないよ」
プルLの言うとおりだった。
あの事件の後、日常作業はアクシズの皆で分担することになり、今アムロが担当している作業は他の者が
代われるたぐいのものではなかった。
「モビルスーツの再設計を後回しにするわけにはいかないのかしら?」
「無理だな。モビルスーツ無しでは、アクシズ外部の作業は不可能に近い」
プルFの提案を一蹴するプルI。
「プチモビがあるじゃない」
「あの大きさでは出来ることが限られる。いざという時のためにも、モビルスーツは欠かせない」
「そう・・・・・・そうよね」
再び部屋に沈黙が訪れる。

301 名前:D作戦・調合編(2/5) :03/05/17 00:56 ID:???
「代わりにさ、アムロに元気になってもらうのはどうかな!」
名案とばかりに右手のひとさし指を立てるプルC。もっとも暗闇の中でだれも確認できるものはいなかったが。
「元気? どうやって?」
プルBが尋ねる。具体的アイデアまで浮かんでいなかったプルCは、うなだれて指を折りたたむ。
「Aの食べる分を減らして、アムロに分けてあげるっていうのはどうだ?」
「えー、だったらGが自分のをわけてあげればいーじゃん」
「あたしは育ち盛りだから」
「そんなのわたしだって同じだよ!」
「滋養をつけるのは悪くない考えだが……」
考え込むプルI。だがなかなか良いアイデアは浮かばない。代わりに案を出したのはプルEだった。
「・・・・・・栄養ドリンクを作る」
「それだ!」
「悪くない」
自分たちにも実現可能なアイデアに、次々と感嘆の声があがる。
「試してみる価値はあるわね。さっそく明日から材料を集めてみましょう」
最後にプルKがまとめ、ささやかな会議が終わる。
プルたちは、それぞれ栄養のありそうなものを思い浮かべながら眠りについた。


302 名前:D作戦・調合編(3/5) :03/05/17 00:57 ID:???
「これは・・・・・凄いもの出来ちゃったな・・・・・・」
数日後、ようやく完成した特製栄養ドリンクを見て、プルDが言った。
その響きに完成の喜びは無い。むしろありえないものを見たという感じだ。
「やっちゃったね・・・・・・」
プルAが同意する。視線の先にある液体は毒々しいばかりの赤色をしており、なおかつ透明性が全く無い。
見るからに高濃度の毒といった感じがする。無臭なのが、さらに不気味だ。
「だ・・・・・・誰か、試しに飲んでみろよ」
引きつった笑いを浮かべながら、呟くプルG。もちろん手を出すものがいる筈も無い。
原材料は何の問題も無かったはず。それがプルたちの共通した思いだった。
毎日の食事から密かに取っておいた栄養のありそうなものと、パイロット用の救急セットから栄養アンプル。
それといくつかの薬を混ぜただけのはずだ。それが何故こんなことに!?
液体を囲み無言になるプルたち。
そんな重苦しい雰囲気を破ったのは、この場に似つかわしくないほど明るい男の声だった。

303 名前:D作戦・調合編(4/5) :03/05/17 00:58 ID:???
「全員そろっているとは珍しいな。なんの相談だ?」
「あ、大佐。アムロが最近疲れてるみたいだから栄養ドリンク作ってみたんですけど……」
「いい心がけだ。私もアムロのことは気になっているのだが、モビルスーツの設計などしたこともないのでな。
 設計図さえ完成すれば、いくらでも手伝うことは出来るのだが」
シャアが現れても、どことなく浮かない表情のプルJ。液体の処分をどうすればいいのか考えているのだろう。
しかし彼女が名案を思いつく前に、プルDがプルJ以外の誰もがふと思い、それでも躊躇していたある考えを実行に移した。
「シャア! 試し飲みしてみない?」
「いいのか?」
プルGに差し出されたグラスを受け取るシャア。液体を見て一瞬眉をひそめるが、プルたちが心をこめて作った
栄養ドリンクだと思い直し、笑顔を浮かべる。
試飲しようとするシャアを止めようとしたプルJだが、その口をプルBの手にふさがれる。
一同の期待と恐怖の視線を一身に受けたシャアは、疑問に思いながらも液体を一気に飲み干す。
「どう?」
おそるおそるといった様子でプルCが尋ねる。
「・・・・・・苦い。それにどろりとしていて、喉越しも悪いな。まあ栄養剤なのだから仕方なかろう」
「か・・・体の具合はどうですか!」
ようやくプルBを振りほどいたプルJが声をあげる。
「特に変わりはない。即効性のある栄養剤だったのか?」
安堵の息をつくプルJ。そんな彼女の様子をシャアは不思議そうに見ている。

304 名前:D作戦・調合編(5/5) :03/05/17 00:59 ID:WBgJa2Wf
「ところで全部飲んでしまったようだが良かったのか? アムロのための栄養剤だったのだろう?」
「平気、平気! ちゃんとレシピは残ってるから。それにシャアにも元気でいてもらいたいしさ!」
問題は無いとばかりに、プルGが手を振る。
「ならいいのだが。では、アムロのことをよろしく頼む」
『シャアにも元気でいてもらいたい』の言葉に気を良くしたシャアが、上機嫌で部屋を出てゆく。
「成功みたいだね」
のんきなプルLの言葉に、プルJが怒り出す。
「もし大佐が死んじゃったらどうするつもりだったのよ!」
「まあまあ結果オーライってことで」
プルJの思わぬ剣幕に泣きそうになるプルLを、プルDがかばう。
そのとき廊下から何かが倒れる音が聞こえてきた。
「失敗・・・・・・だったみたいね」
プルHが冷たく言い放つ。その言葉を最後まで聞かずに、プルJは部屋を飛び出す。
「大佐ぁ! しっかりしてください!」
プルJに抱き起こされるシャアを遠くから見ながらプルGが言った。
「シャアには悪いことしちゃったな。まあこの教訓を無駄にはしないさ」
彼女たちが満足するまで、この危険な実験は終わることは無いようだった。


305 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/17 03:27 ID:???
ワロタ(w

某SRWの栄養ドリンクネタでつか?(w

306 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/17 04:38 ID:???
>>305
む、俺は知らんので、その元ネタの仔細を教えてくれい。

307 名前:305 :03/05/17 08:38 ID:???
>>306
む。スマンカッタ。

マジレスすると、第2次αに出てるスーパー系女主人公が健康マニアで、
トンデモな栄養ドリンクを造って周囲に勧めまくるっつーネタがあるんですわ。


308 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/17 18:24 ID:???
>>305
プルDは「ふぁいとおおお・・・いっぱつううううう」
とかいいそうだなw
ところでプルC〜Eはやはり変形するのか?
プルFは改名しそうだがww

309 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/18 04:01 ID:???
職人さん乙です!
プルの手作りドリンク…自分も飲んでみたい!しかしシャアは相変わらずヘタレ。
アムロママがんがれ!木星に着くその日まで…!

310 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/18 13:09 ID:???
結局アムロの負担を増やしちゃうプルズがすてきw
職人さん乙でつ。

311 名前:D計画・発動編(1/5) :03/05/20 00:45 ID:???
あの事件から数日後。いつもと変わらない夕食が終わる。
「アムロ。私たちからのプレゼントです」
プルKがテーブルの上に、透明の液体の入ったビンとグラスを置く。
「最近疲れてるみたいだからさ、元気になってもらおうと私たちで特製ドリンクをつくったんだ」
そう言ってプルDが胸をはる。
「よせ、アムロ。酷い目にあうぞ」
それを見たシャアは露骨に顔をしかめる。幸いにも、あの後すぐに意識を取り戻したが、プルJから事情を
聞いたシャアには、どれほど安全そうに見えてもただの毒にしか思えない。
「ごめんね、シャア。今度は大丈夫! お礼にシャアにも分けてあげるね」
両手を合わせて謝るプルL。
「原材料を厳選した。また濃度も極端に薄めてある。なにより今度は私たち自身で試したから問題は無い。
 だからシャアも安心して飲んでほしい」
そう言ってプルIがシャアに頭を下げる。続いて他のプルたちもそれに倣う。
「もういい。だが私は遠慮するよ」
かしこまったプルたちの態度にシャアが苦笑する。訳がわからないといった様子でシャアとプルたちのやりとりを聞いていたアムロが、ようやく口を開く。
「いま飲んで良いのかい?」
「当然!」
プルGが頭を上げ、元気に答える。
「じゃあ、遠慮なく」

312 名前:D計画・発動編(2/5) :03/05/20 00:46 ID:???
アムロはグラスに栄養ドリンクを注ぐ。全員の注目を浴びながら、アムロは液体を口にする。
心配そうに見ていたシャアが尋ねる。
「どうだ?」
ほとんど水のように見える液体を、再びグラスに注ぐアムロ。
「・・・・・・いけるぞ。ほんのり甘い。お前もどうだ」
グラスを勧められたシャアは手でそれを制す。
もったいないといった顔でアムロはそれを飲み干し、さらに注ぎ足す。
シャアとプルたちが見ている前で、アムロは特製ドリンクを飲みつづける。すでにビンの残りは半分ほどになっている。
「おい、いい加減にしたらどうだ」
あまりの勢いに不安になったシャアが止めに入る。
「一口飲むたびにアイデアが次々と溢れてくるようだ・・・・・・。感覚もシャープになってきている。今まで味わったことのない感覚・・・・・・第七感とでもいったらいいのか。お前も飲んでみろ!」
「いや、私は遠慮しておくと・・・・・・」
「いいから飲め!」
アムロはシャアのあごを押さえ、無理やりビンを口に入れる。
「お前も目覚めるんだ! セブンセンシズに!」
アムロの目には狂気の光が点っている。シャアは激しく抵抗するが、無常にも特製ドリンクは全て喉を通過してしまう。
ビンの空になったことを確認したアムロは、ようやくシャアを解放する。白目をむいて、椅子に倒れこむシャア。
プルたちは突然の展開に驚き、ただ呆然と見ているだけだ。
その横を、何かを呟きながらアムロが通り過ぎていく。

313 名前:D計画・発動編(3/5) :03/05/20 00:46 ID:???
「これはどういうことだ?」
プルDがようやく口を開く。
「判らない。また失敗だったのか?」
そう言ってプルIが首を横に振る。
「そういえばアムロなんか言ってたよね。だれかちゃんと聞いた?」
アムロの出て行ったドアを見つめていたプルCが、振り向いて尋ねる。
「磁力が足りないとか、父さんみていろとか言ってたような・・・・・・」
自信がなさそうにプルLが言う。それを聞いたプルFはより訳がわからないといった顔をする。
「磁力? マグネットコーティングのこと?」
もちろん答えられるものなどいない。
「部屋に戻ったわ。とりあえずは大丈夫みたいね」
「研究を始めたみたい。鍵を閉めてしまったから、詳しいことは判らないけれど」
知らぬ間にプルKとプルHはアムロの後をついていったらしい。部屋の中を見回したプルHが呆れたように言った。
「とりあえず、そこの男をどうするかが問題ね。いいの、J? 介抱しなくて」
視線の先には、まだ意識を取り戻していないシャアがいた。その体が時折痙攣している。
プルJがようやくシャアのもとに駆け寄る。彼女にも、アムロの変貌はかなりのショックだったようだ。
「す、すみません大佐! また、こんなことに・・・・・・」
「まったく! なにがいけなかったんだよ!」
完璧と思っていた特製ドリンクが思わぬ結果をもたらしたことに苛立つプルG。
「試飲したときは何でもなかったのに・・・・・・」
プルAも不思議そうだ。静かに事の成り行きを見守っていたプルEが言う。
「・・・・・・個人差があったのかも」
「ありえる。私たちの体質は全く同じのはずだからな。それにしても、ちょっとありすぎる気がしないでもないが」
わずかにグラスに残っていたドリンクを飲みながら、プルBはそれでも納得できないという表情をした。

314 名前:D計画・発動編(4/5) :03/05/20 00:48 ID:???
次の朝、珍しくアムロが一人で起きて、食堂に顔を出した。その顔が晴れ晴れとしている。
「アムロ、調子はどう?」
部屋の中で倒れていないかと心配していたプルCが尋ねる。
「久しぶりに良い朝を迎えられたよ。最近眠りが浅いことが多かったけど、昨日は良く眠れたらしい」
「良かった・・・・・・。でも眠れたらしいって?」
「自分でもいつ眠ったか覚えていないんだよ。どうやらサザビーの設計をしている途中で眠ってしまったらしい。ベッドで寝ていたのが奇跡的だな。部屋に戻った記憶すらない。いや、夕食後の記憶からあやふやだ」
「サ、サザビーの再設計は上手くいってる!?」
プルDが慌てて話題を変えようとする。
「かなり難航してるな。機体そのものがだいぶ破損しているからね。ただ……」
「ただ?」
含みのあるアムロの言葉に興味を引かれるプルF。その時、ようやくシャアが現れる。
「……おはよう」
「おはようございます、大佐。具合はいかがですか?」
「最悪だ」
「どうした。いつものお前らしくもない」
「誰のせいだと思っている。セブンセンシズどころか、それ以上のものに目覚めるところだったぞ」
「なんのことだ? それより、お前に相談したいことがあるんだが」
そう言ってアムロは一冊のファイルをシャアに見せる。
「サザビーの再建案なんだが……」
「見せてみろ!」
最後まで聞かずに、シャアは設計図をアムロの手から奪い取る。
設計図を食い入るように見るシャア。次第に、その肩が小刻みに震えてくる。

315 名前:D計画・発動編(5/5) :03/05/20 00:49 ID:iYmjCQG7
「なんの冗談だ……アムロ?」
「やはり駄目か? その計画なら予想よりも早くサザビーを直せるんだが……」
「お前は、これがサザビーに見えるというのか!」
シャアはファイルをアムロに付きつける。そこに描かれていた設計図。
それはザク3をメインにした改造プロジェクトというよりは、ザク3のボディにサザビーの頭部を載せただけといったほうが正しいものだった。手足も他のモビルスーツからの流用のようだ。設計図の端には『BUILD  UP!」と殴り書きしてある。
「こんな手抜き案が通ると思っていたのか、アムロ!」
「いや……朝、目が覚めたら机の上に置いてあったんだよ。おそらく昨日おれが考えた案だとは思うんだが。すまん……」
まるで赤点の答案を教師に指摘された生徒のように小さくなるアムロ。
「やり直せ。完璧にサザビーを復元しろ」
「頭部だけ流用するって案はどうだ? ほら、むかしア・バオア・クーでお前が乗ってたモビルスーツも頭だけで戦えたじゃないか。あんな風に……」
「頭以外は飾り……とでも言いたいのか!」
激昂したシャアがアムロの首を絞める。
「目覚めてさせてやるよ……エイトセンシズにな」
「わ……悪かった……」
「お! シャアも元気になったじゃん。やっぱり成功だったんじゃないか、あの栄養ドリンク」
二人のやりとりを面白そうに見ていたプルGが言った。
「結果オーライってやつだね」
無邪気に笑うプルA。つられて他のプルたちも笑う。
騒がしいアクシズの一日は、まだ始まったばかりだった。

316 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/20 00:54 ID:iYmjCQG7
改行に失敗した。読みにくくなって、ごめん。
第二次アルファは未プレイだけど、今回はかなりの影響を受けたな。

317 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/20 00:55 ID:saNHcTku
★大人になってから★
http://jbbs.shitaraba.com/travel/832/kenbetu.html

318 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/20 03:27 ID:???
結果オーライなのか?シャアえらい事になっていたがw
セブンセンシズワラタw職人様乙!
サザビー早く直るといいね、総帥。

319 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/20 10:09 ID:???
ワラタ。職人さん乙。

320 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/20 20:41 ID:???
エイトセンシズ…ミロのくせに…(禿藁

321 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/21 01:05 ID:???
職人さん乙です!セブンセンシズワロタ…!今度Jと大佐の話キボンヌ。
このままサザエさん路線でやってほしいっス。癒し系スレ。

322 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/21 22:29 ID:???
プルのためにZZ見返してんだが、
例のスプーン渡して、ひざの上に乗って、(パフェを)食べさせて!っての
アムロやシャアにもやってるのかね。
想像するとアムロはほのぼのになるのに、
シャアはどうしてもその後ボコられるんだよな。

323 名前:山崎渉 :03/05/22 02:41 ID:???
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―

324 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/23 14:14 ID:???
>>321
シャアとプルJの話か・・・・・・、ちょっと考えてみる。
たまにはシリアスなのもいいかもしれないな。


325 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/24 16:40 ID:???
さげ

326 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/25 00:53 ID:???
このままいくと落ちます。
上がれー!!!

327 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/25 10:06 ID:???
>>326
保守はsageでいいよ。
圧縮のときは書き込み順に並べられるから、下にあるから落ちるということはない。

328 名前:326 :03/05/26 01:27 ID:???
>327
すみません、あまりに下の方だったので…
これから気をつけます。

329 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/27 01:07 ID:???
保守?

330 名前:涙(1/4) :03/05/27 02:45 ID:???
予期せぬ漂流生活を送ることになったシャアとアムロ。そして長い眠りから目覚めた
十二人の少女。
だが誰もが、すぐに新しい生活に適応した訳ではなかった……

暗い部屋の中に一筋の光が差す。誰かが扉を開け、廊下の光が入ってきたためだ。
そこには一人の少女が立っていた。
すでに廃品置き場と化しているこの部屋には電気が来ていない。
少女は明かり代わりに扉を開けたままにしておくことにした。
それほど広くない部屋内を照らすには十分な明るさだ。
少女はある機械の前に立つ。
操縦桿の付いている窮屈そうなシートを囲むように正面と左右にモニター類が
備えられた機器。それはモビルスーツの操縦シミュレートマシンだった。
背面部からマシン内へ潜りこむ少女。一度入ってしまえば、外から中の人物を
確認するのは難しい。
少女はシートに腰掛ける。汎用型のシートは、彼女にはやや大きい。
目をつむり、操縦桿を握る少女。両手の操縦桿を倒す。
勿論、すでに廃棄処分となったシミュレーターの画面には何も表示されてはいない。
訓練に明け暮れてた日々がまるで昨日のことのように思い出される。
実際、外では数年が過ぎていたとしても、彼女にとっては数週間前の出来事だ。
いつか戦場に行く日が来る。そのことに疑問を持ったことは無かった。
彼女にとっては、それが全てだった。

331 名前:涙(2/4) :03/05/27 02:45 ID:???
「何をしている? プルJ」
不意に声をかけられ、驚くプルJ。部屋の入り口にはシャアが立っていた。
マシンの中にいることも忘れ、プルJは習慣で直立姿勢をとろうとする。
当然勢いよく、頭を天井にぶつけることになり、プルJは痛みで頭を押さえる。
そんなプルJを見て、シャアが苦笑する。
「すまない。驚かせてしまったな」
「いえ! そんなことはありません、大佐!」
ようやく痛みが引いたプルJは、今度はマシンの外に出て、再度直立態勢をとる。
「そんなに緊張しなくてもいい。それに私はもう大佐ではない」
「え……」
「ここは以前のアクシズとは違う。軍の規律に縛られる必要は無い」
「でも……」
「君が大佐と呼びたいなら構わんが……ふむ、こぶは出来ていないな」
プルJの頭に軽く触れて確かめるシャア。予想外のシャアの行動にプルJが頬を赤く染める。
「だ、大丈夫ですから!」
そう言って身を引く。過剰にも思える反応に、シャアは驚いた。
「すまない。痛かったか?」
「あ! ち、違います! ……違うんです」
気まずい雰囲気を感じたシャアは、話題を変えることにした。
「旧式のシミュレーターだな。一年戦争時代のものとそれほど変わらん」
「大佐も使われたことがありますか?」
「ああ。もっとも、こんなものは実戦の役に立ちはしなかったが」
「……そうですか」
プルJは今までの訓練を否定されたような気がして、沈んだ声になる。

332 名前:涙(3/4) :03/05/27 02:46 ID:???
「まあ、やらないよりはましだろう」
突き放すようなシャアの言葉。だが、プルJはその中に自分に対する気遣いを感じた。
「ありがとうございます」
「礼を言われる覚えはない」
シャアは興味無さげにマシンを退き込んでいる。照れているのかもしれないとプルJは思った。
「ところで、さっきの質問の答えを聞いていないのだが」
「質問……ですか?」
「何故、こんな動きもしないシミュレーターのところにいたんだ?」
「……落ち着くんです。ここに座っていると」
「一人でいたい……というわけでもなさそうだな」
「不安なんです。突然、目的が無くなってしまったので」
シャアは機械を見るのをやめて、プルJと向き合う。
「目的? 兵士になることか」
「はい。すっとそう言われてきましたから」
「グレミー・トトは、もういないのだぞ」
「判っています。だからといって、すぐに今まで言われてきたことを忘れるなんて出来ません」
「生き方を簡単に変えることは出来ない……か」
自分もそうだったなと思い、シャアはわずかに口を歪める。
「……大佐は反対ですか?」
「反対だ」
即答だった。シャアは自分の気持ちを判ってくれるのではないかと期待していたプルJは落胆する。

333 名前:涙(4/4) :03/05/27 02:46 ID:WA0Rktux
「反対だが……プルJが自分で決めたことならば止めはしない」
「本当ですか?」
「自分で決めたことならばな。今はまだその時ではない」
「でも私は……」
「旅はまだ始まったばかりだ」
「え?」
意外なシャアの言葉に驚くプルJ。
「考える時間はいくらでもある。将来のことを決めるのは、木星についてからでも遅くはないだろう?
 今までの君はとても狭い世界で生きてきた。もっと色々な経験を積むことは、決してマイナスには
 ならない。それでもなお兵士になる事を選ぶと言うなら、それは君の選んだ道だ。誰にも止める
 権利は無い」
「経験……」
「そうだ。私もアムロもそのための労力を惜しむことは無い」
今まで戦いに明け暮れてきた人間の言う言葉でもないなと、シャアは自嘲の笑いを浮かべる。
プルJにそんな心の内を知ることは出来なかったが、シャアの自分たちに対する想いを
聞き胸が熱くなる。不意に涙が浮かんできたことに気付いたプルJは、指でそれをぬぐった。
だが一度溢れ始めた涙は止まることなく流れ続け、プルJは両手で顔を覆う。
それを見たシャアは、自分がプルJを泣かしてしまったと勘違いする。
「す、すまない。きつく言いすぎた」
シャアはどうしていいか判らずに、おろおろとするばかりだ。
そんなシャアの慌て振りを見て、ようやくプルJの顔に笑顔が浮かぶ。
「違います、大佐。私、嬉しいんです」
プルJの言葉を聞いたシャアが、ほっとした表情になる。
「び、びっくりさせるな」
その言葉がまたおかしくて、くすくす笑うプルJ。自分の狼狽振りに気付いたシャアも苦笑する。
(これも一つの経験なのかな?)
まだ残っていた涙をぬぐいながら、プルJは思うのだった。

334 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/27 09:52 ID:???
いいなぁ
これは恋する前のプルJですね?

335 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/27 10:59 ID:???
シャアなんだかカコ(・∀・)イイ!!職人様乙!!

>>334
これはもう恋してるんではないか?

336 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/27 13:41 ID:???
31歳にもなって結婚していない武蔵丸は?

337 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/27 18:29 ID:???
いや、ここで恋がはじまると見た( `・ω・´) シャキーン!

338 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/27 20:37 ID:???
久々に来ますた。
ログ読まない香具師。

339 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/28 00:20 ID:???
シャアが年齢相応の言動を……ガクガク(((( ;゜Д゜)))ブルブル

ロリコンでヘタレNTで思考回路が単純だけど、一応それなりの経験をしてきてるからか。








J  よ  騙  さ  れ  る  な  !

340 名前:山崎渉 :03/05/28 17:18 ID:???
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉

341 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/29 19:38 ID:n0AHFPwP
保守

342 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/29 20:09 ID:???
  すてきな結婚式!!
http://tmp.2ch.net/test/read.cgi/bakanews/1054202273/

343 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/29 23:52 ID:???
>>330-333は、プルJがシャアを意識するきっかけは何だったのだろうという
疑問から、アイデアを膨らませたもの。
かなり以前に、別の人が同様の話を書いてる途中という書きこみがあって
楽しみにしていたんけど……。
他にも前々スレのアムロがプルJに「大尉じゃなく、アムロと呼んでくれると嬉しい」
という話があって、時系列的にはそれの少し前というイメージ。

なんとかアムロのことを階級ではなく名前で呼べるようになったプルJだが
いざシャアのことを名前で呼ぼうとすると、逆に意識していまい、ぎくしゃくして
しまう……とかもいいかも。

344 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/30 20:09 ID:???
アムロと呼ばせる話を書いた者ですが
呼び方に関しては、Jだけがシャアを大佐と呼ぶのが
キャラ立ち的にいい流れになってるなと思ってそのままにしていたり。
前に恋に落ちるきっかけがわからんと言ったら「書いてる」というレスが
たしかにあったんで、実はそれを待ってましたよ。
あの時の人ではなかったのか。

345 名前:343 :03/05/31 15:05 ID:???
>>344
別人だよ。もう一人の考えていた話が気になる。近々発表するつもりだったなら申し訳無い。
ちなみに自分が考えたアイデアとしては、今回のようなシリアスものと勘違いから始まる恋の
二つがあり、勘違いのほうは具体的アイデアが思いつかなかったのと、たまにはシャアにも
見せ場をと思い今回の話を作った。

プルJがシャアのことを「大佐」と呼ぶのは、二人の微妙な関係が表れてる感じがする
ので、プルJがシャアを名前で呼ぶ話を書くつもりは自分には無い。
>>346の話程度かな。
ただプルJが「大佐」と呼ぶことは、シャアのことを特別に思っているためでもあるけど
一つの越えられない壁という気もする。
生徒と先生の恋愛もので、生徒が名前で呼ぶことで二人の関係が一歩前進するように
名前を呼ぶというのは、重要なポイントではあるかな。
そういえば『逆襲のシャア』でも、クェスがそれまで「大佐」とよんでいたシャアを
名前で呼ぶシーンがあって、その時は背伸びする子供みたいなイメージを持った。

346 名前:微妙な距離 :03/05/31 15:05 ID:mgjpn6Nq
食事を終え、リビングでくつろぐ一同。だがその中でただ一人、プルJは緊張していた。
いつのまにか自分がシャアを「大佐」と呼ぶことが当たり前になってしまったが、
自分だって他の姉妹のように「シャア」と呼んでみたい。今日こそ呼んでみせる。
傍からみれば些細なことに思えるが、プルJにしてみればそれはかなり覚悟のいる行動だった。
タイミングを見計らい、勇気をふりしぼったプルJはシャアに声をかける。
「あ、あの大佐、じゃなくて、シャ……」
「シャアー! あそこにある箱取ってー!」
プルAに呼ばれたシャアが面倒そうに答える。
「ああ、判った。ん? Jも何か用があるのか?」
立ちあがったシャアは、自分の横で口を開けたまま呆然と立ちすくむプルJに気付く。
「……いえ、なんでもないです大佐」
「顔色がすぐれないな。部屋に戻って休んだほうがいいのではないか?」
「ありがとうございます、大佐」
肩を落としリビングを出て行くプルJを、シャアは心配そうに見送る。
「意識しすぎ」
本を読んでいたプルHが、呆れたように言う。
「まあ真面目なJらしいけどね」
そう言ったプルKも、あまりの間の悪さに苦笑するしかない。
「見ているこっちがもどかしいわよ。こうなったら私たちが手を貸すしかないわね」
プルFは自分のことのように入れ込んでいる。ほっとけばいいのにと思うプルH。
プルKは以前のニューイヤー騒動を思いだし、どうかプルFが奇抜なアイデアを
思いつかないようにと祈った。

347 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/02 21:15 ID:???
>346
プルFのアイデアに期待〜♪

348 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/05 20:10 ID:???
いやん保守


349 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/06 16:41 ID:???
もう終わりじゃないのか、このスレ。読んでいる人間、ほとんど残ってないだろ。

350 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/06 18:41 ID:???
ここにおりますが、何か?

351 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/07 13:07 ID:???
age

352 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/07 20:37 ID:???
おらもおるでよー。

353 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/07 21:27 ID:???
自分も何か書いて盛り上げたいがいかんせん文才が(T_T)
他力本願な俺を許してくれ・・・。

354 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/08 18:21 ID:???
        r'⌒⌒`ヽ  ♪         
         (ミ""メ""ミ )♪
         (▼∀▼ ツ
       _φ ¥_⊂)_
      /旦/三/ /|
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
    | シャア専用机|/

  妙に楽しそうだが
   本当に木星への軌道を計算してるんだろうな…?
     r'⌒⌒^、   !?
     ( rνyyソr'⌒⌒`ヽ そ         
     ヾ ゚ー゚(ミ""メ""ミ ) て
      (  ]¶[ (▼∀▼;ツ なっ、当然だろうがアムロ!!
      |   ||__φ ¥_⊂)_
      | /旦/三/ /|
      (_| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| :|
      | シャア専用机|/

355 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/09 23:47 ID:???
>>354
エロまんがでも描いてるんでつか大佐!?<W

356 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/09 23:50 ID:???
保守age

357 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/10 00:54 ID:???
http://www62.tok2.com/home/chakumelo/dameotoko/index1.htm
http://www62.tok2.com/home/chakumelo/dameotoko/index2.htm
こんなんつくってみたけど、必要かな?
必要無かったら辞めます。

358 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/10 11:03 ID:???
>>357
見やすくていいね

359 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/10 15:18 ID:???
>>357
乙!!(・∀・)イイ!!と思う。

360 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/12 22:42 ID:???
>>357
続きキボン

361 名前:357の人 :03/06/15 02:49 ID:???
とりあえず更新しました
もう疲れたのでねます。

362 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/15 16:23 ID:???
モツカレ様!!

363 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/15 21:04 ID:???
父の日ネタを書こうと思ったが途中で挫折(´・ω・`)
仕方ないので保守しまつ




誰か挑戦してくれないかなぁ

364 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/15 21:26 ID:???
 今日は私の番だな。
 アムロは母親代わりだからもういいだろう。

  ,r'⌒⌒⌒'、   r'⌒⌒^'、
 ζλi'メ"yλ  ( rνyy'ソ …カツの父親代わり失敗、
  'ヽ▼ー▼ノ   ヾ ゚〜゚ノ クェスの父親代わりも失敗。それで?
  ( つ日 )   (っ旦 )

     ,r'⌒⌒⌒'、
    ζλi'メ"yλ 「クェスの父親代わりは出来ない!」
     ヾ∩Д▼ノ   と、貴様だって言っていたではないか、アムロ!
    /(_ノ¥ィ \
  ⊂こ_)__)`ヽつ

365 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/15 21:34 ID:???
>>364
ちょっとずれてるけど乙!

366 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/16 19:12 ID:???
r'⌒⌒⌒'、
       (ミ"""メ""ミ)
       ,ヾ∩Д▼ノ     
      /(_ノ¥ィ \
    ⊂こ_)__)`ヽつ

367 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/16 19:16 ID:6oSDAz6w
クワトロVSゼクスVSハリーVSクルーゼ
どれがかちます?

368 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/17 00:05 ID:???
>>367
そういった議論は板違いですよ、ぼく。
種キャラ入りだから新シャア板でやってね。

369 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/18 00:06 ID:???
スパム買ってきました。
明日食べて見ます。

370 名前: ◆RAVElvtKME :03/06/18 01:46 ID:???
【FAMILY】 1/7

近頃プルCは“家族”という言葉について考える。きっかけは数日前の食事時だ。
 「あっ、Aったら私のトマト取った!」
 「いいじゃん1個くらい〜Dのケチ!」
 「また始まったよw」
いつもの光景。そして、いつものアムロの一言。
 “みんな家族なんだから、仲良く分けなさい”
…家族。普段は聞き流していたその単語が、その日の朝に限って、何故か彼女の
意識にするりと滑り込んできたのである。

371 名前:【FAMILY】 2/7 :03/06/18 01:47 ID:???
----家族、かあ…家族ってなんだろう?
午後になって、プルCは傍らで共に作業をしていたA、Fに尋ねた。
プルA 「アムロがママで、シャアがパパ?で、私たちは姉妹ってことだよねぇ〜?
    だから家族、でしょ?」
----なんとなくわかるんだけど…なんとなくわかんない。
だって、本に出てくる“家族”と私たちはなんか違うもん。
プルF「そりゃそうよ、アムロは私たちにとってママだけど、男の人だもの。違うのは
    当然じゃないの。」
−−−そういうことじゃなくて…
“姉妹”なんだから、わかってくれたっていいじゃないの!
…プルHやプルEなら何も言わなくても感じ取ってくれたかもしれないが。

372 名前:【FAMILY】 3/7 :03/06/18 01:48 ID:???
このところそれが“癖”にでもなったように、ぼーっとしていたプルCは、珈琲を
入れようと思いたった。美味しいから飲みたいというよりは、香りが好きなのだ。
かつて、どこかのコロニーに大きなコーヒー農園があったというが、そこはどんなに
よい香りが漂っていたことだろう。まだ見ぬ珈琲の木を想像しながら、コーヒーメーカー
をONにする。………作動しない。昨日は問題なく動いていたのに!
----ちょっとぉー、どうしたっていうのよぉぉー!
あちこちいじくりまわしてみた。しかしプルCにはどうにもできやしない。
----もぉー…。
困ったなー、と思っていると、背後で声がした。
「どうかしたのか?」 シャアだ。
----コーヒーメーカー、壊れちゃった…
「む…壊れた?」
----あとでアムロに直してもらわなきゃ…
「(ムッ)この私を見くびってもらっては困るな。このくらい、すぐ直せるさ。
すまんがプルC、私の部屋から工具箱を取ってきてくれんか?」

373 名前:【FAMILY】 4/7 :03/06/18 01:49 ID:???
シャアの部屋は整然としていた。アムロと違い、彼はわりと几帳面である。
----工具箱は机の下って言ってたっけ。あ、あった。
屈んで目当ての物を取ろうとした時、プルCは机の隅にある物を発見した。
それは写真立てのようだった。しかも伏せてある。
伏せてある→誰かに見られたくない→秘密?
強化人間の彼女とはいえ、好奇心が誘惑に勝てないのは女の本能だろうか、
----ちょっとだけならいいよね?
そっと手に取ってみた。金髪でおかっぱ頭の、可愛らしい少女が笑顔を向けている。
----これ、誰だろう?シャアの娘?それとも…やっぱりロリコン?
急に後悔と罪悪感がないまぜになったような気持ちが胸に広がってきた。
プルCは元の場所に写真を戻すと、工具箱を取って急ぎ食堂へと向かった。

374 名前:【FAMILY】 5/7 :03/06/18 01:49 ID:???
「へぇー、シャアが直したんだ。奴もたまにはいいとこあるな」
その夜、無事修理されたコーヒーメーカーをためつすがめつ見て、アムロが大げさに
驚いてみせた。
プルCは、それよりもシャアの部屋で見た金髪の女の子が誰なのか気になっており、
アムロに訊くまいか迷っていた。あれは相当大事な写真なんだろうということはプルC
にもなんとなく感じられ、ますます好奇心を抑えられなくなっている。
食堂を見渡すと、少し離れたところにプルKがいたが本に夢中になっているらしく、
こちらの話は耳に入っていないようだった。
----あのね、(小声)シャアの、写真立てに入ってる女の子、誰か知ってる?
「(小声)女の子?ふふん、流石ロリコンだな。そんなもの飾ってるとはね」
----シャアの恋人かなあ?
「さあね、ひょっとしたら隠し子とかだったりして」
アムロは不意に甘酸っぱい感情が甦るのを感じた。写真の主は間違いなくあの人
だろう。だがなんとなく、すぐにその人の名を口にはできなかった。

375 名前:【FAMILY】 6/7 :03/06/18 01:51 ID:???
翌日、たまたまシャアと2人きりになったとき、アムロがぽつりと言った。
「セイラさん、今頃何をしているだろうな」
「……」
「まあ、あのひとは強いひとだから、元気でいるんだろうけど」
「…私は、優しくていつも私の後をついてまわっていた頃の“アルテイシア”しか
知らないのでな。数年ぶりに再開した“セイラ”は別人のように気が強くなっていて、
正直驚いたが…。きっと、幸せに暮らしていてくれると信じているさ」
「心配なんだろ?」
「ふふ、妹はいくつになっても“妹”だよ。兄としてはいつでも心配なものだ」
「…そんなものか…」
兄弟のいないアムロは、シャアの言葉に軽い嫉妬を覚えた。
そんなアムロの感情をシャアは敏感に察し、
「しかしな、今は12人の“娘たち”の今後のほうが心配だ。そうではないか?」
「違いない。俺たちの大事な“家族”だものな」
2人は顔を見合わせ、微笑みつつコーヒーカップをカチン、と合わせた。

376 名前:【FAMILY】 7/7 :03/06/18 01:52 ID:???
プルCは後日、アムロからそっと「写真立ての主はシャアの妹」であることを聞いて
「なーんだ」と思ったと同時に、おかしな想像もしていたことを少し恥ずかしくなった。
----シャアには妹がいるんだあ…。時々、すごく優しい目をするのは、私たちを通して
   妹を思い出していたのかな?
また、今までシャアはちょっと近寄りがたいと思っていたけれど、てきぱきと
コーヒーメーカーを修理したり、几帳面なところを垣間見たりして、なんだか頼もしさ
も感じてしまったのだった。
----プルJが好きになった理由、少しだけわかったような気がする…??
  でも、私にとっては恋愛の対象っていうより、やっぱり“お父さん”かな?
新しい発見をしたような気がして、プルCはなんとなく嬉しくなった。ずっと考えていた
“家族って?”の疑問も、言葉にはうまくできないけれど、わかったかもしれない。
それは、“家族”という言葉を思い浮かべたとき、暖かいものがじわり、じわりと
心を満たすから。

377 名前: ◆RAVElvtKME :03/06/18 01:53 ID:???
連続投稿に引っかかってびびった(;´д`)
小心者の初投稿なんでどきどきですた。

378 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/18 06:33 ID:UDUatLoo
>370-377
乙です。
久々の作品に楽しみますた。


379 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/18 08:05 ID:???
いつもアルバムをサザビーの中に持ち込んでいたと言うのか、総帥よ!
でも、ある意味シャアらしいともいえるな。

380 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/18 15:51 ID:???
>>379
ベルトーチカチルドレンのラスト…

381 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/18 15:56 ID:???
家族の写真をコクピットに持ち込むなんて、御大将に馬鹿にされちゃうよ。

382 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/18 17:10 ID:???
>>381
ベルトーチ…

383 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/18 20:32 ID:???
ハイストリーマーでも、シャアはセイラの写真入りペンダントを眺めながら
「しかし、このほうが、アルテイシアに誉めてもらえるのかな」
でラストですがな。

384 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/18 20:35 ID:???
>>383
で、ロケットの中身を一生懸命スキャンしてPCでいじって引き延ばしたりとかしてるわけです
ね?深夜に一人で。

385 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/18 22:52 ID:???
        r'⌒⌒⌒'、
       (ミ"""メ""ミ)
       ,ヾ∩Д▼ノ    イイトコミセタトオモッタノニ、マタヘタレアツカイ
      /(_ノ¥ィ \
    ⊂こ_)__)`ヽつ


386 名前: ◆RAVElvtKME :03/06/19 00:18 ID:???
最初は写真立てじゃなくてロケットをネタの小道具にしようかと
思っていたんだけどね。そのほうがよかったかなぁ。

>>380-382 漏れはベルチルのほうが好き。

>>385 (つд`) カコイイシャアヲカキタカッタノニ

387 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/21 00:09 ID:???
これから連投かまします。
10レスほど使う予定。


388 名前:ハロ・とある一日 :03/06/21 00:10 ID:???
 ハロ。アクシズに来てからアムロが制作した4代目である。
 普段の彼(?)はプルズの相手、アムロの暇つぶしの為だけにあるように見えて実は意外と多忙である。
まだ生きているコンピュータ端末を見つけてはワームの類を送り、その機能や内部の情報をチェックしたり、
未探査の空間にカメラと送受信機を備えた小型端末を送り込みアクシズ内部のマップを作成したりである。
ただ転がっているように見えて、彼の頭脳は常にフル回転していると言っても過言ではない。
 しかし、最近いくつかのポイントで不可解な現象が起こっているのを彼は察知していた。いくつかの小型端末
が帰ってこないのだ。
ミノフスキー粒子が濃い箇所がいくつかあるとはいえ、突然データの送信が途切れるのは明らかに異常事態だ。
まず、ハロはこの件を訴えるために、まずアムロの元へ向かった。
アムロはどうやらサザビーの再設計を行っているらしく、ハロが部屋に入ってきたことに気づきもしない。
ハロはコロコロと転がり、椅子に軽く体当たりをした。
「…?あぁハロ、どうしたんだい?」
“アムロ、ゲンキカ”
ハロはアムロの顔を認識して、カメラアイを点滅させた。
「どこか調子が悪いのか?確か昨日駆動系は総チェックしたはずなんだが。」
アムロは駆動系の点検はマメにしてくれるが、多忙なことと当面生きていける物資がそろったこともあり、
せっかく蓄えたデータ類の洗い直しは最近怠りがちになっている。
それではいくら製作者のアムロでも、ハロの乏しい言語発信データでは言いたいことの1万分の1も伝わらない。
カメラアイの点滅をモールス信号にしてみても、そのことにすら気がつかないようだ。
「わっ!なにするんだ!これはちゃんと使えるのがわかってるからいいんだ!」
止むをえずアムロが使っているコンピュータ端末データを送ろうとモジュラーケーブルを伸ばしてみたが、
どうやら誤解されたらしい。
「ハ〜ロ、イタズラするんなら外でプルたちの相手をしてこいよ。」
“ハロハロ!”
どうやらアムロは今はハロにかまうつもりはないらしい。
そのことを察知してハロは外に出て行った。

389 名前:ハロ・とある一日 :03/06/21 00:11 ID:???
 ハロは低機能な端末に任せず、自身で異常のある地点を調べてみることにしたらしく、コロコロと転がっていった。
「あれ?ハロだ!ハロ〜!」
彼はプルズの一人一人を別個に認識しているわけではない。
が、ハロを見て一目散に駆け寄ってくる場合は間違いなく、どこか壊れそうなぐらい激しく遊ぶ時だ。
さすがに今はどこか壊れるのは困るのでハロは一目散に逃げ出した。
「あ〜!!今日は鬼ごっこだね!」
…追いかけられるのは全く予想外だった。
というか、これから危険が起こるかもしれないところに行くかも知れないのだ。
ハロはマップデータを駆使して逃げ切るつもりだった。
まずは空気はあるが入り組んでいて、外に飛び出る危険も少ない鉱山区に入りこんだ。


『ハロ〜待て〜!!』
こだまが遠くから聞こえる。どうやら撒いたらしいと判断してハロは最初の調査ポイントに向かった。
アクシズの鉱山区、というよりはかつて鉱山でありいまだ整備されていないこの場所にも異常な事態が
発生している場所がある。
そこに向かったハロは突然岩肌の壁が無くなったことを認識した。
『ワン!ワン!!』
突然毛むくじゃらの塊に飛びつかれて、跳ね飛ばされる。
ポ〜ンポ〜ンと跳ねて難を逃れたが、毛むくじゃらは再び飛び掛ってきた。
地面がどうも柔らかくて上手く跳ねられないが、なんとか毛むくじゃらの動きをよけてみせる。
が、毛むくじゃらは諦めずにかかってくる。
スピードも力もあるからプルより悪い。とにかくデータをもって引き返そうとした途端、人間の声が聞こえた。
「フランダース!どうした!」
“アムロ!ゲンキカ”
カメラアイを向けるとやせ気味で背の高い男が映る。髪の色はアムロよりもやや淡い色で歳はシャアと
同じぐらいだろうか。
「これは…ハロか?フランダースやめろ。」
それでもフランダースと呼ばれている毛むくじゃらはハロを追いかけるのをやめない。
細かいジャンプでその動きをよけていると、その男性は感心したように声を出した。
「フム、ずいぶん動きがいいハロだな。しかしこのあたりには…少し調べてみるか。ハロ、来なさい」
“アムロ!アムロ!”
ハロが男性の手の中に納まったところで、フランダースはしぶしぶという風にハロを追いかけるのをやめた。

390 名前:ハロ・とある一日 :03/06/21 00:12 ID:???
(これは…既製品ではないな。)
ハロの内部を調べてみて男は即座にそのことを見破った。
「それにしてもずいぶん古い部品を使ってるな。お前のご主人は懐古主義者か?」
口に出してみて男は自分のやっている事を思い出して苦笑した。
(データも調べたいが…)
残念ながらそれは出来なかった。ハロに合った時代の連邦規格のコンピュータはあるのだが、
ジオン規格のコンピュータはさすがに即座には用意できない。
(こいつに入出力装置を取り付けた方が早いか。)
見た目の古さとは裏腹に内部のコンピュータはそれなりに高性能らしい。端子類もそれなりにそろっている。
「ミューラ!モニタとキーボードを持ってきてくれ。…ジオン規格らしいからそれに合った奴だ。
それに小型のジャイロとサーボもだ。うまくしたらウッソに新しい友達が出来るかもしれん。」
インターフォンにそれだけいうと、男は旧式のジャイロを取り外す作業にかかった。

「ハロ〜どこ〜」
プルAはその頃、ハロを探してこれまで足を踏み入れたことのないところにまで到達していた。
「…なんだか体がふわふわする。このあたりって重力が弱いのかなぁ?」
プルAはいくらアクシズ育ちでもほとんどの時間を軍の施設で過ごしている。
アクシズ内部でも知らないところの方が多いぐらいだ。
そしてそのことに気がついてしまったプルAは少し不安になってきていた。
「…ここ、どこだろ?ハロ〜?どこにいるの〜?かくれんぼなんてやめようよ〜…」
いつもならこういえば出てきてくれるハロは今日は出てきてくれなかった。
「ハロってば!出てきてよ!!ハロの事きらいになっちゃうよ!!」
勢い良く言っては見たものの、プルAは寂しくなって来ていた。
「…ハロ、帰ろうよ〜!ングッ、ホントに出てきてよ〜!ヒック…」
「君…どうしたの?」

391 名前:ハロ・とある一日 :03/06/21 00:13 ID:???

「よし!完成だ。ほら、動いてみろ!」
ハロは男の手によってこれまで以上の運動性と新しいインターフェースを手に入れていた。
「あなた、本当によかったんですか?」
男の妻であるらしい女性が少し心配そうに男に聞く。
「なに、私たちを調べるために送られてきたなら、もっと高性能に出来ただろう。
それにここに来てからこのハロは電波を発信していない。心配することはないだろう。」
男の言葉に妻は少し安心したらしく、少し微笑んだ。
「ウッソは新しい友達のことを知ってるのかい?」
「ええ、ずいぶん喜んでたわ。」
男の問いに妻は幸せそうに答えた。
「そうか。これがウッソへの最後のプレゼントになるかもしれないからな。」
「あなた…そんなことは言わないでね。あの子の前では絶対に。」
その時ハロは新しい機能のバルーンモニターを広げて…途端に『パンッ!』とバルーンがはじけた。
音は大きくは無かったがフランダースを刺激するには十分だったようだ。
主人を守るためだろう、フランダースはハロに猛然と襲い掛かった。
『あっ!!』
夫妻が止める間もなく、ハロとフランダースは外に飛び出して行った。
フランダースは間もなく戻ってきたが、ハロは戻ってこなかった。
男がこの静かな土地を出て行ったのはこれから一ヶ月後のことである。
この間に男が作ったハロは男の言葉通り、男から息子への最後のプレゼントとなった。

「ふぇ〜ん」
「困ったな…君、迷子なのかい?」
プルAに話しかけてきた少年はプルたちより数歳年上に見えた。
同じ世代の姉妹たち、遥かに(とプルたちは思っている)大人のアムロとシャアにしか普段接していない
プルAにとって、この年頃の異性は全く未知の相手だった。
グレミーもこの少年とあまり違わない年頃だったはずだが、プル達にとっては上司でありこのように
優しく接してくれる相手ではなかったのだ。
「どうしよう…そうだ君、名前は?」
「ヒック…ヒック…プルA」
少年の問いかけに少女は嗚咽を堪えながら答えた。
「プルエー…エーちゃん?」
「ちがうよ、プルAだよ…」
そばに少年がついていてくれるためか、少し涙の虫が治まってきたらしいプルAが訂正する。
少々戸惑いつつも少年は少女を慰めるための打開策を口にした
「…じゃ、プルエーちゃん?ちょっとおなかすいてるんじゃない?なにか食べようか。」
パッとプルAの表情が明るくなった。
「チョコパフェ!」
「…わかった、じゃあ近くのカフェに行こうか」
少年は少女の豹変ぶりに一瞬騙されたような気分になったが、口にしたことをいまさら翻すようなことは
出来ない、と思い直し諦めたように先に立って歩き出した。
少年…めげるな。女とはしばしばそんなものなのだ…

392 名前:ハロ・とある一日 :03/06/21 00:22 ID:???
小一時間どころか3時間ばかり経過後…
「…でね〜、プルHったらひどいんだよ〜!!」
明るいカフェテラスで少年はグッタリと疲れ果てていた。
少女はチョコパフェを5杯お代わりして、ますます楽しそう且つ元気であったが。
この3時間で少女についてわかったことと言えば、11人(ありえない)の容姿だけはそっくりな(嘘臭い)
姉妹(同じ年齢?)のこと、親代わりの二人の(元?)軍人(らしい)とびきりの(だそうだ)エース(噂すら
聞いたことない)パイロットのことと、自身もパイロット(こんな子が目立たないわけない)としての訓練
(とりあえず指摘するのは避けた)を受けたことぐらいだ。
住所(言えよ!)、フルネーム(まさかプルエーだけ?)、その他重要そうな(本当の両親とか色々ね)ことは
一切聞き出せない。
(こんなことで俺、軍人としてやっていけるのか?)
答えの出ない自問自答であるが、少年はそんな事を考えてみたりする。
「だから、アタシいってやったの“プルHはいつもわかってるフリしてるけど…”」
二人が座っているテーブルに球状の物体が飛び込んできたのはこの時だった。
「ハロ〜!?」
“アムロ!ゲンキカ”
「アタシ、プルAだってば!ちゃんとおぼえてよ!」
プルAはそれでもハロをぎゅっと抱きしめた。
ほとんど疲れ果てていたところの突然の闖入者に、呆然としていた少年はようやく気をとりなおし口をきいた。
「それが…君の探してたハロ…?」
ボールにしか見えないが、プルエーはこれがお気に入りらしい。
「この子がいたらきっと帰れるよ!ハロはアクシズのことは一番くわしいんだから!」
パッとハロを地面に落とす。
“アムロ!ノウハレベル、タカイヨ”
「だからプルAだってば!」
(アクシズ?)聞きなれない言葉だが多分通りの名前か隠語だろうと考えて、少年は疑問を胸にしまった。
その間にも少女は一語一語区切ってハロに言葉を教えている。

393 名前:ハロ・とある一日 :03/06/21 00:22 ID:???
「ぷ・る・え・ぇ!さ、言って!」
“アムロ、フキゲン!?”
「ちょっと、それ貸してよ。」
少年が気を取り直して、少女に声を掛けた。
「壊さないでね?」
少女は少し不安そうに少年に球体を渡す。
モニターに映ったスペックを確認して少年は嘆息した。
「…すごいな。規格はオリジナルみたいだけど、出してる数字はホントにすごい。」
「ホント!?アムロってやっぱりすごいんだぁ〜」
「でも君の名前憶えないんだろ?これぐらいなら俺でも直せるよ。」
「え?大丈夫?そんなことできるの!?」
「少し待って。」
少年は猛烈な勢いでキーボードをたたき出した。

394 名前:ハロ・とある一日 :03/06/21 00:26 ID:???
20分少々経った頃。
「出来た!」
「ホント?」
少年の言葉に少女は歓声を上げた。
「ハロ!?アタシはプルAだよ?」
“プルエー!ゲンキカ!”
「やった〜!スゴイスゴイ!」
プルAは素直に感激した。
「いい人だね!ね、ハロ?」
“テヤンディ!”
プルAは怪訝そうに眉をひそめた。
「それテストで入れてみたんだ…あまり使わない言葉だと思ったんで…」
「…いいよ。疲れちゃったしさ、ハロ!帰ろ!!」
少年のことはほとんど眼中にいれずにハロについていく少女に、少年は思わず声を掛けた。
「あのさ!女の子ってやっぱりそういうのが好きなのか!?」
プルAは振り返って笑った。
「アタシはハロの事だ〜いっ好き!あっハロ!待って!」
先を転がるハロを跳ねるように追いかけた少女はもう振り返らなかった。
「…結局なんだったのかな?あの子…」
迷子は警察に届けたら問題なかった、ということに今更気がつきながら、少年はいささか軽くなった
財布に少しだけ悲しくなった。

少年は後日、自力でハロを完成させて婚約者に送ってみた。
が、それが思いがけず好評だったので、彼は延々とハロを作り続けることになる…

395 名前:ハロ・とある一日 :03/06/21 00:27 ID:???
プルAが行方不明という話は即座にアクシズ中を駆け巡った。
ニュータイプたちである彼らであるから、あっという間なのは当たり前と言えば当たり前なのだが。
シャアは即座に捜索体制を構築、アムロはアクシズの状態チェックに当たった。
最初にリアクションを感知したのはアムロだった。
とは言え、ハロの発した電波をキャッチしただけだが。
その情報を得て、シャアならびにプルB、D、Jが現場に急行、疲れて眠っているプルAの身柄を確保した。
ハロを追いかけているうちに迷子になったという事以外、プルAの話は夢だとされては信用されなかったが…


 その日の夜、シャアは珍しくアムロの部屋に来ていた。
「やれやれ、とんだ大騒ぎだったな。」
「ああ、ハロに内部のマッピングを任せるというのはいいアイデアだと思ったんだが、今回はそれが裏目に出てしまったな。」
アムロはこれまでにハロが作ったアクシズ内部のマップの整理に励んでいた。
ちなみにハロ本体の方は今日はプルズに大人気で、アムロは全くさわらせてもらえない状態だったが。
シャアはモニタを覗き込んで、少なからず驚いた。
「…これはまたずいぶんと詳細なマップだな。通風孔まで調べさせていたのか?」
「いや、どうやら小型端末の通れるところを余さず調べただけらしいな。」
アムロ自身もかなり驚いていた。
アクシズのライフラインの中でも重要なエアパイプの詳細な情報が手に入った事はうれしい誤算ではある。
同時に即座に役に立つ情報ではないともいえるが。
コンコンとノックの音が響いた。
「どうぞ」
開いた扉の向こうにはプルKがハロを抱えて立っていた。後ろにはほかのプルたちも立っている
「どうしたんだい?」
いささか尋常ではない様子を感じ取ってアムロは聞いた。
プルKは少しだけ顔が赤くなっている。
「…あの、アムロ?消していただきたい映像データがあるのですが…」
「?消す必要のあるデータがあるのかい?」
アムロは困惑した。ハロが探査した映像も重要な資料であると
「その、どうしてもというわけでは…いえ、絶対に消してほしいです。」
後ろからつつかれてプルKは言い直した。
その時ハロが口をあけてプワ〜ンとバルーンを吐き出した。
バルーンの表面にはプルたちが映っている。
…激しくローアングルで。

396 名前:ハロ・とある一日ラスト :03/06/21 00:28 ID:???
「…なるほど…」
ジトリとシャアを横目でにらんで、アムロはうなずいた。
映像データも重要な資料であり簡単に消すわけにはいかないと、もっとも強く主張していたシャアは
額から汗を流しながらコーヒーをすすっている。
(ついでに言えば映像資料の検証はシャアの管轄だった)
「今すぐ映像を消すわけにはいかないな。編集機能をつけるからそれからにしてくれないか?」
「わかりました。できるだけ早くしてくださいね。」
アムロにハロを押し付けて、プルKは逃げるように扉を閉めた。
「やれやれ。シャアこれからは映像の検証にはだれかプルについてもらうことにするぞ!」
「…止むをえまい」
平静を装うシャアを思い切りトゲのある視線で貫いてアムロは作業にかかった。
「それにしても、まさかこんなことに手間をかけることになるとは思わなかったな。」
そうぼやいたアムロに、シャアは精一杯まともそうに聞こえるように意見を口にした。
「探査は他のロボットを作って、ハロは初期型に戻したほうがいいのではないか?」


 “  オ  マ  エ  モ  ナ  ー  !  ”


「…アムロ、何か言ったか?」
「…俺じゃない。」
二人は顔を見合わせた後、薄ら寒い思いでハロを見た。
“テヤンディ”

この後アムロは一週間にわたって引きこもり、ハロのバージョンアップの原因をつきとめようとするが、
それは本筋ではない。

397 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/21 00:30 ID:???
イイ(・∀・)!!

398 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/21 01:20 ID:???
時間を超え、時空をも超えるとはすごい冒険だ。
いきなりフランダースが出てきたのには、びっくりした。
しかしシャアがこの歪みを知ったら、えらいことになりそうだ。
全ての時系列で、良からぬ企みを企てそう。
……主に覗き。シャクティの水浴びとか。

399 名前:ハロ・とある一日ラスト :03/06/21 09:39 ID:???
今起きて、読み返すとやっぱり甘いところがあるなぁ…
キャラや、ここでの設定も掴み切れてないとこがあるし。

ハロ主体で書いてますんで、時空の穴などはアナザーストーリー的に扱ってください。

400 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/21 23:00 ID:???
>388-396

面白かったです。不思議の国のアリスを思い出させるお話でした。

401 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/21 23:38 ID:???
あ!何気にプルAの「チョコパフェを食べる」という夢が叶ってるな。
3スレ目にしてオメデトウ(*´ー`)ノ

402 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/23 09:12 ID:???
宇宙には解明されていない謎も多いからな。
SF的展開もたまにはいいものだ。

403 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/23 11:55 ID:???
>>402
その言葉、スタートレックを思い出すじゃないか。

プルI 「シャア、それは非論理的だ」
プルH 「・・・・・・抵抗は無意味ね」
某日、ハロの画像を追求されたシャアが精一杯の弁明を図るもあえなく失敗。

404 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/23 23:04 ID:???
>403
ボーグなプルズ。
プルJ「我々はプルだ。お前を同化する。抵抗は無意味だ」
シャア「プルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプル」
アムロ「プルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプル」
プルプル叫びながら下着だけで走り回るおっさん二人。

405 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/23 23:26 ID:H2yERZ8U
>>404
ttp://char-custom.net/cgi-bin/img-box/img20030614113729.jpg
縞パンは当然として、シャアはこの赤パンですか。
(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

406 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/23 23:28 ID:???
…ageてしまって(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

407 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/23 23:30 ID:???
>>404
うおっ!そんな現象嫌過ぎる。ってかどんな声か少しも想像できない。
特にシャア

408 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/23 23:37 ID:???
>>407
「プレリュードZZ」の時の調子で(予想)


409 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/24 00:58 ID:???
つか、つっげー頭身狂ってまつな。
時代だなー。

410 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/24 22:53 ID:???
もう七資産は続きを書かないのか?
途中で止められると、すごく気になるんだが。
せめて予定してた展開だけでも教えて欲しいよ。

411 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/25 07:48 ID:Sg/v0P3Y
 

412 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/26 03:49 ID:???
昔いた職人さん達はどこかのスレでネタ書いてるのかなぁ…。

413 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/28 04:23 ID:???
(´・ω・`) モウ…オワリナノカナ…

414 名前:プルsのリレー日記1 :03/06/28 15:34 ID:???
(プルA)
シャアやアムロが航海日誌を記録しているように、私たちも日記を書こうと思います。
リレーで書いたら楽だしね。
今日の晩御飯は豪華に本物の牛肉のハッシュドビーフでした。
でもデザートはドライフルーツ。本当にアクシズにチョコはないの?誰か隠してない?
次はプルB書いて。

415 名前:プルsのリレー日記2 :03/06/28 15:43 ID:???
(プルB)
航海日誌を気取るなら、食事のこと以外も真面目に書けプルA。
それにリレーで書くなら、日記にはならないぞ。
今日の夕食は連邦宇宙軍制式レーションの5番。
スパムとか人工蛋白しかないアクシズ軍のレーションとは大違いだ。
あと、観測をしていたシャアが、電波を発する物体を感知したと言っていた。
距離が遠いので、まだ何かはわからない。
アクシズの漂流ルートから外れるので近寄っての調査も出来ないから、無視するしかなさそうだ。
次はプルCが書いてやれ。

416 名前:414 :03/06/28 15:52 ID:???
最近ネタが浮かばないので、こんなものでお茶をにごしてみました。
続きは自由に参加して書いて下さい。

417 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/28 20:41 ID:???
>>416
これなら気軽に参加できるかも。
(・∀・)イイ!と思う。

418 名前:では早速参加のリレー日記3 :03/06/28 21:39 ID:???
(プルC)
ねえ、これって毎日の献立を書かなきゃいけないのかな?
今日のお夕飯はスパムの中華風炒め、レトルトの卵スープ。
アクシズに鶏がいれば本物の卵が手に入るのにって、アムロは残念がります。
アムロのご飯は充分おいしいと思うけど、鶏が卵を産むところはちょっと見てみたいな。

あっ、そうだ。ギョームレンラクがあります。
レースがついた服を洗濯するときは、
ちゃんと洗濯ネットに入れなきゃ駄目なんだからね。洗濯係は気をつけるように、と。
じゃあ、次はプルDよ。

419 名前:リレー日記4 :03/06/29 00:36 ID:???
(プルD)
そもそもレースの服とか欲しがったのは誰なのかと。
しかしなんでこんなものを書かなくちゃいけないんだろう。
地球圏に行ったらカイソーロクとか出して大もうけという作戦か?
ならインゼーは平等に十二等分だからな。

今日は1G対応筋力トレーニングをやって寝るから、後はプルEよろしく。

420 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/30 23:43 ID:xqfaOrxA
(プルE)
Dは筋力トレーニングを欠かさない。でも最近は慣れてきたのか、一回にかかる
時間が以前より短くなってきた。
もっと負荷をかけるといいと思う。3Gくらいがいいと思う。アムロが造ってくれれば
いいと思う。一人くらいパワフルなプルがいてもいいと思う。
プルEはどう思う?

421 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/01 00:12 ID:???
>>420
最後の行( ´ー`)σ)Д`)

422 名前:アムロ :03/07/01 02:32 ID:???
ああ、こういう事か。最初教えてもらったときは何の事かわからなかったよ。
良いことだと思う。できれば続けて欲しい。

 横やりで済まないが、業務連絡だ。
 要望があったので、トレーニングルームの重力ブロックを少しいじってみた。
具体的には、G調節ツマミを扱いやすい場所に移動した。
 調整できる範囲は0.3G〜3.5Gまでだ。それ以上は危険なので訓練時間を延ばすことで対応して欲しい。

それと利用の際の注意事項だが。
・重量物・硬い物を持ちこまない事(特に2G以上の時)
・ハローにプログラムを組み込んだので、今までより上のGで訓練するときは
 ハローを通してコンディションを確認してから行う事。
 『×』マークが出たときは決して無茶をしてはいけない。
・重大な事故につながるので、決して悪戯に遣わない事。

それ以外のことだが…
b−3257地区は崩落が激しくなってきている。安全が確認できるまで近寄らない事。

誰の仕業か知らないがハローの落書きはちゃんと消しておくこと。

 ああ、それとそろそろチェリーの缶詰の期限も限界が近づいてきている。
明日のプリンはデザート付きだ。ちゃんと全員分あるので喧嘩しない事。以上だ。
                                                  アムロ

423 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/01 02:49 ID:???
(プルF)
地球の重力と同じ1Gでトレーニングするのは、体が地球の環境に対応できるようにするためだわ。
それ以上の重力は意味があるようには思えないのだけれど。
私たちが接触することになりそうな木星船団は、重力の強い木星の軌道上で何年も過ごすのよね。
どの程度のGを受けて過ごしているのかしらね。

プルG、サボらないでちゃんと次に書くのよ。

424 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/01 02:56 ID:???
(プルG)
3倍の重力でトレーニングとか、
まるで俺が研究所のあんちゃんからかっぱらって読んだマンガの話みたいだな。
なんてマンガだっけ?

425 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/01 04:35 ID:???
(プルH)
確か大昔の日本のマンガだったかしら。
ドラゴン…えーと…そうだわ確かドラゴンボーズとかいうタイトルだったわね。
今日も色んな人と話をしたわ。みんなには見えないみたいだったけど。

次はプルIね。よろしく。

426 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/01 09:03 ID:???
(プルI)
見えない人などいない! 非科学的だ!
もう一度書くぞ。

 見 え な い 人 な ど い な い

プルJ、頼む。

427 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/03 00:48 ID:LiMGAxPv
(プルJ)
あまり日記らしくないわね。
といっても特筆するほど珍しい出来事がおきるアクシズでもないか。
まあ何も書くことがないということは、順調に漂流生活が続いている表れ。
順調な漂流って言う表現もなんだかおかしいけど。

次はプルKね。

428 名前:************************************************************通常の名無しさんの3倍 :03/07/08 22:39 ID:ZS8i5Le5
(プルK)
ああ、良かった。
やっと日記が見つかったわ。
プルJ、これサイドテーブルの後ろの隙間に落っこちてたのよ?
ちゃんと置いておかないから、もう。
《置いといたよ!部屋中をハロが飛び回ってたのがいけないんだ(プン》←プルJの筆跡

それにしても、なんて中身の錯綜した日記なの!これも私たちらしさなのかしら?
…そう考えるとちょっと楽しいわ。みんなの書いた文章を読むのもね。

さあ、プルLの日記も読ませてね。

429 名前:あぼーん :あぼーん
あぼーん

430 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/10 20:19 ID:???
 

431 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/10 20:36 ID:???
(プルL)
今日は私の番ね
今日Dがトレーニング室の3.5Gに挑戦するんだって言ってたから私見に行ったの
そうしたらDが中で指腕立てしてたわ。
Dったら「まだ物足りねぇぜ!」ってアムロがだめって言ってたのに勝手にハロを
いじくって5Gにあげちゃったの!そううしたら起き上がれなくなっちゃって・・。
アムロを呼びに言って助けてもらったけど、もうあんな無茶はやめてね。ぐすん。

これで一回りしたみたいね!なんか最近シャアがこの日記を盗み読みしてるみたい。
シャア盗み読みはだめよ!



432 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/11 00:47 ID:???
r'⌒⌒⌒'、
( ミ゛゛゛゛メ゛ソ
ヾ▼∀▼ノ  <私は、盗み読みなど考えていない!


433 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/11 09:27 ID:???
     ⌒⌒ヽ
   ( I ノ|ノ)从)
    ‖ Vーノ  ワナニカカッタワ

434 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/11 09:57 ID:???
シャアは次に「謀ったなっアムロッ!」と責任転嫁する!

435 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/11 10:22 ID:???
「謀ったなっアムロッ!」
アクシズにシャアの悲鳴が響く。












     ||
   ⌒||⌒ヽ
  ιミ ||  ι)
  (▼ソ || ミ丿
   ミ≡≡≡j
   ミ≡≡≡j
   ミ≡≡≡j
   ヽ)ヽ)

−シャアは−
二度と降ろされることは無かった…
蓑虫と人間の中間の生命体となり、永遠にアクシズに飾られるのだ。
そしていくら泣いても許してもらえないので
そのうちシャアは考えるのを止めた                                    
            
             宇宙世紀0094某日のプルの航海日誌より抜粋

436 名前:あぼーん :あぼーん
あぼーん

437 名前:あぼーん :あぼーん
あぼーん

438 名前:あぼーん :あぼーん
あぼーん

439 名前:あぼーん :あぼーん
あぼーん

440 名前:山崎 渉 :03/07/12 12:40 ID:???
( ゚∀゚)ア━━━━ヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!!

441 名前:1/8 :03/07/12 16:26 ID:???
アクシズではめずらしく水が潤沢な農耕区画で、サングラスをかけ
髪をオールバックになでつけた男がささやかな畑をたがやしている。
「大佐ー」
すこし離れたところから元気のよい声がひびく。赤ジャージに長靴を
はいた男はおもむろに声のする方向にふりむき「どうした?」と答えた。
「大佐、申し訳ありません。私の力では……」
困ったように栗色の髪の少女が手元のバルブに目を落としていた。水量を
増そうと水まき用のバルブを開けるように頼まれていたのだが、さび付いて
いるのか少女の力では開けられないようだ。男はゆっくりとバルブに近づき
少女を困らせているそれに手をかけた。
「ふむ、力仕事は男がやるべきであったな。どれ私にまかせなさい。こんな
バルブ、ぬっ?」
思いのほか固い。しばらくふんばってみたが開きそうになかった。
「あの、大佐、わたしレンチ取って来ましょうか?」
少女が不安げに男に問いかけた。
「な、なに、この程度のバルブ、歴戦の勇者の私にかかれば、ぬええい」
少女の言葉に逆に意固地になったように力をこめる男。
「大佐、がんばって下さい!」
男の雰囲気に引きずられたように少女も手をぎゅっとにぎりしめて男を
応援しはじめた。


442 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/12 16:27 ID:???
「きゃ」
「見たか、私の実力を……」
「『見たか』じゃありませんよ……」
根元からもげ落ちてしまったバルブを手に呆然と立ち尽くす男。
「またアムロに叱られてしまうな」と言って苦笑した。
「大佐、見てください!!」
突然少女の顔が晴れやかに輝く。「ん?」と男が見るとバルブの取れた
パイプから勢いよく出る水流の向こうに小さな虹が見えた。
「虹、ですよね。自分、本物を見たのは初めてです」
頬を紅潮させ少女がうれしそうに声を張り上げた。そして、
両手を広げくるくると回りだす。男はそんな少女をしばし
の間まぶしいものでも見るかのように見つめていた。
「しかし」と男は言った。「いつまでこうもしておれん。私たちは
びしょぬれだ」
「あ、ほんとですね」
そんなことはあまりに些細なことで言われるまで気付かなかったかのように
少女が答えた。そして笑う。
「タオル、取ってきます!!」勢いよく少女がタオルの置いてある場所まで
駆け出した。


443 名前:3/8 :03/07/12 16:27 ID:???
全身濡れ鼠となった二人がタオルでとりあえず頭を拭く。そんな男を見てふと、
少女は違和感を憶える。半年ほどの間ではあるが何度も見てきた男であるのに。
いや、回数だけではなく気付かないうちにも目が追いかけてしまった相手
だというのに。しばしの後、答えにたどりついた。
(髪がおりているんだ……)
男はいつでも、シャワーを浴びたそのすぐ後でもきっちりと髪をなでつけて
いた。今まで一度も前髪が額にかかる姿を見たことがなかったのである。
ずっと若く見えた。10は若く見えただろうか?自分では気がつかぬまま
少女は男の顔を凝視していた。
(綺麗な髪……)
プラチナブロンド、などという単語を少女は知らないであろうが、もう乾き
始め、送風口からの風にたなびく男の髪はどこまでも細く輝いていた。
あらためて男の顔を見てみる。彫りの深い貴族的な顔立ち。顎は細く、瞳は
かつて教育された時に見た地球の湖のように青かった。そろそろ中年にさしかか
ろうというのにその肌は白くしみの一つもなかった。ただ、額の傷だけが
男の容姿の完璧さを損なっていた。


444 名前:4/8 :03/07/12 16:27 ID:???
「どうした?」
自分を見つめる少女の視線が普段と少し異なることを感じて男は言った。
「まだ髪がぬれているぞ。きちんとふかねば風邪を引いてしまう。バルブを
壊した上に君に風邪でも引かれたら私はアムロに殺されてしまう」
「え、いいえ、何でもありません」
びくっとして少女は答える。が、その体は固まったままだ。
「顔が赤いぞ?まさか、もう風邪を引いたとはおもえぬが。そうだ、私が
拭いてやろう」
そういいながら男は少女の方に足を踏み出した。
「あ、いえ、本当になんでもありません。自分でできますので」
そういいながら少女は後ろずさった。
「なんだ逃げなくてもよいではないか」
男はすこしむくれたような調子で歩を進める。男が一歩前に進む。少女が
一歩さがる。
「た、大佐の手をわずらわせるようなことでは、きゃあ!?」
畝に足を取られた少女が派手に転んだ。


445 名前:5/8 :03/07/12 16:28 ID:???
「ぬう、いかんな。捻っている」
少女の足を調べた後、男はそう言うと少女を抱き上げた。
「た、大佐!?」
突然のことに抵抗する間もなく抱えられた少女は混乱のあまり
ろくに言葉がでない。男はそのまま大股で居住区の方向に歩きだした。
少女にとっては無限のような長さの数分が過ぎた後、やっと言葉が
出るようになった。
「大佐、下ろして下さい。自分は歩けます」
「無理は禁物だ」
男の返答は短く、有無を言わせない迫力があった。しばらく抵抗を
続けてみたが男の意思を変えることが不可能であることを悟ると
少女は黙りこんだ。この状況で何を話せばいいのかわからなかった
からである。自分の顔が火照っていることに気付く。おそらく真っ赤で
あろう。そうおもうと余計動悸が激しくなるのであった。それでも
沈黙が気まずく無理をして声を出す。
「大佐、自分、重くないですか?」
我ながら間の抜けた質問だ、と少女はおもった。
「いや、軽いものだよ」
男はこともなげに言って微笑んだ。場が軽くなる。そんな笑い方だった。
それからしばらく二人はアムロにどういう言い訳をしようかと打ち合わせ
をしながら家への道を進んだ。
居住区まで後少し、というところで少女が突然話題を変えた。
「あの、大佐、髪が乱れていますよ」
「おお、これは私としたことが。ありがとう」
そういうと片手で少女を抱えたままあいている方の手で髪をなでつけた。
「はい。いつも通りの大佐ですよ」
少女はそう言ってにっこりと笑った。
「うむ、男子たるもの身だしなみはきちんとしておかねばな」
男は少女の微笑みの意味を勘違いしていた。
(あの姿は自分だけのもの……)


446 名前:6/8 :03/07/12 16:28 ID:???
ようやく居住区に到着した。
「エレカに乗っていくべきだったな。あ、いや責めるつもりで言ったのでは
ないぞ」
自分で言ったことに自分で釈明する男。「歩いて行きましょう」と言ったのは
他ならぬ腕の中の少女だったからである。
しかし少女はそんな男の声はまったく耳に入っていなかった。
予想通りの反応。興味が形となったような11対の瞳。
「ほう」
「これはこれは」
わらわらと11人の少女が寄ってくる。その表情は各々異なっていたが
ひとことで言うなら全員にやにや笑いを浮かべて。
「じ、自分は歩ける、と言ったのだ。だから、これは、その……」
自分でも驚くほど、声に力が入らない。このひとことが余計他の
少女たちの興味を煽った。
「いやいや、まー、あれだ、よかったな」
「何を言っている。足を捻ったのだぞ。よいことであるか」
「シャアには言ってないって」
「いえ、シャアにとってもよかったんじゃない?」
口々に勝手なことを言う少女たち。その喧騒を聞きつけてアムロがやって来た。


447 名前:7/8 :03/07/12 16:36 ID:???
「お前、いくつだよ!!いいか……」
(ぬええい。同じ三十路ではないか)
プルJの手当てが終わった後、正座をさせられたシャアは延々とアムロに説教を
くらっていた。ベッドの中のプルJはかばってあげたくてしかたなかった。
(自分が勝手に転んだのに……)
が、今何か言えば姉妹たちの興奮に油をそそぐことがわかりきっていたので
声を出すことはできなかった。だからシーツを顔まで引き上げて寝ていること
にした。が、そんなことで引き下がるプルたちではなかった。プルDが
シーツをぐっと引き下げる。
「あれー、顔が赤いなあ。風邪でもひいたかなー?」
「おれたち姉妹だぜ?何でもしてやるよ。へへ」
(何でもしてくれるなら放っておいてよ)
と、言いたくても言えないプルJ。
「……風邪は……万病のもと……」
「遠慮しなくてもよいぞ。どれ、熱でもはかってやろうか」
この騒ぎはけが人は安静にさせろ、というアムロのどなり声が
飛んでくるまで続いた。


448 名前:8/8 :03/07/12 16:37 ID:???
やっと一人になって今日という日をやっとゆっくり思い返す。
目を閉じると浮かんでくるのは虹とふわふわの金髪だ。
「ふふ」と笑って寝返りを打つ。捻った足はまだ痛い。でも、
今日という日はよかった。そうおもいながらプルJはまどろんで
いった。もっとも、それから一週間ほど他の姉妹たちに「プリンセス」と
言ってかわかわれることになり、よいことばかりではないとおもい
しらされるのだが。


449 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/12 16:46 ID:???

    ∩
    ( ⌒)     ∩_ _
   /,. ノ      i .,,E)
  ./ /"      / /" .
  ./ / _、_   / ノ'
 / / ,_ノ` )/ /
(       /  good job!
 ヽ     |
  \    \


450 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/12 16:52 ID:???
   _、_    グッジョブ!!
 ( ,_ノ` )      n
 ̄     \    ( E)
フ    / ヽ ヽ_//

451 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/12 19:51 ID:???
赤ジャージに長靴でも、Jにとっては王子様なのだね(w


452 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/12 23:09 ID:???
35歳の王子様か…

453 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/12 23:59 ID:???
リレーも楽しいが、やっぱり長編は読み応えがあっていいね。

454 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/13 10:11 ID:???
(・∀・)ヌエエイイ!!
久々の長編ですな!
職人様乙!!

455 名前:あぼーん :あぼーん
あぼーん

456 名前:あぼーん :あぼーん
あぼーん

457 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/14 16:12 ID:???
シャアがあいかわらず情けないな
がんばれおとーさん!!

458 名前:山崎 渉 :03/07/15 09:01 ID:???

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄

459 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/16 00:37 ID:???
新作読みたい。
公開しにくいよう。

460 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/16 01:15 ID:???
君が率先すればいいのさ!

461 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/16 01:21 ID:???
ついこないだここに書いたばっかなんでつ。(´・ω・`)

462 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/17 02:21 ID:BHAXE23M
保守

463 名前:あぼーん :あぼーん
あぼーん

464 名前:あぼーん :あぼーん
あぼーん

465 名前:あぼーん :あぼーん
あぼーん

466 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/18 17:34 ID:???
保守代わりになってるな……

467 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/18 20:48 ID:???
>>466
ナイスプラス思考。

468 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/18 22:49 ID:???
でもブラウザで透明アボーン設定してるとその保守されてるかどうかも分かりにくい罠。


それはそうと日記が一巡しましたな


469 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/19 00:39 ID:???
うぅむ、リレー日記形式は、担当キャラの性格がハッキリしているか否かで
続きやすさも違うっぽいなぁ。
 比較的キャラが立ってる人の番だとレスも付きやすそうだけどね。

 …居間に伝言板を設ける案はないか?>アムロ

470 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/19 09:04 ID:???
シャアが私だけ日記も仲間はずれだって泣いてたよ

471 名前:あぼーん :あぼーん
あぼーん

472 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/19 15:06 ID:???
Σ(゚Д゚)

473 名前:あぼーん :あぼーん
あぼーん

474 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/20 22:28 ID:???
僕が一番保守をうまくつk 。・゚・(ノД`)・゚・。

475 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/20 23:00 ID:???
プル達が日替わり日記を書いている。
アムロも書きこんだ事があるらしいが、私は蚊帳の外だ(ノД‘)
日記も隠されて盗み読みすら出来なくなった…

そこで私も参加できるよう、居間に伝言板を置いてみた。
むしろ何故今までなかったのか、という疑問もあるが…

まあそれは置いておいて、ひとまず書き込むとしよう

「農耕ブロック常備の如雨露を壊した者、私のところまで来るように」

r'⌒⌒⌒'、
(ミ゛゛゛゛メ゛ソ
ヾ▼∀▼ノ  コレデヨシ

476 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/20 23:25 ID:???
>>475
如雨露ってこんな漢字だったんだ…。
なんかスゲー強そう。
というか壊した奴が強そう。

477 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/20 23:29 ID:???
「あ、あれは如雨露…」
「何ー!?知って(ry」

478 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/20 23:44 ID:???
>477
ジョニーとシンちゃんか。

479 名前:プルJ :03/07/21 01:35 ID:???
>>475
大佐!傷の位置が…

480 名前:475 :03/07/21 01:38 ID:???
む…手持ちのAAコピぺ集から持ってきたのだが…ずれてたかスマソ

r'⌒⌒⌒'、
(ミ゛゛メ゛゛゛ソ
ヾ▼∀▼ノ コレデドウカナ


481 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/21 09:23 ID:???
>475のシャアに伝言:
傷の位置が、というよりも顔のパーツごと半角スペースごとずれているぞ。
一文字目は半角スペースが認識されないから、
まず全角スペースを入れてから半角スペースで調整するんだ。byアムロ



482 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/21 09:53 ID:???
     ⌒⌒ヽ
   ( I ノ|ノ)从)
    ‖ Vーノ  潔くAAエディタをいれてみたらどうだ?シャア

483 名前:475 :03/07/21 10:55 ID:???
  r'⌒⌒⌒'、
 ( ミ゛゛メ゛゛゛ソ
  ヾ▼∀▼ノ タビタビスマソ コレデイイカナ?


484 名前:あぼーん :あぼーん
あぼーん

485 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/21 18:28 ID:???
手動で頑張ってるだがねを見ると、微笑ましい気持ちになれるよな。














俺だけですかそうですか(´・ω・`)
荒らしはスルーですよねそうですね(´・ω・`)

486 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/22 00:05 ID:???
>485
子供の相手しちゃだめだよ

487 名前:伝言板 :03/07/22 00:08 ID:???
この前、トレーニングルームで事故が発生したので、手を加えた。みんなももう少し安全に
 気を配って欲しい。

変更点は…
 ・1.5Gからは時間制限を設けた。0.Gごとに違うが、一定時間ごとに1Gに戻るように
  再設定したので、注意して利用してくれ。
 ・ハローに登録する『コンディション』とは『利用者のコンディション』のことだったんだが…
  後で見たら、誰も登録してなかったようだ。
  これもトレーニング前に登録しなければ使えないようにした。
   あ、心配しなくても「DNAロック」してあるので、登録データはプル達以外は閲覧は
  不可能だ。といっても筋肉の疲労や脈拍、血圧程度なので、測定ベルトを
  腕に巻きつけて30秒程で自動的に測定は終わる。それ程手間はかからないはずだ。
  ハローの目が 『×』マークの時は全く作動しないように再設定した。
   その日はもうトレーニングできないので十分に休息すること。

 みんなのような年齢のときの無茶なトレーニングは背が伸びなくなる原因になるので
あまり感心はしないのだが…

 それと、シャア! 残念だが、例の壊れたバルブの修理はもう少し待ってくれ。
少しばかり距離が離れているが隣のプラントに水を回したので、
そこから水を運んでくれ。そこが一番近い。エレカの使用を許可するわけにはいかないが
その代わり専用の器具を用意した。少し離れてるだけだしこれで十分だろう。
(ただのバケツではないか!!←シャアの筆跡 自業自得だ!←アムロの筆跡)

 あと、崩落が一通り終わったようだがまだb−3257地区には近寄らないこと。
  マップによると食品工場だったようだが、この前みたいに勝手に食料探しに
 もぐりこまないでくれ。

食品工場でも独自に警備システムが生きている場合がある。
 この前はススまみれで済んだが、故障してなかったらどんな事になってたか。

 最後に、来週の食事メニューのことだが、少しだけ余裕ができた。何か要望があるなら
  明日の夕食後の会議までにあらかじめみんなで意見をまとめておくこと。

                 以上だ。 アムロ

488 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/22 11:20 ID:???
和むなあ

489 名前:あぼーん :あぼーん
あぼーん

490 名前:487 :03/07/22 16:11 ID:???
漏れ的には
 ネタ振り・事件の序章・伏線 → 掲示板
 事件の進行状況・結果(主にいたづら?) → プル日記
 後日談 込みの次の展開への伏線      → 掲示板
 ウラ設定・コ難しい話 → 大人組の航海日誌
 SS職人サン方の作品 → このスレの一番の醍醐味

といった見方で楽しんでるなぁ。(実際は入り混じってるだろうが)
 豪快でモビルスーツを云々する話題とおかずの一品についてのつましい話題が
同レベルで進行するあたりが漏れ的に気に入ってたり。

あと…
× 0.Gごとに違うが。
○ 0.1Gととに違うが。
  簡単に済ますつもりが毎回長文になってしまいスミマセン。でわ。

491 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/22 16:22 ID:???
× 0.1Gととに
○ 0.1Gごとに
           …鬱

492 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/22 23:19 ID:???
保守

493 名前:あぼーん :あぼーん
あぼーん

494 名前:あぼーん :あぼーん
あぼーん

495 名前:あぼーん :あぼーん
あぼーん

496 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/24 23:48 ID:???
保守

497 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/25 00:39 ID:???
保守sage

498 名前:あぼーん :あぼーん
あぼーん

499 名前:伝言板 :03/07/26 02:45 ID:???
(プルC)

 ちょっと!男二人!!コムの伸びた下着とか、油まみれのボロ布とか
洗濯もせずに、ゴミに出すの、やめてよ!
当番とはいえ、そんな所まで面倒見きれないわよ。

 今回は特別にコインランドリーのチップを使ったけど、次からはあらかじめ
洗っておいてね。超音波モードの洗濯でもいいから。

そりゃ、アムロの調節したリサイクル・プラントの性能は知っているけど、
女の子はそういったこと、すっごく気にするんだから。

 改まらなかったら、再生プラントに私達専用のラインを設定してもらいますからね!

500 名前:あぼーん :あぼーん
あぼーん

501 名前:あぼーん :あぼーん
あぼーん

502 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/07/28 02:57 ID:???
(プルH)

先週プルGがこぼした塩を掃除してもらいたいそうです

503 名前:あぼーん :あぼーん
あぼーん

504 名前:あぼーん :あぼーん
あぼーん

505 名前:あぼーん :あぼーん
あぼーん

506 名前:あぼーん :あぼーん
あぼーん

507 名前:あぼーん :あぼーん
あぼーん

508 名前:あぼーん :あぼーん
あぼーん

509 名前:あぼーん :あぼーん
あぼーん

510 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/03 11:29 ID:???
なんかごっそりとスレが減ってる。
やっぱり保守代わりになってた見たいだな。感謝はしないが。

>>502はプルIの嫌いな人たちの頼みという訳か……最初は意味が判らなかったよ。

511 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/03 11:42 ID:???
>510
ああ、そういう意味か。言われるまでわかんなかった。
だが、ここ暫くの自動ロボットの狼藉を見てると、むしろ蒔いたの(ry
 さすがにあぼ〜ん機能つかってても画面いっぱいにあぼ〜んが…

 てか、塩をまくってドコの国の風習だw

512 名前:あぼーん :あぼーん
あぼーん

513 名前:502 :03/08/04 13:03 ID:???
分かりにくくて正直スマンカッタ

514 名前:あぼーん :あぼーん
あぼーん

515 名前:511 :03/08/04 23:23 ID:???
>513
いや、こっちこそスマヌ。文句いうつもりはナカタ。
ここ暫く「あぼ〜ん」(設定済)ばっかりだったから、ちょっとした雑談でも
アリガタク感じたり。

 …ところで、漏れ、プルAの性格把握しておらぬので、日記の方の
  参加、したくてもできぬ。できる方、よろしこ(ぉ

516 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/04 23:36 ID:???
まあ、プルAの性格ってエルピー・プルそのまんまって設定なんだけど、
それが一番難しいよなw
その気持ちはわかる。

517 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/04 23:42 ID:???
プルAは確かに難しいよな。「プルプルプル〜」って言わせるのもどうかと思うし……
結局チョコパフェ絡みから、少し食いしん坊なイメージで書くことが多いね。

518 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/04 23:46 ID:???
このスレだと、リィナがいるからプルに優しくしてくれないんだー、みたいなのもないしね。


519 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/05 00:09 ID:???
>>518
なるほど。普通に甘えさせてくれそうだもんな、アムロもシャアも。
……クェスの父親をやるのは嫌がってたのにね。

520 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/05 00:16 ID:???
>>519
その辺の葛藤でネタが一つ出来そうな。

本来シャアはクェスみたいのん嫌いなタイプって話を聞いた事があるが、
スレ的にはその辺はクリアしちゃってる感じですね。
人生やり直し中だし。ロリだし。

521 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/05 00:26 ID:???
シャアの本質はマザコンだからな。「子供は嫌いだ!」なんだろ。

522 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/05 00:39 ID:???
‖*´ー`ノ <どこをどう切ってもコンプレックスですね、総帥。

523 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/05 01:17 ID:???
そして今、当のマザーはアムロ…凄まじく内的葛藤してそうw

524 名前: :03/08/05 12:53 ID:???
このスレでのアムロは、ある意味
良妻賢母を地でいってるからな。
その分シャアの駄目亭主ぶりが余計に際だつ罠

525 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/05 18:29 ID:???
…良「妻」賢母?('A`)

526 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/05 18:53 ID:???
駄目「亭主」もな〜。
どっちかというと役立たずの居候って感じだな。

527 名前: :03/08/05 21:56 ID:???
じゃあシャアは
アムロママとプルズの13人母子家庭に
転がり込んできたヒモって感じ?
ますます駄目じゃん

528 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/05 22:05 ID:???
やることはしっかりやってるんだけどな。
しかしアムロが家事万能というのは無茶な設定だな。
あいつはどっちかというと家事に対して無頓着だろ。

529 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/05 22:31 ID:???
>>528
あくまで必要にかられて家事をやってるだけで、自分の部屋ははちゃめちゃ。
万能というより凝り性が高じてるだけなのかも。
小説ハイストリーマーでは、料理には凝るタイプとあったとか。

530 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/05 23:41 ID:???
料理についてはハイストの記述にあったからいっかーって感じで
服作り云々はハロ作りの延長の気分で(ここが無茶か(・∀・))
実はそれ以外は機械的な面の管理しかやってなくないか?アムロ。
掃除洗濯はいまやプルズの領域。
初期は、無理してやってたから過労で倒れたしなw

531 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/06 00:25 ID:???
 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | エエイ、誰がダメ亭主か!
 | 私は農耕プラントと航路の管理で貢献しているぞ!  ................:::::::::::::::::::::::::::::::::::.............
 \___  ______       ............::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..............
       |/      ミ           _________
               ヽ \          ./\|//////\
      r'⌒⌒⌒ヽ. / \ \  ./// .|___|./////:::::\\
     ( ミ#""メ'""ソ/     ̄ /∠∠∠∠∠∠∠∠∠/:::::::::::::::::\\
     ヾ ▼Д▼ノ     i i i   ̄| ┌┬┐┌┬┐   |::::::::::::::::::::::::::::| ̄
''""~"'''"/  ¥ ヽ''"~"__i i i--、 .| ├┼┤├┼┤   |::::::::||||||||||:::::::|
    ./| |   | |   ̄ ̄ ̄ |:::::| ..| └┴┘└┴┘   |::::::::||||||||||:::::::|
iiiiiiiiiiiii/ \ヽ/| |iiiiiiiiiiiiii::..  ノ__ノ..|| ̄|| ̄|| ̄|| ̄|| ̄||  |::::::::||||||||||:::::::|
   /   \\| |          ||_||_||_||_||_||_|__.||||||||||:::::::|
   / /⌒\ し(メ    .i i i . ..|| ̄ ̄|| ̄ ̄|| ̄ ̄|| ̄ ||  ||乃三三-_
 / /    > ) \  ノノノ
/ /     / /    .\_  ザクザクシャアザク
し'     (_つ   /:::::/::...  ザクザクシャアザク
            ノ・ ./∴:・: 
           ''""~~"''   /


532 名前:プルJ :03/08/07 02:10 ID:???
大佐は鍬を持って畑を耕す姿がとっても素敵だと思います!


533 名前:プルA :03/08/08 19:44 ID:???
>>532
これって「恋は猛毒」って言うんだよね?

534 名前:プルK :03/08/08 21:35 ID:???
(本の頁をめくりながら)
「分別を忘れないような恋は、そもそも恋ではない」

>>532

(´-`).。oO(……確かに…)

535 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/08 21:43 ID:???
まあモトがカコイイので絵にはなると思うが

536 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/08 21:47 ID:???
>>535
この状態>>531でしかも赤ジャー(ジャージ)でも?

マスクに赤尽くめで白馬に乗ってても絵になるのだから
格好いいのかもしれないね…(´∀`)

537 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/08 21:55 ID:???
ここは赤ジャーなんぞではなく古くなった私服を着てるんではないかね、とか云ってみるテスd

538 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/08 22:00 ID:???
>>537
つまりだな、>>441でそういうネタがあったのだよ。

ともあれ作業ブロックにツナギが残ってたりしそうではある。
プル達が寝てたブロックだと白衣とか?

539 名前:537 :03/08/08 22:04 ID:???
>>538
そうか忘れてたよスマソ





でももう1ヶ月前の事か…(;´д`)

540 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/08 23:43 ID:???
大佐は性格や運や生活力はともかく、顔だけは恵まれてるんだよ。

541 名前:プルJ :03/08/09 00:59 ID:???
まあ顔にすら恵まれてない香具師も世の中には多いしな

542 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/09 01:00 ID:???
>>541は見なかったことにしてくれ

543 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/09 02:02 ID:???
久しぶりの絵ネタです。
赤ジャーでもカッコいいシャア目指して描いてみました。
カッコいいというか……。

http://char.s4.xrea.com:8080/script/article.php?dir=char&key=1060361604

544 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/09 04:28 ID:???
>543
 ををっ!!カコイイ!と、思いつつ、つい、吹いてシマタ。
なんて不思議な体験なんでせう。とにかく、グッジョブ!!

545 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/10 13:19 ID:???
ワロタ。確かにかっこいいな。w

546 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/12 17:13 ID:???
表情が爽やかでいいなぁ

547 名前:あぼーん :あぼーん
あぼーん

548 名前:あぼーん :あぼーん
あぼーん

549 名前:山崎 渉 :03/08/15 09:59 ID:???
    (⌒V⌒)
   │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  ⊂|    |つ
   (_)(_)                      山崎パン

550 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/15 14:20 ID:???
プルつけました。(たぶん安全面に問題あり)

http://char.s4.xrea.com:8080/script/article.php?dir=char&key=1060924226

551 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/15 18:52 ID:???
>>550
赤い人はコクピットがよく似合う……この場合は運転席だが

552 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/15 21:54 ID:???

    ,,-―- 、   ,,-―- 、
    /ロ≠、   ヽ /ロ≠、   ヽ
   .i  ノノ|ノ)从ノ .i   ノ|ノ)从ノ
    ヾ、イ┃ ┃|l ヾ、イ┬ イ|l  <これからもあたしたちを応援して下さいね(^^)。
     ‖、_ヮノ !   ゞl|、 ー イ!
     /  _ ソ    /  _ソ
  =〔 ̄∪ ̄アーガマ~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――――――-―◎
                            プルA&プルB


553 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/15 22:10 ID:???
最近janeで見ようとしてもここだけ見れないんだよな…。
でも続いてるみたいでちょと安心。

554 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/16 00:49 ID:???
>>553
見れるよ?ちなみに当方OpenJaneDoe α0.1.70。(IE系は良く逝くので…)

555 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/16 08:38 ID:???
>>553
ログを再取得してみたら

556 名前:あぼーん :あぼーん
あぼーん

557 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/16 15:03 ID:???
>>1
愛人を星の数ほど持っていて、場合によってはとっかえひっかえしてるがな。



558 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/16 16:27 ID:???
久々に1の内容すら読まない奴キター!

559 名前:あぼーん :あぼーん
あぼーん

560 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/19 17:55 ID:???
保守

561 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/21 18:26 ID:???
保守下げ

562 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/22 21:55 ID:???
二日連続保守下げ

563 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/23 00:23 ID:???
シャアが結婚する気ならいつでもできんじゃないの。
でも家族持ったら、あんな行動できないよな。
おざなりで流されないシャアは凄いんじゃない?

564 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/23 00:35 ID:???
またキター!

565 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/23 00:42 ID:???
>>563は前スレや>>1を見ていないうえにシャアが逆シャアの時点で34歳だと
いう事を知らないとみた。つうか>>563はスレ違いなわけです。

566 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/23 01:00 ID:???
>563
このスレのシャアは色々流されまくりですがね(w
アクシズとか。

567 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/23 01:18 ID:???
アクシズごと(w

568 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/24 02:03 ID:???
http://www83.sakura.ne.jp/~nankyoku/data/IMG_005431.jpg

569 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/24 06:59 ID:???

もうすでに404だし

570 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/24 16:34 ID:???
シャア、ハマーン〜ってスレはなくなったの?

571 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/24 20:50 ID:???
愛憎カップルの奴か?
あれはもう随分昔になくなった。

572 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/24 20:57 ID:???
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1050323509/

なんかそれっぽいのは

573 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/24 21:05 ID:???
>>572のスレは元々シャアと別れたハマーンがジュドー達と・・・
という奴だったと思ったが。

574 名前:あぼーん :あぼーん
あぼーん

575 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/27 00:05 ID:???
このスレ、夏バテ気味。栄養を与えないと……

576 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/27 18:30 ID:???
保守だ!

577 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/27 22:00 ID:???
とりあえず保守。

578 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/27 23:09 ID:???
ところでたびたび出てくるνガンダムは、
CCAラストで残った装備はなにがありましたか?
予備のビームサーベルとバルカンしか思い当たりませんが

579 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/28 00:26 ID:???
>578
ビームサーベルは無いと思う。
あったら最後のサザビーとのガチンコ勝負で蹴っ飛ばされた時に予備を出しただろうから。
でも、トリモチとかダミーバルーンはまだ手の甲に仕込んであるかもね。

580 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/28 07:44 ID:???
そういえばラストのサザビーとのガチ対決の時股間を切られてたけど、
機体にダメージは無かったんだろうか?何かの重要な配線やパイプが損傷してたりとか…

581 名前:掲示板 :03/08/29 22:57 ID:???
(プルF)
 プルJ? そろそろ、備蓄品倉庫にぶら下げられているずたボロなミノ虫さん、
そろそろ下ろしてさしあげたらいかが?
 あんな事があった後だし、、貴方も顔を合わせずらいでしょうけど…
きっと、貴方以外のプル達は下ろそうとしないわよ?

 そうそう。先ほど、プルHが『そろそろ眠っている頃ね…フフフ』とか
つぶやきながらペン片手に出ていったわ。
 きっとおでこに「にく」って書き込むつもりね。しかも油性だったわ。

  アムロもそろそろやりすぎなんじゃないかと思いはじめてるみたいだし。
   おろしても問題はないと思うわよ?

582 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/29 23:07 ID:???
     ||       (
     ||       ( ttp://char.s4.xrea.com:8080/script/article.php?dir=char&key=1060924226
  γ⌒||⌒ヽ 。o ○(________________________________
 │ ミ ||   )ZZ…. 
  (▼ソ || ミ丿
   ミ≡≡≡j
   ミ≡≡≡j
   ミ≡≡≡j
   ヽ)ヽ)


583 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/08/30 00:58 ID:???
>>447で説教食らった後でアムロに吊られ、582までずっとそのままなのか、総帥は(w

584 名前:581 :03/08/30 01:23 ID:???
ホントは、別の事件のつもりで書いたんだが…
 言われてみればつながってるな。きづかなんだヨw

585 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/01 11:28 ID:???
保守

586 名前:あぼーん :あぼーん
あぼーん

587 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/02 05:15 ID:???
ほっしゅ

588 名前:nanashi-san :03/09/02 23:15 ID:???
アクシズの危機(1/5)

アクシズは火星の引力圏を脱出しようとしていた。
アクシズの航行は順調で、一路木星を目指していた。

航路の計算はシャアが行っており、その計算は非常に正確であった。
アクシズの軌道修正はアクシズの核パルスエンジンとアムロのνガンダムで行っていた。
アムロもまた正確にアクシズをシャアの計算した軌道に合わせていた。
こうしてアクシズは順調な航行を続けていた。

ある晩、アムロは夜中にふと目が覚めた後、眠れなくなっていた。
アムロは外でも見てれば眠くなるかと思い、管制室に向かった。
通常、管制室はシャアがアクシズの進路を確認するために使っており、
アムロがここを訪れることはあまりなかった。
しかし、外を見るためには一番良い場所なので、眠れぬ時には良く訪れていた。

管制室には明かりがついていた。
そこにはシャアがいた。
航路図を念入りに確認しているようだった。


589 名前:nanashi-san :03/09/02 23:18 ID:???
アクシズの危機(2/5)

シャアはアムロに気がつき、作業を止めて話しかけた。
「どうした、アムロ。また眠れないのか?」
「シャアこそ何をしてるんだ?こんな時間に・・・」
「アクシズの航路の確認だ。気になることがあってな。」
「何がだ?お前の計算は本当に正確だ。予定通りに火星も抜けたじゃないか。」
「この先に何があると思う?」
「小惑星群だろ?あぁ、前から最大の難関だと言っていたな。」
「そうだ。これからが最大の難関だ。」
「でも、それも計算済みだと言っていたよな。」
「アクシズのコンピュータにインプットされているものについてはな。」
「・・・どういう意味だ?」
「実はプル達には言ってないのだが、全ての小惑星の軌道を計算できているわけではないのだ。」
「何だって?」
「アクシズのコンピュータには比較的小型の小惑星の軌道は入力されていない。」
「何故?」
「そんな小さい小惑星は戦艦で破壊すれば良いと考えていたのさ。小惑星帯なんて何度も通過するとは考えていなかったしな。」
「馬鹿な!」
「いや、当時のネオジオンには確かにそれだけの火力があった。」
「それじゃぁ・・・」
「そうだ。小惑星と衝突する可能性もある。比較的小型と言っても今のアクシズだ。壊滅的な影響は受けるだろう。」
「・・・。」
「そこでまたアムロには活躍してもらうことになるな、と考えていたのだ。」
「νガンダムか?」
「それしかあるまい?」
確かに今のアクシズには小型の小惑星を破壊するほどの火力は残っていなかった。
νガンダムで危険な小惑星の軌道を変えるのが一番現実的であった。
ただしこの方法ではアムロが危険なのは言うまでもなかった。
それを考えると二人とも黙るしかなかった。

590 名前:nanashi-san :03/09/02 23:19 ID:???
アクシズの危機(3/5)

翌日、プル達にはシャアから小惑星帯を抜けるのには危険が伴うこと、危険な小惑星はアムロがνガンダムで軌道をそらすことが告げられた。
「軌道の計算は完璧ではなかったのか?」とプルB。
「アクシズのコンピュータに入力されているものについては完璧だ。」とシャアが答える。
「シャアの計算が完璧だったから今まで何の問題もなく航行していた。これからもだ。今回問題となるのは入力されていない小型のものなんだ。」とアムロが付け加えた。
「そうですよね!大佐の計算は完璧ですよね!」とプルJが誇らしげな表情で言った。
その直後にプルKに冷やかされて真っ赤になっていたが。
「νガンダムで破壊すれば?」とプルI。
「MS用の火器はもうアクシズにはないのだ。」とシャアが答えた。
「あ、アムロが危険じゃないの・・・?」とプルC。
その後ろでプルLはもう泣きだしそうである。
プルLだけではない。このプルCの一言により、プル達は全員が泣きそうな表情となった。
言うまでもなく、プル達の一番の心配はそれであった。
「僕はロンド・ベル隊のエースパイロットだよ。」とアムロは笑顔で答えた。
シャアもその横でうなずいていた。
「サザビーがあれば私が出るのだがな。」
「MSの操縦は俺に任せて、オジサンはおとなしく管制室にいてくれ。」
「ええい、誰がオジサンか!貴様だって30過ぎだろうに!」
プル達は皆笑い、先程の心配は少し薄らいだ。
あぁ、いつもの二人だと。
このいつもの二人なら大丈夫だと。
「小惑星帯を抜けるのにはどれぐらいかかるんだ?」とプルK。
「1週間だ。この1週間だけ警戒を強化する。管制室での警戒は交代で行う。私は常に管制室にいよう。アムロはいつ出ることになるかわからんので自室待機。従ってこの1週間はアムロの食事はなしだ。食事当番もプル達で交代制だ。我慢してくれ。」
プル達が交代で食事当番ということは豪華な食事もおやつもなし、ということだが、そんな事を言う者は誰もいなかった。




591 名前:nanashi-san :03/09/02 23:21 ID:???
アクシズの危機(4/5)

小惑星帯に突入して6日は何事もなく過ぎた。
今日は管制室はプルDとプルJが担当していた。
当然シャアもである。
この6日間、シャアはずっと管制室で警戒を続けていたため、さすがに表情には疲労の色が見えた。
プルDが見るに耐えかねて言った。
「ねぇ、シャア。もう警戒を解いてもいいんじゃない?」
「いや、小惑星帯を完全に抜けるまでは警戒を解くわけにはいかない。」
「じゃあ今日はあたし達だけで監視するからシャアは休んだら?」
シャアはプルDの心遣いに気づき、少し微笑みながら言った。
「私は大丈夫だ。あと1日だしな。それに今は部屋にいるよりもここにいた方が落ち着く。」
そんなシャアにプルDもそれ以上は言えなかった。
「それに小惑星帯を抜けたら木星へ向けてアクシズの核パルスエンジンを点火しなければならないしな。」

それから2時間程たっただろうか。
レーダーを監視していたプルJが叫んだ。
「右、2時の方向!アクシズの危険領域に小惑星進入!」
シャアの表情が変わった。
「数は!」
「レーダーに映っているものでおよそ20!」
プルDは警報を発令した。
アムロはνガンダムで出撃した。
プル達も全員が管制室にやってきた。

シャアはプルJと代わり、レーダーの前に座った。
「アムロ、私が指示を出す。」
「わかった。頼む。」
プル達は息をのんで事の行方を見守っていた。
「行くぞ!ポイントA7、3個!」
「了解!認識アルファ、ベータ、チャーリー、目標補足!」
「アルファはC5、ベータはG2、チャーリーはF9へ動かせ。」
「了解!」
アムロは小惑星の軌道を一つずつずらしていった。
下手な方向へ小惑星をずらすと他の小惑星に衝突し、その影響でまたアクシズが危険となる恐れがあるので、移動させる方向はシャアが的確に指示していた。

「これで最後っ・・・うおあっ!」
最後の一つの軌道修正を終了したとき、思いもよらぬ方向から小惑星の破片が飛来し、νガンダムに衝突した。
アムロも最後の一つを終えたところで気がゆるんでしまったようだった。


592 名前:nanashi-san :03/09/02 23:23 ID:???
アクシズの危機(5/5)

「アムロっ!」
シャアは叫んだが、アムロからの返事はなかった。
νガンダムははじき飛ばされ、みるみるアクシズから離れていった。
「シャア!アムロを何とかしてッ!」プルCが泣き叫んだ。
何とかしたいのはシャアも同じであった。
「ドックにドムがあるわ。私たちの練習用のやつよ。普段から整備はしてあるから出られるはずよ!」
「しかし今私が出てしまったら誰が核パルスエンジンを点火するのだ!このタイミングを間違えたらアクシズは木星どころか永久に宇宙を彷徨うことになるのだぞ!」
シャアの言うとおりだった。
アクシズは小惑星帯を抜けたら軌道修正をしないと木星には向かえなかった。
また、核パルスエンジンを動かすにはネオ・ジオンの制御システムを熟知している必要があり、アムロにはできなかった。無論、プル達にもその情報は入力されていなかった。

「・・・私が出る。」
プルBだった。
「アムロとシャアを除いたら私が一番うまくMSを操れる。だから私が出る。」
「・・・じゃぁ私が指示を出す・・・。」
プルHだった。
「私ならレーダーが無くてもアムロの位置がわかる・・・。」
他のプル達も自発的に自分のなすべき事を見つけ、持ち場に着いた。
ある者は帰ってきたアムロの治療の準備を、ある者はシャアの核パルスエンジン点火の手伝いを、ある者はアムロ帰還時の消火準備へと散っていった。
皆、アムロの無事を祈る一心であった。

「プルH、聞こえる?指示を頂戴!」
「・・・2秒後に左・・・10秒後に下へ・・・後5秒で破片が目の前に来るのでそれを右に避けて・・・そう、その方向にいるわ・・・。」
プルHは目をつぶったままプルBに話しかけていた。
その指示は非常に正確であった。
「アムロっ、アムロっ、いた!アムローっ!」
アムロからの返事は相変わらずなかった。
νガンダムは背部を破損し、自力での移動は不可能に見えた。
ただ、幸いにコクピットは破損していないように見えた。
プルBはνガンダムを抱きかかえるようにしてアクシズに戻った。
アクシズではプルIがアムロの治療準備をして待っていた。
アムロは幸いにも頭を強く打って脳震盪を起こした程度で、命に別状は無かった。
プル達はアムロが無事なことがわかると安心してか、皆泣き出した。
プル達をなだめていたシャアの目にも光るものがあった。
アムロは無事意識を取り戻した。起きようとするアムロにシャアはまだ寝ていろと言った。
シャアの表情は楽しそうでもあり、嬉しそうでもあった。
「こんな時でないとアムロに命令などできんからな。まだ寝ていろ、アムロ。」
「じゃあお言葉に甘えて休ませてもらうこととするよ。」
アムロは苦笑いしながら答えた。


593 名前:nanashi-san :03/09/02 23:24 ID:???
アクシズの危機(6/5)

その晩、アムロはシャアの部屋を訪ねた。
「何だアムロ、まだ休んでいろと言っただろう。」
「あまりにも寝てたので眠れなくなってね。寝酒をもらいに来た。」
「そういうことか。そういうことならば極上の寝酒をやろう。」
シャアは戸棚の奥からバーボンのボトルを取り出し、二つのグラスにそれを注いだ。
グラスに注がれるバーボンを見ながらアムロが言った。
「・・・しかし今回はプル達に助けられたよ。」
「そうだな。私も今回は助けられた。プル達がいなければアムロを助けるどころかアクシズの軌道修正もできなかったかもしれんな。」
「正直に言って俺はずっとプル達は面倒をみてやるものだと思ってたよ。」
「しかし、いつかは面倒をみる必要も無くなる。」
「寂しいけどな。」
「それが成長というものだろう。それは素直に喜ばなければいかん。」
「あぁ、その通りだ。」
「そしていつかは逆に面倒を見てもらおうじゃないか。」
「面倒を見てくれるなら、な。」
「お互いエースパイロットだったのに、最後はそんな人生か?」
シャアとアムロは笑いながら言った。

「最高だな。」

594 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/03 00:17 ID:???
元気がないくせに思い出したように良ネタの貼られるスレだな〜。

595 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/03 00:18 ID:???
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

596 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/03 01:05 ID:???
カコイイおじさん&プルズ萌え〜(*´∀`)

597 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/03 01:16 ID:???


   r'⌒⌒⌒'、       ,r'⌒⌒^'、
   (,ミ"""メ""ミ)      ( rνyy'ソ
   `;▼Д▼∩Σ     ヾ ;゚Д゚ノΣ  オジサン!?



598 名前:nanashi-san :03/09/03 10:48 ID:???
プルEの日記より

今日、アクシズから外を見ていたら宇宙船らしいものを見つけた。
どこの船かはわからないけど、人が乗っていて普通に動いていることだけはわかった。
アムロやシャアに言えばきっとあの船に連絡が取れるはず。
そうすれば今アクシズで困っていることが解決できるはず。
・・・今アクシズで困っている事って何?
私たちが望んでいる事って何?
それはみんなが一緒にいることじゃない?
あの船に連絡を取ったらみんなバラバラになるんじゃない?

食べ物はみんなで助け合ってどうにかなる。
だから今はあの船にはさようなら。
私は心の中で手を振った。
これは私だけの秘密だ。

599 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/03 17:12 ID:???
サザビーはいつになったら帰ってくるのだろうか…。好きなんだよな。あの機体。

600 名前:月光蝶 :03/09/03 20:25 ID:???
>>588-598
おおおーーー!!!!
あ・・・貴方は・・・貴方はまさか、前スレの最終話で見事、プルたちを地球に旅立たせた七資産さんではッ!?


601 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/04 08:50 ID:???
保守

602 名前:nanashi-san :03/09/04 08:50 ID:???
>>600 盛り上がってるトコ申し訳ないが、別人でつ。 初投稿でつ。 スンマソン。

603 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/04 13:59 ID:???
初投稿キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
これからもよろしくおながいしまつ。

604 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/04 20:17 ID:???
さりげなくドムが使われてるのがいいね。
……ところで『宇宙を翔ける』シリーズを書いてた七資産はどうしてるだろう。

605 名前:nanashi-san :03/09/05 18:58 ID:???
アクシズの危機・・・その後(1/2)

アムロはアクシズが小惑星帯を抜ける際に危険な小惑星をνガンダムで撤去する作業を行った。
その時、ふとした気の緩みより、一つの小惑星と衝突し、軽い脳震盪を起こした。
気を失って宇宙を彷徨うところだったアムロを救ったのはドムに乗って出たプルBだった。

アムロはその後、アクシズで(無理矢理)二日ほど寝込むこととなった。

ようやく起きることを許されたアムロは一つの疑問を解決すべくプルBに質問した。
「あぁ、プルB。この前は助けてくれてありがとう。MSの操縦もうまくなったんだね。」
「あ、あぁ。少しずつ練習してるから・・・。」プルBは少し照れながら答えた。
「ところであのドムなんだけど、誰が整備したんだい?」
「それは・・・プルDとプルFが・・・。」
「そうか。確かにあの二人はMSの構造について理解してたな。」
「電気的な部分はプルFが担当してて、機械的な部分はプルDが整備してる。」
「・・・なんとなく納得できるな。」
「今、ちょうどプルDが整備してる。」
「・・・ちょっと気になるな。見てこよう。」
アムロはドックへ向かった。


606 名前:nanashi-san :03/09/05 19:01 ID:???
アクシズの危機・・・その後(2/2)

ドックに向かう最中、アムロはプルCに会った。
「あ、アムロ!これ見て見て〜っ!」
「お裁縫の作品かい?どれどれ・・・これは何だい?」
「腰袋!」
「はぁ?」
「プルDにあげるの!」
「?????」
アムロはプルCの言っている意味がよくわからないまま、プルCとともにドックへ向かった。

ドックではプルDがドムの整備をしていた。
「プルD〜!頼まれたものできたから持ってきたよ〜!」
「おぅ!悪ぃな〜!今そっち行くからよ〜!」
プルDはねじりタオルのはちまきという出で立ちであった。
アムロはふと背中に寒いものを感じた。
「はい。頼まれてた腰袋。」
「さんきゅ〜。うわぁ〜、やっぱこれがあると便利だわ〜。」
「仕事の方はどう?」
「どうもなにもよぉ〜、プルBのやつ、この前のじゃ動きがトロくて今度のセッティングじゃピーキーすぎるって文句いいやがんの!ま〜ったく、整備する者の身にもなれっつーの!あ、アムロ?もう起きてもいいの?」
「・・・あ、あぁ、あの時のドムはプルDが整備してたんだってね。ありがとう・・・。」
「いいってことよぉ〜!じゃ、まだもう一仕事あっから!じゃ、また後で。」
「お仕事、がんばってね。」
「おうよ!ひとっつひっとよんりちっからもちぃ〜♪」
どこでおぼえたのか、プルDは大ちゃん数え歌を歌いながらドムの整備へと戻っていった。
アムロは黙ってプルCとプルDのやりとりを見ているしか無かった。
そのやりとりはまるで大工の棟梁とその世話女房のようであった。
「シャア・・・。」
アムロはつぶやいた。
「オレ達、何か育て方を間違ったかもしれん・・・。」

607 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/05 19:42 ID:???
またもや新作キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
大ちゃん数え歌かよ!

608 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/05 21:27 ID:???
プルDは「手に職! 足にも職!」だな

609 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/06 02:25 ID:???
そういえばCのお裁縫ネタも久しぶりだ。

610 名前:あぼーん :あぼーん
あぼーん

611 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/06 17:32 ID:???
おお、新たな職人さんが光臨してたのか!
全力で応援しとります。

プルD、実にいいキャラに育ったなw

612 名前:マサムネ少佐♯ジオン :03/09/07 21:23 ID:???
なにを言うか

613 名前:あぼーん :あぼーん
あぼーん

614 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/10 23:10 ID:???
保守さげ


615 名前:深夜の戦い(1/6) :03/09/10 23:39 ID:???
深夜、足早にアクシズの通路を進むシャア。
その顔に暗い影が差しているのは、決して通路の灯りが少ない為だけではないようだ。
通路の先の扉から明かりが漏れていることに気づき、シャアの足がさらに早くなる。扉の前に立ったシャアは
黙って中に入る。
部屋にはすでに先客、アムロがいた。
「来たか、シャア。プルたちは寝ているな」
「ああ、問題ない。皆熟睡している」
「こんなところを見られて、余計な不安を与えるわけにはいかないからな」
シャアは無言でうなずく。
部屋の照明は万が一プルたちが起きてきたときのことを考え、最低限に押さえられている。
だがそれを抜きにしたとしても、二人の表情は明らかに暗いものだった。
「これが上手くいくか、そうでないかは、これからの生活が大きく影響を及ぼす」
「判っているさ、アムロ。しかし、私たち二人だけならこのようなことには」
「今さらだぞ。時を戻すことはできない」
成り行きでプルたちを目覚めさせたとはいえ、二人に彼女たちのいないアクシズなど考える余地もない。
「しかし予想はしていたとはいえ、まさかこれほど早くこの時を迎えるとはな。それで例の物はいくつ確保できた?」
「5つだ」
「それだけか……。かなり厳しいな」
思っていた以上に厳しい状況を知ったシャアの表情が険しいものになる。
「これだけの数を確保できただけでも奇跡だ。無駄にするわけにはいかないぞ」
「判っている。時間が無い。さっそく始めるとしよう」
「準備はできている。シャア、お前の分だ」
アムロから渡された物を見て、シャアは決意を固める。
手の中にある金属製のそれが、照明を受けて一瞬鋭く輝く。

616 名前:深夜の戦い(2/6) :03/09/10 23:41 ID:???
「アムロ、思いきりが足らないぞ!」
「分かっている! だが、これは予想以上にやっかいだぞ……。シャア、お前のほうこそ、やりすぎだ!
 やり直しは効かないんだぞ!」
二人の足元に散らばる黒い塊。いらついたシャアがそれを足で払いのける。
「ええい、私がこのようなことをする羽目になるとは……」
「泣き言を言うな。やるしかない、やるしかないんだ。黙って手を動かせ」
じょきり。
一瞬、注意をそらしたアムロは手元から聞こえてきた嫌な音に顔をしかめる。
こんな調子で本当に大丈夫なのか、そう弱音をはきたくなる気持ちを押さえ、アムロは黙々と作業を続ける。
そこにははさみを持ち、慣れない作業に苦戦する二人のニュータイプいた。
彼らは前に立ちふさがる敵、物言わぬ『かつら』に悪戦苦闘しているのだった。
傍からみれば笑ってしまうであろう光景だが、当の本人たちは真剣そのものだ。
しばらくの間、無心にはさみを動かしていたシャアは、手が汗ばんできたことに気づいた。
汗をぬぐおうとしたシャアは、自分がモビルスーツで戦闘しているときよりも緊張していたことを知り、
思わず笑ってしまう。
「なにがおかしいシャア」
不信に思ったアムロが尋ねる。
「いや……こんなに緊張したのは久しぶりだと思ってな」
「ふ、確かに」
アムロも自分の手が汗でじっとり濡れていることに気づき、つられて笑う。
「なかなか刺激のある生活ではないか」
机に置いてあったタオルで手をぬぐいながら、シャアは事の始まりを思い出していた。

617 名前:深夜の戦い(3/6) :03/09/10 23:42 ID:???
プルたちが目覚めてしばらくがたち、ようやく先行きが見えてきたと思ったある日。
食事の後、プルたちをぼんやりと見ていたシャアは、少女たちの髪が大分伸びてきたことに気づいた。
(まあ、ロングも悪くない)
ぼんやりとそんなことを思っていたシャアだったが、日々の雑務に追われ、忘れかけていたあることに
気づき、慌てて食器を片付けていたアムロのもとに駆け寄る。
「おい、アムロ! プルたちの髪の毛が伸びてきているぞ!」
「それがどうした。当たり前だろう」
血相を変えたシャアに何事かと思い手を止めたアムロだったが、あまりに拍子抜けの言葉に再び片付けに
戻ろうとする。
「何をのんきなことを言っている。お前、床屋の真似事をしたことはあるのか!?」
「あるわけないだろう。馬鹿なことをいうな……」
ようやくシャアの言わんとしている事に気づいたアムロが青くなる。
「シャア……お前、出来るか」
「無理だ。……どうする、このまま放置しておくか?」
「いや、駄目だ。俺たちでやるしかない」
「しかし、失敗したら口を聞いてくれなくなるかもしれないぞ」
「ありうるな。……仕方ない、密かに練習することにしよう。シャア、お前は参考になりそうな資料を探して
おいてくれ。おれは練習台になるかつらを探しておく」
「了解だ」

618 名前:深夜の戦い(4/6) :03/09/10 23:43 ID:???
連日、練習を続けていた二人だが、ついに使っていたかつらも限界を迎えた。
「よく持ったな、こいつも」
アムロがかつらを軽く叩く。
元は男物だったかつらだが、なんとか少女の髪型といっても通る程度のデザインに替えられている。
「やればできるものだな」
シャアも自分の手元のかつらに目をやる。これもなんとかさまになっている。
「途中はどうなることかと思ったがなぁ」
そう呟いたアムロの視線の先には、原型を留めぬほど刈り込まれた三つのかつらがあった。
「……大丈夫だろうか。プレッシャーは練習の比ではないはずだ」
不安にかられるシャア。
「……やはり実戦をしてみるしかないか」
「どういうことだ? アムロ」
「ちょうどいい練習台があるじゃないか」
「まだかつらが残っていたのか? ……まさか」
シャアはアムロの視線が自分の髪に向いていることに気づく。
たしかに二人の髪も充分に伸びていた。
「やるしか……ないのか」
力なくシャアがつぶやく。
「嫌なら、お前はやめてもいいんだぞ」
「いや。やってみよう! アムロ、まずはお前からだ。どんな結果に終わろうと私は恨まん」
シャアは近くにあった椅子を引き寄せ、アムロに背を向けて座る。
「……始めるぞ」
緊張の面持ちでアムロがシャアの髪にはさみをいれる。
深夜のアクシズに規則的な金属音が響いた。

619 名前:深夜の戦い(5/6) :03/09/10 23:44 ID:???
「おっ、シャア。髪型変えたんだね」
「うん。さっぱりしてていい感じ」
次の朝、食事に現れたシャアをみたプルたちが一斉に声をあげた。
昨日までのオールバックと違い、短く切った髪を自然に流した髪型に変えていたのだから当然だろう。
「どういう心境の変化です?」
プルHがいぶかしげに尋ねる。
「……う、うむ。たまにはいいかと思ってな」
「まあ、少しは若く見えるかもしれないな。どうした、J?」
「え? え! な、なんでもない! お似合いです、大佐!」
思わず見とれていたプルJは、いきなりプルIに声をかけられ慌てる。
だが当の本人であるシャアの顔はいまいち優れない。
「どうしました、大佐? 気分でも悪いのですか?」
そんなシャアを心配するプルJ。
「いや、そういうわけではないのだが……」
「ところでさ、アムロ遅くない? Eが呼びに行ってるんでしょ」
すでに食事の準備は整っており、プルAは待ちきれない様子だ。
「そういえば、だれが準備したの。F?」
「私じゃないわよ。もうすでに準備が出来ていたみたいだけど」
「アムロかな? 起きてるなら、早く来れば良いのに」
「……もうすぐ来る」
戻ってきたプルEが告げる。
「う〜、待ちきれないよ」
プルAは持っているフォークとスプーンでお皿を叩くしぐさをする。
「ちょっとお行儀が悪いわよ」
それをたしなめるプルF。そこにようやくアムロが現れた。
「おはようございます、ア……ム……」
プルKの言葉が止まった。

620 名前:深夜の戦い(6/6) :03/09/10 23:44 ID:G5zTN0sm
「あはははははは、何、アムロ。その髪型!」
最初に口を開いた、いや笑ったのはプルDだった。
つられて他のプルたちも笑い出す。
それもそうだろう。アムロの髪型は短いを通りこして、ほとんど坊主に近いものだったのだから。
「あ、あはは。似合う! 似合ってるよ! アムロ! 最高!」
プルGがお腹を抱えて笑う。それを見ているアムロの顔がひきつっている。
「い、一体、どうして、そんな、髪型に?」
悪いと思うのだが、笑いを押さえることのできないプルF。
「いや、髪がだいぶうっとうしくなってきたから。思い切って、短く……」
「み、短くしすぎだよぉ」
普段おとなしいプルLも笑いをこらえられないようだ。
「おい、そこまで笑うことはないだろう」
シャアが助けに入るが、一向に騒ぎが収まる気配は無い。
(すまない。許してくれ、許してくれ、アムロ!)
アムロの怒りが自分に向いていることを感じつつ、シャアはひたすら心の中で謝るだけだった。

621 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/11 00:13 ID:???

        丶    
         ヽ\\ ヽ(m ⌒ /m)//
         \ (m ヽ(#゚ー゚ノ/m)/ペガ●ス流星拳!           
           丶\(m\  m)//
           (m\(m (m m)/
              ( (m /ノハλ)
           ミヘ丿 ∩#Д▼||l
            (ヽ_ノゝ __ノ 



622 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/11 00:16 ID:???
シャア、墜ちたモノだな・・・(涙

623 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/11 00:25 ID:???
やはりテンパは切りにくいか

624 名前:月光蝶 :03/09/11 04:12 ID:???
前にそのまんまのログが上がってましたが、編集版ログ置き場を作ってみました。
ttp://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/1897/log/dame/dame.html


625 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/12 00:51 ID:???
>>624
髪光臨!

626 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/12 19:35 ID:???

ロリコン(ララァ)
  で
シスコン(セイラ)
  で
ファザコン(ダイクン)
  で
マザコン(ララァ)
  で
ショタコン(アムロ)
  の


 彼は、最強だと思います。



627 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/13 00:26 ID:Eci8H7O0
ニュータイプコンプレックスか?

628 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/13 10:03 ID:???
>>626
ショタコンは違うと思うぞ(w

629 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/13 14:11 ID:???
思わず拾ってきてしまった

シンタとクム

がすべてを物語ります。

630 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/13 21:10 ID:???
>>629
ほっとくとすぐ17ぐらいの美少年育てようとするしなw

631 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/14 18:04 ID:???
あと老け顔フェチ(ハマーン、ナナイ)も。

632 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/14 19:35 ID:???
ロリコン(ララァ、クム、ハマーン、クェス)
  で
シスコン(セイラ)
  で
ファザコン(ジオン)
  で
マザコン(ララァ、ナナイ)
  で
ショタコン(カミーユ、シンタ)
  の
シャア・アズナブル(35歳)

633 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/14 21:18 ID:???
>632
        r'⌒⌒⌒'、
       (ミ"""メ""ミ)
       ,ヾ∩Д▼ノ    ……。
      /(_ノ¥ィ \
    ⊂こ_)__)`ヽつ



634 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/14 22:43 ID:???
 うぁつ、シャアってダメ人間の塊みたいだ。
やっぱり、親の七光りのおかげか?


635 名前:ホットロッド :03/09/14 22:49 ID:Q7yiA1yt
ガンダムより面白いよ









超ロボット生命体トランスフォーマー マイクロン伝説
毎週金曜日午後6時より、テレビ東京系で絶賛放送中!!




636 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/15 13:03 ID:???
好意的に、
趣味が幅広いと言ってやれ

637 名前:あぼーん :あぼーん
あぼーん

638 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/15 15:09 ID:???
>>636
いくらなんでも縦横無尽すぎです、大佐。

639 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/17 01:54 ID:???
シャアは自由なんだ。あらゆる枷から解き放たれたニュータイプなんだよ。

640 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/17 03:20 ID:???
敢えて云うが


                   放 た れ 過 ぎ だ ろ

641 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/17 23:39 ID:???
人間社会の如何なるルールも、黴臭い道徳家達が定めた幾百のモラルも。
シャア・アズナブルという男を縛る事などできはしないのだ。
彼は本当の意味で自由であり、それゆえに本当の意味で孤独なのだ。

と、ちょっぴりハードボイルド風味にシャアを美化してみる。

642 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/18 00:04 ID:???
でもやっぱり、
ロリコンでシスコンでファザコンでマザコンでショタコンなわけで。
それに加えて
ニュータイプコンプレックス(ララァ、アムロ)が一番強そう。

643 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/18 00:06 ID:+Rg+bvr5
そんなシャアを縛るのが、アムロの主な仕事です。



     ||
  γ⌒||⌒ヽ   
 │ ミ ||   )…… コレガ孤独カ・・・  
  (▼ソ || ミ丿  
   ミ≡≡≡j    
   ミ≡≡≡j               
   ミ≡≡≡j             r'⌒⌒^'、 
   ヽ)ヽ)             ( rνyy'ソ =3
                 ε= ヾ# ゚ー゚ノ   ハァマッタク・・・     
                    ⊂) V (つ 



644 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/18 00:07 ID:???
ぐは、ageちまった・・・スマソ

645 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/18 00:08 ID:???
 しかも、大佐は、数年間ひきこもり(アクシズ)

646 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/18 00:11 ID:???
もらいら、総帥に幻想抱き杉だ。


 ttp://www.ictnet.ne.jp/~abe/warning.htm

647 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/18 21:53 ID:???
プルJ「幻想なんて持ってません!大佐はそのままで素敵です!」
プルI「それが幻想なのよ」

648 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/18 23:25 ID:???
プルD「これが本当の『恋は猛毒』ってやつだな」
プルA「もう体中にまわってるよね」

アムロ「(二人とも、ことわざドリル追加だな・・・)」

649 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/19 23:50 ID:???
初代から換算して一年近く続いてるな、このスレ。
まさかここまで伸びるとは……

650 名前:その輝きを・前編(1/6) :03/09/20 17:26 ID:???
1 予兆

 アクシズの表面に小さな光が生まれた。断続的に明滅を繰り返し移動しているそれは、
人型の機械が生み出す噴射炎によるものだった。
 全身を赤で塗装されたその機械――サザビーと呼ばれるモビルスーツは、よく見ると左
手と左脚のフレームが剥き出しになってはいたが、それでもかつての重厚さと美しさを失
ってはいなかった。

651 名前:その輝きを・前編(2/6) :03/09/20 17:27 ID:???
『どうだ、久しぶりの宇宙は』
 ノーマルスーツの首元にある小型スピーカーから流れてくるアムロの声を聞きながら、
シャアはヘルメットを脱いだ。
「上々だ」と答え、シャアは邪魔なヘルメットをシートの後ろに放る。
 本当であればノーマルスーツなど着たくはなかったのだが、皆に反対されることは目に
見えていたので、今回のサザビーの試運転にあたって、シャアは自らノーマルスーツを身
につけることにした。
『左脚をザク3から流用したせいで、移動のバランスが大きく崩れているはずだ。操縦に
は気をつけてくれ』
「了解した。とりあえず外周に沿って移動してみる」
 アドバイスを受け、シャアは慎重にバーニアを吹かす。
 久しぶりの宇宙か。確かにアクシズの外に出るのは、いつ以来だろうと考えたシャアは、
サザビーでアムロと死闘を演じたことがとても遠い昔の出来事に思える自分に苦笑した。
――まさかあの時はこんな未来が待っていようとは思っても見なかったがな。
 ぼんやりとそんなことを考えていたシャアだったが、がくんという揺れに現実に引き戻
された。知らぬ間に大きく左によれてしまったサザビーが、アクシズの外壁に接触してい
たのだ。
「これではアムロに笑われるな」と呟いたシャアは、やや大きめの岩を掴み態勢を立て直
そうとした。しかし劣化が進んでいたためであろう。岩は脆くも割れ、サザビーの態勢は
さらに大きく崩れた。シャアは小さく舌打ちすると、ドーム型スティックに力を込めて姿
勢の立てなおしを計ろうとする。
 が、そんな彼の思惑よりも早く態勢は立ち直った。思わずシャアは自分の手元を見る。
確かに今スティックを倒したのは自分の手のはずだったが、まるで誰かに押されたような
気がしたからだ。
(……いさは……たしが……まもって……げる)
 いきなり聞こえてきた声に驚き、あたりを見渡すシャア。もちろんコクピットの中にい
るのは自分一人だけだ。
――久しぶりの操縦に疲れたのか?
 シャアは予定よりも早くテストを終えて、アクシズに戻ることにした。
ゲートに向けゆっくりと進むサザビー。その頭部が一瞬、淡い緑色の光に包まれたことを
シャアは知る由も無かった。

652 名前:その輝きを・前編(3/6) :03/09/20 17:28 ID:???
「お帰りなさい、大佐!」
 コクピットから出てきたシャアを迎えたプルJは、シャアの様子がいつもと違う事に気
づいた。
「どうかしましたか? 元気がないみたいですけど」
「ん? いや、なんでもない。心配してくれてすまない」
「それならいいんですけど……」
 言葉とはうらはらに沈んだ様子に見えるシャア。しかしプルJはそれ以上言葉を続ける
ことができない。
「どうした、予定より早いじゃないか? 何かトラブルでもあったか」
 重苦しい雰囲気に包まれそうになったところに、アムロがあらわれる。
「いや、特に問題はない」
「そうか、ならいいんだが。どうした? やけに疲れているじゃないか」
「ああ。……すまない、少し休ませてもらう」
 そう言い残し格納庫を立ち去るシャアを、心配そうにアムロとプルJが見送る。
「サイコミュの調整をしたかったんだが、仕方ないか。俺はもう行くけど、Jはどうす
る?」
「あ、私も一緒に」
 プルJと並んで歩き出したアムロは、視線を感じて後ろを振りかえるが、そこにはキャ
ノピーを開いたサザビーの頭部が見えるだけだった。
「アムロ、どうしました?」
 突然、足を止めたアムロに気づいたプルJが不思議そうに言う。
「いや、誰かに見られている気がしてね」
「そんなHみたいなこと言って。Iが聞いたら怒りますよ」
「ああ見えても怖がりだからな」
 格納庫を去る二人をサザビーのカメラアイだけが静かに見つめていた。

653 名前:その輝きを・前編(4/6) :03/09/20 17:29 ID:???
2 ララァ・スン

 気がついたとき、アムロは湖のほとりを歩いていた。遠くにテラスのある家が見える。
アムロは懐かしさを覚え、そちらへと足を向けることにした。
家の周りに人の姿は無い。テラスには木製の丸い小さなテーブルと一組のやはり木製の椅
子が置いてある。アムロは窓から家の中を覗いてみが、やはり無人のようだった。
「お久しぶり、アムロ」
 いきなり声をかけられ、驚くアムロ。いつのまにか椅子には、よく知っている女性が、
あの時と初めて出会ったときと変わらぬ姿で座っていた。
「……ララァ」
「そんなところに立っていないで、座ったら?」
 勧められるがままに、アムロは椅子に腰掛ける。
「お茶はいかが」
 さっきまでは何もなかったはずのテーブルの上にティーセットがあった。アムロの言葉
を待たずに、ララァがティーカップに紅茶を入れる。
「ララァはいいのか」
 彼女が自分の分を用意しないことに気づいたアムロが尋ねる。
「私には必要ないから」
「……そうか、そうだな。君は俺が」
 ララァが視線を湖へと向ける。それ以上の言葉を拒絶しているような態度に、アムロは
黙り込む。
 何か言わなくてはいけない。そんな焦燥感に囚われるアムロだが、一体何を話せば良い
のか、まったく分からない。仕方なくララァを習って湖を眺める。
「見ていたわ」
「見ていた? 何を?」
「死を」
 いきなりの不吉な言葉。アムロはララァを見るが、彼女の横顔からはなにも読み取れな
い。
「数多くの命がぶつかりあい、そして散っていったわ」
 ララァがアムロへと顔を向け、彼の眼をじっとみつめる。その緑色に瞳に見つめられた
アムロは、吸い込まれるような感覚を覚えた。

654 名前:その輝きを・前編(5/6) :03/09/20 17:30 ID:???
 ドムの放ったバズーカ弾がジムを直撃した。ジェガンのビームサーベルがギラドーガを
二つに切り裂き、通路の奥から迫った火が乗組員たちを呑みこむ。
「つかの間重なり合った想いも、結局は消えていった」
 ノーマルスーツ姿の少年が、やはりノーマルスーツを着た少女を抱えて泣いている。何
度も少年は呼びかけるが、少女からの返事はない。
「同じことの繰り返し。あなたたちも分かっているのでしょう?」
 ジェガンを庇った大型モビルアーマーが爆散する。狂ったように乱射されたジェガンの
ビームが、半壊したリ・ガズィを撃ち抜く。
「やめろ」
 ガンダムのビームサーベルが、緑色のモビルアーマに吸い込まれるように突き刺さる。
「やめろぉぉぉ!」
 肉を切り裂く嫌な感触が腕に伝わり、アムロは叫んだ。
「アムロ」
 ララァに呼ばれ、アムロが眼をあける。いつのまにか固く眼をつぶっていたらしい。
 彼女は変わらずアムロを見ていたが、もう吸い込まれるような感じはない。
「お茶が冷めるわ」
 確かにカップから上がっていたはずの湯気はもう見えない。喉の渇きを覚え、冷たくな
った紅茶を口にするアムロ。味覚が麻痺しているのか、もともとそうなのか。味は全くし
なかった。
「何故、あんなものを見せた」
 うつむきながらアムロが尋ねる。
「知ってほしかったから。あなたたちが輪廻に捕らわれていることを」
「また同じことを繰り返す。そう言いたいのか、君は」
「悲しみの鎖は、強くあなたたちに絡みついている」
「思わせぶりなことを言うのは止めろ! たとえ、俺たちが君の言う輪廻に捕らわれてい
たとしても、あの子たちを巻き込ませやしない!」
 アムロは怒りのあまり、椅子から立ちあがる。そんな彼の姿をララァは哀しげにみつめ
る。
「だったらそれを私に示して」

655 名前:その輝きを・前編(6/6) :03/09/20 17:30 ID:???
「示せだと!?」
 自分の声でアムロは目を覚ました。アクシズの天井が目に映る。
 ベッドから起きあがったアムロは、ひどく喉が乾いていることに気づいた。
「夢の紅茶ではな」
 食堂で水を飲もうと扉を開けたアムロは、通路にプルHがうつむき気味に立っているの
をみて驚く。
「どうした、こんな時間に?」
「あ、あの今日はこの部屋で寝てもいいですか」
 プルHは顔をあげる。即座に却下しようと考えたアムロだったが、プルHの表情がいつ
もと違う、思いつめたものであることに気づいた。
「……不安、なんです。自分が自分で無くなるような。誰かがそばにいてほしい」
 他のプルたちがいるじゃないか。アムロはそう言おうとしたが、それが判らないプルH
でもあるまいと思いなおす。
「分かった。今日だけだぞ」
 自分のベッドにプルHを寝かせることにしたアムロは、水は彼女が寝付くまで諦めるこ
とにする。
「アムロはどこに寝るんですか?」
「椅子で寝るさ」
「ごめんなさい」
「気にしなくていい」とアムロは手を振る。
 それを見ていたプルHが片手を伸ばした。アムロがその手を握ると、プルHは安心した
ように眼を閉じた。
――示してみせろ。そう彼女は言った。
 プルHを見つめながらアムロは考える。
――俺にこれ以上何をしろというんだ。
 しかし、いくら考えてもアムロに答えは浮かばなかった。アムロは小さくため息をつく。
 まもなく穏やかな寝息が聞こえてきたのを確認したアムロが手を放そうとした時、
「……おとう……さ……ん」
 とプルHが呟いた。それを聞いたアムロは、優しく手を握り、もうしばらくこのままで
いることに決めた。

656 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/21 00:32 ID:???
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

657 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/21 11:45 ID:???
大作キター
何かが始まる予感・・・!

658 名前:あぼーん :あぼーん
あぼーん

659 名前:あぼーん :あぼーん
あぼーん

660 名前:その輝きを・中編(1/5) :03/09/23 16:43 ID:???
3 夢で見る少女

 サザビーのシートにシャアが座っていた。頭部にはいくつものコートがついたヘッドセ
ットを付けている。コードはコクピットの外に伸びており、アムロの手元にある小型端末
に繋がっている。
「どうした。脳波が乱れているぞ」
 モニターをチェックしていたアムロがシャアに呼びかける。それを聞いたシャアは疲れ
た顔でヘッドセットを外す。
「ここ1週間ほど、眠りが浅くてな」
 コクピットから出てきたシャアが軽く頭を振り、それを見たアムロは端末の電源を落と
す。
「今日はここまでにしておくか」
「すまない。ガンダムのオーバーホールもまだ終わっていないのだろう?」
「だいぶ酷使したからな。この際、徹底的にやっておくことにした。あと数日はかかるだ
ろう」
 シャアはサザビーの横にあるガンダムに目をやる。遠めから見ても、ガンダムにはいく
つもの傷やへこみがみてとれる。
「装甲を交換することはできないからな。まあサザビーの修理も終わったことだし、これ
からは余裕を持って運用できるはずだ」
 シャアの視線の先にあるものに気づいたアムロが言った。
「そうだな」とうなずいたシャアは頭に軽いうずきを感じて額を手で抑える。
「大丈夫か」
「この前サザビーをテストしてから、たまに頭痛がな。久しぶりにモビルスーツの操縦を
したせいかとも思ったが、疲れがたまっているのかもしれん」
「もしかして眠りが浅くなったのも、あれ以降か?」
「ああ。ただ眠りが浅いのは別の原因だ……」
 シャアが言葉を濁す。
「夢、か?」
 アムロの言葉を聞いたシャアがぎょっとする。
「……彼女の、ララァの夢か」
 シャアは何も言わない。だがその表情から、自分の出した答えが正しい事をアムロは知
った。
「俺も久しぶりに、本当に久しぶりに彼女の夢を見た」
 アムロは3日前に見た夢の内容をシャアに語った。

661 名前:その輝きを・中編(2/5) :03/09/23 16:44 ID:???
「輪廻。悲しみの鎖。示してみせろ……か。だが私の夢はもっとあいまいなものだ。場所
は決まっていない。砂漠にいることもあればれば、草原に立ちすくんでいることもある。
共通しているのは、少女が出てくるということだけだ。お前の見た夢と違って、こちらに
語りかけてくるわけでもない。姿はぼんやりとした影のようなもので、顔も分からない」
「……ララァなのだろう?」
 アムロの問いに、シャアは首を振る。
「いつも声をかけるところで目が覚める。嫌われているのかもしれん」
「何度も見るのか? 俺は一度だけだが」
「毎日だ。姿がはっきりするまで続くのだろう。たまらんな」
 シャアが珍しく弱音をはく。
「やはりララァはお前との繋がりが深いようだな。なんといってもお前は……」
 苛立ちのためか。つい辛らつな言葉を投げかけそうになるシャア。
「やめてくれ」
 夢でララァを貫いた感触を思い出しそうになったアムロは、こぶしを強く握る。
「すまない。無神経だった」
 言葉もなく、ただその場にたたずむ二人。しばらくして、沈黙に耐えられなくなったのだろうか不意にシャアが口を開いた。
「最近、Hの様子がおかしいとは思わんか」
 いきなり別の話題をふられたアムロは戸惑う。
「どういうことだ」
「ぼーっとしているように見える。彼女らしくもない」
「確かに。最近の彼女は心ここにあらずという感じがするな。……そういえば」
「なんだ?」
「不安、と言っていたな。自分が自分でなくなる気がするとも」
 アムロは深夜に自分の部屋へ来たことは伏せておくことにした。
「よく分からんな。あの年頃の少女というのは、そういうものか?」
「俺が知るわけない」
 突き放すかのように答えるアムロ。これ以上の難問はごめんだとばかりに、シャアは首
を振った。

662 名前:その輝きを・中編(3/5) :03/09/23 16:45 ID:???
4 覚醒

 プルHの手からすべりおちた皿が床にぶつかり、大きな音を立て割れる。
「何をやってる。食器一つとっても、このアクシズでは貴重品だぞ」
 プルIに非難され、ようやくプルHは我にかえる。
「……あ、ごめんなさい」
 まだぼんやりしていてたが、それでも割れた皿を片付けないと思いしゃがみこむ。だが
破片を拾うその手つきはぎこちない。
「大丈夫? ここはいいからさ、すこし休んでなよ」
 心配したプルCが声をかける。
「……え?」
 きょとんとしていたプルHだったが、ようやく自分に言っているのだと気づいた。
「うん。そうさせてもらう」
 ふらつきながらプルHが部屋を出て行く。
「大丈夫かな? 最近のH、なんか変だよね」
「……確かに。あいつらしくない」
 プルCの言葉に、不機嫌そうにプルIが答える。
「そういや、この前もじーっとアムロの方を見てたな。なんか不気味だったよな、E?」
プルGに呼びかけられたプルEは、黙々と食器を磨いている。
「無駄なおしゃべりをするな。仕事はまだ残っている。食器の片付けが終わったら、次は
洗濯だ」
「へーい」
 気の抜けたプルGの返事を聞き、眉をひそめるプルI。さらに注意しようとプルIが口
を開いた瞬間、また食器の割れる音が響く。今度はプルEが拭いていたコップを落とし
ていた。
「……だめ、H。そのままじゃとりこまれる」
「何? どういうことだ」
 詳しい事を聞こうとするプルI。だがその前にプルEは駆けだし、部屋を出て行った。

663 名前:その輝きを・中編(4/5) :03/09/23 16:45 ID:???
プラントのチェックを終えて通路を並んで歩いていたシャアとプルJは、プルHが自分たちのほうへ歩いてくるのに気づいた。
「どうしたのかしら。プルIたちと一緒に片付けをしているはずなのに」
不思議に思ったプルJは、プルHの足がふらついている事に気づいた。
「調子が悪いのかしら」
そう言ったと同時に、ついにプルHが壁にもたれかかる。慌てて駆け寄るプルJ。
「ちょっと、大丈夫?」
プルHは呼びかけには答えず、ただうつろな目で遅れて駆け寄ってきたシャアを見ている。
「……大佐」
そう呟いたプルHは、苦しそうに頭を押さえる。
「大丈夫か、プルH」
心配そうにシャアはプルHの肩に手を置くが、目をつぶったまま反応はない。
「いかんな。部屋に運んだほうがいい」
「プルH、『大佐』って呼んでました」
「何?」
アクシズ内で自分のことを『大佐』と呼ぶのはプルJだけのはず。不信に思ったシャアだが、いまはそんなことを考えている場合ではないと思い直す。とりあえず抱きかかえようとした瞬間、プルHが目を開けた。
辺りの様子を確認したプルHは何事も無かったように起きあがる。さっきまでの苦しげな様子はもうない。


664 名前:その輝きを・中編(5/5) :03/09/23 16:47 ID:???
「へ、平気なのか?」
いきなりの行動にシャアは驚く。だがプルHはそれには答えず、プルJの前に立つと彼女
を両手で突き飛ばす。小さな悲鳴をあげて倒れるプルJ。
「なにをしている! 大丈夫か、プルJ」
シャアはプルJが起き上がるのを手伝うと、プルHを睨んだ。
「どういうつもりだ、プルH。彼女は君のことを心配していたのだぞ」
その言葉を聞いたプルHの顔に、憎しみの表情が浮かぶ。
「……そいつがいるから!」
そう言うなりプルHはプルJに飛び掛り、シャアが止めるまもなく彼女の首を締め上げた。
「な!? 止めろ、プルH!」
慌てて止めに入るシャアが、片手で突き飛ばされる。その力はとても少女の腕から生じた
ものとは思えないものだった。壁に叩きつけられたシャアを見るプルHの瞳には怒りと悲
しみが入り混じっていた。
「まだそんなこと言って。いつになったら気づいてくれるの!?」
首を締め上げる力がさらに強まる。
「やめろ、クェス!」
アムロの声が響く。そこには駆けつけたアムロとプルEが立っていた。息が荒いのは全速
力で走ってきたせいだろう。アムロは呼吸を落ち着かせると、今度は優しく諭すように言
った。
「クェス、もうよせ。いたずらに他人を傷つけても憎しみをあおるだけだ」
それを聞いたプルHは力を緩め、立ちあがる。そしてゆっくりとアムロへと振り向いた。

665 名前:月光蝶 :03/09/23 17:24 ID:???
>>664
キター!!!
前スレ最終話以来のこの形式・・・そしてこの厚み・・・
こ・・これぞ・・これぞシャア駄目スレの醍醐味よ・・・(TT)うるる・・・

666 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/23 17:50 ID:???
クェスか〜。
場所柄14歳ハマーンかとオモタよ。

667 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/23 18:50 ID:???
ハマーンはジュドーに会って満足して死んでいったんだから、
今更未練がましくシャアにとりつくとも思えないけどね。

668 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/25 16:56 ID:???


669 名前:その輝きを・後編(1/10) :03/09/27 00:14 ID:???
5 クェス・パラヤ

「アムロは分かってくれたね」
 笑みを浮かべるプルHを、シャアは呆然と見ていた。
「……クェス、クェス・パラヤだというのか」
そんなシャアをプルH=クェスが冷たい視線で射る。
「ひどいんだよ、大佐は。あたしのことをララァなんかと勘違いしてさ」
 ようやくシャアは夢に現れた少女がクェスであったことに気づいた。自分のうかつさを
呪ったシャアだったが、倒れていたプルJの小さいうめきを聞き、慌てて傍による。
 その姿を見たクェスは一瞬怒りで目を細めたが、すぐにアムロへと顔を戻した。
「アムロ……」
「クェス、プルHから離れるんだ」
「え?」
 予想外のアムロの言葉に驚くクェス。そんな彼女を刺激しないように、ゆっくりとアム
ロは言葉を続ける。
「クェス、一つの体に二人の心を入れることは出来ない。無理に続ければ壊れてしまうだ
ろう。それはとても危険なことなんだ」
 クェスはアムロを拒絶するように首を横にふる。

670 名前:その輝きを・後編(2/10) :03/09/27 00:15 ID:???
「いやだ……せっかくこうして話が出来るようになったのに……」
「頼む、クェス。このままでは……」
 このままではプルHの精神が先に壊れてしまうだろう。だが、それを言えばクェスを怒
らせることになりかねない。アムロはもどかしさに焦る。
そんなアムロの想いにクェスは敏感に反応した。
「アムロ、あたしのことよりこいつの心配をしたね!」
「クェス、君だって無事にはすまない!」
「なんで……どうして、誰もあたしのことを見てくれないの?」
 クェスの瞳から涙がこぼれ落ちる。
「ただ、優しくされたいだけなのに。どうして!?」
「クェス、君は……」
 アムロは胸の奥に痛みを覚え、まるで誰かに導かれるかのようにクェスに手を伸ばした。
「嫌いだ!」
 だが、その想いを振りほどくかのようにきびすを返すとクェスは走り出した。我にかえ
るアムロ。
「いけない! 彼女を追わなければ!」
「しかし!」
 シャアは腕の中にいるプルJを気づかっている。
「……私なら大丈夫です。だから・……プルHを……助けてあげて」
 そんなシャアに対して、ようやく意識を取り戻したプルJが気丈にも笑みを浮かべ言っ
た。
「すまない。プルE、プルJのことを頼んだぞ」
 アムロの言葉にプルEがうなずく。それを見た二人はクェスの後を追った。

671 名前:その輝きを・後編(3/10) :03/09/27 00:16 ID:???
「本当にあれはクェスなのか」
クェスを追う途中、シャアが疑問を口にする。
「分からん。残留思念のようなものかもしれない。間違いないことは、あれがクェス本人
だろうと残留思念だろうと、このままではプルHがただではすまないということだ」
「どうなる!?」
「最悪、精神が破壊され廃人になるかもしれない」
「廃人だと……」
 シャアはカミーユを思い出す。
「そんなことはさせん」
 クェスが通路を左に曲がってゆくのを見たアムロは、彼女がどこを目指しているのか気
づいた。
「まずい。クェスは格納庫に向かっている! モビルスーツを動かされたら厄介だぞ!」
「アクシズを内部から破壊するつもりか」
「……ただ逃げたいだけなんだ。親に叱られた子供のようにな。だが彼女にそのつもりが
なくても、隔壁を破壊されでもしたら大変なことになる」
 二人が遅れて格納庫にたどり着いたときには、すでにクェスはドムに乗り込む寸前だっ
た。
「いまからじゃ間にあわない。サザビーで止めるぞ、シャア!」
「ガンダムは使わないのか!? オーバーホールは既に終わっているのだろう!」
「あれはだめだ! ガンダムは一度クェスと戦っている。これ以上、彼女を刺激する必要
はない!」
「そういうことか!」

672 名前:その輝きを・後編(4/10) :03/09/27 00:19 ID:???
 サザビーのコクピットに滑り込むように乗り込む二人。シャアがシートに座り、アムロ
はその後ろにしがみつく。
「急げ! 外に出てしまうぞ!」
 力任せに隔壁をこじ開けようとしているドムの肩をサザビーで押さえると、シャアは中
にいるクェスを呼ぶ。
「やめろクェス!」
『大佐……』
「これ以上は止めろ、クェス。おとなしくモビルスーツから降りろ!」
『そうやって! 二人してあたしを苛めるんだ!』
 ドムはサザビーを振り切ろうとするが、それをパワーの差でサザビーが押し留める。
「強引に止めるしかないぞ! いいな、アムロ!」
「仕方ない! 中のプルHを傷つけないようにしろ!」
「私を誰だと思っている!」
 シャアがレバーを握る手に力をこめる。
『なんで!? なんでみんな、あたしに優しくしてくれないの!』
 慟哭するクェス。そんな彼女にに呼応するかのようにサザビーのコクピットが光に包ま
れた。

673 名前:その輝きを・後編(5/10) :03/09/27 00:20 ID:???
6 その輝きを

「な、なんだ!?」
 全方位スクリーンが眩く光輝き、目を開けているのも困難になる。それと同時にサザ
ビーが激しい振動に襲われる。
「シャア! 引きづられているぞ!」
「パワーダウンしている!? 何故だ! まさか、この現象……」
「……サイコフレームの共振!」
 揺れと光ははさらに強くなる。再び隔壁に手を伸ばそうとするドムの姿がスクリーンに
映るのを見たシャアが叫ぶ。
「だめだ! このままでは振りほどかれる!」
「くっ」
 アムロはすばやくコンソールを操作するとハッチを開き、コクピットの外に飛び出る。
「何をする気だ! よせ、アムロ!」
 シャアの目の前で、アムロはドムに飛び移る。
「直接クェスを止めようというのか!」
 だが激しく揺れるドムの上にいるアムロは、移動するどころかしがみつくのが精一杯と
いう状況だ。

674 名前:その輝きを・後編(6/10) :03/09/27 00:20 ID:???
「せめて! この揺れだけでも! 動けよ、サザビー!」
 怒気をはらんだシャアの声がサザビーに届いたのか、再びパワーが戻ってくる。コクピ
ットに満ちている光は二つの渦をなしていたが、シャアにそれを気にかける余裕はない。
 サザビーの指がドムの肩に食い込み、動きを抑えつける。振動の弱まったドムの上をア
ムロがもどかしさを覚えるほどゆっくりと、だが確実にコクピット付近に近づいてゆく。ようやく目的地たどりついたアムロがハッチのロックを解除しようとしたその時、負荷に
耐えられなくなった装甲が嫌な音を立て壊れ、かけられていた力が緩む。
 大きく体勢を崩す二体のモビルスーツ。辛うじてサザビーの右腕がドムの左腕をつかむ
ことに成功する。
「アムロ!」
 まだ光の渦に包まれているスクリーンからアムロの姿を必死に探すシャアは、ドムのコ
クピット内部に入り込むアムロの姿を見つけ、ひとまず安堵する。
「頼むぞ、アムロ……」
光はさらにその強さを増す。自分のやるべき事はサザビーを抑え、ドムをここに留めてお
く事。シャアに迷いは無かった。

675 名前:その輝きを・後編(7/10) :03/09/27 00:21 ID:???
 なんとかコクピットに入りこんだアムロが最初に目にしたものは、泣きじゃくりながら
レバーを握り締めているプルH=クェスの姿だった。今の彼女には、ハッチが開いたこと
すら分からなかったらしい。
「クェス」
 名前を呼ばれ、ようやく目の前にアムロがいることに気づく。涙に濡れる彼女の瞳に浮
かんだ困惑は、すぐに怒りへと変わる。
「いまさら何しに来たんだ! もう嫌いだ! 二人とも嫌いだっ!」
「落ち着け、クェス」
「なんだ二人とも! こんなところで家族ごっこなんかやって! あたし、ずっと見てた
んだから!」
「な、なに?」
「見てたんだ。二人があの子たちに優しくしているところを。あたしには……あたしには
あんな顔してくれなかったじゃないか!」
――俺はマシンじゃない。クェスの父親がわりなどできない。
 アムロの脳裏に自分が言った台詞が蘇る。
「なんで……なんで、あたしじゃ……」
 クェスの動きが急に止まる。まるで糸の切れた操り人形のように。同時に今まではっき
りと感じられていたクェスの存在が急に薄れていく。クェスが自ら身を引いた。直感でそ
のことが分かった時、アムロの中に新たな想いが生まれた。
――このままではいけない。クェスをこのままいかせてはいけない!
 アムロはクェスを抱きしめる。クェスの反応はない。だがそんなことはアムロに関係無
かった。

676 名前:その輝きを・後編(8/10) :03/09/27 00:22 ID:???
「すまなかった。すまなかったクェス。俺は君の想いを分かっていながら見ないふりをし
た」
「……アム……ロ」
「自信がなかったんだ。見習うべき父親がいない俺には到底出来はしない。そう思いこん
でいた」
 すでにクェスの気配はわずかしか感じられない。それでもアムロは続ける。
「だけど分かったんだ。そんなもの関係無かった。見習うべきものが無くても、やってい
けるんだと。結局、俺は臆病だったんだ。それがクェスを傷つけ、そして死においやって
しまった。悪いのは俺だ。許してくれ、クェス……」
 それ以上は言葉にならない。ただアムロはクェスを強く抱きしめ続けるだけだった。
「……アムロ」
 アムロの頬に手が触れた。顔をあげると、少女が微笑んでいる。
「プルH……なのか?」
「はい。私です」
「クェスは?」
「彼女は行ってしまいました。見守っている。でも時々でいいから自分のことも思い出し
て欲しい。そう言っていました」
――ありがとう。決して忘れるものか。
アムロは今はもういないクェスに心の中で呟く。そんなアムロの姿をプルHが優しく見守
る。
「……疲れただろう? 少し眠るといい」
 プルHが静かに目をつむる。アムロは少女を胸に抱えるとコクピットを出た。


677 名前:その輝きを・後編(9/10) :03/09/27 00:32 ID:???
 コクピットの中で光の奔流が荒れ狂う。
 サイコフレームの暴走に近い共振は、ニュータイプであるシャアにも少なからぬ影響を
与え続けていた。
 怒りや悲しみ、後悔といった負の感情が入り混じったそれは、あたかも物理的存在を持
っているかのごとくシャアを打ちのめす。直接精神を襲う痛みは想像を絶するものだった
が、それでもシャアはレバーを握る手を放しはしない。
 永遠に続くかとも思える苦痛の中、シャアはアムロの声を聞く。それはクェスに対する
謝罪であり、いつわらざる生の感情だった。
 気がつくと、もう痛みは無かった。光はまだ周囲に溢れている。だがそれはさっきまで
とは違い、暖かさすら感じられるほどの心地よいものだった。
 次第に光は薄れていき、最後にシャアの周りで眩しく輝き、そして消える。ニ体のモビ
ルスーツの動きは止まっていた。
シャアはすべてが終わったことを知る。不思議な事にプルHが無事であることも確信でき
た。
すべてのシステムが止まってしまったコクピット内は、先ほどまでの騒ぎが嘘のように静
まりかえっている。
寂しさをおぼえたシャアはシートから立ちあがった。

678 名前:その輝きを・後編(10/10) :03/09/27 00:33 ID:???
 サザビーのコクピットを出てドムへと目を向けると、ちょうどアムロがプルHを抱えて
出てくるところだった。
 こちらに気づいたアムロが大丈夫だと言っているかのようにうなずく。シャアは片手を
あげて、それに応える。
 不意に目元に熱いものを感じたシャアは天を仰いだ。
――アムロ・レイは優しさがニュータイプの武器と勘違いしている。そう言っていたな、
ナナイよ。
 あの時、最後に自分を取り囲んだ光を思い出す。まるで誰かに抱きしめられているかの
ような暖かさをもっていた光。
――だが心を通わせる者同士が傷つけあえば、その痛みも強いものとなる。それに耐えら
れるほど人は強くはない。ニュータイプが戦いの道具としてしか扱われない時代では、せ
めて傷ついた心を癒すためにも優しさが必要なのかもしれない。
 優れたニュータイプゆえに持たざるを得なかった哀しい処世術。今ごろそんなことを考
える自分はやはり成り損ないだったのかと唇を歪める。
 急に何故かナナイのぬくもりが甦る。あの時振りきるように別れたままの彼女に無性に会いたかった。
――もしいつか会うことがあれば語ってやろう。お前は惰弱というかもしれんがな。

679 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/27 00:41 ID:???
リアルタイムで読めました!
正直、このような話の展開、厚みをずっと待ち望んでいました。
前スレラストも良かったんですけど、あれで終わりというのは寂しかったので…
職人さん、お疲れ様!!素晴らしいです。

680 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/27 00:41 ID:???
キタ━━━━━━ヽ(゚∀゚)ノ━━━━━━ !!!!!

681 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/27 01:38 ID:???
俺も叫ぶぞ。

キタ━━━━━━ヽ(゚∀゚)ノ━━━━━━ !!!!!
キタ━━━━━━ヽ(゚∀゚)ノ━━━━━━ !!!!!

682 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/27 11:56 ID:???
今言わんでいつ言おうか!
キタ━━━━━━ヽ(゚∀゚)ノ━━━━━━ !!!!!

職人さん、禿げしく乙です。感動しますた!゜(゜´Д`゜)゜。クェスタン…ヨカッタ
このスレはほんとによく神が降りてくる。

683 名前:月光蝶 :03/09/27 19:02 ID:???
キタ━━━━━━ヽ(゚∀゚)ノ━━━━━━ !!!!!
キタ━━━━━━ヽ(゚∀゚)ノ━━━━━━ !!!!!

この月光蝶、感動のあまりログ置き場を大編集しますた(TT)!!!
ttp://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/1897/log/dame/dame.html


684 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/27 19:58 ID:???
もしやクェス登場はイボルブあわせ!?といわんばかりの
タイミングのよさ!!
ヤッホ━━━━━━ヽ(゚∀゚)ノ━━━━━━ イ!!!!!

685 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/27 23:26 ID:???
職人様乙━━━━(゚∀゚)━━━━!!!

ついでに683さんの倉庫を覗かせてもらいますた。
擦り傷の治療でそっとアムロの服のすそをひくプルE萌え〜(*´∀`)

686 名前:月光蝶 :03/09/28 14:46 ID:???
ログ置き場に、傑作選をまとめますた。
ttp://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/1897/log/dame/dame.html
[まとめSS] シャア&アムロ+プル'sの南極漂流記(仮)シリーズ
・12人の怒れるプル
・ハウスメイド・ソング
・B作戦 第一部〜第三部
・〜「宇宙(そら)を翔(かけ)る」〜
・ハマーンの影
・アムロ、還らず
・怖くないったら、怖くない
・終わりなき旅路


687 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/28 23:10 ID:???
>686
グッジョブ!
トップページのプル達のAAがずれているが、
これもついでに直していただけないだろうか。

688 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/29 22:53 ID:???
>>686
おつかれさまです。やっぱりまとまってると読みやすい。
予想以上に作品の数があったことにちょっと驚き。

特選SSは半角が文字化けするみたいですね。

689 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/30 23:39 ID:???
月光蝶氏も乙!
見やすくて便利です。一気読みしました。

立て逃げダメスレだったのが、良くここまでうまく成長したものだと感慨深い。

690 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/09/30 23:41 ID:???
そういえば伝言板が忘れられてるな……

691 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/01 00:13 ID:???
>>689
初代スレ27氏に敬礼!だな。

692 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/01 01:30 ID:???
保管庫に34歳が無かったからとりあえず張っておく
http://ybuewrei.at.infoseek.co.jp/1037725653.html

693 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/01 23:46 ID:???
 観測室の前を通りかかったシャアは、部屋の中に珍しくプルGがいることに気づいた。
 なにやら一生懸命システムを動かしているのだが、おそらく上手くいかないのだろう。
そのたび悪態をついている。興味を持ったシャアはこっそりと近づいて、後ろから覗きこ
んだ。
「これがシリウスだろ。で、これがオリオンだから。この辺なんだけどなぁ」
 手もとの本を見ながら呟いている。それを聞いたシャアは、プルGが星座を探している
のだと分かった。
「ほう。なるほどな」
「うわぁ! シャ、シャア! いつからそこにいたんだ!」
 いきなり声をかけられたことに驚いたプルGが、慌てて本を後ろに隠す。
「すまない。驚かすつもりはなかった。星座を見ていたのだろう? 続けるといい」
「も、もういいんだよ!」
「熱心に探していたではないか。なんなら手伝ってやってもいいぞ。何座だ?」
「……いっかくじゅう座」
「ちょっと本を見せてみろ。これか」
 プルGが指差したページを確認したシャアはキーを叩き、いっかくじゅう座を構成する
星を本にあるように線で繋ぐ。
「これでいいか」
「あ、ありがとう」
 自分の目にはただの線にしか見えないのこれが、プルGには『いっかくじゅう』に見え
るのだと思うと、ふとおかしさがこみ上げてくる。
「なんだよ。なに笑ってるんだよ。あっ、分かった! あたしが星座なんか見てるのがお
かしいんだろ!」
「い、いや。違うぞ」
「嘘だ! 正直に言わないと蹴っ飛ばす!」
「……正直言うと、少し意外ではあっぎゅうっ!」
 股間を思いきり蹴り上げられたシャアの口から、奇妙な音がもれる。
「馬鹿野郎! お前なんか死んじまえぇぇぇ!」
 痛みにうめくシャアに、走り去っていったプルGの台詞を聞く余裕は無かった。

694 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/03 00:35 ID:???
シャアガンガレ (´Д⊂

695 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/03 01:38 ID:???
>>624
レス遅くなったけど、過去ログ編集ありがとう
おかげで、今まで読んだことなかったストーリーもゆっくり読めたよ

696 名前:月光蝶 :03/10/03 06:18 ID:???
ttp://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/1897/log/dame/dame.html
・〜「宇宙(そら)を翔(かけ)る」〜のみ、本スレの更新部を追加して修正しました。

・過去ログの一部文字化けの対応は少々お待ちください。
 一部だけが化けている理由ですが、元ファイルがないときにジオシティーのファイルマネージャーで適当に編集すると、標準設定でEUCが使われてしまうようです。
 この時、SJISのカタカナが崩れる模様です。
 これを防ぐには自分のPCで元のHTMLを編集しなおし、これを再UPしないといけません。
 崩れているログは一から編集しなおしとなります(これがなかなか大変で・・)。
 SJISを指定したHTMLをアップロード機能でUPすると、以後はEUCではなくちゃんとSJISを守ってくれるようです。

・単なる煽りに終わりかねなかったものが3代継承され、しかもあれだけの物語を語り尽くすほど成長したってのは・・・
 編集してみて思うが、スパム談義あり、軌道修正談義あり、衣服ネタあり代用食ネタありで、
 やぱし「宇宙で孤立した家族が生き延びる」ってシチュには、生活の全てがあるからなんじゃないでしょうかな。

・切り捨て御免で(笑)、切っても、切っても、切っても出てくるAAネタ。
 これがまた、油断しているとSSの一部に組み込まれていたりする。
 特にモンティ・パイソンとか、裁判ネタとかでAAを切ったら美味しいところがごっそり消えるわけで(笑)、
 元々煽りだったスレで、事実上煽りのAAがなく、応援や渾身のギャグを惜しみなく奢る奴ばかりとは。
 ・・・これもアクシズ一家の威徳のなせるわざか(笑)。



697 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/03 09:16 ID:???
>>693
r'⌒⌒⌒'、
(ミ"""メ""ミ)
( ;▼Д▼)
人 Y /
( ヽ し
(_)_)

698 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/03 11:10 ID:???
>>693
そんな不器用なシャアが好きだ
もっとがんばれ。超がんばれ

699 名前:月光蝶 :03/10/04 02:51 ID:???
ttp://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/1897/log/dame/dame.html
現35歳スレから、以下の作品をUPしました。
・たった一つの冴えたやり方
・D作戦・調合編/発動編
・成長期
・賢者の目
・ハロのとある一日
・FAMILY
・無題(35歳スレ01)
・深夜の戦い
・その輝きを


700 名前:プルDの日記 :03/10/04 05:49 ID:etOq7Rse
Hも大変だったみたいだけど、無事にすんで良かったね。
シャアもアムロもお疲れ様。

そう言えばGとシャアが正座がどうこう言ってたけど・・・・・
アムロ、これって新しいお仕置きの話?

(Gの筆跡……と言うより殴り書き)<バカ。

(以下、アムロの筆跡)
<Dへ。正座じゃなくて星座だ。お仕置きに関してはGが自分でケリを付けたそうだからとりあえず問題ないはずだ。
<Gへ。いくらカンに障ったからと言ってあまりそう言うことは書くべきじゃないぞ。

701 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/04 07:02 ID:???
わたしこそ しんの プルだ!!

702 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/05 00:53 ID:???
 あの事件以来、プルGはシャアと目をあわすことを避けている様だった。
 自分の不用意な発言が彼女をひどく怒らせてしまったことを反省したシャアは、なんと
か今の関係を改善できないかと考えていた。
 そんなある日、シャアは通路でたまたまプルGと出くわした。
「プルG、聞いてくれないか……」
「ごめん! シャア!」
自分が謝るつもりだったのに、先にプルGからの謝罪の言葉を受け困惑するシャア。
「あの、アムロに言われたんだ。むやみに急所を蹴飛ばしちゃいけないって。その……大
事なところだから……死んじゃうかもしれないって」
「いや、元はといえば私が悪かった。だからそんなに気にしなくてもいい。あの程度のこ
となら問題ない」
 確かに死ぬほど痛かったのは確かだが、落ち込むプルGを気遣い、シャアはたいした事
ではなかったという振りをする。
「ホントに?」
「ああ。だからそんなに気にする必要はない」
「良かった。もっと早く謝りたかったけど、なんか恥ずかしくって」
 アムロからどの様に説明されたのだろうと気にはなったが、シャアは忘れないうちに本
題に入る事にした。

703 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/05 00:54 ID:???
「ところでな、プルG。お詫びといってはなんだが、君に見て欲しいものがあるんだ」
「アタシに? 何?」
「ついてきてくれないか」
 シャアが案内した場所。それはサザビーのコックピットだった。
「そこに座っていてくれ」
 プルGをシートに座らせ、自分は脇につかまったシャアはモニターの電源をオンにする。
普通ならば外の景色が表示されるはずだが、モニターは全面真っ暗になる。
 怪訝そうなシャアを見るプルG。シャアは操作を続ける。すると黒一面だったモニターにいくつもの光点があらわれる。さらにいくつかの光点は線で結ばれる。
「わあ!」
「気に入ってもらえたかな」
それは全方位スクリーンを利用した小さなプラネタリウムだった。シャアとプルGのいる
シートはその中心に浮かんでいるようにも見える。
「こういったこともできる」
それぞれの星座の上にイメージ図が投影される。
「ありがとう、シャア! わざわざ作ってくれたの?」
「まあいい勉強になった」
 本とにらめっこでデータを入力するのはかなりの手間ではあったが、喜ぶプルGを見た
シャアは満足と幾分の照れくささを覚える。

704 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/05 00:54 ID:???
「また今度見せてもらってもいい?」
「ああ。いつでもいいぞ」
 満足したプルGがシャアと一緒にコックピットの外に出るのと同時のことだった。
「あっ! シャアがプルGをサザビーに連れ込んでる!」
 いきなり声をかけられる。外にはプルAが立っていた。その目は新しい話題を見つけた
喜びに輝いている。それを見たシャアは嫌な予感に襲われた。そしてそれが正しい事をす
ぐに知る事になる。
「浮気ね!」
「ち、違うぞ! 何言ってるんだ、プルA。アタシはただ星を……」
 慌てて否定するプルGだが、プルAは聞く耳を持たない。
「これは早くみんなに知らせないと!」
「おい、ちょっと待ってくれ……」
「大ニュース! 大ニュース!」
 シャアが止める間もなく、プルAは走り去っていく。
「あっ! この待ちやがれ! 誤解だって言ってるだろ! 待て、止まれって!」
 プルGがすごい剣幕でそれを追いかけていくのをただ見送るだけのシャア。
「一難去ってまた一難……か」
 まるで他人事のように呟くと、弱々しく頭を振った。

705 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/05 00:59 ID:???
プルJの耳に入ったら(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル


706 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/05 03:18 ID:???
ほほえましいな。
こういう生活ずっと続くて欲しいわ。

707 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/05 11:46 ID:???
木星圏にはいつ頃到達の予定だったっけ?

708 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/05 12:34 ID:???
一応、前スレではラスト迎えたと思う。今やってるのはまあ某魚介類婦人の漫画みたいに
ずっと続く日常、みたいな感じかと。
 まあ、このスレが続くかぎりいろんなラストを何度むかえてもいいと思うが。

709 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/05 13:56 ID:???
>>708
ラストあったっけ?

710 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/05 17:25 ID:???
>>709
ひとつの終わりの形というだけだけど、素敵なラストシーンだったよ

711 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/05 23:07 ID:???
アムロ「そう言えば、シャア。もうじき一年だな」
シャア「む、もうそんなに経つのか。時が流れるのは早いものだな」

44 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/10/08 11:53 ID:???

残った食料の備蓄を探してアクシズを徘徊するシャアとアムロ。
シャア「ここの倉庫はまだ開けていないな」
アムロ「ロックを解除してみる」
中に入ってみると、保育器のような物が12台も…。
アムロ「中に誰かいる。…女の子?!」
シャア「どけっ、アムロ!…これはプルシリーズか。まだ残っていたとはな」
アムロ「何でこの子達を起こそうとする!これではここにも住めなくなってしまう。食糧難が来るぞ!」

結局12人とも起こしてしまった。
シャア「馬鹿な。12人の少女で米一俵(60キロ)がたったの3分で食っただと」
アムロ「俺たちの飯も食われていきます!」

712 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/05 23:34 ID:???
33歳スレの446-447や、このスレの>>137もラストといえるな。

月光蝶さん、年表作成おつかれさまです。

713 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/06 19:33 ID:???
>>702-704
誤解ちゃんと解かないと…またシャアはアムロに吊るされるな。日ごろから信用無いから

月光蝶氏、年表すごくイイ!

714 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/06 20:43 ID:???
いや、コトの始まりは某氏のこの、たった一行レスからだと思うぞ。それは…

 『シスタープルンセス』

 この一言で>711氏のも…想像力に火がつき、他の人達にも連鎖爆発が…
てか、このインパクトは漏れののーみそにいまだコビりついてうたり

715 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/07 01:49 ID:???
一時はさみしかったけどまた職人さんが増えてうれしい限り。
おれもがんがって書くぞ!!

月光蝶さん乙。

716 名前:月光蝶 :03/10/07 03:56 ID:???
ttp://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/1897/log/dame/dame.html
・ニューイヤーをUPしました
・一部の文字化けにまた対応しました

>>712,>>713,>>715さん
ちょっとした遊びのつもりで公式年表をいじくっていたのですが、意外と熱中してしまいました(笑)。
正直、二人は互いにとって疫病神そのものであったのかも知れないと、書きながら思ったモンです。
史実(笑)をちょっとギャグっぽく書いてみましたが、受けが取れて重畳でありますm(__)mゴッツアンデス。


717 名前:コンバット :03/10/07 20:10 ID:???
その話はプル達が寝静まった後の何気ない大人二人のコーヒータイムでの会話から始まった。
「そう言えばシャア。何が原因でアクシズを地球に落とし人類全てを粛清しようとまで考えたんだ?」
何がこの男をそこまで人類に絶望させ、最後の手段に走らせたのか。前から気になっていたことだ。
シャアは沈痛な面持ちで黙り込んでいる。
「シャア…」
やはり、自分がララァを殺したことが原因なのだろうか?
それでもアムロは静かに、しかし力を混めてさらに問いかける。確認せずにはいられなかった。
シャアは1度目を閉じ、そしておもむろに口を開いた。
「それは、10年前のことであった… 」


場面が変わり、銃声と戦闘ヘリのローター音が響く密林の中を駆け回るシャアとロベルトとアポリー。
「ロベルト! アポリー! 生きてるか!!」
甲高い声でシャアが呼びかける。
「ああ、なんとかなぁ…」
妙に低い声でそう答えるロベルトとアポリー。
その後、上りの階段を見つける。
「上から来るぞ! 気をつけろっ!」
シャアがそう警告する。
しかし3人は敵が上から来るのに何故か階段を駆け上がっていく。
「こっちだぁ! 大佐ぁ!!」
今度はアポリーがそう叫び、目の前にあるレンガ造りの遺跡に逃げ込む3人。
「何だ、この階段は?」
シャアは地下に延びる何の変哲もない階段を見ながらそう言う。
「とにかく、入ってみようぜぇ」
ロベルトはそう言うがすでに階段を下りきっている3人。
突然画面が変わり、シャアたちの前に露骨に怪しい三つの扉が現れる。
「せっかくだから、私はこの赤の扉を選ぶ!」
むやみに力をいれてシャアはその言葉を言うと何故か濃いグレーの扉を開いた。


再びアクシズの内部に画面は戻る。
「こうして、シャア・アズナブルはクリムゾンを手に入れた」
自信たっぷりにそう言い放つシャア。気のせいか左足が少し短い。
「どうしてそれがアクシズ落しに繋がるんだよ!」
真面目に悩んでいた自分が限りなくバカに思えたアムロであった。

718 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/07 22:12 ID:???
何ヶ月振りか…。久し振りに来たけどまだ続いてるんだ。
なんか嬉しいなぁ。・゚・(ノ∀`)・゚・。

過去ログ保存庫まであるし…今から見てこよう。
アクシズを飛ばしつづけた住人の方々職人さん方乙です。

719 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/08 07:25 ID:???
>>717
デス様かよ!w

720 名前:月光蝶 :03/10/08 22:18 ID:???
ttp://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/1897/log/dame/dame.html
・無題(35歳スレ02)
・コンバット
デスク・・・・い、いやいや、まあ、せっかくだからUPしました。

721 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/09 19:43 ID:???
プル達お目覚め1周年パーティネタを書こうと思っていたのに
書きあがる前に過ぎてしまった。
それと、プル達はそろそろアレの頃だと思うのだが、シャアとアムロはどうするのだろう。
やはりスルーか?

722 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/09 19:59 ID:???
プルクローンって、何歳のときのプルから遺伝子を採取したんだ?
生まれつきニュータイプだったとも思えないから、能力が発現してから?
そうすると、プルクローンって急速に成長させてることになるから早死にしそう。

SWのクローン兵は成長促進させてるから老化も早いって記事を読んで
ふと気になった。

723 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/09 21:48 ID:???
その辺の細かい点はみんなが望む形に自然に落ち着くだろうから
あまり厳密に考えなくてもいいのでは、と思ったり。
急速に成長するべき、あるいは急速に成長させたいと望む人が
多ければその方向に落ち着くだろうし、逆もまた可なりで。

閑話休題
1周年おめでとう。
このスレのすべての職人さんと住人達に幸多からんことを。
あと、月光蝶さんに感謝。

724 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/10 00:12 ID:???
お赤飯ネタでアムロに吊るされるシャアキボンヌ

725 名前:V作戦1/6 :03/10/10 01:36 ID:???
「・・・アムロ、例の物が見つかった」
「そうか、良かった・・・プルたちには・・・?」
「まだ気づかれてはいまい・・・だが、時間の問題だろう」
「わかった、こちらで手を打っておく・・・だが、やはり気が重いな・・・」
「ああ・・・だが、誰かがやらねばならん・・・プル達の、未来の為に」
「V作戦・・・いよいよ決行の時か・・・だが、本当にやるのか?」
「プルたちへの心理的影響を考えると、我々ではダメなのだ・・・
現状ではこれがベストなのだよ」
「他に方法が無い、か・・・仕方ないな・・・」
二人の男達は、グラスをあおると、深い、深いため息をついた。
「呑まないと、やってられないよな、こんな事」
「・・・覚悟はいいか、アムロ?」
「ああ・・・とにかく、早く終わらせよう」
黙々と「準備」をすすめる二人。
室内に漂う、南国の花の香り。
無言のまま、時は流れ・・・

「・・・よし、良いだろう、V作戦、スタートだ・・・」
シャアは、片隅のサングラスに手を伸ばす。
「(ララァ・・・私を導いてくれ!)」
アクシズ最深部、立ち入り禁止区域の一室で、
二人の戦いが始まった・・・

726 名前:V作戦2/6 :03/10/10 01:37 ID:???
ー数日後ー
「えー・・・今日の授業は・・・ビデオを見ながらの自習だ」
「自習・・・?」
「教材はここに置いておく、これはとても大切な自習なので、
くれぐれもサボったりしないように、じゃあボクはちょっと仕事があるから・・・」
そういうと、アムロは張り付いた笑顔のまま、急ぎ足で扉の外へ消えた。
「・・・アムロ、なんか変じゃない?」
「『ぼく』とか言ってたよね」
「・・・まあいい、早く終わらせてしまおう・・・ホロテープはセット済みか」
「この紙のパックが教材?」
「プルG、こっちにもまわして〜」
「あ、これって・・・なるほどね・・・」
「どうしたの?」
「・・・アムロが逃げたわけが、なんとなくわかったわ・・・」
「え?」
「なんでもない、さっさと終わらせましょう」
(まったく、おやじどもが、変な気を回して・・・)

ガチャ、びゅぃ〜・・・
ビデオは、白いスクリーンをバックに、軽快な音楽ではじまった。
小柄な赤毛の看護婦と、大きなサングラスをかけ、
赤い白衣(?)を身に付けた、背の高いブロンドの女医が、
にこやかな笑顔を浮かべている。
「始まったわね・・・」
「何が?」
「・・・すぐわかるわ」

727 名前:V作戦3/6 :03/10/10 01:37 ID:???
>「アミーと」
>「キャシーの!」
>『こころとからだ、相談室〜♪』

「・・・なんか、あの二人、どっかで見たような気が・・・」
「気のせい・・・だと思いたいわね」
「静かにしろよ、大切な授業だって言われたろ?」
「はーい・・・」

>「この番組では、子供から大人へと成長していく際の、
>心と体の変化について、皆さんと一緒に学んでいきたいと思います」
>「子供から大人へと変わる少女達の、微妙な体の変化を・・・ハァハァ・・・」
>ばきぃっ!!
>「アミー、暴力は良くないと思うわ」」
>「・・・はい、それではお手元の教材を・・・」
>アミーは額に青筋をうかべつつ、小さなハンカチのような物を手にする。
>「この小さなクッションみたいな物は、みんなの大事な・・・はぁはぁ・・・」
>「ドクター・・・?」
>アミーの笑顔が、怖い。
>「アミーっ!この私が、保健体育の授業をしようというのだ!
>少し黙っていて・・・ぶべらっっ!!」
>「貴様を殺ってから、そうさせてもらう!」

「なんだかなぁ・・・」
「おお、マウントポジション!そこだっ!いけっ!!」
「復活はやいなぁ・・・」
「やっぱりどこかで見たような・・・」

728 名前:V作戦4/6 :03/10/10 01:38 ID:???
ビデオは30分程度の短い物だった。
暴力的だが、口調は優しい「白衣の天使・アミー」の解説は、丁寧で分かりやすく、
ちょっと危ない「赤いドクター・キャシー」は、脱線も多いが、要所要所を
きちんと締めて、解説に説得力をもたせており、この手の教材ビデオとしては珍しく、
最後まで気をそらさず、なかなか楽しく見る事ができた。

>「誰にでもある事だから、怖がらず、上手につきあって・・・いい女になるのよ」
>「先生ありがとうございました・・・本日はここまで、アミーと」
>「キャシーの!」
>『こころとからだ、相談室』
>「それではまた・・・」
>〜〜製作、作成アクシズ放送局〜〜

なんとなく照れくさいような気もするが、プル達はそれぞれに、
ほのぼのとした安心感のような物を感じていた。
「ほえー・・・」
「ん〜・・・なんかぴんとこないなぁ・・・」
「(やれやれってとこね・・・)」
「赤ちゃんか〜」
「ねぇ・・・あの二人ってさぁ・・・」
「・・・考えちゃだめ、あれは『アミーとキャシー』で、
それ以上でもそれ以下でも無いわ・・・そう言う事にしておきましょう」
「・・・そだね」

729 名前:V作戦5/6 :03/10/10 01:39 ID:???
ビデオを巻き戻していると、アムロが戻ってきた。
「え〜・・・ビデオを見てわかったと思うが・・・もし、そうなったとしても、
怖い事じゃないから、安心して欲しい。道具はトイレの脇の倉庫にある、
必要になったら各自で取に行く事・・・何か質問は?」

プルたちはいっせいに首を横に振った。

「そうか・・・じゃあ食堂におやつが用意してあるから、お茶にしようか」
歓声をあげながら食堂に突進していくプルたちを尻目に、
アムロは深い安堵のため息をついた。
「V作戦は成功・・・さて・・・そろそろあいつをおろしてやらなきゃな」

同時刻、格納庫の片隅で、ゆらゆら揺れる影一つ・・・
「・・・サボテンの花が咲いている・・・」

この日、12人のプルたちは、ほんの少しだけ大人になりました。

730 名前:V作戦6/6 :03/10/10 01:41 ID:???
そう、ほんの少しだけ・・・

「でもさぁ・・・ねぇ・・・赤ちゃんって、どこから来るの?」
「!!?」

彼女達が大人になるには、まだまだ時間が必要なようです。

数年の後、「アミーとキャシーの、こころとからだ相談室・全12巻」の
コピーが、ネットで出回り、優良教材として多くの小学校に採用され、
作者不明のまま、様々な賞を受けたりもするが、それはまた別のお話。

「・・・いつのまにか・・・女装させられて・・・口紅出てるぞ、シャア」
「くっ・・・完璧な作戦にならんとは・・・アムロ、そこのパフを取ってくれ」

プロジェクト・ビデオ教材・・・通称V作戦。
二人の戦いは続く・・・

〜END〜


731 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/10 02:14 ID:???
ワロタ (゚∀゚)イイ!!

乙ですた。

732 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/10 11:44 ID:???
全12巻なのか…がんがったな、それ以上でも以下でもない人たち。
巻をおうごとに、化粧が上手くなってたりしてね。

733 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/10 12:06 ID:???
そのビデオ俺も見たいw

>きちんと締めて、解説に説得力をもたせており、この手の教材ビデオとしては珍しく、
>最後まで気をそらさず、なかなか楽しく見る事ができた。
マメに挿入される暴力シーンが良いアクセントになってるのかもね

734 名前:第1種接近遭遇 :03/10/10 18:22 ID:???
1/3 発見
 それは、目覚めたプル達がアクシズでの新生活に少しずつだが慣れ始めた頃の事だ。
 プルAがプルLに面白い物を見付けたと話しかけてきた。
「ねえA、面白いものってなんなの?」
 Lが少し警戒した顔で聞く。前回に他の姉妹が見付けてきた「面白い物」は『超コワイ怪談99連発』だったのだ。
 怖がりのLは警戒したくもなる。
「だーいじょうぶ! 今回はゼッタイいい物だから!」
 むやみに自信たっぷりに言い放つAにLは「信用ならない」という気持ちを全身で表現しつつ、
「だからー、いいものってなんなの?」
 と、問いかける。
「じゃーん! これです!「世界の猫図鑑」!」
「???」
「これには可愛いネコがいっぱい載ってるんだよ。ね、いっしょに見よ」
「う、うん」
 二人はその後夕食の時間まで図鑑を眺めていた。

735 名前:第1種接近遭遇 :03/10/10 18:23 ID:???
2/3 紹介
その夜、Lが一人で図鑑を読んでいると、何故かシャアが部屋に入ってきた。
「あれ? シャア、どうかしたの?」
しかし、シャアはその質問に答えずに、
「プルLにはかわいいネコをさしあげたい」
と言った。それを聞いてLは困惑した。たしか、
「アクシズには私達以外の動物は居ないんじゃないの?」
「でもこのネコは捨てられたままにされたので大変なことになってます」
そう言ったシャアの横には赤いネコっぽい物体が浮かんでいた。

736 名前:第1種接近遭遇 :03/10/10 18:24 ID:???
3/3 ネコ?との生活
Lがネコ?と歩いているとネコが聞いてきた。
「ネコ好きなのか?」
「うん」
即答すると何故かネコの色が変わり、
「それは私をネコと知った上での事か?」
「う…うん」
「それじゃあお別れだ」
「えっ!? なんで!?」
「実はこう見えても俺はネコじゃない。シャアの父です、息子がいつもお世話になっております」
ネコの体が浮き上がり、空に遠ざかって行く。
「キミは本当のネコを探すんだ。今の君には無理だが」
「え!? ど、どうすれば!?」
ネコはどんどん遠ざかる。
「俺に聞かれてもなぁー」
「ああ、待って!」

机に突っ伏して寝ていたLは目を覚ました。
「…夢?」

第1種接近遭遇 END

737 名前:第2種接近遭遇 :03/10/10 18:25 ID:???
1/2 再会
第1種接近遭遇から数日後、プル達が居間でお喋りをしていると、今日の探索を終えたアムロが帰ってきた。ちなみに、シャアはまだ帰っていない。
「アムロー、何か見つかった?」
姉妹の誰かが声をかける。アムロは少し困った顔をして、
「いや、今日はあまり。しいて言うならこれくらいかな?」
と、赤いずんぐりしたネコのぬいぐるみを取り出した。
「なにそれ? 変ったネコ」
「それは…」
姉妹達はあまり興味なさそうだ。だが、Lだけはそれを見て驚きのあまり硬直していた。
「? どうかしたのか?」
「お父さん…」
「へ?」
そう、それはLの夢の中に出てきたあのネコだった。

738 名前:第2種接近遭遇 :03/10/10 18:26 ID:???
2/2 確認
「えーと、それがどうかしたのか?」
 アムロが少し困惑した声をかける。困惑の理由は目の前で今日拾ってきたネコのぬいぐるみを真剣な表情で見つめるLだった。
 ほかのプル達も興味深そうにこちらを見ている。
「これはお父さんだ…」
 Lが真剣な声で呟く。アムロはますます困惑して、
「Lのお父さんなのか?」
 と、さらに問いかける。
「……シャアの……」
「シャアの?」
 確かシャアの父はジオンでネコではないはずだが、などと思ったりしたが言うとさらに訳が分からなくなる確信があったためこれ以上言えないアムロ(と他のプル達)であった。

第2種接近遭遇 END

739 名前:接近遭遇 :03/10/10 18:32 ID:???
Lがお父さんと出会うまでの話を書いてみました。
アレがシャアのお父さんになった理由はそれ以外に適役が居なかったためです。
スペースが入ってたり入って無かったり半角だったりするのは見逃してやってください。
もう第3種接近遭遇までかけてますが、その前に書かないといけない話があるんで
楽しみに期待せずに待っていてください。

740 名前:空耳ケーキ :03/10/10 21:52 ID:???
>734-739
乙。次回はオリジナリティーあふれる作品を期待する

741 名前:猫耳フード :03/10/10 22:50 ID:???
>740
出資者は無理難題をおっしゃぶべらっっ!!

742 名前:接近遭遇 :03/10/10 23:30 ID:???
次回はオリジナル(製作難航中)になる予定です。
そしてその後第3種と第4種接近遭遇にしようかと。
肝心のオリジナルは実際のところ第4種のための伏線用だったり・・・。
予定は未定とも言いますしね。

743 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/10 23:45 ID:???
>>734-739
まんまアレやけど、プルLで想像して萌えました。乙!
続き楽しみにしてますー。

最近ちょっと賑わってきて激しく嬉しい限り。

744 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/12 06:55 ID:???
まとめサイト見て、このスレにも結構SSあると分かった

745 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/12 20:02 ID:???
ttp://char-custom.net/cgi-bin/bbs/img/3857.jpg
こんな感じだよな。12人以上いるけど。

746 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/12 22:16 ID:???
>>745
絵で見ると凄いw
これだけ相手にしているのかと思うと
おっさん二人は毎日てんてこ舞いですな。

747 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/12 23:45 ID:???
なんかビミョ〜にこのスレの設定に沿ったかのような絵があるのにワラタ>745

748 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/13 00:31 ID:???
「シャア、お前という奴は!」
「またおしおきされたいみたいですね」
さわやかな死の宣告が、澄みきった室内にこだまする。
アムロの指示で速やかな作戦行動をとる乙女たちが、今日も天使のような無垢な笑顔で、
シャアを行き止まりに追いつめる。
恐怖に震えるの赤い彗星に止めを刺すのは、姉妹最強のニュータイプ、プルH。
プルJに止められない程度に、でもゆっくりとまるで真綿で首を絞めるようにおしおきす
るのが彼女のたのしみ。
もちろんプルたちの着替えを覗き白い悪魔にしばかれる、はしたないニュータイプの成り
損ないなど許されるはずもない。

アクシズ。
プルたちの住むこの場所は、もとはネオジオンの地球寒冷化作戦ために利用されていたと
いう伝統ある岩のかたまりである。
地球を離れ、木星への旅。廃墟の面影を未だに残している危険地帯の多いこの居住区で、
二人のニュータイプに見守られ、一般常識からモビルスーツ操縦までの一環教育がうけら
れる乙女の園。
時代が移り変わり、年号が西暦から改まった宇宙世紀の今日でさえ、三年暮らし続ければ
温室育ちの十二人のプルが箱入りで出荷されるという仕組みが未だに残っている貴重な資
源採掘衛星である。

749 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/13 00:32 ID:???
反抗期に入ったらえらいことになりそうだな

750 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/13 01:03 ID:???
>748
「マリア様が見てる」のテンプレのアレンジ、で良いのかな?これは。

751 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/14 20:41 ID:???
反抗期か…親父のと一緒に洗濯しないでよ!とか全員がそんな感じに!?
誰が最初に反抗期入りするだろう。Fとか?

752 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/14 22:49 ID:???
>499にわずかばかり予兆が…w

753 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/15 01:03 ID:???
>>751-752
そういう感じの殺伐なやつが希望と?

754 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/15 21:10 ID:???
むしろそうゆうので、泡食うお母やんやらダメ男をみた(ry


…まぁ、生きていくのが精一杯の状況って設定(ホノボノしてるが)だから、
 ンな暇ない、ともいえるし、全く逆の考え方もありえる。


    …全ては神の御手に…

755 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/16 00:15 ID:???
しっかりしたお嬢さん達だから、ダメ男は別としてお母やんを困らせる事はしないかも

たまに殺伐としても最後はやっぱり、ほかほか家族で〆希望

756 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/18 01:58 ID:???
また停滞してきたな。
静と動の差がありすぎるスレだ、ここは。

757 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/19 02:10 ID:???
それでも細々と続いている辺り
まさしく漂流生活なこのスレは(・∀・)イイ!

758 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/19 14:12 ID:???
書くといってた職人さんとかが来る前に落ちたら洒落ならん。

しかしアミー&キャシーの絵ヅラが見てみたいもんだ。
衝撃的すぎて想像力追いつかないんで…。

759 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/19 20:25 ID:???
>>758
トニたけの漫画だとして想像しる!
なんとなく 出 来 な い か ?

760 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/21 14:09 ID:???
>>759
見 え る !
何かいとも簡単にハァハァ言ってるキャシーの姿が浮かんできた
それにしてもこのオッサンら、プル達がメイクに興味持つようになっても大丈夫ですね
どこまでいらん知識を広げるのか!

761 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/22 01:16 ID:???
アムロ、カマリアそっくりになったりしてな。
安彦絵見てると父親似つーより母親似じゃん。

762 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/22 15:21 ID:???
よかったじゃないか親父に似なくて

763 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/22 17:07 ID:???
確かにびっくりするほど父親の面影ない。カマリア…フリン?
そういえばあのセリフも母親譲りか?
「情けない奴っ!」

764 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/22 22:22 ID:???
似ているところが少ないのに、アムロの中では、
父親>>>>(越えられない壁)>>実家に置きっぱなしのマリオネット>>母親
な感じがするんだな。
母親とはあっさり別れたくせに、壊れてる父親にはかなりショック受けてたし。

アムロ自身も母親の不倫を疑ってた、って記述を見た覚えがある。

  (誰 だ よ オ マ エ ?)
            r〜〜ー-、__ 
    /ノ⌒⌒'、   ムヘ._     ノ 
   /ノrνyy'ソ   ┣;レヘ、_ 了 
   | \;゚ー゚ノ   ム  _..-┴へ
   \__ ̄ ̄ヾUヽ. レ⌒',    ヽ.
    (三  |`iー、 、_ソ   }     ヽ


765 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/22 22:36 ID:???
>>764
>アムロ自身も母親の不倫を疑ってた
それは富野小説の記述じゃないか。
他の男がいたからカマリアは地球に残ったようなんだけど、
彼女が地球に残れたのはテムが軍関係者だったおかげって。

富野小説だとカマリアにはっきりと間男の存在があるし。
映像だと匂わせてる程度(カマリアを車で送ってた男)。
オリジンはもっと薄くて、間男描写だって知らないと気づかないくらい。

766 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/22 22:41 ID:???
ちなみに、不倫の子かとも疑ったけど、
テムの息子への面倒見振りを思えば実子なんだろうなって
アムロの独白だった(ウロ

767 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/22 22:55 ID:???
やっぱり実の子だ、とアムロに確信させるほどの、
テムの面倒見っぷりってどんなものだったんだろう?

実の子じゃないけど可愛がるテムと、
実の親じゃないけどなつくアムロ、という図式も面白そうだけどさ。

768 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/23 14:27 ID:???
ワイフの写真飾らずサンの写真最新版?だけいつも見れるように飾るってのは、
別に普通の事なのかな。
カマリアに向けなかった愛情分、可愛がっていた?
やたらめったら猫可愛がりするテムは想像つかんが。

それにしても昼メロのようですねレイ一家。

769 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/23 21:10 ID:???
単に宇宙に連れて上がったからじゃないのか。
向こうの男の種だったら連れてかないだろう。

770 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/23 22:12 ID:???
アムロの生い立ち地考察とは……懐が深いスレだな

771 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/24 01:40 ID:???
>>742
元気?楽しみに待ってるからがんばってね。

772 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/25 00:02 ID:???
>>770
まあ、職人さんが来るまでの保守がわりになっていいよね
スレと関係ない話題でもここはマターリしててなごむ

職人さん降臨待ち中…

773 名前:写スンです1 :03/10/26 14:43 ID:???
アムロ「シャア、ハロを見なかったか?」
シャア「プルEが持っていたぞ。天体観測室でハロのメモリーにたまった写真を現像している」
アクシズの天体観測室は、地上で言う気象台に近い役割をしている。
宇宙は空気の存在しない世界だが、太陽風や太陽表面の大爆発によるフレア、
超新星爆発による異常電波など、気象現象のようなものがある。
スペースノイドにとってこれらは死活問題で、アクシズに限らず各コロニー集団(サイド)や
グラナダなどの恒久月面都市、木星基地などは例外なくこうした観測施設を持っている。
まあ、そんなことはどうでも良いのだ。要はそこに天体写真の現像機があり、
プルEはそれにハロを接続して、写真を現像しているのである。
アムロ「写真のチェックなら俺がやるのに…お前が変なことをしていないか確認するためにな」
シャア「馬鹿を言うな。貴様が気づいているかは知らないが、最近プルEは写真に興味を持ち出して、
     ハロに他のプル達やアクシズの風景を写させて回っているのだよ」
アムロ「よく知ってるな」
シャア「フ、それは当然後をつけて…何だその目は、アムロ…一人で危険地帯に迷い込んだりしては困るだろう。
     プルAが坑道に迷い込んで一時行方不明になった事件もあったからな。そういうわけだ」


774 名前:写スンです2 :03/10/26 15:21 ID:???
アムロ「プルEは写真を撮るのが好きなのか。いい趣味だな」
シャア「ああ、いい傾向だ。貴様と違って、劣情を煽る写真には見向きもしないところがな」
アムロ「む、昔の話だ」
少年時代はネット上のエロ画像コレクターだったアムロはうめいた。
シャア「あの情けないモビルスーツ(リ・ガズィ)のコックピットに貼ったエロピンナップを
     彼女が見て泣かれたそうだなぁ」
アムロ「な、何故それを」
シャア「古代の偉大な戦略家曰く『敵を知り、己を知れば、百戦危うからず』だ」
アムロ「負けたくせにッ!よく言う!」
シャア「Σ(;▼Д▼)…あ」
やりかえしたが、そんな情報が筒抜けだったことに、アムロは恐怖を覚える。
シャアが望めば、ロンド・ベルに工作員を送り込んで自分を暗殺させることも出来たはずだ。

プルF「プルE、ハロの写真の現像終わったのでなくて?見せてもらえるかしら」
夕食の後、プルFがプルEに言った。
そのプルFの様子を見ているシャアとアムロが「どこであの口ぶりを習ったのやら」と
苦笑を交わしていることは、彼女は知らない。二人の様子が見えているプルEも知らない。
口数の少ない彼女はただ、こくりと首を振って未整理の写真を積み上げた箱を持ってくる。
写真の箱を見た他のプル達もわらわら寄ってきて、さっそく品評会が始まった。




775 名前:写スンです3 :03/10/26 16:01 ID:???
プルEが持ってきた写真の8割は風景写真だ。
ゴーストタウン化したアクシズの旧居住エリア、
穴がトリモチと溶接で応急処置された隔壁のあるMSデッキ、
14人の住人のために再び稼動した農業プラント、
12人が眠っていたコールドスリープ装置の部屋。
そんなものが映っている。
プルKがしみじみと言った。
プルK「私達の旅がうまく行って木星で下りることになったら、
     ここに映ってるものもみんな置いていくのかしら。寂しいわね」
アムロ「いや、まだ使い道はあるんだよ」
プルK「私たちが出て行っても?」
シャア「そうだな。プルK、例えばこの農業プラントは、新鮮な野菜を供給してくれる私たちの命綱だ」
プルA「あとね、水と酸素!チョコレートが食べられなくっても死なないけど、
     これが無いと生きていけないもの」
アムロ「その通りだ、プルA」
アムロは、ちゃっかりひざの上に座っているプルAの頭をなでて続ける。
アムロ「僕たちにとって水と酸素と、あと農業プラントなんかが貴重なように、
     それよりもっと遠い木星基地にとってもこれは、のどから手が出るほど貴重なものなんだ」
シャア「着いたら木星基地の人々にこの物資をを譲ることになるだろうな。
     木星側の態度によっては、取引の材料にすることもある。そういういうことだ」
プルI「なるほど、外交交渉とはこうあるべきものなのか。勉強になる」
プルK「世知辛いのね…」
珍しくプルIが大人二人を尊敬する目で見ていたが、
文学少女プルKはノスタルジアもセンチメンタリズムもぶち壊されて落ち込んでしまった。

776 名前:写スンです4 :03/10/26 16:27 ID:???
残った2割の写真は人物写真。
みんなが仕事をしている様子を撮ったもの、
バレーボール(排球)とカバディを一緒くたにした謎の球技「はいたま」に興じる
ブルマー姿のプル達を撮ったもの。

「はいたま」参考資料
                  ○/ ̄\○ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                   ( ゚ ∀ ゚ )< はいたまはいたま!
                    \_/  \_________

                         ⌒⌒ヽ
                r'⌒⌒ヽ ∩(ノ|ノ从G∩ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\  ∩Eノ|ノ从∩.\(^∀^*|| /< はいたまはいたまはいたま!
はいたま〜〜〜〜! >\||*’ー’//   |[プルG]/   \____________
________/   |[プルE/   ./~▼⌒/
                /~▼⌒)   (_/ \_)
               (/ \_)

殴り合いという名のレクリエーションに興じるシャアとアムロを撮ったもの。
他にもいろいろとある。

777 名前:写スンです5 :03/10/26 20:03 ID:???
わいわい騒ぎながら写真を見ている中で、プルEがシャアの袖を引っ張って写真を差し出した。
シャア「うん?プルE、私にくれるのか?」
プルE「…うん」
シャア「何かな?ありがとう」
シャアが受け取ろうとすると、横から手が出てひったくって行った。
顔を真っ赤にしたプルJだ。
プルJ「大佐に見せないでって言ってるじゃないか、Eの意地悪ッ!」
プルE「…どうしてそんなこと言うの?……ドウセバレテルノニ」
プルEだけでなく11人の姉妹が全員、チェシャ猫のような笑顔をプルJに向ける。
プル一同「ドウセバレテルノニ」
シャア「…そうかプルJがくれる物だったのか。
     恥ずかしがらなくても、ちゃんと可愛く撮れているぞ。大事にさせてもらうよ」
そう言ってシャアは自分とプルJがツーショット(たまたまフレームにそう入っただけだが)を出した。
プルJ「え、え、え?じゃ私が取ったのは…?」

┌────────────────┐ プルJがひったくった写真の被写体は、
│                         .|  縞パン姿で作業するアムロだった。
|         r'⌒⌒^'、           |  ダミーで釣られたのだ。
|        ( rνyy'ソ c'         |
|        ヾ ゚ー゚ノ ,/          |     ,r'⌒⌒^'、
|        /,/___( つ           |    ( rνyyyソ しかし、なんで俺の写真は
|       (((((( ,/)            |     ヾ∩Д`ノ 縞パンばかりなんだ!
|         し'し'            |    /(_ノ¶[ィ \
|                          |   ⊂こ_)__)`ヽつ
└────────────────┘

プルJ「謀ったな、プルE!」


778 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/26 21:34 ID:???
(リレー小説でもやってるのか?)


779 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/26 22:07 ID:???
これはまだ続きがあるのかな?

チェーンに泣かれたら、そりゃまいるよな。
しかも理由がエロピンナップときたらなおさら……。

780 名前:写スンです6 :03/10/26 22:24 ID:???
他にあった写真は、旧居住エリアで廃棄されたブティックのマネキンが着たままの
衣装をプル’sの誰かが着ているのもあった。
地球圏から遠いし、5年以上も前の物なので、デザインは完全に流行遅れだろう。
プルG「プルCには似合わないなあ」
プルC「どうして?」
プルG「こういうのって、バストがボーン、ヒップがボーンって出た大人じゃないとさ。
     プルCどっちもペチャンコだもんな」
プルC「プルGだってペチャパイなのは同じじゃない」
シャア(……)
体の成長についての(少)女同士全く遠慮の無い議論を聞きながら
シャアはピンク色の危険な妄想に囚われつつあったが、プルHの声が彼を現実に引き戻した。
プルH「ほら見て見て、↓大佐の写真」

            , '´  ̄ ̄ ` 、
          /.ミ~ ̄リノ ̄.i|
           | ミ,,_ メ _,{|
          i(| "゚'` {"゚`lリ
             ト.i   ,__''__ !
             l\  ̄ .イ
    ,.、-  ̄/  | l   ̄ / | |` ┬-、
    /  ヽ. /    ト-` 、ノ- |  l  l  ヽ.
  /    ∨     l   |!  |   `> |  i
  /     |`二^>  l.  |  | <__,|  |
_|      |.|-<    \ i / ,イ____!/ \
  .|     {.|  ` - 、 ,.---ァ^! |    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l
__{   ___|└―ー/  ̄´ |ヽ |___ノ____________|
  }/ -= ヽ__ - 'ヽ   -‐ ,r'゙   l                  |
__f゙// ̄ ̄     _ -'     |_____ ,. -  ̄ \____|
  | |  -  ̄   /   |     _ | ̄ ̄ ̄ ̄ /       \  ̄|
___`\ __ /    _l - ̄  l___ /   , /     ヽi___.|
 ̄ ̄ ̄    |    _ 二 =〒  ̄  } ̄ /     l |      ! ̄ ̄|
_______l       -ヾ ̄  l/         l|       |___|

シャア「ん?ほう…、なかなかうまく撮れているじゃないか」


781 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/26 22:37 ID:???
出来たら完成してからまとめ貼りして(゚∀゚)ホスイ・・・

782 名前:「写スンです」作者 :03/10/26 22:48 ID:???
すみません、第6話のプロットを一部変更します。
シャアの写真を最後に見つけるのはプルHではなくアムロとします。

変更前
シャアはピンク色の危険な妄想に囚われつつあったが、プルHの声が彼を現実に引き戻した。
プルH「ほら見て見て、↓大佐の写真」

変更後
シャアはピンク色の危険な妄想に囚われつつあったが、アムロの声が彼を現実に引き戻した。
アムロ「これはシャアの写真か。見てみろ、シャア」


行き当たりばったりな作風ですいません。
第7話で終了させるつもりです。

783 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/26 23:11 ID:???
ちっちゃなフォトグラファー・プルEか……いいね

784 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/26 23:43 ID:???
長い話を貼る時には、『題名(○/7)』のように
全何話かわかるようにすると、感想も書き込みやすいよ

785 名前:月光蝶 :03/10/27 04:25 ID:???
(★★)SSが上がりきったらまた更新するでつ。
ttp://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/1897/log/dame/dame.html

このスレも、いま少しがんばれば2回目の年越しか・・・


∀好きだからそれ風に表現すると(タイトルは適当)
アクシズ生活を始めた頃:
 「地球を滅ぼす核の冬、落ち行くアクシズの上で俺たちは戦った。
  ある時は敵、ある時は味方、だが俺たちはいつか戦うしかない事を知っていた。
  そして俺たちは戦った。
  赤い彗星が地に落ちた時、アクシズは光に乗って地球を離れた。
  【次回第一夜 漂流のアクシズ】
  風は止まった。」(アムロの声)
プルが発見された頃:
 「我々の戦いは終わった。だが、戦いの終わりと共に私の魂の一部も死んだ。
  二人の死んだ男が再び殺し合う意味もあるまい。
  (「だから少しは働けよ、シャア」「私はお前と違ってパイロットだけをやっている訳にはいかん!」)
  【次回第ニ夜 蘇るプル’s】
  氷の棺から命が蘇った時、再び風が吹いた」(シャアの声)
木星へ向かった頃:
 「死の星に命が蘇る時、赤い騎士と白い騎士は新たなる星へ舵を取る。
  【次回第三夜 新たなる旅立ち】
  風は、木星へ」(冷静な感じのプルIの声)
クリスマス〜新年
 「ぱぱは今日ものたくってるし、ままは今日も機械いじり。
  でも私、知ってるんだ♪
  アクシズにも新しい年がくるんだって。
  【次回第十夜 A Happy New Year!!】
  風が、命の輝きを運んで来た」(楽しそうなプルCの声)
小惑星帯で危機に逢った頃:
 「アムロ、アムロ!!返事してよ!!
  大変だ、アムロが死んじゃう!!!
 【次回第十三夜 アクシズの危機っ!!】
 「風は、大嵐っ!!(TT)」(ぱにくるプルAの声)」

アクシズ一家の旅は続く・・・



786 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/27 21:28 ID:???
写スンです、AAのセレクトと使いどころが絶妙で笑た。
つーかシャアの写真!
ラスト楽しみ。


>>785
キャラの声で聞こえてくるようだ。
プルCかわええ。

787 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/10/30 09:09 ID:???
ほっしゅ。



MGサザビー&ν(´∀`)ホスイ…

788 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/01 00:47 ID:???
写真とるのにいちいちハロを抱えるのは大変だろうから、
プルE専用のカメラをアムロが作ってあげればいいのに。

789 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/01 03:34 ID:???
いや、きっと、シャアのグラサン(プルズ盗撮用カメラ内蔵)を無断拝借して利用してるとお(ry

790 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/02 01:16 ID:???
むしろハロの目がCCDでみょ〜んと(ry

791 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/02 13:02 ID:???
>>790
アムロ「こんなこともあろうかと、とっておきの機能を用意してある……
     ハロ! アルティメットスコープ!!」

( д )  ゚   ゚

アムロ「よぉし、かっこいいぞ!」
プルE「……きもちわるい」
アムロ「え!?」

792 名前:写スンです7 :03/11/02 14:19 ID:???
アムロはシャアの写真をプル達にも見せたが、
彼女らの反応は、爆笑だった。
シャア「い、いったい何を見たというのだ」
アムロ「そんなにこれが面白いのか?」
大人二人は目を皿のようにして写真を見つめたが、変なものは見えない。
シャア「特に怪しいものは…」
写っていない。つなぎの前をはだけたカメラ目線の怪しい中年以外には。
プルH「怪しいです。思いっきり。これじゃまるで「怪人・ヤラナイカ」です」
シャア・アムロ「怪人?!」
つなぎの前を開けているだけなのに変な人扱いされたシャアには恨めしげに睨まれ、
頼みの綱のプルJも笑い転げている状況では、写真を見せたアムロの立つ瀬がなかった。

立つ瀬がなかったので、アムロは座って考えて状況を整理することにした。
アムロ「そもそも「怪人・ヤラナイカ」って誰なんだい?」
プルH「こんな人です。未整理のディスクの中にありました」
プルHが記録ディスクを再生すると、「アクシズ公報・緊急号『大逆犯グレミーの真実』」との画面。
そして、写真のシャアのポーズそのままの金髪の青年が現れる。
プルD「ほら、「怪人・ヤラナイカ」出てきた!」
アムロ「彼が怪人扱いなのか。ずいぶん嫌われているな」
プルD「嫌いだよ!だって、気持ち悪い訓練ばかりさせて、冷凍したまま放って行った奴だよ」
そして、画面に、あごひげを生やした色黒の大男がスキップを踏みながら入ってくる。
シャア「あれはラカン・ダカランか?どちらも頭をCGで挿げ替えただけのようだが…?」
そしてラカン役はグレミー役の前でスキップを止め、グレミーの体を見て「ウホッ、いい男!」と呟く。
グレミー役はニヤリと笑い、つなぎのファスナーを下まで下ろした。
大事なところがバラの花で隠れているのは、ニュース映像としての良心だろうか。
下を露出して、グレミー役が「やらないか?」と言うと、ラカンはまるで少女漫画のヒロインのように
頬を染め目を潤ませてうなずき、二人は腕を組んでどこかへ消えていく。
その後、バラで埋め尽くされた背景に男二人の抱き合うシルエット、打ち上げられるロケット、
トンネルに入るリニアモーター鉄道、打ち上げ花火などが挿入され、熱のこもりすぎたナレーションが、
「このような輩が、先日の放送ジャックのような形でハマーン様を愚弄し、反旗を翻そうという!
ネオジオン兵士諸君、このような暴挙を黙っていて良いものなのか!」
と絶叫する。
アムロ「……何だこれは。反乱軍の幹部が同性愛だとか告発しているのか」
シャア「……以前に反乱軍のプロパガンダの記録映像があっただろう。その意趣返しだろうな。
     あのナレーターはハマーンの熱狂的な支持者で有名な男だ。忠誠心を利用されて強化されたが」
     しかし、厄介なものを残してくれたものだな。プル達が変に影響されなければ良いのだが…」
アムロ「ああ…」
プルE「…それで、「ヤラナイカ」って、何をするの?プルHとかプルKとかが、二人ならわかるだろうって」
善後策を考える間もなくプルEにそでを引っ張られ、アクシズPTA連合会(参加者2名)は頭を抱え込んだ。

(おしまい)

793 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/02 17:15 ID:???
キタ━━━━━━ヽ(゚∀゚)ノ━━━━━━ !!!!!
イメージ映像ネタもしっかり笑えた!
サイロ解体の逆回し映像とかもアリデスカ!

ともかく乙。

794 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/03 00:48 ID:???
>>792
笑いあり萌えありなお話で(゚∀゚)イイ!!
他のプルたちに謀られるプルJにいつも萌える(*´∀`)

>>月光蝶 様
更新乙です。

795 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/03 03:04 ID:???
いつのまにかまとめサイトがシャア専用ポータルのリンク集に入ってた。
元はといえばシャア専用ニュース時代に紹介されて、このスレに流れて
きたから、なんか感慨深い。

796 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/03 04:14 ID:???
>>79
ほんとだ。
自分も同じ経緯でこのスレに来たな〜。

797 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/03 21:36 ID:???
>>792
ナレーターはマシュマーか。だから薔薇なんだ……

798 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/03 22:38 ID:???
>>797
Σ(゚д゚)ハッ



(゚∀゚)ワロタ

799 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/03 22:59 ID:???
もうすぐアムロの誕生日が来てしまうわけだが
まさか二回目の誕生日を迎える日が来るとはな〜、このスレ。

800 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/04 01:19 ID:???
アムロお誕生日オメデトウ

801 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/04 02:33 ID:???
こうゆう人にキリ版をトられるのは嬉しい。だが大事な職人にいわくつきを踏ませるわけにはいかない

802 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/04 13:05 ID:???
>>792が↑に当たってたら神だったな、とチョト惜しい気もw
でも腹抱えてワロタよ。職人さん乙。月光蝶さんも乙!

袖ひっぱって恐ろしいことを訊くプルE萌え
頭抱え込むPTAもモエ

803 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/04 17:45 ID:???
ttp://gaty.hp.infoseek.co.jp/kusomiso.html
やらないかの元ネタ。
言葉だけ知ってても実態を知らない人が多いと思いついうっかり貼ることにします。
良い子も悪い子も良い大人も悪い大人も良い老人も悪い老人も悪い政治家も見ないほうが無難です。
自分は見て海よりも深く後悔しました。
自分だけ後悔するのは悔しいのでこの後悔を誰か味わえ。

804 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/04 22:14 ID:???
やっと忘れかけてきてたのに…また誘惑に克てず見てしまった…
勘弁してくれ>>803、勘弁してくれよ!

それはそれとしてアムロおかん誕生日おめでとう!と。歳は聞かないでおこう。

805 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/05 19:23 ID:???
もうすぐ圧縮がありそうなので保守しておこう。
もし次スレがあるとしたら、ちょうど「36歳にもなって〜」になりそう。

806 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/06 07:56 ID:???


807 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/06 17:53 ID:???
総スレッド数700OVER記念保守

808 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/07 15:10 ID:???
さらに保守

809 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/07 17:49 ID:???
分割を乗り越えてしぶとく漂流し続けるこのスレを圧縮なんぞに落とされてたまるかよ!
てなわけで保守

810 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/07 18:32 ID:???
ならば自分も保守参加
14人にはまだまだ漂流し続けてもらいたい

811 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/07 22:57 ID:???
もうすぐシャアの誕生日もくることですし

812 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/07 23:33 ID:???
誕生日になったら年とるの?
俺としてはサザエさんキボーなんだが。

813 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/08 00:00 ID:???
モレもサザエさんキボンヌ派なんだが、流れ的に年齢上昇になった模様。
 ま、そっちでもいいんでないの?全ては神しだいってことで。34固定である場合のパラレル書いても可。
だと思う。このスレ自体パラレルな世界だし。
 矛盾してるとかの無粋なツッコミはなしってことで。

814 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/08 00:06 ID:???
むしろ35歳と30歳のまんまという方向もある

815 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/08 01:35 ID:???
上昇するのはスレタイトルのみとか


816 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/08 12:39 ID:???
そんな何年も漂流し続けるのかyo

817 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/08 15:33 ID:???
到着したら終わっちゃうじゃないか。
「漂流一家・木星編」もいいかも知れんが

818 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/08 17:37 ID:???
木星到着まで約3年という設定だったはず……。
まあ誕生日とか新年などの季節ネタ以外は、時間軸を深く考えなければいいのでは?
まあ現状は新作が発表されそうな気配もないけど。

819 名前:プル日記 :03/11/08 20:38 ID:???
プルD
 なぁなぁ。このまえ崩落跡地に地割れがあったんで、のぞきこんでみたんだが、なんか
生産プラントだか倉庫だかの建物があったみたいだぜ。
暗くてよくわからなかったんだが、あれはゼッタイ食いモン関係に違いねぇぜ。
 アムロの作ったマップデータにもあの辺にはそれっぽい施設がなかったしよ。きっと手付かずだぜ。

今度、みんなでコッソリ探検してみねぇか?
ガッポリ食料みつけてアムロ達をおどかしてやろうぜ!
 でさ、明かりとか崖を降りる道具とかの用意はまかせる!誰かやっといてくれ、ま、なんとかなっだろ。
アムロ達に見つからないようにな!
 決行は明後日でキマリ! うー、腕が鳴るぜ!

820 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/08 22:14 ID:shN9Zi21
この辺でage

821 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/10 05:33 ID:???
hosyu


822 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/10 23:42 ID:???
お、久しぶりのプル日記。
てことで保守。

823 名前:ジュピトリスのブレイクタイム (1/2) :03/11/11 01:51 ID:???
   r'⌒⌒^'、
   ( r'ノ、),),)ソ 補給で地球直送の面白いアングラ映像を手に入れた。
   ヾ*・∀・ノ  その名も「実録・第二次ネオジオン抗争(アングラ版)」。
   / ゙ゝ \  
   /    / ̄ ̄ ̄ ̄/
___(__ニつ/ ジュピトリス/____
    \/____/

                    r'⌒⌒^'、
                   ( r'ノ、),),)ソ
           \从从/・::∴;;:)Д・):;:・
            < ド 从从/ つ柔ノつ口
.      , '" ̄ ヽ /WW\ ド>   /・:;:・
     | ルー,,,,,, l /) .'"';,, 从从・: / /
  / / | リ ゚д゚リ /⌒);;;  ド >(_)
 / /⊂二{( Y/ / ;;;;/WW\
  /  ノノノ (  /´.;;://';;
/. //  //  ゝ ).;;/;ノ
 // // /  し _∧______________
  / // /// /  独り占めしないで私にも見せなさい!


          '^⌒⌒ヽ
   , '" ̄ ヽ  (,(,( r'ノr ) ルー・ルカ「さあ、NTの修羅場が見られるわよ」
   | ルー,,,,,,,l  (・д・; )  ジュドー(俺のセリフ…)
   | リ*゚ヮ゚リ  / ゙ゝ ⌒i
  ノ,/ ( Y \   イ  | |
   /  ★/ ̄ ̄ ̄ ̄/| |
___(__ニつ/ ジュピトリス/ | |____
    \/____/ (u ⊃


木星基地で働くジュドー青年が地球から取り寄せたのは、
軍の記録映像がどこからどう漏れたのか、
νガンダムとサザビーの戦闘映像を中心に編集した、
地球周回軌道上のアクシズを巡る決戦のダイジェスト映像だった。

824 名前:ジュピトリスのブレイクタイム (2/2) :03/11/11 01:52 ID:???
ブレイク ブレイク あなたの街の 解体 解体 一役買いたい
(ロンデニオンコロニーの空撮映像)
耐久年数過ぎてゆく コンクリートが落ちてゆく
(落ちていくフィフスルナ)
地球の平和をはばむやつらさ Break Out !
(赤一色のネオジオン艦隊)

日本ブレイク工業 スチールボール Da Da Da
(νガンダムがハンマーを飛ばす。アナハイムのプレゼン用映像らしい)
日本ブレイク工業 ケミカルアンカー大地を揺らし!!
(アクシズに接舷するラー・カイラムがアンカーを下ろす)

家を壊すぜ! 橋を壊すぜ! ビルを壊すぜ! 東へ西へ
(ヤクトドーガを瞬殺し、αアジールに致命的一撃を与え、サザビーの首をもぐνガンダム)
走る! 走る! 日本ブレイク工業
(ゲタに乗って飛ぶνガンダム)

ブレイク ブレイク 欠陥住宅 木造 モルタル ペンシルビルを
(次々映るムサカ、ギラドーガ隊、核ノズル、アクシズ)
杭頭処理などおてのもの 協力サポートいたします
(「みんなの命をくれ」と敬礼するブライト、トゥース参謀、そしてアムロ)
正義のハンマー ユンボをかざせ!! Break Out !
(ハンマーを振り回すνガンダム。アナハイムのプレゼン用映像)

日本ブレイク工業 スチールボール Da Da Da
(νガンダムがハンマーを飛ばして、ビーコンを次々破壊していく)
日本ブレイク工業 ケミカルアンカー Da Da Da
(ブライトらのプチモビを収容し、アンカーを切り離すラー・カイラム)
日本ブレイク工業 ダイヤモンドカッター Da Da Da
(νガンダムがサーベルでサザビーの左腕を叩き切る)
日本ブレイク工業 コンプレッサー大地に響け!!
(ラー・カイラムの核ミサイルがアクシズに着弾する)

家を壊すぜ! 橋を壊すぜ! ビルを壊すぜ! 東へ西へ
(爆発する核ノズル、νガンダムに破壊される無人の四番艦、真っ二つに割れるアクシズ)
走る! 走る! 日本ブレイク工業
(サザビーにトドメを刺そうと、爆風の吹き上がるアクシズ表面をホバリングするνガンダム)
Break Out !!
(アクシズ表面に叩きつけられるシャアの脱出ポッド)


  r'⌒⌒^'、
 ( r'ノ、),),)ソ  /" ̄ ヽ    ルー・ルカ「やっぱりガンダムは最高ね。よくやった!感動した!」
  ヾ;・∀・ノ  |  ルー,,,,,,l    ジュドー「誰だよ、こんな変なBGMつけたの…。俺の金返せ」
  / ゙ゝ \ | リ*゚∀゚リ=3
  |   イ  | ノノ ( Y ヽ
  |   ,|  .| /  ★/ ̄ ̄ ̄ ̄/
_|___,|___|_.(__ニつ/ ジュピトリス/____
          \/____/

825 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/11 21:02 ID:???
NBKキタ━━━━━━ヽ(゚∀゚)ノ━━━━━━ !!!!!
ここでもν最高!ルー・ルカに激しく同意
そんなプロモ漏れも見たいよ!
乙でした〜

826 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/12 13:03 ID:???
乙。
誰かフラッシュにしてくれんかな

827 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/13 10:43 ID:???
フラッシュすごい見てみたいなこれ。
ハンマーのところはシャアの脱出ポッドをとっつかまえるシーンで代用するとかして。
ν最高スレの人に画像提供してもらってさw

828 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/14 00:22 ID:???
>>819
これはSSのプロローグ?
それとも自由に使っていいネタなの?

829 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/14 02:54 ID:???
>>828
後者だyo


830 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/14 08:44 ID:???
>828
メル欄参照のこと☆

831 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/14 23:56 ID:???
>>828
是非、自由に使って何か小話を!

832 名前:月光蝶 :03/11/15 12:28 ID:???

突発ネタで次投稿。
(インターネットで水耕栽培ヒットして見たネタ)


833 名前:アクシズ一家の科学的愛情(1/2) :03/11/15 12:33 ID:???
アムロ:「今日は科学の授業がてら、アクシズの農業(笑)について話そう」
プルA:「私たちが食べるものも育ててるんだよねー?」
アムロ:「ああ。主に水耕栽培を使っている」
シャア:「多少は土で育てているものもあるがな。こちらは、主に私が面倒を見ている」
プルJ:「大佐は農業にもお詳しいのですか」
シャア:「昔、アクシズに居た頃に少しな。・・最初の頃は水耕プラントもなく、食料は輸入か、促成栽培が出来る植物か、簡単に飼える鶏なんかに頼っていた。
当時はみんな農作業に出て、明日食べるものを手に入れるために必死に働いたものだ」
農作業の図と、色々な植物の絵がスライド映写される。
ちょっとざわつくプル’s。
アムロ:「とはいっても、だいぶ長い事人手が入ってないから、昔の作物はみんな枯れちまってたようだな。種や、クローン栽培用の冷凍サンプルだけは何とか見つかったが。」
プルI:「凍りついたクローンか。・・・私たちと同じね」
プルE:「・・私、野菜じゃない」
プルF:「I!」
しまった、と言う顔のIを、やわらかく諭すシャア。
シャア:「・・I、そんな風に考えないで欲しい。君たちを凍ったまま放り出していった大人たちの事は情けないと思うが、自分を冷凍野菜と横並びにするような物言いをしてはいけないよ」
ほっとしてシャアの助け舟に乗るI。
プルI:「・・失言だった。謝罪する」

アムロ:「・・次に行こう。重力が弱いと実をつけない植物は多い。時々重力ブロックで調整メニューをやってもらっているから判ると思うが、適度な重力は生き物の体になくてはならないんだ。」

プルB:「どんな植物が作れるんだ?」
プルD:「何でもいいけど美味いもん一杯作って欲しいよな」
アムロ:「アクシズには僅かだが重力がある。それに、コロニー用の作物は弱い重力でも上手く育つように改良されているから、今の環境でもなんとか土で育つ植物もある。
キュウリ、ナス、ミニ大根、ラーディッシュ、つるなしインゲン、チンゲンサイ、ブロッコリー、ししとう、ピーマンなんかだな」
色とりどりのスチル映像をものめずらしげに見るプル’s。
プルC:「すごーい。こんなに一杯?」
シャア:「いや、これは育つ事は育つという程度で、食べることを考えるとあまり役に立たないものが多い。」
プルJ:「と言いますと、大佐?」
シャア:「背が低く、あまり蔓を這わせない植物が良好なんだが、ここで栽培できるものでは、葉を食べるタイプの野菜は軟弱で世話が難しいものが多く、作付け面積を多くしないと一杯取れない。
・・実を食べるものでは、キュウリやナスも昔は作っていたが、良く世話をしないと実が痩せてしまってね(苦笑)」
プルF:「・・・手を抜いてしくじったわね」
シャア:「(ギクッ)・・ん?な、何の事かな?」
アムロ:「(笑)まあ今育てているものは大丈夫だ。ほら、これだ」
プルG:「・・あー、ぴーまん。これ採るの手伝った事あるぜ」
プルD:「あー、オレもあるある。・・なんか他にも小さい辛い奴作ってるだろ。前に食ってひどい目にあったよ」
シャア:「ししとうだな。実によって普通のと辛いのがある」
アムロ:「ピーマンやししとうは暑くないとだめだが、頑丈で長い間収穫が出来るし、採った実も保存が利くんでとてもいい。ししとうは辛い料理の薬味にも、マメ代わりにも使う」
色々な料理を思い浮かべてうなずく一同。



834 名前:アクシズ一家の科学的愛情(2/2) :03/11/15 12:36 ID:???

アムロ:「では水耕栽培に行こう。これは、土の代わりに色々な栄養液を栽培槽に入れて使うやり方だ」
説明図を見る一同。
アムロ:「昔は根が弱くなったり、味が落ちたり色々困った事があったらしい」
プルD:「何でー?栄養いっぱいやったら、どんどん育っていいんじゃねえの?」
シャア:「それがいけなかったのさ(苦笑)」
プルD:「??」
シャア:「豊かさが過ぎると、人も植物も弱くなるのさ。試練を与え、鍛えねば良い者は出来ない。栄養を与えられすぎたものは、あちこち弱ってしまいには腐りきってしまったのだ」
プルH:「・・・行き過ぎた試練は、生命を絶やしてしまいますよ」
プルJ:「大佐」
シャア:「おっと・・続けてくれ、アムロ」
アムロ:「・・・まあその後研究が進んで、コロニーでは水耕栽培で一年中色々な野菜が採れるようになった」
プルK:「コロニーでは季節がコントロールできますからね」
アムロ:「ああ。だがアクシズの場合、普通のコロニーより環境の制御は難しい。俺たちが水耕栽培出来る植物は限られている。一番いいのはこれだ」
(どん)
プルL:「とまと」
プルB:「トマトだな」
シャア:「これは、厳しい条件でも育つし、栄養を与えればそれだけ沢山実をつける。歴史的に、かなり早く水耕栽培が成功した植物の1つでもあるのだよ」
プルJ:「よくご存知ですね、大佐」
にやにやするプル’s。気づいてトマトのように真っ赤になるプルJ。
アムロ:「セロリ、パセリ、ネギ、ナス、きくな、小松菜なんかも育つ。みんなが食べている促成強化ホウレンソウも水耕栽培だ。
昔の技術ではダメだったんだが、改良が進んだ品種が残っていたんでね。あと、メロンやイチゴもいけるが、これは育てていない」
プルD:「何でー?美味いもん育ててくれよー」
アムロ:「メロンを甘くするには、ものすごく肥料と炭酸ガスと光が要るんだ。それに、アクシズの低重力だと上手く大きく育たない。イチゴも、甘くするには栄養が要るし、普通に育てても実をつけにくいんだよ」
プルD:「ちぇ・・」
アムロ:「旅が終わったら、きっと色々なものが食べられるようになるさ。今のところはスパムばっかりだがな」
爆笑する一同。
アムロ:「さ、授業は終わりだ。収穫に行こうか」

プルD:「トマトでいいから美味いもん作ってくれよぅ・・・」
プルE:「・・食い意地張りすぎ・・」
プルA:「いいんじゃない?育ち盛りだし」
プルG:「だな」

アクシズ一家の旅は続く。



835 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/15 12:54 ID:???
科学的愛情(▼∀▼)イイ!
作者さんお疲れさん。

836 名前:月光蝶 :03/11/15 13:39 ID:???
>>835
ども。
食料ネタも長い事出てないんで自作投稿してみました。

実際には全くの無重力だと体の維持も難しいはずなので、アクシズには重力ブロックがあるだろうと想像してます。
(本来の小惑星の重力では無に等しいし。)
慣性重力にせよ擬似重力にせよ1Gでなく、エネルギー節約のため低いめのはずですが、低重力でも体調を保つための(トレーニング法などの)知識は普及しているはずです。
特に軍艦暮らしが長いアムロとシャアは熟知しているはず。ロクに地上に帰れない暮らしが長いわけですし。

土で育つ植物はプランター栽培が容易なもの、水耕栽培はそのまんま今の水耕栽培で出来るものを選んでいます(笑)。
無重力か極端な低重力だと蔓植物は上手く巻きつくことが出来ませんのでたぶんだめぽ。
枝に成るタイプも実はかなり難しいはずなのですが、ホウレンソウは栽培できている事になっている(=葉もの野菜もなんとかいけるだろう)
ので入れました。

トマトを例外にしたのは、こいつが水耕栽培と非常に馴染みが良く、厳しい環境にも平然と耐え、栄養豊富でビタミンを含み、生でも調理しても美味いという
至れり尽せりの特性を備えているため、たぶん宇宙で栽培するとしたらいの一番に改良するだろうと想像しているためです。
但し、これまで食事ネタに登場していないのは・・・設定に整合性を持たせるとしたら、多分手に入った品種での収穫時期を逃してしまったか、まだあまり大きい実をつけていなかったか(笑)。

実際のトマトは感心するほど頑丈な究極生物(笑)で、石ころだらけの荒れた土地でも育つ・・どころか荒れた土地を好むし、水分が足りなければヒゲ(−−;を伸ばして
空気中の水分をも捉えようとするし、栄養があればあったでお化けのように大量の実をつけるしで、環境への適応度は凄まじいものがあるので、宇宙でもがんばっているんじゃないかと(笑)。


837 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/15 14:41 ID:???
>>833-834
各キャラの特徴が上手く出てて面白かった。
まとめサイトの更新で大変だろうけど、また書いてほしい。

838 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/15 15:01 ID:???
>836
ほうほう。
トマトについて少し調べましたが、原産地はアンデス山脈で、
アメリカ大陸発見前から原住民が食用にしていたとのこと。
栽培が始まったのはメキシコ。
究極生物トマトと、石仮面を使っていたアステカ文明を生み出した地メキシコ。
何かの関連が…?!

それはともかく、そのトマトは中世にヨーロッパに入ってからは、
あまりの赤さと臭い(昔の品種は臭かったらしい)が敬遠されて観賞用にしか使われず、
イタリアでさえ食用になったのは18世紀になってからで、
その理由が、南イタリアが飢饉で他に食べるものが無く、やけくそになって口に入れたからとか。


839 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/15 16:52 ID:???
勉強になるスレですなあw

月光蝶さん、乙!

840 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/15 19:21 ID:???
そう言えば麦は無重力でもそれなりに育つという話を聞いたな。
もっとも、今の場合食料用ではなく、宇宙飛行士の精神安定のために育てられているだけだが。
だから実際に実をつけるかどうかは聞いていない。
見た感じでは普通に育っていたような気がした。

841 名前:月光蝶 :03/11/15 22:02 ID:???
>>837-840
皆さんども。

>>838
>その理由が、南イタリアが飢饉で他に食べるものが無く、やけくそになって口に入れたからとか。
私も調べてみました(^^)。
色がどぎつすぎて、毒があるのではないかと疑われた事もあったようです(当時の科学じゃ判りにくいわな)。
・・プルDなら、腹が減ったら構わず口に入れてしまうような気もしますが・・・・(−−;;;。

>>840
無重力で麦を育てる実験は判りませんが、精神安定のためというのは、
ttp://www11.plala.or.jp/kira-kira/link3.html
地球で閉鎖環境で生活する実験の方では見つかりました。
小麦の栽培装置を持ち込んで育てる実験をしていると、次第にみんな小麦のそばで過ごす時間が増えていったそうです。
植物とは言え、生き物を一緒に世話するというのは連帯と愛情を育むらしいです。

あと、無重力空間でのトマトについてですが、実は、
ttp://pages.total.net/~oda/ja/translations/pettit/spacechronicles13.htm
栽培装置なしで発芽テストをした人は居ます。
重力なしだと根や葉が伸びる時に色々支障があるんで、発芽時に人工的に手をかけてやる必要があるのと、
発芽しても栄養分を必要なところに運ぶ仕組みが上手く働きにくいんだそうです。

また、無重力で発芽した後ほっとくと、根や葉が好き勝手な方向に伸びて、ボールみたいに絡まっちまうんですが、
ttp://iss.sfo.jaxa.jp/iss_faq/go_space/step_4_2.html
人工光でいじくれるそうです(葉は明るい方に、根は暗い方に伸びる)。

アクシズの場合重力はあるとしてもごく微弱ですので、本来は色々な方法で発芽と育成のコントロールが出来る
水耕栽培でないと野菜の量産は出来ないはずです。
が、そこは「品種改良」である程度ご勘弁という事で。
そもそも宇宙生活者が存在している事自体、無重力が生体に及ぼす影響の研究が進んでいる証拠なので、
植物についても同様の研究と改良が進んでいるものと考えています(^^)。


842 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/16 02:13 ID:???
日本でもトマトはずっと観賞用のみで、文明開化で西洋じゃ食べてるよ?
となってかららしいですよ、食用になったの。

アクシズは採鉱後の空洞に都市を作ってあり、自転で重力を発生させてたため
逆シャア時では無重力状態である、という設定を見たんだけど
ここではサクッと無視しましょうよ。
大型居住区域だったモウサはZZで無くなってるんですよね?
北爪漫画だと、アクシズの新ブロックをモウサと称してますね。
で、旧ブロックは軍事施設で0Gエリアが多いとなってますた。
その分重力ブロックでトレーニングするハマーン14歳。

843 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/16 03:06 ID:???
明日は大佐の誕生日

844 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/17 00:00 ID:???
シャアお誕生日オメデトウ

845 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/17 00:34 ID:???
このスレのシャアは、めでたく三重ムサイになりますた。

   ⌒⌒ヽ
 (J ノ|ノ)))
  ‖;´Дノ <三重ムサイじゃなくて三十六才です!

846 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/17 09:18 ID:???
年を取るとサザエさんじゃなくなるから・・・
誕生日が来たけど、また35歳というのがええな。

847 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/17 17:22 ID:???
ということは今年は誕生日ネタが無い方がいいのか。

848 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/17 18:25 ID:???
>>847
あるなら惜しまず出して欲しい。だって慢性的なネタ不足……

849 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/17 20:43 ID:???
やはり限られた空間とキャラではネタが無くなるのは仕方ないのかな…。
それでここまでやってきたのは凄いもんだ。
クリスマスにはまだ遠いしな…。

850 名前:月光蝶 :03/11/17 21:00 ID:???
シャア誕生日記念ではないが、せっかくだからアクシズ一家のストーリーに
説明的な話を加えてみますタ。

851 名前:【プレリュード AXIS Stories(1/3)】 :03/11/17 21:00 ID:???


 ・・どのくらい意識を失っていたのか。
 ”足元が”明るかった。
「・・・」
太陽が”足元に”あった。道理で明るいわけだ。

 全方位モニターの画像は忠実に、丸く見える太陽を再生していた。
逆に”頭上”には黒々と、荒涼とした岩の壁が広がっている。
要するに機体が頭から地面に突っ込んでいるのだ。

 少なくとも、νガンダムも自分も生きているらしい。
天国か地獄かへモビルスーツを連れて来る馬鹿が居ない限りは。

 漸く、アムロは自分がアクシズに座礁している事を認識した。

 細かい状況は不明だが、ともかくもセンサーに敵味方識別反応は全くなかった。
周囲には連邦もネオジオンも居ない。
アンテナがやられたのか、地球と月からのビーコンも観測できない。
地球に落ちるのだけは免れたらしいが。

 相当長い時間、意識を失っていたようだった。
どうやら、その間に遭難したという事か。
「まあ、生きてるなら・・」
それなりに、生還の努力という奴を開始しようかとアムロは思う。
早速コンピュータの自己診断を走らせ、機体の状態を調べながら、ざっと天測を
行わせてみた。
そう遠くまで来たはずはない・・が?
「!」
・・愕然とした。
すばやく検算させたが、数字に間違いはなかった。
「・・参ったな、頑張りすぎか・・」
アクシズは光の帯に乗って、ごく短時間に常識を遥かに超えた距離を流されたのだ。

 コンピュータが狂っているとは思えなかった。
大体、アクシズは地球に落着しようとしていたのだ。位置から言ってもすぐ判る
指標が幾つもあるはずだが、どれも全く見えなくなっている。

 それは、惑星間航行速度で計るような距離だった。
とてもではないが、損傷したモビルスーツ一機で帰れるものではない。

(アクシズの施設が利用できるか?)
内部に通信施設なりとあるかも知れないが、真っ二つに割れた小惑星の中で、
惑星間通信が可能なほどの設備が残っているものか。
1人で死にかけた小惑星に取り残されると云うのは、あまりにぞっとしなかった。



852 名前:【プレリュード AXIS Stories(2/3)】 :03/11/17 21:03 ID:???

 「・・シャアは?」
 ようやく思いついて、近くにあったはずのコクピットブロックをスキャンしてみた。
センサーがひどい状態のせいで乱れているが、呆れた事にまだ内部に生体らしき
熱反応があった。

 生きているのか、死んでいるのか。
「・・死んでいる訳がないか」
こういう場合のシャアの悪運の強さを思って、アムロは苦笑した。

 連邦の調査によれば、これまで、自分を含めてシャアが乗っていたモビルスーツを
破壊したパイロットは何人か居る。
バリュートなしで大気圏に落下した事があるのも判っている。
あまつさえ一年戦争末期、シャアがノーマルスーツで移動中に、付近で発進準備
中だったグワジン級戦艦がいきなり大爆発したという事件さえあったらしい。
(ザビ家の一員がそのグワジンに乗っていたという説もあるが、クルーがほぼ全滅
したため真偽の程は定かではない)

 だが、どういうわけか、シャアはいずれも無事だった。
戦艦の爆発の中で負傷すらしていなかったという伝説もある。
これほど”不死身”という言葉が似合う男はなかなか居ない。

 止めを刺すのは造作ない事だ。
が、さすがに今更戦う気はしなかった。勝負はついたのだ。
そもそも、またぞろ命のやり取りをやらかすには、状況が洒落にならなかった。
見たところ、コクピットの生命維持システムの状況が芳しくない。
あまりぐずぐずしていると窒息−いや、酸素欠乏症には嫌な思い出があった。

 救助を待つにしても、どうしてもアクシズの施設を利用する必要がある。
アムロはνガンダムのコンピュータから、アクシズの基幹システムの情報を呼び出してみた。

 アクシズには、コロニーのように、太陽光を使ったソーラーパネルの装備はない。
あっても太陽が遠いので、ロクに電力は手に入らない。
また、掘った鉱物以外には、目立つほど豊かな物資はない。
それに、そもそも人手がない。つまり、人的資源もない。

 これは、外宇宙の小惑星には一般的に当てはまる事情である。

 それは、ないないづくしで貧乏な上、「トラブルが起きた時誰かに援助を頼む」
という事すら不可能であると言う事を意味する。
助け舟も物資も専門家も、概ね数億キロメートルの彼方である。

 そういう状況で、不測の事態が起きても人を生かしておくために、外宇宙で使われる
システムには極度の冗長性が見込まれていた。
さらに、何より貴重な人手を煩わさないため、故障がない限り、自律制御・自己診断で
何年間でも無人運転出来るように設計される事が多かった。

 アクシズもその例に漏れない。

 アクシズ内部は大きく数箇所にブロック化され、各ブロックがさらに小さい、
交換可能な多数の独立したユニットで構成されていた。
小型反応炉を組み込んだ発電ユニットも、循環ユニットとその一部をなす水耕栽培・
微生物培養槽も、一部が破壊されただけでは全機能が停止しないよう幾つもの予備を
持ち、ほとんどの部分が人手を借りなくても自律的に動作するように作られている。



853 名前:【プレリュード AXIS Stories(3/3)】 :03/11/17 21:04 ID:???

 言い換えれば、二つどころか十七分割されても持ちこたえるほど、アクシズの生命
維持システムは頑丈に出来ているということだ。
それに、ほとんどの場合、基本設定さえしてやればシステム自体が勝手に最適環境を
維持してくれるように設計されていた。

 ハマーン・カーンがジュドー・アーシタとの一騎討ちに敗れた後、アクシズは連邦
軍に接収され、そして放り出された。
連邦軍は一通りの調査が済ませ、またぞろ使う者が出ないように危険物を「始末」
した後は、文字通りアクシズを路傍の石のごとく打ち捨ててしまった。
(連邦軍は歴代、事件が終わった後は呆れるほど早く、関連事実を「忘却」して
しまう事に定評がある超能天気な官僚的組織だった。)
生命維持系のシステムは最小限を残して全て「眠らされ」たが、破壊するのは無意味
な上にコストが掛かるので、それ以上手をつけられてはいなかった。

 アクシズの見取り図と一緒に、高レベルのパスコードが見つかった。
 アムロが生命維持システムの「自律神経系」にウェイクアップ(目覚まし)コール
を送ると、システムはあくびをした。
反応炉も眠っていて使えないので、バッテリーから電力を引き出して、ねぼけまなこ
のユニットたちはアムロが素早く送った質問に答えた。

 一部の居住ブロックが居住可能な状態に戻せる事を確認して、アムロはほっとした。
「頑丈なもんだな」
 いかな理屈では頑丈という事になっていても、真っ二つに割った上に内外でモビル
スーツ戦をやらかし、あまつさえ取り付いた連中のジェガンやらが表面で爆発をして
いるのである。
それでもどうにか動いているシステムを設計した技術者の仕事は、賞賛に値する。

 システムが返した情報だと、特に重要らしい区画には完全に独立した電力供給系が
備わっており、アクシズが文字通り粉々になりでもしない限り、機能を続けるよう
になっていた。
 よほど高レベルのアクセス権が設定されているのか、アムロのパスコードでも全部
は読めない。
 おおかた、ザビ家のVIPでも住んでいたのだろう。
 それとも、篭城でもする気だったのか?
(水や空気の備蓄もあるかも知れない。後で調べてみるとしよう)
 とりあえず、すぐに窒息したり渇いたりする状況からは免れそうだった。

 アムロは、シャアが収まっているはずのコクピットをνガンダムに拾わせた。
 アクシズについてのシャアの知識は、この際貴重だ。
 生きていれば、わずかなりとここまでのツケを支払ってもらう事になるだろう。

 呉越同舟か。

 アムロはほろ苦く思ったが、実際の状況がその想像の枠を遥かにブっとばす事になる
とは、ニュータイプの直感をもってしても知る由もなかった。
 ・・・後に、この時シャアをバルカンで射殺、いやいっそνガンダムの足で踏み潰させておけばよかったと何度思う事になるのか、その時の彼には予感すらなかったのである。


854 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/17 23:27 ID:???
月光蝶さん乙です!!
すごく設定が細かいところまで考えられていて、いつもながら驚かされます!!
ついでにシャア誕生日おめ!すべりこみセーフ!

855 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/17 23:56 ID:???
月光蝶さんグッジョブ!渋カッコイイー

あ、大佐、「35歳」の誕生日おめでとうございます。でいいのかな。

856 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/17 23:57 ID:almGyRs5
しまった忘れてた!
シャア誕生日おめ!
滑り込みギリギリセーフか?
どうでもいいけど、キシリアが乗っているのはザンジバルじゃなかったっけ?
違ったっけ?どうも記憶がはっきりしないなあ。

857 名前:月光蝶 :03/11/18 08:40 ID:???
>>854-856
おはよろです(^^)。

月光蝶自身は、「人は年を重ねるものだ」と思っています。
(他の方のご意見に干渉するつもりはありませんが・・・・・)
だから、自分のログサイトは「3X歳」です(笑)。
もしシャアが4X歳になるようなら、サイトのタイトルを喜んで変えましょう。
・・・幾らなんでもそんなには続かないと思うが、不死身の男だけに洒落にならんが・・・(−−;;;

エピソードを突っ込む隙間は、御覧の通り前にも後ろにも一杯あります。
それに、プル’sには育っていい娘になる権利があると思うから(笑)。
30代二人(笑)にはおおいに不平があると思いますが、月光蝶自身は「シャア大佐、36歳の誕生日おめでとう」です(^^)。

>>856
>どうでもいいけど、キシリアが乗っているのはザンジバルじゃなかったっけ?

月光蝶:「シャア大佐、貴方がノーマルスーツで移動中に、付近で艦が爆発したという事件についてですが・・」
シャア:「ん?ああ、あれは不幸な事故だった」
月光蝶:「それに、キシリア・ザビ閣下が乗っておられたという説を聞いたことがあるのですが」
シャア:「知らないな。・・私は”事故”に巻き込まれただけだよ」
月光蝶:「”事故”ですか。・・どうも、連邦政府の調査によると」
シャア:「連邦の調査というのは、いい加減なところがあるんじゃないか?当事者の私でも判らないような事を、平気で決め付けているところを見ると。
     私が聞いたところでは、後にアクシズの連中も参加した、大規模な軍事作戦が”コロニー搬送中の事故”になっていた話もあるようだが・・」
月光蝶:「あ、えーーーと・・それで、爆発したのはザンジバルだったんですか?グワジンだったんですか?」
シャア:「爆発に巻き込まれている最中に船の艦種を確認できるほど、私は便利ではないよ。
     ・・自分でやったとでもいうなら別だがね(ニヤリ)。」
月光蝶:「・・あなたなら、できるんじゃないんですか?(−−;;;;」
シャア:「ノーマルスーツ一丁の人間が、生身で戦艦を破壊できるなら凄いものだ。
     そんなスーパーマンが居るなら、私もあやかりたいものだな(ふっ)」
月光蝶:「ノーマルスーツ一丁ねえ・・・」
シャア:「ノーマルスーツ一丁さ。本人が言ってるのだから間違いないだろう」

・・・という事でご勘弁ください。きっと連邦の調査が(ばたっ)。

858 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/18 10:36 ID:???
十七分割?
ともあれグッジョブ

859 名前:月光蝶 :03/11/18 22:21 ID:???
>>858
>十七分割?
・・○姫です(数字は特に意味はないが、面白いから使った)。

>ともあれグッジョブ
あり。

アクシズの閉鎖環境について考えた時、水耕栽培・微生物培養の仕組みがあるとしたら、
それは空気と水の循環システムに組み込まれていないと難しい事に気づきました。

植物も呼吸するからです。

炭酸同化作用で酸素を出すだけでなく、灯りが消えると酸素を呼吸して二酸化炭素を出してしまいます。
かといって、一日中光を当てつづけるとやっぱり都合が悪い事が起きてくるので、モノによって違いますが、
光を当てない時間を作らないといけません。

それに、水耕栽培システムは貴重な水をガブ呑みします。
植物は根から養分を吸い上げて成長しますが、この時一緒に吸い上げた水を水蒸気として(主に葉から)放散します。
(全体に水を吹いてやる必要がある品種もありますが・・・)
もし水耕栽培システムを循環系の制御下から外すと、水と空気と人工光用のエネルギーが全部「計算外のツケ」として
跳ね返ってくるため、前提として長期間閉鎖系を維持する気なら、水耕栽培システムは独立して置く事は出来ず、
大気循環システムの一部として組み込まれていなければなりません。

微生物培養槽に関しても事情は似たようなものがあります。
酸素が欲しいなら藍藻、クロレラ、スピルリナのような植物類。
補助栄養素を取るための酵母(亜鉛はほうれん草から取れますが、マンガンやセレンなど、そのままでは吸収しにくいものを酵母に食わせて錠剤にすれば、お店で売っている栄養剤もどき)。
それに大人の楽しみ(笑)のためにアルコールも作ってくれます。
が、酵母には糖や澱粉が必要だし、システムが一時的にでも閉鎖されたらたぶん、窒息して死滅してしまうので、どこかから冷凍の酵母を手に入れなければなりませんが。
(藍藻類は休眠モードに入るとある程度の時間、養分や光がなくても生き延びます)
菌たちも呼吸します(酸素を必要とする連中と、必要としない連中が居ますが)ので、やはりエコシステムの中できちんと収支を決めてやらないと
えらいことになります。

実を言えば、代用肉として培養可能な
ttp://www.hotwired.co.jp/news/news/technology/story/20020419304.html
妖しい菌類があるというニュースもあるので、微生物培養で肉に近いものを作れる可能性もあるんですが、
ネタとしてスパムが惜しいのと(笑)、こいつらはまあまだ特殊な生き物に入ると思うので、
アムロの手にも負えないんじゃないかと。
(食料ネタでまた何かやりたいなあ・・・)

860 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/18 22:25 ID:???
十六分割ならヒントでピントだったのに、オッカサン。

861 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/18 23:11 ID:???
二十五分割ならアタッk(ry

862 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/19 00:35 ID:???
十七分割は月姫だろ?
>>859
大豆から代用肉造ったりしないの?
食った事あるけど、ピーナッツの香りのする鶏肉みたいだった。
宇宙世紀ならもっと進んでいるよね?

863 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/19 03:07 ID:???
大豆タンパクからはパンや餅も作れるな。
麩なんかは魚肉の代用になってる。
エリンギみたいに食感だけは肉なんて食い物もあるし、
代用っつったって今より遥かに進んでるとは思うけどね。

864 名前:月光蝶 :03/11/19 03:20 ID:???
>>862
>大豆から代用肉造ったりしないの?
実は、私もちょっと思った。
・・でも簡単に水耕栽培できる作物に、大豆がなかったんです(笑)。
正確には無理じゃないんでしょう(少ないが事例はあった)が、ぱっと見て調べられる範囲では大規模にやってる様子がない。
飼料にも使えるし、豆腐も作れるし、いろいろな加工品の元になる植物性たんぱくの宝庫。リジンもとれる。
便利だから実際に宇宙で育てる作物にゃ間違いなく入ってると思うんですが。

もしかすると、根瘤菌(とセレン)が必要だから、宇宙世紀になっても土で育ててるのかも知れません。
コロニーでは、そう深くはありませんが表土がありますし、気候は調整できますから大規模に土で豆類を
育てるのは簡単でしょうし。

でも今のアクシズじゃしんどいかも(笑)。

要するに大豆は手間がかかり、多量に取るにはある程度の広さの畑が必要のようです。

ピーマンその他、先に挙げたプランターで作れるタイプの(笑)作物は、ずっと手が掛かりません。
特にピーマンは「誰にでもできる」とまで表現されたページがあったほど、手の掛からないものらしいです。
(暑くないとだめで、とても高温を好むというのが特徴らしいですが)
作付けから収穫までは見たとこ5ヶ月くらいで、これも大豆より早いですが。
ちなみにトマトも、促成だと11月に植えて2月から6月まで収穫できる、成長が早い植物です。

基本的に、どこかで手を抜ける(笑)手段がない限り、アムロとシャアと12人の少女くらいの労働力では、
できる作物ととても出来ない作物があると言う事です。
畑では基本的に手が掛からないものしか出来ず、水耕栽培はかなり作物を選ぶ(技術的にはイケても、必要な薬品がないとか)ように
考えています。
(作れば何でもできるという状況では、代用食を考える楽しみがありませんので(笑))。


865 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/19 20:04 ID:???
そういえばジャガイモは形にさえこだわらなければどんな土でも結構な量が採れると聞いたのだが、宇宙ではどうなんだろう。
無重力でどう育つかの実験は聞いたこと無いけど、やらないのな?
あれはわりといろんな物に使えるから便利だと思うんだが。

866 名前:月光蝶 :03/11/20 09:05 ID:???
うーむ。
1日三食で3年分の食料は365.25*14*3*3 = 46021.5食(笑)と出ました。
手持ちの食料は15000食、しかも一部は多分くさって(−−;;;

この状況で、シャアはともかくアムロが何か手を打たないわけはなし。

・・・・一体アクシズDASH村青年団は一体、何を植えたのでしょう(笑)。
ピーマンとほうれん草を植えているのは既に過去の作品で確定しているのですが、
水耕栽培しやすいトマトが月光蝶お勧め。

865さんのジャガイモというか、芋類はまず、何か植えていると思うが、考えているとなかなか楽しい。

猶予期間1年(計算上は1年未満)で、次の収穫まで食いつなげるだけの食料を得るために
アクシズ一家が打った手はいかに。
(最後は収穫したものだけで食いつないで居なければ、木星まで辿り着けない事になる)



867 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/20 16:30 ID:PP12Wp3n
>DASH村青年団
中ねn(ry

868 名前:月光蝶 :03/11/20 20:12 ID:???
>>867
>>DASH村青年団
>中ねn(ry

月光蝶:「ああっ867さん!!あぶなああああああああああああああああああイ!!!上から襲って来るゥウウウ!!!!」
アムロ:「やめるんだシャア!」
シャア:「私、シャア・アズナブルが粛清しようというのだよ!!」
アムロ:「エゴだよ、それは!」



869 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/20 22:33 ID:???
「大佐……」
プル達には個室がある。プルJはいつもそのことを感謝していた。
膝をかかえて丸くなって涙を流す自分。こんなところを見られたら
どれほどからかわれるか。
アクシズの外郭修理になんとか飛べるようになったサザビーが出る。
アムロを信じていないわけではない。しかしシャアがそれに乗って
そらに出るたびに言いようもない不安が襲ってくる。
(ポンコツじゃない……)
どれほどシャアに言っても搭乗する機体を代えてはくれない。
いつもの自信たっぷりな笑顔で「わたしが設計したのだ」
と答えるのみ。
だから今日も笑顔で送った。「行ってらっしゃい、大佐」と言った。
(ノーマルスーツを着てください)
と、どれだけ願っても、その祈りは届かない。
「行ってくるよ。いい子で待っているんだぞ」と彼は笑う。
その笑顔は誰に向けてなの?
そして彼は帰ってくる。いつものように。
だから「お帰りなさい、大佐」と言う。笑って。
本当はうれしさと無事だった安心感で泣き出したいのに。

今日もこうして膝を抱いて泣いている。窓の外に小さな太陽が見える。
「大佐……」


870 名前:869 :03/11/20 22:37 ID:???
職人さま方、保守してらっしゃるみなさま乙です。
長いの書いてるんですけどつまってるんで、習作を投げます。
プルJは動かしやすいですね。

(´-`).。oO(シャアの誕生日祭りに参加したかったなあ。あと、誕生日ネタで書きたかったナ)

871 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/21 02:51 ID:???
>>866
確か廃棄されたジオン戦艦から約20000食分のレーションを引き上げていたはずyo。
(プル'sしか食えんが)


872 名前:月光蝶 :03/11/21 06:46 ID:???
>>871
あら?
確か発見されたレーションで数量がわかっているものはアクシズ内で発見された15000食(「幕間」事件)だけで、

後に発見された高級食材(フォアグラや果物の缶詰)は数量不明では(「ジオンの亡霊」事件)?
ttp://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/1897/log/dame/zion_ghost.html

仰る通りこの事件でアムロとシャアは雪隠詰め(笑)になりましたが、「大量」とあるだけで、どのくらい食料が増えたのかは判らない状態になっていますです。
(食事の幅が増す程度にはたしになったらしい)

あと、この際に発見された果物の缶詰でかなり危険な奴(笑)も、アムロの手で後にジャムとして復活したそうです(クリスマス〜新年パーティーの話で登場)。
でもプル’sだけは食料に少し困らないというのはいいことですね(^−^)。


873 名前:871 :03/11/21 08:45 ID:???
数量不明でしたか(´・ω・`)スマソ

874 名前:月光蝶 :03/11/21 09:07 ID:???
いえいえ〜♪

実は検索しているうちに、彼らは「コレ」を植えたらしいと思われる「あるもの」を発見しました。
葉も茎も食べられ、棄てる所がないといわれる「あるもの」です。
・・・でも、アムロもシャアも何故か「あるもの」を知らないような感じだな・・・・
・・・上手く話が作れたら何とやら。

週末はちょっと出かけるのでしばし沈黙。


875 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/21 11:15 ID:???
コスモス?
花言葉は「乙女の純潔」「純真な愛情」……

,r'⌒⌒⌒'、      
( ミ""メ""ミ )
ヾ ▼∀▼ノ イタダキマス
 / ヽ¥ /ヽ


876 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/21 14:10 ID:???
>>875

        丶     r'⌒⌒^'、
         ヽ\\ヽ(m#νy'ソ/m)//
         \ (m ヽ(#゚ー゚ノ/m)/
          丶\(m\  m)//
           (m\(m (m m)/
              ( (m /ノハλ)
           ミヘ丿 ∩#∀▼||l
            (ヽ_ノゝ __ノ 

877 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/21 15:07 ID:???
あ、久々

878 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/22 00:16 ID:???
(・∀・)デスナァ

879 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/22 00:39 ID:???
平和だなぁ

880 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/22 00:49 ID:???
>>875-876
やっぱこれがなくちゃね。

881 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/22 09:40 ID:???
そんな季節の風物詩のような愛でられ方にワロタ

882 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/22 12:53 ID:???
>874
さつまいもかな?
実(根)はもちろん、地上の葉と茎も食べられるとか。
昔はイモの茎に味噌を塗ってロープ代わり、用が済んだら煮立ててインスタント味噌汁っていうのが
あったそうだけど、本当かな?

883 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/22 19:05 ID:???
>>882
父ちゃんそれ戦国時代の話やで。

884 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/22 20:56 ID:???
>>875-883
おまいら皆かわいいです(´∀`*)

885 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/22 22:00 ID:???
,r'⌒⌒⌒'、      
( ミ""メ""ミ )
ヾ ▼∀▼ノ 言うなよ。プルたちが見ている。
 / ヽ¥ /ヽ


886 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/24 07:22 ID:???
ログ全部見れたぞ!

初心者ながらやっと流れを掴みなおしたということで、
ひとつ自作SS書いてみます!

887 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/24 12:12 ID:???
新人さんイラシャーイ

888 名前:老いる過去 育つ未来 1/4 :03/11/24 14:05 ID:???
 一人の50歳前後と思しき男性が椅子に腰掛け眠っている。
 その夢の中には一人の少女の影があった。
『大佐』
 少女が心に直接語りかけてくる。
「ララァ、私を迎えにきてくれたのか?」
 少女が微笑む。
『まさか。大佐をお迎えするのはまだまだ先のことですよ』
「そうなのか。だが私はもうずいぶん老いた気がするよ」
『まだ大佐はお若いですよ。ただ、今の日常が性に合っていないだけです』
「いや、私は今の状況に満足している」
 ここ15年の、いくつもの情景が、幾人もの人々が心をよぎる。
『満足することと性にあっていることは違いますよ。シャア、あなたは良くも悪くも立ち止まることの無い、立ち止まることのできない人です』
 そうかもしれない、しかし、今のこの生活を手放すことは間違いなく不可能だ。
「ララァ、今の私に何ができるというのだ?」
 ララァはただ黙って微笑む。
「ララァ…、君は今どこに…? そして、どこへ向かうのだ…?」
『私はいつでも大佐のそばにいますよ。…そう、いつまでも……
  しかし…  ララァ…    私は…  これから……   どうすれば……?

889 名前:老いる過去 育つ未来 2/4 :03/11/24 14:06 ID:???
 心地よいうたた寝から目を覚ます。
「お父さん、目が覚めた?」
 20台後半の、オレンジ色の髪をした女性が顔を覗き込んでいる。
「ああ、ジェーン。…昔の夢を見ていたよ」
「アクシズ?」
「いや、一年戦争だ」
「…ララァのこと?」
 不機嫌そうな顔でたずねる。昔はこんな顔をしたことは無かった。随分柔らかくなったものだ。
「まあな。…ふ、そんな顔をするな。彼女のことはもう過去のものだ」
「でもシャアはまだ彼女のことが好きなんでしょ?」
 シャアは苦笑する。顔に昔は無かったいくつもの深いしわが刻まれている。
「ここではシャアと呼ぶなと言っただろう、ジェーン」
「はぐらかさないで」
 シャアは肩をすくめると、少しまじめな顔をする。
「そうだな。私はまだララァが好きなのだろう。だがJ。今君を、いや、君たち12人を愛していることには変わりない。」
「お父さんだっていまJって呼んだじゃない。それにアムロは?」
 なにやら言っているJを適当にあしらいながら今に思いをはせる。

890 名前:老いる過去 育つ未来 3/4 :03/11/24 14:07 ID:???
 プルたちは今それぞれに新しい名と身分を持ち、それぞれの生活を送っている。
 ただし、名前の頭文字には彼女たちのアルファベットが使われており、名前か苗字のどこかに「Ple」が入っている。
 自分たちで作った2つの制限のためにアムロと一緒にずいぶんと頭を悩ませたものだ。
 彼女たちは毎年11月中旬になるとここにに集まって、アムロと私の誕生日パーティを開いてくれる(木星船団にいるFはさすがにこれないことのほうが多かったが)。
 以前一度アムロに「私とお前のところで毎年交互に開くというのはどうだ?」と意見具申したことがあったが「お年寄りに無理はさせられないから」と言われた。
 あの時は非常に腹立たしかったが、今ではよかったと思っている。
「やはり歳には勝てないな」
「え?」
 いきなり脈絡の無いことを言った私にJが怪訝な顔をする。
 彼女は私の娘という「設定」で一緒に暮らしている。「Jも夢を見つけるといい」といった私に「大佐が私の夢なんです」と答えてくれた時には年甲斐も無く泣きそうになってしまった。
「ジェーン。愛してるよ」
 Jを抱き寄せ、そう囁く。唐突なことに一瞬きょとんとしたようだが、すぐに笑顔になり、体を預け、
「私もよ。お父さん」
 私に何ができるのか、そして何をすればいいのか今は分からない。しかし、その時がくれば今までのように嫌というほど思い知らされるのだろう。
 それまで、それまでこの生活を満喫しよう。いつの日か笑って逝ける日が来るまで、そのときまで…
「…ララァよ、私を導いてくれ…」
「シャア!」
 Jが本気で怒った。

891 名前:老いる過去 育つ未来 4/4 :03/11/24 14:09 ID:???
「す、すまん、その…何というか…」
 うかつだった。女性を抱きしめているときに言うセリフではなかった。
「だめです。許しません」
「そ、そんなこと言わずに、どうにか…」
 Jがいたずらっぽく微笑む。
「冗談です。今日は機嫌がいいので、特別に許してあげます」
「そうか、あ、ありがとう」
「ふふっ、相変わらず大佐は情けないですね」
 少し恥ずかしくなる。アクシズに居た頃、彼女たちの前ではいつも格好をつけていたが、いいところはほとんど見せられなかった。
 それどころか情けない失態ばかりを見せていた気がする。
「いや、その、うむ。ああ、そうだ。機嫌がいいと言ったな。何かあったのか?」
 Jが幸せそうに微笑む。その微笑みは思わず見惚れてしまうほど美しく見えた。
「実はですね……」
 そのとき、彼女の口からどのような言葉が出たのか、それに対して彼がどう反応したのか。知る者は二人だけである。
 一つだけ、ヒントを出すとすれば、シャアはさらに情けない失態をJの前で見せたということだ。

892 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/24 14:58 ID:???
おぉ…ある意味このスレ名物「まるちえんでぃんぐ」のウチの一つですな。
 なんてか、ムッチャ新鮮でした。乙カレーした。

 個人的にはアクシズ以外の場面描写してこのスレ特有の設定が壊れないか
気になって読んでたんだが、描写が巧みでむしろ設定を活かした描き方に感心したり。

893 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/24 15:22 ID:???
新人さんが早速ネタを出してくれたのかな?グッジョブ!
読み終わってからタイトルを見直して、「そういうことか」と思った。シャアめw

894 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/24 15:32 ID:???
新人さんではないです。
このタイミングだと間違えられるかな? とは思ってましたが。
自分はコンバット書いた奴です。
よりにもよって。

895 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/24 18:43 ID:???
Jはシャアにくっついていったのでつか
こういうシャアはやらしー事してなさそうだな

896 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/24 19:37 ID:???
>>888-891
一般社会にでるには名前が必要なのは分かるが、そこらへんは
ぼかしておいて欲しかった。
身内だけのときは昔の呼び方をしてるとかでさ。

897 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/24 21:38 ID:???
職人さま乙です!
まるちえんでぃんぐ…の例えに思わずワラタ
やはり名前はJにかけてジェーンなのでしょうか?
大佐とJエンディングとても良かったです!やっぱりジジィになってもシャアは駄目オトコ…w

898 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/24 21:43 ID:???
職人さん乙
こういうのも悪くないと思う、というか素直に面白かったよ
サクサク読めたし

>一つだけ、ヒントを出すとすれば、シャアはさらに情けない失態をJの前で見せたということだ。
この場面のとり方で色々変わるねぇ...

899 名前:888-891、894 :03/11/24 22:29 ID:???
何か感想がつくとうれしいですね。
コンバットのときは、まあ、お決まりの台詞が聞けただけ良しでしたが。
>895
自分はJは最上級に良い女に育つと思うので、これからも活躍させようかな?と考えてます。
>896
自分も名前をつけるかで非常に悩んだんですが、
ちょっとインパクトを出し、より効果的な演出をするためにつけました。
ぼかして、ってのも考えたんですがうまくいかなかったんですよ。
あと、シャアは多分A級戦犯だと思うので、マジで潜伏をしないとやばいとも思いましたし。
>897
ジェーンなのはそれくらいしかJからはじまる名前が思いつかなかったからです。
>898
失態の理由については、まあ、ご想像にお任せします。

900 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/24 22:46 ID:???
ジェーンって名前にすごい抵抗を感じる。
富野っぽくないためだろうか。





『G.I..ジェーン』を連想してしまうからだ。五分狩で筋肉質のプルJを。

901 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/24 23:48 ID:???
やはり固有名詞だとガンキャラじゃないポ

902 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/25 02:03 ID:???
もうすぐ次スレですかねぇ。

903 名前:月光蝶 :03/11/25 03:38 ID:???
>>875-900
ちょっと温泉に浸かっている間にキターーーーー!!!

>>882
・・ふ・・フフ・・・
いずれ・・判ります。あくしづの秘密を、きっと皆さんの前に・・・・

>>888-891
私は今猛烈に感動している・・・・

シャアはある意味、トミノカントクのその時々の怒りや正義の象徴であると、私は思っています。
少年期のシャアは個人的な復讐のために闘い、青年期のシャアは理念のために闘い、
最後にアムロと闘った時のシャアは、言わば少年期と青年期にし残した事を全て賭けて、戦士としての自分を全うしようとしたのだと。

シャアのような男が生き方を変えるのは難しい。
実は不器用なのかも知れない(笑)。
それでも、彼が真の勇者ならきっと・・
しなやかに、健やかに生きて、年を重ねるという事に対して自然に向き合う事が出来るようになるかも知れない。
彼とアムロ以外に頼る者のない、12人の娘たちのためになら。

そんな事を思いました。

>>900
ふと思いましたが、トミノカントクなら、
『ジェーン・ジェーン』
とか、ダブってしまうとそれっぽい気がする。


904 名前:月光蝶 :03/11/26 23:04 ID:???
今回も過去の話です。
・・・それも膨らみすぎてるんで、連作になるかも知れません。

・・・ちょっと痛いかも知れません。

さらに、過去スレの台詞使ってます。
・・・お許しくださいm(__)m。
書きたかったんです・・・・


905 名前:【月は地獄だ! −The Moon is Hell!−】 Re-Birth−蘇生− 1/4 :03/11/26 23:10 ID:???

 体がだるい。
ひどく気分が悪い。
これまでも何度か、ひどい目にあった事はある。でも今度はまた格別だった。
”死んだ方がまし”という気分があるとしたら、これだと思った。
体が思うようにならない−−−−−−−−
息がしたいのに、息をするのも苦しかった。

 声が聞こえる。
−−生体表示(ヴァイタル)が異常だ。・・多分長くスリープさせ過ぎたのだ−−
聞き覚えのない男の人の声だ。何か、ひどく慌てている。
−−いかん。このままだと危険だ。一度起こして処置せねば−−
き・け・ん?何が危険なのだろう?
わたしは必死にまぶたに力を入れた。でも、何故かまぶたを持ち上げる事が出来なかった。
力を入れようとすると、息をするのが苦しくなる。
また声がした。ちょっとカン高い感じの、若い男の人の声だ。
−−何!?・・起こすって一体何人いるんだ−−
−−待て・・10、いや、12、表示されているな−−
−−12人も居るのか!?よせシャア!そんな事をしたら−−
−−どけ、アムロ!!一刻を・・・−−

 何かがひどく間違っているような気がした。
わたしは声を出そうとした。
でも、くちびるからは息が漏れただけで、すぐに咳き込んでしまった。
咳が出るたびに、喉が燃えるようだった。苦しいなんてものじゃない。
・・吐き気がする・・・・・・。

遠くで、二人の声が何か喚いていたけど、もうよく聞こえなかった。
どこか暗いところに落ちていく・・・。

906 名前:【月は地獄だ! −The Moon is Hell!−】 Re-Birth−蘇生− 2/4 :03/11/26 23:13 ID:???

 「・・・・・・」
誰かが近くに居る感じがした。それもたくさん。
わたしはこの感じを知っていた。
姉さんと、妹たちだ。

目が覚める時は、いつも誰かと一緒だった。
姉さんは好き。妹も好き。
(今度は誰が一緒なんだろう?)
でも、いつも目が覚める時は、任務がある時だった。
任務は大事だ。わたしは、任務を果たすために生まれてきたのだから。

だいぶ、頭がはっきりしてきた。
きっと、すぐに誰かが任務を告げに来るに違いない。
・・でも体がとても、とてもだるかった。
これじゃ、ろくに動けそうもない。助けを呼ばなければ・・・。
”兵士たるもの、どんな状況でも戦えなければならない”
しっかりしろ、わたし。
わたしは、まぶたを開けてみた。
今度は、なんとかまぶたが開いた。
見慣れた、くすんだ色の天井が見えた。
ああ、ここはいつものカプセルの中だ。
・・きっと、近くで誰かがわたしを起こそうとしているに違いない。
−−誰か−−
「ぁ・・れぁ・・・」
わたしの舌は、やっぱり言う事を聞かなかった。
でも、何とか用は果たしたらしい。
天井の代わりに、白衣を着た、金髪の男の人の顔が見えるようになったからだ。
金属と強化ガラスの円筒のふちから身を乗り出して、男の人はわたしを覗き込んだ。
濃いサングラスをかけていて、表情は良く判らない。
−−からだがおかしいんです−−
「・・らら・・おぁし・・」
「ああ」
その人は肯いて、そっと自分のくちびるに指を当てた。
「落ち着いて。無理に話してはいけない」
やわらかい、とても綺麗な声だった。誰だったか、姉さんか妹の誰かが持ってた、ムービーファイルの俳優みたいな。


907 名前:【月は地獄だ! −The Moon is Hell!−】 Re-Birth−蘇生− 3/4 :03/11/26 23:17 ID:???
一度も聞いた事がない声・・・全然知らない人だ。
「だれ・・」
「ああ」
何故かちょっと考え込んでから、その人は教えてくれた。
「私はシャア・アズナブル。・・階級は大佐だ」
「たいさ・・」
じゃあ、この人がわたしの上官なのか。
慌てて体を起こし、敬礼しようとしたら、その人はわたしの肩を捕まえて、カプセルの
寝台に押し戻してしまった。
「動いてはいけない。君は今、普通の状態ではないのだ」
普通の状態ではない・・?
わたしはどうしてしまったのだろう。
姉さんや妹達は大丈夫なのだろうか・・・・。

 見ているうちに、少女は再び意識を失った。
シャアは手早く、細い腕に巻きつけてあった、無重力帯用の輸液パックを交換した。
高カロリー輸液の『カクテル』は見る間に消費されていく。
長い眠りの間に失った蓄えを取り返そうと、体組織が貪欲に栄養素を貪っているのだ。
(・・最初の生還者、か)
氷の棺から還って来た少女。
いや、状況を考えれば「死体が蘇った」ようなものだ。
二人の死んだ男が、同じく死んだ小惑星の中で仮死の眠りに就いていた娘を蘇らせる。
これは、ほとんどありえない話、奇跡というも愚かな偶然。
(・・いや・・・偶然なのか?)
背筋に冷たいものを覚えて、シャアは目前の作業に集中した。
(天も許すまい・・・私の罪は。)
もしもこれが劫罰であるとしたら・・・・

うつむいたシャアの視線の先に、うっすらと埃を被ったネームプレートが光っていた。

『Ple - J』

シャアの思惟を知る由もなく、少女は金属と強化ガラスの円筒の中で、今しばらくの静かな眠りに就いていた・・・


908 名前:【月は地獄だ! −The Moon is Hell!−】 Re-Birth−蘇生− 4/4 :03/11/26 23:22 ID:???

 小さな白い顔。
頬に骨の線が浮き、目だけが飛び出した顔。
手足は枯れた葦のようだった。
あばらが浮いた体が文字通り葦のように揺れている。
・・まともに立っていられないのだ。

 いくつもの、骨のように白い小さな顔が見上げている。
それは、全て鏡に映ったようにそっくり同じ顔だったが、実は全て違う顔なのだった。
12の顔が様々な表情を浮かべて、上目遣いに自分を見つめている。
無表情、懇願、困惑、希望、苦痛、怒り、悲しみ。
そして絶望。

 やめてくれ。

これは悪夢だった。
それも最低の。

 痩せこけた顔の中で、窪んだ目がしらじらと光っていた。
自分はもう死ぬのだ、確実に死ぬのだ、と思っている人間の目だった。

アムロは悲鳴を上げた。
そんな目で俺を見るな。

 −−−−見ないでくれ・・・!!−−−

それは絶望の叫びだった。

909 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/26 23:29 ID:???
で、白米を食べて超回復すると。

「やさしいんだな、アムロ」
「…いいから食べるんだ」

910 名前:月光蝶 :03/11/26 23:32 ID:???
m(__)m
・・・・このスレにあってはならない話かも知れません。
どシリアスです。
m(__)m
m(__)m

約束します。
必ず説明します・・・誰も傷つけません。誓って殺しません。
・・・まだ書いてますが、これは起承転結の「起」の部分です。
あと幾つか書かないと終わりません。
・・それまでは・・・

『月は地獄だ!』というのは、古い古いSFの題名です。
人間の勇気と意志と創意工夫が全て、極限の環境の中で試される話です。
・・その内容が、この話の主題にもなっています。


911 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/27 00:27 ID:???
>>910
乙。
まぁちょっともちつけ。

912 名前:月光蝶 :03/11/27 19:10 ID:???
>>911
やはー。
失礼しやした・・・・。なかなかに、ほとんどSS書いた事ないのでつい、
テンション上がりすぎたかも知れません。

・・・では本日分、行きます!

913 名前:【月は地獄だ! −The Moon is Hell!−】Starvation−飢− 1/4 :03/11/27 19:16 ID:???

 それはずっと後になって知った事だ。

 コールドスリープというのは、実際にはコールド(冷凍)でもなければスリープ(睡眠)でもない。

 普通の状態では、シマリスの心臓は1分間に450回鼓動し、体重100グラムあたり20カロリーを消費する。
体温は人間より高く、37℃もある。
 寒くなる前に、このちっぽけな獣は食べるだけ食べて体力をつけ、雪が降る頃には巣穴にもぐりこんで眠りに入る。
体温は7℃、鼓動は1分6回。
消費カロリーは1/100、燃費重視の冷たい眠り。

 人間は普通、冬になっても巣穴で寝たりしない。
でも体温を下げると代謝率が下がって、脳や重要な臓器に血液が回らなくても、ダメージを受けにくくなるらしい。
20世紀には既に、これを応用した手術方法があったそうだ。

 人間を凍る寸前の温度で『冬眠』させる技術、それがコールドスリープだ。
凍らせてはいけない。
凍ると細胞が壊れて野菜がだめになってしまうが、氷温よりほんのちょっと上で貯蔵すれば、いつでも美味しく食べられるという訳だ。
代謝率は1/100。元に戻せばいつでも新鮮。

 だが1/100とはいえ生命活動をしているという事は、スリープしている間にも、
ゆっくりとだが体は「燃料を消費」しているという事だ。
普通ならそんなに長く眠らせたりはしないから、それも大した影響はない。

・・・普通ならば。

 わたしたちは寝たり起きたりの暮らしが長い。
起きている間は兵士としての訓練を受ける。
実はスリープしている間にも、少しずつ知識や技能を刷り込まれるようになっているらしい。
だから、何かを教えたいだけでも、ちょっとしたスリープに入れられた事がある。
生まれてから今まで、スリープの期間がどのくらいあったのかは、後でカレンダーを見て確認するしかない。

 所詮、わたしたちは量産タイプのモビルスーツと変わらない。
起動、停止、起動、停止、起動・・そして最後は戦場で無に還る。
ハンプティ・ダンプティ、壊れた人形は二度と元に戻らない。

 ・・そう思っていた。

 だが、今回の目覚めは・・ひどかった。
 『天井が落ちてきたような気分』
古い小説に出てくるような表現だが、全くそんな気分だ。
全く、モビルスーツならめまいやら、吐き気やら、・・驚きやらにわずらわされは
しないものを。


914 名前:【月は地獄だ! −The Moon is Hell!−】Starvation−飢− 2/4 :03/11/27 19:52 ID:???

 今回の目覚めは最悪だ。

 わたしは、一度見たものは忘れない。
・・これが誰か何かをしたせいなのか、元々そうなのか、わたしには判らない。
ただ、沢山の事を正確に覚えられるのは便利だし、本を読むのは楽しい。
だからわたしは本を読む。資料も読む。・・時々は、見ない方がいいものも見る。
わたしは決して忘れない。
忌まわしい思い出の全てを。
わたしが促成栽培のクローンで、どこかに居るオリジナルのコピーだという事を。

 わたしはエルピー・プル。
姉さんたちもプル。
妹たちもプル。

実は、誰が姉さんで誰が妹なのかは、あまりしつこく考えてはいけない事になっている。
前にそれで何人かがつかみ合いの喧嘩をして、ひどく叱られてから、みんなでそう決めたのだ。

わたしたちはみんなプルだけど、1人ずつちゃんと別の名前も持っている。

わたしはプルI。
プルシリーズの9番目だ。

 死にそうに気分が悪い目覚めの後、何日か寝たきりで過ごした。
先に目を覚ましていた姉と妹の何人かの話だと、下手をすれば本当に死ぬところだったらしい。
アクシズは、どうやら連邦との戦いに負けたようだ。
大人たちは、わたしたちを放り出して逃げてしまったのだ。
あきれ返った話だが、わたしたちは眠りこけたまま、冷蔵庫の片隅でレタスのようにしなびてしまうところだったのだ。

 わたしたちを見つけ、目を覚まさせたのは、目の前にいる二人の男だった。
この数日、二人はほとんど不眠不休で、わたしたちを世話してくれた。

片方は30代半ば。天使みたいな金髪碧眼。全く以って貴公子然とした二枚目だ。
もう片方はちょっと若い。20代後半だろうか?
茶色の髪と茶色の目。これも整った顔だが、どこか神経質そうな感じだ。

 どうやら全員が持ち直した頃、二人はわたしたちに話があると告げた。
わたしたちは(まだ本調子じゃないので)カプセルで半身を支えながら、二人の話を聞く事になった。

「これから、君たちに事情を説明しよう。・・心して聞いてくれ。これは、全て本当の事だ・・・」
金髪の男が、よく響く声で話し始めた。

 何かが変なのはわかっていた。
だが、それは、想像をはるかに越えてとんでもない話だった。


915 名前:【月は地獄だ! −The Moon is Hell!−】Starvation−飢− 3/4 :03/11/27 19:58 ID:???

 今の今まで気づかなかったのは不覚だった。

 この男がアムロ・レイだとは。
アムロの顔写真は見た事がある。
写真うつりが良いのか、前に見た写真はすごく若い感じだったが、今近くで見ると、だいぶふけている。まあ実物などこんなものだろう。

だが、わたしの記憶が確かなら(言葉の綾だ)、この男は敵だ。
それも最悪の敵と言っていい。
アムロ・レイは、たった1人で大隊規模のモビルスーツを墜としたパイロットだ。
”一年戦争の英雄”。
だが連邦の兵だ。ネオジオンのわたしたちには敵以外のなにものでもない。
妙におちつかなげに爪を噛んでいる姿からは、何もプレッシャーは感じないが。

 それに、さっきから熱弁を振るっている金髪の男。
この男がシャアだ?
シャアと云えばわが軍が誇るエース、赤い彗星だ。
だが彼なら地球圏に長期の偵察に出ているはずだ。

その二人が、何故仲良く雁首揃えてこのアクシズに居るのか。

いや、そもそもここは本当にアクシズなのか。
連邦のニュータイプ研究所かなんかにはりぼてを作って誤魔化しているんじゃないのか。
 アムロの方は、少なくとも顔かたちはそっくりだ。
だがシャアのほうは判らない。
彼の写真は戦史の記録で山ほど見たが、全部変な格好のマスクを被っていたので、素顔がわからない。
おまけに今喋っている男、モビルスーツ乗りのくせに、伊達にサングラスなど掛けているのが怪しすぎる。
金髪で似たような背格好の奴なら山と居る。
アムロは本物っぽいが、こっちは連邦のスパイではないのか。

 そもそもこいつらがさっきから喋っているたわごとは何だ。
ハマーンもグレミーも死んだ?
アクシズは真っ二つになった上漂流中?

 おまけに、ジオンと連邦屈指のモビルスーツ乗りが一騎討ちをやった挙句、二人とも遭難したというのか。
母艦とか僚機(バディ)とか後詰めとか、とにかくまともな作戦なら居るはずのオマケはどうしたというのだ。
何もかも狂ってる。

こいつらはわたしを、いやわたしたちをナメているのか。
そんな話を信じるバカが居るならお目にかかりたかった。
「尊敬出来る上官とご一緒できて幸運です、大佐」
・・・居た(−−#。
「ほんとー?」
「粋だよな、一騎打ちって」
ああ・・・_| ̄|○
「そんなこともうどうでもいいよ。おなかすいた」
バカばっかりだった。

いい加減最悪の寝起きに加えて、トウがたった目覚めの王子様どももバカ。姉さんも妹もバカ。
バカのドミノ倒しだ。
空腹のせいかめまいがしてきた・・・。

916 名前:【月は地獄だ! −The Moon is Hell!−】Starvation−飢− 4/4 :03/11/27 22:22 ID:???

 「眠ったか」
 シャアが戻ってきた時、アムロは14人分の皿を水無しで、キッチンペーパー4枚で綺麗にするという難事を完遂していた。
この状況では、何でも節約しなくてはいけない。水はまだあったが、余っているというほどでもないのだし。
 「ああ」
肩の凝りをほぐしながら、シャアは答えた。
二人は向かい合わせにテーブルについた。
保温式のコーヒーメーカーから、互いに一杯ずつコーヒーを注ぐ。
「やれやれ、やっと眠れるか?」
「多分な。一応、交代にしておいた方がよさそうだが」
シャアは肩をすくめた。
「お前は保つのか?」
「まだ何時間かならな」
相当しんどいはずだが。
(意地っ張りめ)アムロは思った。

 食事は戦争騒ぎだった。
12人の欠食児童の食欲は凄まじかった。
スリープ中に失ったものを取り戻すべく、子供たちの体は凄まじい勢いで食物を求めているのだ。
最初は優雅に食べていた者も居たが、誰かがおかわりすると必死でかきこんでわれさきにシチュー鍋に押し寄せた。
1人2杯までと言うと、一部の者が泣きそうな顔になった。
どのみち、胃に入る以上に食っても負担になるだけだ。
だが、あのくらいではたちまち足りなくなるはずだから、時間を置いてまた食べさせなければいけない。
「ミライさんの田舎にあったな。『米びつがからになる』って言い方が」
皿をきちんと食器棚に戻して、アムロはひとりごちた。
「これじゃあ俺たちも共倒れだ。どうするんだ、シャア」
「食料の探索は続けている」
サングラスで表情を隠したまま、金髪の男は告げた。
が、声に疲労が濃い。
この何日か、意識が戻らない者には処方箋通り高カロリー輸液を与え、目覚めた者には生理的欲求の世話までやりながら、合間を見て探索を続けていたのである。
交代で少しずつ休んだとは言え、二人の男が12人の子供、それも少女の面倒を見ると言うのはほとんど殺人的な難行苦行だった。
「とりあえず成果はこれだ」
テーブルに、半ダースほどの缶詰が投げ出された。
原色ばかりを使った、見慣れないラベルが貼り付けられている。
「これは?」
「スパムだ」
スパム?
そんなものどこから見つけてきた・・と言いかけて、アムロは口をつぐんだ。
・・・曲がりなりにも食料である事には違いない。
塩抜きして野菜と煮込めば、全員の1、2食分にはなるだろう。

だが所詮焼け石に水だ。
1回で14人分。
暖炉の中の雪のように、食料は消えてゆく。

もし食料が見つかったとしても、それは永久に保つというものではない。
アクシズは宇宙の迷子だ。
いつか必ず食料は尽きる。このままでは、それもまもなくの事だ。

「じゃあ、俺が先に寝させてもらう。4時間で交代しよう」
「ああ」
気のせいか、一瞬上体をふらりとさせて、シャアは答えた。
今のうちに眠っておかねばならない。
アムロは疲れた身を起こして、自分の居室に向かった。

明日にはもっと厳しくなる。
・・・宇宙を漂流する岩の塊には、多くのものが欠けている。
冷たい方程式が、俺たちの首をじわじわと締め上げる。
・・・俺たちは、生き延びる事ができるのか?


917 名前:月光蝶 :03/11/27 22:33 ID:???
本日分完了。
蛇足ながら、−蘇生−の語り部がプルJ、−飢−の語り部がプルIです。

−飢−で食料問題を突っ込んでいくつもりでしたが、−蘇生−の終わりにちょっと食い込んでいたせいで、
これも計算が狂いました。

このやり方は初めてでしたが、プルズの誰を選んでも、独特の語り口と視点で語ってくれるので、
なかなか上手く情景が切り替えられるのが楽チンです。

・・次はプルズの発見の顛末と、食糧問題の一番しんどいところかな?


918 名前:コンバット :03/11/27 23:06 ID:???
コテハンが少ないと心もとないのでこれからは「コンバット」と名乗ろうかと思います。
どうぞよろしく。
ということで、月光蝶さん乙。リアルタイムで更新見てました。
コールドスリープ、なかなか興味深いですな。
しかし、いろいろ考えてありますね。
ほとんど思いつきだけで書いている自分とは大違いです。
続き、がんばってください。

コテハン持つからには自分も急いでなんか書かにゃならんなぁ。

919 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/27 23:48 ID:???
月光蝶さん乙です。次も期待しとりますよー。
ほんと、いつも設定とか考察すごいなーと感心してます。

新たなコテハン、コンバットさんキター!

920 名前:月光蝶 :03/11/29 19:44 ID:???
誰も待っている人は居ないかも知れないと思いつつ(がふっ)
本日分を。

今度は全部いっぺんには行きません。
半分がやっとだったので、残りは多分後日。



921 名前:【月は地獄だ! −The Moon is Hell!−】Starvation−飢2− 1/6 :03/11/29 19:50 ID:???

 扉、扉、また扉。
 123−456、Enter。
 「・・・・・・」
だだっぴろい倉庫スペースには何もなかった。
空荷の搬送用パレットが山積みになっているだけだ。
男は唾を吐きそうな表情で、手近なパレットを蹴飛ば−そうとしてやめた。
重力がほとんどない状態でそんな真似をすると、大抵ひどいことになる。
いい加減キレかけているのでなければ、思いつきもしない愚かな行為だ。

 「・・・次だ」
まだぎりぎり『若い』と言える男−20代後半くらい−は、しなやかに筋肉がついた体を翻し、もう1人の男に向かって吐きすてるように言った。
30代半ばに見える男−金髪で長身の、絵に描いたような貴公子然とした男−は、肩をすくめたようだ。
そんな仕草も役者のように決まっている。

 次の冷蔵庫にはチーズがありますか?
 ・・・俺たちはネズミか。
いや、『死んだネズミ』か。それもこのままじゃミイラだ。
アムロは爪を噛んだ。
悪い癖だと注意されたのは子供(ガキ)の頃だが、結局直らなかった。
神経質−と言われた事もあるが、この状況にはストレスがありすぎた。

 アムロ・レイ、享年29歳。
 シャア・アズナブル、享年33歳。
さしずめ、今ごろはブライトあたりが墓碑銘を選んでくれている頃だ。
アムロは皮肉すぎる状況を思った。

地球じゃもう二人とも死人のリストに入れてるだろう。
これだけ時間が経ちゃ、酸素切れで間違いなく死んでるはずだからな。・・もっとも、このままじゃ他の事で死にそうだが。

 金髪の男−シャアは、左手に持った簡単な地図に赤い×をつけながら、先に立って歩き出した。
背中まで決まっている。
(カブキ役者か)
適当に間隔を保って歩きながら、何度目か分からないが、アムロはこの男の性格の良さ、あるいは悪さにため息をついた。
つまるところこの男、他人目のあるところではごく自然に、俳優のごとく決まった立ち居振る舞いを見せる。
特に女の目があるとさらに違う−というのは、この何日かで思い知った。
どうやら、あんなの−子供というか少女と言うか−でも女に数えているらしい。
アムロの目には、ジャリ(悪ガキを指す方言だと、ミライさんに聞いた)の集団にしか見えないが。
(そういえばクェスにはどういう扱いをしたんだか)
クェス・パラヤ。戦争に巻き込まれた少女。
最後の戦いを生き延びたのか、それとも死んだのか。
子供をモビルアーマーに乗せるとはどういうつもりだったのか、アクシズを押している最中に聞いた台詞を思い出すと腹が立つので、アムロは考えを逸らした。


922 名前:【月は地獄だ! −The Moon is Hell!−】Starvation−飢2− 2/6 :03/11/29 19:52 ID:???

 シャアとは、この期に及んでも大して口を利いていない。
・・・10年来、この男とは殺し合う仲だった。
味方だった事もあるが、その頃にもシャアの方から近づいて来る事はなかった。
アムロの方もなあなあの仲など願い下げだったから、幾つかの、平手で頬を打ち合うような厳しい会話以外の記憶は残っていない。

『二人きりで無人島に閉じ込められるとしたら、一番嫌な相手』のはずだが、何の因果かそうなってしまった。

なってしまうと、ますます気に障る相手だと判った。こっちは庶民、相手は貴族と言ったらいいか。

ジャリどもが見つからなかったら、すぐ殴りあうか首を締め上げあう事態になっていたかも知れない。
が、子供たちを見つけたシャアに感謝する気はしない。
子供たち自身にとってどうかはともかく、こっちは深刻な悩み事が12倍増えてしまった。
この男、顔と姿は王侯貴族だが、実体は災厄の王子もいいところだ。
見かけに騙された女子供や部下はいい迷惑・・・と言うと言いすぎか。
この男なりに真剣に革命をやろうとしていたのは事実だろう。手段に問題がありすぎるが。

 シャア・アズナブル。
本名はキャスバル・レム・ダイクンだが、その他にもクワトロ・バジーナ、エドワウ・マスなど、数え切れないほどの偽名を持つ。
一年戦争のエースの1人、ジオンの赤い彗星。ティターンズ鎮圧の立役者。
さらにネオジオン総帥にして、地球を死の星に変えようとした大テロリスト。
ラサの連邦軍本部を壊滅させた男。
裁判に掛けられれば、既にやらかした5thルナ落下(隕石落とし)だけで死刑確定。
未遂に終わったアクシズ落下他諸々を加算すれば、死刑10回か、刑期1万年には値するだろう。
いっそコールドスリープで1万年後の未来に送り届けてやれば、未来が賑やかになっていいかも知れない・・などと考えかけて、またアムロは思考を戻した。
今の問題は未来どころか、今日明日のことだ。

 黙々とシャアは歩く。
 濃いサングラスに隠れて見えないが、金髪碧眼、いわゆるブルー・ブラッドにも例えられる美男子−だが、額には、かすかにだが傷痕がある。
ご丁寧にも二度、違う方向からついた傷が重なって、十文字に見える。
最初のは自分の、二度目のはアムロのサーベルがつけた傷だ。

 アムロはまだ腹の虫が納まらない顔で、その後を付いていく。
茶色の髪と茶色の目、中背中肉。が、見る者が見れば、無駄に筋肉をつけていないだけで、鍛えぬかれた体だと判る。
それはシャアも同じ事だった。
地球圏全体を巻き込む戦争の中で出会い、何度となく殺しあった百戦錬磨のモビルスーツ乗り二人。

いまや死にかけた小惑星アクシズで遭難中。
・・・おまけのジャリが12人。

地球圏の運命だと?今じゃ心配事は明日のメシだ。
こいつは冗談にしても手が込みすぎてる。
そうアムロは思った。


923 名前:【月は地獄だ! −The Moon is Hell!−】Starvation−飢2− 3/6 :03/11/29 19:54 ID:???

 アムロとシャアの戦いは、小惑星アクシズ上で終わった。
アクシズは地球に落着せず、νガンダムを中心として生まれた光の帯に乗って、太陽に向かって加速されて行った。

 アクシズで目覚めたアムロは、島流しにあった事を知った。

 円筒形の前部と後部のみに港があるコロニーと違い、元が採鉱用小惑星のアクシズでは、表面の何箇所かに大きな艦艇用エアロックと、かなり縦深のあるドックがある。
モビルスーツが出入りできるエアロックはもっと多く、ドックに移動できるように通路が掘られている。
シャアが収まっているはずのコクピット・カプセルを持ったまま、爆発で潰れていそうな通路を避けて移動する。
空気が残っている汎用ドックに入るのは、意外に簡単だった。

 「シャア」
心なしか焼けて変色しているコクピット・ブロックを解放し、呼びかけたが、中に居るはずの男からは返事がなかった。
 「シャアっ!」
二度呼んだ。
やはり死んだか?
拳銃にクリップが入っているのを確認して、用心しいしい、コクピットハッチの中を覗いてみた。
赤いノーマルスーツを来た男は、パイロットシートに座ったまま項垂れて、微動もしなかった。
呆れた事にヘルメットを被っていない。
エースや指揮官がぎりぎりまで顔を見せているのは、兵に意気を感じさせるための旧ジオン軍の習慣だと聞いたが、この期に及んでまだそんな事をやっていたとは。
アムロは細心の注意を払って近づき、項垂れた顔を上げさせてみた。
 「うわ・・・」
何があったか判らないが、コクピットが高熱にさらされたに違いない。νガンダムの中の自分と違い、こっちはただのカプセルだ。
くちびるはひび割れ、顔全体がむくんでいる。

一見ひどい状態だが、・・息はしている。
相変わらず、悪運だけは強い男だった。

ほうっておけば脱水症状を起こしかねない状態に見えるが、・・このまま死なせるのもバカらしい。
この男にはまだ貸しがある。
アムロは、意識がないシャアを運び出した。

 ドック近辺には、緊急用の大気供給システムが使える場所は幾らもあった。
元々真空と隣り合わせの場所だけに、数人が半日とか1日過ごせる程度の大気供給が可能な仕組みは常備されていたのだ。
作業用に空気を抜いたり戻したりするための調整設備もあり、多量の大気を一時保管する高圧タンクも備えられていた。

しばらく過ごせそうな場所を見つけるには、時間は掛からなかった。


924 名前:【月は地獄だ! −The Moon is Hell!−】Starvation−飢2− 4/6 :03/11/29 20:00 ID:???

 ルナツーこと小惑星ジュノーは、もともと直径250kmあった。
コロニー建設の資材を得るために、だいぶ削られて小さくなってしまったが、それでも
小さな衛星に匹敵するサイズがある。
ジオン軍の宇宙要塞ソロモンやア・バオア・クー(ゼダンの門)のサイズはもっとずっと小さく、長い部分でも100kmはない。
アクシズのサイズはゼダンの門と釣り合う程度で、それも2つに分割されてしまったので、30kmないし40km前後。
宇宙では、全然大したサイズではない。

 人間の移動速度は平均して時速3、4km。
アクシズの端から端まで歩くのに10時間掛からない。
だが、平面状に築き上げられる地上やコロニーと違い、小惑星の中をくりぬいた施設は、「立体的に」、幾重もの階層を使って築く事が出来る。

重力も小さいし、壁や柱になる岩には事欠かないからだ。
自転で慣性重力を作りたい場合は生活する方向を意識しなければならないが、それは小惑星のサイズが十分大きい場合、どの方向に回転軸を取っても十分な奥行きが得られるので、解決しやすい。

例えば、1kmずつ30個の階層を作れば、一辺30kmという小さな市に匹敵する居住面積の、さらに30倍の居住「容積」を手に入れる事が出来るのだ。

 もちろんネオジオンとて、実際にこれだけの空間を堀りまくり、施設を詰め込みまくったわけではない。
だが、主な坑道だけでも、通常火薬の力を援用すればアクシズを分断できるほど深く掘られていたし、要塞化の際に拡充された施設には莫大なものがあった。

 連邦はアクシズを接収し、査察を加えた。
この時モビルスーツや艦艇、食料、重要物資などは根こそぎ押収され、危険な施設は破壊された。

 が、調査対象となる莫大な容積から言って、簡単にアクシズの全てを調べ尽くせるわけもない。
特に、アクシズ動乱時の指導層−ハマーン・カーン、ミネバ・ラオ・ザビ、グレミー・トトやそれに近い者はほぼ、行方不明もしくは死亡している。
機密事項に属する施設の内容は、もはや死者の記憶にだけあるというケースも少なくなかった。

 死者は何も語らない。
しかし、地面深く埋まった不発弾が数十年後、平和に暮らしていた普通のご家庭の庭で爆発する事だってある。

 「死んでいるはず」の男たちが、「そこにないはずのもの」を見つけて右往左往してしまう事もある・・・かも知れない。
世界は不条理に満ちている。
現実と言うのは、意外とそういうものだ。


925 名前:月光蝶 :03/11/29 20:20 ID:???
時が未来に進むと♪
 誰が決めたのだ♪♪
烙印を消す命が♪
 歴史を書き直す♪♪

・・明日はプルズ発見です・・・

やっていいんだか悪いんだか、もはやレスがつかないかも知れない月光蝶、
2年間続いてきたスレの歴史を黒くする黒歴史です(TT)。

・・・気が付くとこうなっていました・・・


926 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/29 20:44 ID:???
イイヨー、イイヨー(;´Д`)

「おとうさん」と「おかあさん」じゃなくて
「赤い彗星」と「白い悪魔」のふたりカコイイ!
ていうか、アムロ本当に神経質そう!
全員の内面を書いて欲しいけど、そりゃ流石に無理ですかね。
何はともあれ続き待っとります!

927 名前:コンバット :03/11/29 22:16 ID:???
自分も待ってます。
自分のはあんまり待たないでください。
かなり手こずってます。
ネタがうかばない。
こうなったら最後の手段。
リクエスト受付中!

928 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/29 23:12 ID:???
月光蝶さんのようなシリアスで重い話もイイ! し
プルズのお菓子作りのような軽い話もイイ!
読んでるだけの気楽な奴が言うのもなんですが、楽しませてもらってます。

929 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/30 20:32 ID:???
何となく思ったんですけど、
ここのシャアって、育てた野菜の一つ一つに名前つけてそうじゃないですか?
で、食べるときにその人の名前を呟きながら口に入れる、と。

ごめんなさい。忘れてください。

930 名前:月光蝶 :03/11/30 21:59 ID:???
r'⌒⌒⌒'、      
( ミ""メ""ミ )
ヾ ▼∀▼ノ  「ララァ・・私を導いてくれ・・・」
 / ヽ¥ /ヽ
  ;  ; ;
  ●  ● ●

プルJ「大佐・・」
プルI「ララァって?」
プルH「あのトマトらしいよ。ししとうがナナイ。あとマルガレーテとか、ハマーンとか、いっぱい名前つけてた」
プルF「・・軟弱者・・・」
プルJ「・・いつかわたしの名前で埋め尽くしてやる」

アムロ「・・シャア、ちょっと来てくれ」

931 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/11/30 23:56 ID:???
シャア「ところでこいつを見てくれ。どう思う?」
アムロ「すごく…大きいです」

           ,, -‐‐-、
          ,/   @ヾ
  r'⌒⌒^'、   |      !   r'⌒⌒`ヽ
 ( rνyy'ソ   ヽ    ノ  (ミ""メ""ミ )

 

  ヾ;゚д゚ノ     `'‐-‐''゛   (▼A▼;ツ

シャア「だろう。どうやったらこんな大きなトマトが出来ていたのか。見当もつかんよ」
アムロ「大きいのは良いが、重みで苗木がたわんで、水栽培には差しさわりがあるな」

932 名前:931 :03/11/30 23:57 ID:???
プルJ「大佐、大尉、頭、頭!!」

933 名前:月光蝶 :03/12/01 02:42 ID:???
>>929,931-932
イイ!!

『冗談の一滴は血の一滴』
(オリビエ・ポプラン/銀河英雄伝説)

やはりトマトですよ、ええ(笑)。


・・このスレはほんとにいい・・。
というわけで、シリアス編も行って見ます。


934 名前:【月は地獄だ! −The Moon is Hell!−】Starvation−飢2− 5/6 :03/12/01 02:43 ID:???

 ごはんをたべないと、おなかがすく。
これはわたしにも判る。
眠っていてもおなかはすく。
わたしたちは目が覚める前、とてもおなかをすかしていたらしい。
「人間は、食うものを食わないと動けなくなる。ずっと食べないと」
「食べないと?」
「美人が台無しになる」
アムロは笑いながら、シチューをよそった皿をわたしの方に押しやる。
「だから食べて。あまり美味いものは出ないけどな」
味はともかく、おなか一杯食べたい。
DやGは良く、アムロに文句を言う。わたしも、おなかがすくとつい、アムロの方を見てしまう事がある
そういう時、アムロは困った顔をする。
すると、わたしたちも困ってしまう。
わたしたちには判るのだ。アムロが本当に困っていると、なんとなく判るのだ。
顔を見なくても、声を聞かなくても。
離れていても、色々な事が判るのだ。
わたしたち12人は、みんなこれが出来る・・それでも、得意な子と苦手な子ではずいぶん、判るものが違うけど。
一番得意なHなんか、死んだひとの声が聞こえる事があると言う。
怖いので、どんな事が聞こえるのかは誰もたずねないのだけど。

 アムロは時々、聞こえないはずの声を聞いている事がある。
シャアも、見えないはずのものを見ている事がある。
これが出来るおとなの人には会った事がない。
でも、この人たちは二人ともそうだった。

 二人は、わたしたちが居るのを知らなかったと言う。
それでもわたしたちが見つかったのは、眠ったままおなかをすかしていた、わたしたちの声を、どこかで聞いていたのかも知れない。
きっと誰かさんが、大声で「ハラ減った!ハラ減った!!」って騒いでいたんじゃないかなあ。

 わたしたちを見つけた時、二人は一緒に食べるものを探していたと言う。
わたしたちの目を覚まさせたのはシャア。
目が覚めた後、誰かがシャアに聞いた。
『何故、みんなを起こしたの』
『すぐ起こさないと、きみたちが死んでしまうかも知れなかったからだ』
と言うのが、シャアの答えだった。
わたしはびっくりした。

 アクシズは重力が小さい。
重力が小さいと体が軽くていいけど、力がどんどん弱くなってしまう。
だからわたしたちは、ときどき重力ブロックで調整メニューをこなしていた。
体のあちこちにジェルを塗って、ビリビリさせる奴。
すると、軽い重力でも重いものを持った時と同じように、勝手に筋肉が動く。
電気を使って体をだますのだ。
痺れて気持ちは悪いけど、これをしないと強い子になれないと、おとなの人たちは言っていた。

 わたしたちは、眠っている間も、体が弱らないようにときどき調整されていたらしい。
起きたらすぐ戦えるように。
ところが、調整されると力を使うので、起きている時のように食べなければいけない・・のだそうだ。
何年も眠っていて、食べるものも食べないのに力を使わされて、わたしたちはすっかりへばってしまっていたらしい。
本当は、食べなくてもいいように『高カロリー輸液』とかいうものを注射するようになっていたそうだが、
『タンクが空になってたよ。時間が経ちすぎたんだな』
後で、アムロがそう言っていた。


935 名前:月光蝶 :03/12/01 03:01 ID:???
ふう・・・

もうちょっと書いてはあるけど、今日はこんなもの。
・・・起こしたのがシャアの趣味だったのか、それとも本当にプルズがへばっていたせいだったのかは、ご想像にお任せします(笑)。
何しろ七色の偽名と詭弁術を弄する男だけに、真相は宇宙の闇の中と言う事で。
(過去のみんなが書いてきた事は出来るだけ壊したくないが、自分なりに真実味のあることは書いてみたいと言う事ですね)

・・・にしてもスレを浪費し過ぎかも知れん。
ぼつぼつ次スレが必要になって来た感じだが、どなたか・・・


936 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/12/01 05:33 ID:???
もう壊しちゃってるんじゃないか?
・・・・・・これはこれで面白いけど

937 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/12/01 07:03 ID:???
ホントこのスレ和むなあ


938 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/12/01 11:15 ID:???
長編は終わるまでなんとも言えない

939 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/12/01 22:27 ID:???
次スレ名どーする?

・35歳その2
・36歳
・その他

>>938
同意

940 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/12/01 23:37 ID:???
>>939
まとめサイトを作ってくれた月光蝶氏に敬意を払い「36歳〜」に一票

941 名前:月光蝶 :03/12/02 00:13 ID:???
>>936
ではパラレルか、黒歴史となって突き進む所存でありますm(__)m。
(もはや何か憑いている)

>>937-939
時の流れるままにやってみます。

>>940
微妙に妥協して、以後3X歳シリーズで行ってもいいかも。
3X歳なら、後は年を微妙に調整しなくてもPart2とかで増やしていけますし・・・
(そこまでスレが続くのか?(笑))


942 名前:【月は地獄だ! −The Moon is Hell!−】Starvation−飢2− 6-1/6 :03/12/02 12:48 ID:???

 夜遅く、目が覚めてしまった。
「ん・・・・」
・・・あー。
・・・こういう時は「お花を摘みに行く」と言うものだと、シャアが教えてくれた。

 アクシズに本当の夜はないって知ってるけど、生まれてからずっと「電気が消えると夜」だった。
通路は薄暗くて、1人で歩くのは怖い。
暗い暗いところで眠っていた時の事を思い出すからかも知れない。
Iがまだ起きていたので、一緒に行ってもらう事にした。

 すっきりした帰りだった。

−−・・・できないな−−
−−けるな。俺たちが食うものも、もうないんだぞ−−

その声は、わたしの背筋を寒くした。
ここしばらくで、すっかりお馴染みになっていた声なのに、それは何故か、一度も聞いたことのない声のような感じだった。
それは、とても怒っている人の声だった。
 「・・・!」
 「・・・!」
わたしはIと顔を見合わせた。
こういう時は、口に出さなくてもお互いが何を考えているか判る。

テーブルに乗ったままのコーヒーは、とうに冷めていた。
「だからと言って、今あの子たちをスリープさせたら体力が保たんだろう。落ち着けアムロ。」
例によってサングラスで表情を隠したまま、シャアは言った。
「1人か2人ずつでも、スリープしてもらえばいい。・・食料の割り当てを変えれば、眠るだけの体力はつけられるさ」
アムロは両手を上げた。
ここしばらくの疲労と、不十分な食事で、さすがに鍛えた体もデスクチェアの中で縮こまって見えた。
「・・何を焦っている?」
一拍置いて、穏やかにシャアは訊いた。
どこかで面白がっているような気配がある。
それがアムロには余計いらだたしかった。これは笑い事や、駆け引きの問題ではない。
「お前だって判ってる筈だ」
一言ずつ、噛み締めるように、アムロは呟いた。
「助けが、呼べない。・・俺たちは孤立したんだ」

 アクシズに取り残された直後、アムロが希望していたのは、アクシズの通信設備を使って救援を呼ぶ事だった。
アクシズは前後2つに分割されたが、現在アムロたちが居る後半部には、核パルスエンジンが装備されている。
核パルス推進中、エンジンからはEMP効果で強力なノイズが発生する。
エンジン周辺を囲むIフィールドと、分厚い岩盤によるシールドで、アクシズ内部には影響が及ばないようになっているが、惑星間通信用の送受信施設はノイズに敏感なため、前半部に集中して設けられていたはずだ。
後半部にその種の設備が1つもないとは考えにくいが、アクシズを分断した爆発と、大気圏をかすめた時の衝撃波で、露出していたアンテナやレーザー発振器がどうなったかは判らなかった。
 当初、アムロが期待していたのは、使用可能な送信設備が1つでも生き残っている可能性だった。
だが、アクシズ表層部の損傷は予想より激しく、地上構造物は大半がメチャメチャになっていた。
艦艇用エアロックなど、地形効果で守られた部分の損傷は少なかったが、それはこの際関係ない。
最後尾にある核パルスエンジンもほとんど無傷−だが、これは元々極度の衝撃と、プラズマの高温にさらされても耐えるという頑丈極まりない大型施設で、他のものとは出来が違う。
さりとて、簡単に作れる程度の通信機ではどうにもならない。
現在、アクシズは金星軌道に接近しつつある。
ミノフスキー粒子による電波障害を考えると、この距離では、地球圏までの通信はおぼつかない。


943 名前:【月は地獄だ! −The Moon is Hell!−】Starvation−飢2− 6-2/6 :03/12/02 12:50 ID:???

「助けも呼べない!どこに流れていくかも判らない!!・・そんな状態で、あいつらをこのままにしておけというのか」
アムロは両手で顔を覆った。
「スリープ状態なら、少なくともまた何年かは耐えられる。だが、このままで物資を食いつぶし続けたら、生きられる期間はどんどん減っていくんだぞ」
「今すぐに決めなければならない問題ではないはずだ。食料はまだある」
「いったい何日分あるというんだ?・・今の割り当てじゃ、みんな、そう長くは保たない」
シャアは冷笑した。
「・・腹が減って気が立ったか?」
・・アムロの声から抑揚が消えた。
「・・こうなったのは、誰のせいだと思ってる」
露骨な挑発だと判っていたが、もはやこれは許せる話ではなくなっていた。
「いつもいつも・・・お前は本当にあとさき考えて行動してるのか、シャア!?他人のことを何だと思ってるんだ!?」
「今度は泣き言か?私を墜とした男ともあろうものが、無様なものだな」
(そうやって、お前は永遠に他人を見下す事しかしないんだ)
アムロは、ゆっくりと立ち上がった。
「・・考えてみれば、お前が眠れば一番苦労はないかも知れないな」
「・・ロンデニオンの続きか?私は構わんぞ」
(それでこそ私の好敵手だ)
シャアは、猫のような身のこなしで距離をあけ、同時にサングラスを外した。

「大変だ・・・」
わたしは、怖かった。
こんなのは初めてだった。おとなの人があんな事するなんて・・・・。
「ドキドキもんだね、C」
Gがそのわたしの顔を見ておもしろがった。
「大佐を助けないと」
「あ、だめだよJ」
今にも飛び込みそうだったJを、Hの一言でBとDとGがスマキにして止めた。
「大丈夫だよ。二人ともバカだし」
Iが床でぐるぐる巻きにされてうーうー唸っているJに耳打ちした。
「飽きるまでどつき漫才やらせとけばいいんだ」
「どつき漫才ってなに?」
Aが訊いた。
「ああ、オレ知ってる。この後ボロボロになるまで殴り合ってから”なかなかやるな”とか言うんだぜ」
Dがしたり顔で答えた。
「そうでもないと思うよ」
Fが目を細めて眺めながら、ちょっと複雑な顔で呟いた。
「適当に止めないと。ほら、あれ、”ちょーく・すりーぱー”とか言うんでしょ?長い事やると危ないし」
それを聞いて、Lがぽつりと言った。
「危ない遊び?」
L・・それ違う。
「・・不潔です」
K・・それもちょっと違うと思う。

「あ」
その時、Eが何も言わずにドアを開けて、すたすた部屋の中に入って行った。
「・・あ」
アムロが、攻撃態勢のまま硬直した。
「・・・・あ?」
アムロの攻撃がいきなり止んだので、シャアが不審な表情になって・・・硬直した。

「Iが、二人ともバカだって言ってる」
それから、二人の顔を見回して、真剣な顔で訊いた。
「バカなの?」

・・これって、”水入り”っていうんだっけ?


944 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/12/02 18:22 ID:???
いくら格好つけても、プルEがいなければ……な事態に陥ってしまうシャアが
あまりに彼らしい。続きを楽しみにしています、月光蝶氏。

しかし年内に新スレに移るのは確実だね。
新スレが立ったら、このスレにまた番外編をあげる予定。番外編といっても
「終わりなき旅路」の続編だけど。



長い航海を終え地球圏に辿り着いたジュピトリスを待っていたものは、連邦軍
特務部隊による攻撃だった。
プルたちの脱出船を守るため出撃したサザビーを襲う黒いνガンダム。
「生きていてくれてうれしいよ。シャア・アズナブル!」
「このパイロット……できる!」
「この手でお前を殺せるからな!」

945 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/12/02 20:30 ID:???
ワク(゚∀゚)ワク

946 名前:あるアクシズの朝 :03/12/02 23:49 ID:???
 アムロの朝は遅い。
 血圧が低いというわけではないが、連日ほとんど徹夜で(主に趣味の)研究や機械いじりをを行っているため、起きられないのだ。
 まあ、結局いつものごとく彼は惰眠(と書くと少し失礼だが)をむさぼっていた。
 普段はプルたちの誰かが起こしにくるまで起きないのだが、今日はいつもと何かが微妙に違っていた。
 まだ皆が寝静まっている早朝、シュイーンなどという未来的な擬音ではなくウィーンという至極普通な作動音でアムロの部屋の自動扉が開く。
 そして、逆光の中に浮かぶ影、明らかにプルたちよりも大きなその人影は、シャアだ!
 逆光でその表情はよく見えないが、その口元は明らかに嗜虐心に歪んでおり、目にも悪意がみなぎっている。そのくせ、気配には全くその要素が出ていないのはさすが歴戦の戦士だろう。
 シャアは全く足音を立てずに、アムロの元に忍び寄るとポケットから黒光りする




 極太マジックを取り出した。




 それで、アムロの額に大きく『肉』と書き、ついでに眉毛も太く描き直しておく。
 シャアは大きくうなずくとそそくさとアムロの部屋から立ち去った。
 当然のごとく、その日の朝、下のような光景をプルたちはは目撃した。

               γ⌒⌒^'、
           (⌒\(γ#^^肉^| 
            \ヽヾ  ゚ー゚ノ
             (m   ⌒\
              ノ    / /
              (   /ノハλ)
           ミヘ丿 ∩∀▼;)
            (ヽ_ノゝ _ノ

947 名前:コンバット :03/12/02 23:52 ID:???
今書いてるのが全然進まないので、こんなのでお茶を濁すことにしました。
こいうのはサクサク書けるなぁ。

948 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/12/03 00:18 ID:???
こういうのもサクサク投下してもらえると
大変に嬉しいです

949 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/12/03 01:45 ID:???
>946
シャア、オマエは子供かw

アムロは元から眉は太いが、さらにやったということは飛雄馬ぐらい太くなったのかw


次スレは「36歳(以下略)」でいいと思います。

950 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/12/03 07:41 ID:???
新スレ
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1070404799/

951 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/12/03 10:08 ID:???
おまい仕事が早いですな(´∀`)

952 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/12/03 21:45 ID:???
職人さんたちが集まってきなすった…こんなに嬉しいことは無い
ワク(´∀`)ワク

953 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/12/03 23:21 ID:???
埋めてty台

954 名前:災いを呼ぶもの・前編(1/5) :03/12/04 00:43 ID:???
宇宙世紀0100 7月7日 12:52
サイド7近海

「艦長、ジュピトリス4補足しました」
「モビルスーツ隊、展開準備」
 オペレーターからの報告を受けた初老の男は、迷わずそう告げた。
「停船命令を出さなくてよろしいのですか?」
 艦長の隣に立っていた男が尋ねる。
「航行中のジュピトリス4で原因不明の爆発事故が発生。船体は大きく破壊され、発見時
には生存者は無し。上層部からの通達だ」
「あの二人を消すために手段は選ばない。そういうことですか」
 返答は無い。
 いつも以上に気の重い任務になりそうだ。男は少し憂鬱になる。その思いが顔に出てい
たのだろうか。艦長が冷たい目で自分を見ていることに気づいた男は、軍帽を深くかぶり
なおした。
 その間にもブリッジのスクリーンには次々と発進するモビルスーツが映し出されている。
「ジュピトリスからモビルスーツの発進を確認」
「おとなしく死んではくれないか」
 まるでこうなることを予想していたかのような艦長の言葉。
「第一波接触します。第二派接触まで120秒」
「ジュピトリスより大型の熱源発生! データ照合! 情報にあったモビルシップと思わ
れます! 数は3!」
「敵モビルスーツの数、さらに増えます。敵船よりの砲撃確認! 二番艦左舷に被弾! 
回避運動、急げ!」
 次々と入ってくる戦況報告。
 激戦になりそうだな。そう思った男は艦長に目をやる。正面のモニターを直立不動で見
つめているその横顔からは、なんの感情も読み取ることはできなかった。

955 名前:災いを呼ぶもの・前編(2/5) :03/12/04 00:45 ID:???
『乗組員はシェルターブロックに退避。繰り返す、乗組員は……』
 感情の無い機械音声によるアナウンスが流れ続けている船内。毒々しいほどの赤い警告
灯の明滅が非現実的な空間を作り出している。
 その中を走る二つの影。
「おいで、プルL!」
「うう、怖いようアムロ」
 涙目になりつつ通路を走るプルL。ジュピトリスは断続的に激しい振動に揺さぶられ、
そのたびアムロは少女を支える。
「ごめんね、わたしが忘れ物をしたばっかりに」
 プルLは赤いぬいぐるみを抱きしめる。
「いいよ。ほら、もうすぐだ!」
 エアーロックを駆け抜ける二人。すぐさまアムロは壁の通信機に向かう。
「到着した! 発進準備はどこまで進んでいる、プルF!」
『エンジンが臨界に達するまで、しばらくかかります』
「すぐにそちらへ行く。落ち着いて作業にあたってくれ」
『了解!』
「……連邦め、予想以上に動きが早かったな」
通信を終え呟いたアムロの顔はいつになく厳しい。そんなアムロを不安そうに見上げるプ
ルL。その視線に気づいたアムロは優しく微笑む。
「大丈夫。さあブリッジに急ぐよ」
「うん!」

956 名前:災いを呼ぶもの・前編(3/5) :03/12/04 00:51 ID:???
「状況はどうなってる、プルI」
「ジュピトリスも部隊を展開している。状況は五分五分といったところだな」
「木星には悪いが好都合だ。モビルシップ発進まで時間が稼げる。プルKは索敵を続けて
くれ。プルD! 体はしっかりと固定しろ。プルH、火器管制システムの準備はどうなっ
てる。プルF、エンジンはどうか!」
 ブリッジに入ったアムロはプルたちに次々と指示を出す。
「火器管制システム、オールグリーン」
「エンジン臨界50%突破!」
「シャアはどこにいる」
『サザビー内で待機している』
イエローのノーマルスーツを着たシャアがモニターに映る。
「了解だ。このまま発進できるのが望ましいが……」
「熱源高速接近! 数は5!」
アムロの願いは、プルKの叫びであえなく砕かれる。
「気づかれたか!」
「目標確認。ジェガンタイプ、4。それと……そんな!」
「どうした、プルK!」
「ガンダムです。ジェガンタイプ4、ガンダムタイプ1!」
「なんだと!?」
 プルKのもとに駆け寄るアムロ。モニターには確かにガンダムが映し出されている。そ
れもνガンダムが。アムロのνガンダムとは異なり、フィンファンネルではなく大型のユ
ニットを装備している。だがそれよりも大きくその姿を違えているのは全身が黒くカラー
リングされていることだった。
「νガンダム……量産されていたのか」
 禍々しさを漂わせる黒いモビルスーツを、アムロは複雑な思いで見つめた。

957 名前:災いを呼ぶもの・前編(4/5) :03/12/04 00:53 ID:???
「シャア、迎撃を頼む! 数は5。そのうちの一機はνガンダムだ」
『お前の乗っていないガンダムなど敵ではないよ』
「一般兵士用の有線兵器を装備したタイプだ。未完成のサザビーでは分が悪い。せめてフ
ァンネルだけでも間に合えば……」
『ライフルとサーベルだけでやってみせる。まかせろ』
「……すまない」
「大佐。ご武運を」
『サザビー。出るぞ!』
 祈るように両手を合わせるプルJの姿を見ながら、シャアが告げる。
 バーニアを一斉に吹かすサザビー。機体の腰部に繋がっているワイヤーがサザビーを船
体に引きとめようとするかのようにピンと張る。しかし増大する運動エネルギーに耐えら
れなくなり、すぐにその手を離す。
 宇宙に躍り出たサザビーは迫り来る敵へと向きを変える。その形状は以前のものとほぼ
変わらない。赤ではなく白で塗装されていることを除いては。
「あれか……。黒いガンダムとはな」
 すばやくシャアは敵モビルスーツ群を確認する。敵もこちらを確認したのだろう。モビ
ルスーツ隊は分散し、サザビーを取り囲もうとする。が、先手を取ったシャアはその動き
をさらに制する。
「まずは頭をつぶさせてもらう!」
 ビームで牽制しつつ、ガンダムとの間合いを詰める。あっけないほど簡単に懐に潜り込
んだシャアはサーベルを肩口に叩きもうとするが、その攻撃はガンダムの取り出したサー
ベルに易々と防御される。
「生きていてくれて嬉しいよ、シャア・アズナブル」
いきなり通信が入る。敵は自分の存在に気づいているようだ。だがシャアはその声に聞き
覚えが無い。
「!? 何者だ、貴様!」
「この手でお前を殺せるからな!」
 いったん距離を取ろうとするシャア。だがガンダムを振り切ることができない。こちら
の動きを読んでいるかのようにまとわりついてくる。

958 名前:災いを呼ぶもの・前編(5/5) :03/12/04 00:56 ID:???
「出来る! このパイロット!」
 ガンダムに気をとられたいたシャアはジェガンたちの射線に晒される。急制動をかけ、
それをかわしたサザビーがガンダムと衝突する。
「どうした? ファンネルを使わないのか」
「貴様らごときに!」
「どうやら調整不足のようだな。その腰の武器もただの飾りか。だが手加減はせん!」
 シールドでサザビーを払うガンダム。
 体勢を崩したサザビーにジェガンが切りかかってくるが、それをかわし逆にサーベルを
振るう。胴体部で切り裂かれ、爆発するジェガン。
「さすがにやるな」
「何者だ!? 答えろ!」
 再度のシャアの問いだが、返答は無い。
「なんだ、その色は? 過去を忘れ、一からやり直すつもりか」
――大佐は生まれ変わるんです。この白い色はその表れなんです。
 プルJの言葉を思い出すシャア。
「出来やしない。お前は罪なき者の返り血で赤く染まっている!」
 サザビーの背後からビームが迫る。間一髪それをかわすシャア。視界の隅にインコムユ
ニットの動きを確認する。
 ジェガンたちがサザビーを包囲していく。ジェガンの動きはガンダムに比べれば格段に
落ちる。だが互いを補う連携、そして自在に動き回るインコムがサザビーの行動を抑えていた。
 予想以上の強敵。シャアはそう判断する。
「どうした、ご自慢の強化人間どもを出せばいい。お気に入りの武器なんだろう? それ
ともそのモビルスーツと同じように調整不足か。ならば、そんな欠陥品は破壊してやる」
 その言葉とともに一機のジェガンがサザビーへの攻撃を止め、モビルシップへと向け
ビームライフルを構える。
 シャアはその攻撃を阻止しようと試みるが、残りのジェガンとインコムの連携攻撃は激
しく近づくことはおろか、ライフルで牽制することすらできない。焦るシャアの目前で、
遂にジェガンがビームを放った。

959 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/12/04 10:09 ID:???
(*゚∀゚)=3ドキドキ

960 名前:【月は地獄だ! −The Moon is Hell!−】Starvation−飢3− 1/9 :03/12/04 22:08 ID:???

 その頃のわたしたちには、ほとんど何も判っていなかったのだと思います。

 アムロは優しい人です。
シャアも、わたしたちにはずっと優しい人でした。
彼がどんな事をして来たか知った今も、わたしたちの気持ちは変わっていません。

 アムロは、嘘がつけない人です。
 シャアは、よく嘘をつこうとしていました。
でも、HやIに嘘をつくのはそんな簡単な事ではありません。
Hはわたしたちの中で一番感覚が鋭い子でしたし、Iはとても頭が良い子でした。
シャアが嘘をつくと、最後には大抵ばれてしまいましたし、時々その事でIやJに小言を言われている姿を見て、わたしたちは笑っていたものです。
(H?Hは嘘を見破っても、ちまちま小言を言うような性格じゃありませんでした。・・そういうところが、余計怖いんですけどね。叱るのは主にIとJの役でした)

 それでも、わたしたちは、シャアを心底嫌いになるような事はありませんでした。
シャアは、本当はとても純粋な人だったからです。
嘘をつくと言っても、それは大抵の場合かわいいものでしたし。
大人の男の人に対して言うにはませた言葉かも知れませんが、わたしたちの何人かは、ちょっと普通の人よりも早く、そうしたものの見方に馴染んでいました。
それにね・・・。
アムロもシャアも、普通の大人よりは子供っぽいところがあったと思います。
そういうと、二人とも怒って引きこもってしまったかも知れませんが(そういうところが、コドモだって言うんですよ、二人とも・・)。

 わたしたちにとって、アムロは年の離れたお兄さんのようでしたし、時にはお母さんのようでした・・そういうと、アムロは嫌がったのですが。
シャアはお父さん役に・・なろうとしませんでしたが、結果的にはそういう事になっていたようです。
”粗大ゴミ”と言われるような、家の中ではちょっと役立たずなお父さんですが。

 シャアは、とても頭が良い人でした。
わたしたちの中で一番頭が良かったIよりも、ずっと頭が良かったのだと思います。
世の中には、色々な人が居て、色々な嘘があると言う事を、わたしたちは誰よりもシャアから学びました。
嘘をつく人には沢山出会いましたが、シャアのような人に再び出会う事はありませんでした。

Jなら、「わたしの大佐は、世界でたった一人だけです」とか言うところなんでしょうけど。


961 名前:【月は地獄だ! −The Moon is Hell!−】Starvation−飢3− 2/9 :03/12/04 22:09 ID:???

 わたしたちにとっては、最初の頃が一番厳しい状況でした。
目覚めてしばらくすると、アムロが一番恐れていた事が起き始めたのです。

 わたしたちは食べ盛りで、アクシズには食べ物があまり残されていませんでした。
アムロも、シャアも、わたしたちも、一生懸命食べ物を探したけれど、すぐに手近なところからはなかなか食べ物が見つからなくなっていました。
アクシズは、外は小さいけど、中は掘り抜かれていて随分広かったのです。
わたしたちが歩いて探せる範囲にあったものは、間もなくほとんど食べ尽くしてしまいました。

 2人の大人と、12人の子供が食べるものを毎日探すのがどんなに大変だったか、今のあなたには、ちょっと想像もつかないと思います。
(こういう言い方は何だと思いますが、どうか許してください。本当に大変だったんです)
その頃台所を預かっていたアムロは、人相が変わっていましたから。
もっとも、それは十分に食べていないせいもあったかと思いますが。

 それに拍車をかけたのは、わたしたちが目的地もなくさまよう迷子だった事です。
助けもなく、いつまで、どこまで持ちこたえたらいいのか判らないまま、明日口に入れるものを探し回る暮らしと言うのは、かなり苦しいものでした。
特に、手を伸ばせば掴めるところに地球がある事を知りながら、どうする事も出来ずにその日暮らしを強いられたアムロたちの苦しみは、何も知らないわたしたちよりもずっとひどいものだったろうと思います。

 でも、アムロは、粘り強く、決して諦めずに、ありとあらゆる問題を解決してゆきました。
あの人についてわたしたちが一番良く覚えているのは、いつでも何か作っていた、その器用な手です。
料理を作り、機械を直し、わたしたちのドレスまで縫ってくれた、魔法のような手です。
心配性で線が細い感じなのに、いざ難しい問題にぶつかった時、いつもアムロは最後の最後まで希望を捨てようとしない人でした。
わたしたちはアムロから、優しさと誠実さについて学びました。
優しい人になりたければ、決して望みを捨ててはいけないと言う事を。
誠実な人になりたければ、強くなければいけないと言う事をです。



962 名前:【月は地獄だ! −The Moon is Hell!−】Starvation−飢3− 2/9 :03/12/04 22:10 ID:???

 え?
 ココアですか?
どうもありがとう、頂きます・・・。

 これ、美味しいですね。何か隠し味でも・・ああ、内緒ですか(笑)。

 アムロは、わたしたちが目を覚ました時から、食糧難を予期していました。
だから、最悪の事態だけは避けられるように、随分前から色々な手を打っていました。

 最初の頃、アムロはすぐ地球から助けを呼ぶつもりだったようです。
でも、それが無理だと判った頃、アムロはわたしたちをもう一度コールドスリープさせて、生き延びられる期間を延ばそうとしました。

 実験台になったのはシャアでした。
ええ、本人は嫌がったんですが、かなり無理やりに選ばれていましたね。
体力の落ちたわたしたちを眠らせると危ないし、アムロを眠らせるとわたしたちは明日のご飯も危なかったですし、・・ええ、そういう事にしておきましょうね(笑)。

 でも、ダメでした。
理由は知りませんが、全然装置が動かなくなっていたんです。

アムロ曰く、「これはひどい。こんなガラクタばかりで、今までよく動いたものだ。」
シャア曰く、「アクシズは貧乏だからな。工期を繰り上げられればこうもなろう。」
だ、そうですが・・・わたしたち、よくそんなので眠っていられたものです。
だいぶ後でアムロが直してくれたんですが、その時はもう全然ダメでしたね。

 無傷の水耕プラントを探して、動くようにしたのはいつごろでしたか・・。
わたしたちは、みんなで苗を植えました。
12人も居ましたから、とにかく色々苗は植えられました。
何をどうやったらいいのかは、シャアが教えてくれました。昔のアクシズも食べ物がなくて、こうしてみんなで働いたそうです。

 でも、カイワレダイコンみたいなものを除いて、そんなにすぐ収穫できるような作物はありません。
後で色々、特別に改良された作物が見つかったんですが、最初の頃植えたものは、収穫できるまでに最低3ヶ月以上は掛かるものばかりでした。
それに、作れるものには限りがあって、それだけで食べていくのはとても無理だろうって、アムロたちは考えていたそうです。

 その頃、わたしたちはとてもおなかをすかせていました。
やる事は一杯あったのに、食べ物が足りていなかったんです。
ないものはどうしようもない。
それはみんな判っていました。
みんな、判っていたんです・・・・。


963 名前:【月は地獄だ! −The Moon is Hell!−】Starvation−飢3− 4/9 :03/12/04 22:12 ID:???

 トマトの苗を世話している時でした。
トマトは、苗の頃にちょっと厳しい環境にしてあげると頑丈に育ちます。
普通に育てても結構育つんですけど、手を掛けて鍛えると、とても大きく育って、実を沢山つけてくれるんです。
 苗は沢山ありましたし、温度の調節とか剪定とか、やる事はとても一杯ありました。
出来るだけ手間を掛けないで出来るように、シャアが手順を書いてくれたんですけど、それでもわたしたちには大変な仕事でした。
 わたしは、Eと一緒に午前中ずっと、仕事していました。
トマトの栽培室はとても暑いんです(暑くないと、トマトがダメになってしまいます)。
帽子をかぶって仕事していたんですけど、暑いのはどうしようもありません。
わたし、目を回してのびちゃったんです。
ええ、Eもびっくりしたと思います。

 あの子はちょっと細めで力がなかったんですけど、一生懸命わたしを運んでくれて。
重力が小さいんで、なんとかアムロたちのところまで行けたみたいです。

 わたしが目を覚ますまで、Eがそばで手を握っていてくれました。
それでね・・・・起きたら何も言わずに出ていっちゃったんですけど、握ってた方の手に、マジックで落書きがしてありました。

 「げんきだして」

 反対の手にも、書いてありました。

 「がんばれ」

 ええ。
 みんな、がんばりましたとも。
その後も倒れる子は出たんですけど、くじける子は1人も居ませんでした。
わたしたちは、みんなプルですから(笑)。

 トマトもがんばってくれたみたいです。
・・あとでね、すごい大きい実がついたんですよ(^^)。
それはもう・・わたしたちの頭くらいあったんです。
信じられない?
でしょうね。・・どうやってああなったんだか、アムロもシャアも首をひねってましたけど。

 アムロは心配性ですから、その頃はよく悪い夢を見たそうです。
詳しくは教えてくれませんでしたけど、・・作物がみんな枯れちゃうとか、そんな夢でしょう。
実際、食べるものが足りなくて・・一番ひどい時期は、みんな顔色が悪くなってふらふらしてましたからね。

そんな時でした。
シャアが、みんなにあの話を持ち出したのは。


964 名前:【月は地獄だ! −The Moon is Hell!−】Starvation−飢3− 5/9 :03/12/04 22:15 ID:???

「木星?」
アムロは呆然として繰り返した。
「そうだ。ここからなら木星へ行ける」
シャアは、アムロのその表情を存分に楽しみながら、自信たっぷりに告げた。
(・・何て事を考えるんだ)アムロの脳裏に冷たい光が射した。
サイコ・フレームの時と言い・・・隕石落としと言い、この男が持ち出すアイディアが、本当に不可能だった事はない。おそらく、人前に持ち出した以上、既に段取りは完璧に違いない。
(こういう所は負けているな)素直に認めざるを得なかった。

−−重大な話がある−−
そう前置きして、全員に切り出したシャアの計画は、ある意味では大胆不敵、別の意味では精密無比だった。

シャアは簡単な図を使い、判りやすく全員に説明した。

 アクシズは現在、金星軌道に接近しつつある。
そのままでは、アクシズは軌道を僅かに変えるだけで金星をパスしてしまい、太陽の向こう側に向かって緩やかな楕円軌道を辿るのみだ。

 だが、ここで軌道を僅かだけ(ほんの僅かでいい)金星の方向に寄せれば−−
軌道変更によって生じたずれと、重力によるホーミング効果により、アクシズは金星に接線方向から接近し、スイングバイにより大きく加速されながら、太陽をかすめるように打ち出される。
そして、太陽の引力によりさらに加速されながら、木星の方向に放り出される−−−

太陽から木星までの距離は7億8千万キロメートル。
金星と太陽の距離1億キロメートルを加えれば、約9億キロメートルの旅となる。
その間に、アクシズは、弱まり行く太陽の引力により僅かずつブレーキを掛けられて行き、木星に遭遇する頃には、インターセプト軌道に入れる相対速度まで落ちている。

 シャアの話は具体的で、かつ迫力に満ちていた。
アムロも、プルたちも、聞くほどに話に引き込まれて行くのを感じていた。
さすがは、ネオジオン数千の兵を束ねていた総帥だけの事はあった。

「そんなに上手く行くものなのか?」
Bが疑わしげに訊いた。
何人かがうんうんと肯く。
何しろ、ほんのちょっと軌道を変えただけで、後は全て風任せで勝手に木星まで行けると言うような話だ。怪しいのも無理はない。
「前段階で何度か、それと、小惑星帯を抜ける時にもう一度、微調整を行う必要があるかも知れん。だが、計算の結果、基本的には大きな加速は一度だけで十分と判った」
余裕ある表情で、シャアは答えた。
「宇宙世紀より前に、パイオニアという探査機が、地球から送り出された事がある。・・その探査機は、ロケットで一度加速されたあと、ほんの僅かな軌道修正だけで、太陽系の色々な惑星を巡り、最後は太陽系外まで旅に出たのだ。私たちにだって、そのくらいの事は出来る」
次に、Dが手を上げた。
「何故木星なんだい?そんな遠いとこより、地球に行ったらいいじゃん」
「・・いい質問だ」
シャアは大きく肯いた。

いまや、アムロを含めた全員が、一問一答に固唾を飲んで耳を傾けていた。


965 名前:【月は地獄だ! −The Moon is Hell!−】Starvation−飢3− 6/9 :03/12/04 22:21 ID:???

−−地球は木星よりは遥かに近いが、位置が悪い。それがシャアの答えだった。
地球は的が小さく、引力も小さい。
的を外せば、そのまま太陽系外まで何もない空間を突っ走る事になりかねない。
それを押して、無理に地球に近い軌道を取りすぎると、そのまま地球に落着してしまう危険がある。
木星を狙うのであれば、インターセプト軌道を取れば、その大重力で捕獲してくれるし、まかり間違ってそのまま木星に落下しても被害は出ないのだ。

「このまま木星に向かうとして、どれぐらいかかるだろう」アムロが、組んでいた腕を解いて訊ねた。
「長くて3年だな。核パルスエンジンが使えれば良いが、そうも行くまい」
シャアの答えは間髪を入れなかった。
「調べて見たが、核パルスエンジンは確かに無傷に近い。が、何しろ動作中にビームを撃ち込まれて緊急停止した状態だ。完動とは行かないな。」
アムロは渋面を作った。ビームを撃ち込んだ張本人は自分である。
「短時間なら動かせるのは確認してあるが、長時間加速を続けると何が起きるか判らん。これには全員の命が掛かっているのだ。あまり大きなリスクは負えん」
「となると、3年分の食料が14人分、一日3食食べるならトータルでおよそ5万食必要か」
反射的に安産しながら、噛み締めるようにアムロは呟いた。
「難題だな・・・・」
今でさえ、食料は足りないのだ。
だが、・・アムロは、プルたちの顔を見た。
A、B、C、D、E、F、G、H、I、J、K、L−−−
12の顔は、全て1つの感情に満ちて、アムロを見返していた。

希望。

「・・アムロ」
シャアが、限りなく静かにアムロに問い掛けた。
「ああ」
ゆっくりと、アムロは肯いた。
「やってみよう」
この男を信じるしかない。・・これまで、どんなに道化を演じても、最も重要な瞬間には、この男は常に運命の王子を演じて来たのだ。
・・乗ってみよう。生きる事に関するこの男の運と才能に。
信心を持たないアムロの、それは祈りだった。

歓声が上がった。


966 名前:【月は地獄だ! −The Moon is Hell!−】Starvation−飢3− 7/9 :03/12/05 03:43 ID:???

 アムロは、久々の心地よい緊張に身をゆだねていた。

 コクピットの中には、薄い闇があった。
アーム・レイカーに両手を置くと、それは、外界を映す透明な壁に変わった。
全天モニターが蘇ったのだ。
νガンダムはぎりぎりまで時間を使って整備した。
万全とは行かないが、自分で設計した機体だ。ネジ一本まで知り尽くしている。
こいつは、信頼できる相棒だ。

あとは、行くのみ。
艦艇用エアロックから発進するアムロを、プル全員が手を振って見送っている。
「νガンダム、アムロ、行きます!!」
アクセルペダルを踏み込むと同時に、12の小さなノーマルスーツが、一瞬に流れてドックの壁に変わる。
電磁カタパルトが機体を加速し、宇宙空間に打ち出した。
アポジモーターを働かせ、機体をアクシズ外周に沿ってロールさせる。
全天モニターに映る宇宙は、半分が黒い。
モニターの不調ではなく、黒々とした岩盤の天井に覆われているのだ。

 地球から見るより直径が大きい太陽が、モニターの別の一角を占有しているが、防眩処理が施されているため、目に苦痛を与えるほどではない。
ここまで来た人間はほとんどいない。
金星の有人探査は何年も前の事で、その後この空域を訪れた人間は居ない。
だが、アムロにはそんな事に心を向けている暇はない。
成すべき事は多く、時間の猶予はあまりなかった。

 νガンダムの機体には、フィン・ファンネルを係留するための大型マウントラッチが作りつけられている。
全て失われたフィン・ファンネルの代わりに、今そこには、半分に砲身を切った艦砲が取り付けられている。
メガ粒子砲には反動はあまりないので、係留はそれほど頑強にしなくても良い。

アムロはアクシズから距離を開け、指定された距離に達して相対的に静止した。
あちこちのドックからかき集め、積めるだけ積んだハイパーコンデンサーへの蓄電が始まった。
全天モニターの一角に、カウントダウンの数字が現れた。

ゼロ時刻まで、あと30分。

 全ての作業は、厳密なスケジュールに基づいて運ばれている。
今、アクシズ内では、要所に仕掛けられた時限爆弾が秒読みに入ったはずだ。
プルたちはアムロを見送った後、全て深部のドックに退避している。
シャアは、核パルスエンジンの管制室に陣取っていた。

ゼロ時刻まで、あと20分。

 アクシズの左舷前方−−真っ二つに割れて、脆くなっている切断面の一部−−で、時限爆弾の連鎖爆発が始まった。
爆発で岩塊が散り、脆い部分と、古い坑道のクラックが一体となって−−−アクシズは、また一部を失った。

 ただし、その脱落は以前ほど大きくない。
爆発が前ほど強くなく、また、内部に傷をつけすぎないよう、細心の注意が払われていたからである。
爆発力と、少なからぬ質量の脱落によって、アクシズはごく僅かだが角運動量を得る。
ほんの僅か−−−だが、それと分かる速度で、アクシズは回転を始めた。

 以前のアクシズは、核パルスエンジンの推力軸線がその質量の重心をほぼ貫くよう、
あちこちを削ったり足したり、相当な苦心をして「加工」されていた。
が、真っ二つに割れた事で、それはかなりの狂いを生じている。

 最初の爆発は、それを、完全にではないが修正するためのものだ。
と同時に、アクシズをゆっくりと回す事により、軌道変更のために核パルスエンジンが最適の角度を取れるようにする。


967 名前:【月は地獄だ! −The Moon is Hell!−】Starvation−飢3− 8/9 :03/12/05 03:57 ID:???

ゼロ時刻まで、あと15分。

 アクシズ深部にも、その震動は轟いていた。
生まれてこの方地震を知らないプルたちには、初めての体験である。
「怖い?」真っ青な顔で震えているLに、Eが訊いている。
「こ・・ここ、怖くなんかないよ!!」
「そう。わたしも少し怖い」
「怖くなんかないよう・・・(TT)」
「そう、怖いのね」Eは、Lの頭を撫でた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うん。こわい」
「大丈夫。アムロがたすけてくれる」

「νガンダムは・・・」Iは、状況を表示するモニターをチェックしていた。
文字通り誰も居ない惑星間空間で、それは点にしか見えない。モニターの最大望遠でも、今見える白い機体は、あまりにもはかなく思えた。

ゼロ時刻まで、あと10分。

Iフィールドの最終点検をしていたシャアは、はっとして顔を入り口に向けた。
「大佐」
「プルJ!ここに来てはいけないと言ったはずだ」
「許してください。でも、ここに居たいんです」
小さな肩が、それと判るほど震えている。
シャアは、厳しく退去を命じようとして−−−−やれやれ、と肩をすくめた。
「・・命令違反は、厳罰だぞ」どのみち、ここからでは、みんなが居るドックまでは遠すぎる。
「・・承知しております!」まるで誉められたかのように明るく、Jは答えた。
Jを空いていた管制シートに座らせ、シャア自身も手早くシートに就く。

この計画で最も不確定要素が大きい部分は、この旅を可能とするエンジンそのものにあった。
核パルスエンジンはまだ眠っている。一度起動してしまいさえすれば、それはミノフスキー=イヨネスコ型の核融合炉としても働き、自分自身に必要な電力を自分で供給する。
動作中に必要なのは、核融合燃料ペレットの供給だけで、それはまだまだふんだんに用意されていた。
だが、それを起動するには、本来は巨大な電力を必要とする。
専用に組み込まれた発電施設を使って、長い時間を掛けて起動用電力を蓄積するのだ。
今回はそれをするだけの時間は到底なかった。
軌道交差のタイミングを見逃したら、もう金星とランデブーしてスイングバイを行う機会はない。
専用施設の代わりを担うのは、νガンダムの役割だった。

あと5分。

 アクシズの右舷に仕掛けられていた爆弾が、コンピューターによる無線誘導で爆発した。
これは、アクシズが必要な角度に達した事を検知した時、回転を相殺するために必要なタイミングで爆発するようにプログラムされている。
この爆発は、大きすぎさえしなければ、それほど精密である必要はない。
核パルスエンジンが起動した後、推力をいじることによって調整は可能だ。
肝心なのは最初の瞬間だけである。

最初の瞬間−−−−−−−−−−−−−−−−ゼロ時間。

「・・・行け!!」
アムロは、押し殺した叫びを上げた。
膨大な数のハイパーコンデンサーに、貯めるだけ貯めこまれた電力を貪欲に吸収した艦砲のメガ粒子発振器は、瞬時に焼け切れながら、凄まじく圧縮されたメガ粒子を生む。
νガンダムが背負った艦砲が、純白に近い透明な光の奔流を放った。

968 名前:【月は地獄だ! −The Moon is Hell!−】Starvation−飢3− 9/9 :03/12/05 04:08 ID:???
「・・・来た」
シャアは、唇の間から押し殺した呟きを漏らした。
この瞬間のために、乏しい電力をやりくりして充電したコンデンサー群が、一瞬だけIフィールドを形成させる。

エンジン中央に装荷された核融合燃料ペレット群が、超高密度のメガ粒子の直撃を受けて爆発した。
Iフィールドに覆われたエンジン内では、過負荷全力で発射されたメガ粒子砲といえども被害は及ぼさない。
白熱したメガ粒子は、核融合プラズマとともにIフィールドに反射され、推力に変換された。


その瞬間、アクシズの全てが震えた。

「来たよっ!!」
叫びが何重にも重なった。
Iは画面で、素早く状況を確認した。
核パルスエンジンには火が入っている。
それに、僅かずつだが、体に感じる程度のGが掛かり始めていた。
間違いない。
「・・・・成功だ!」
「アムロ、言ってたよな」
Dがにやりと笑った。
「「νガンダムは・・」」
「「「伊達じゃない!!」」
何人かがまた合唱した。
「「「「「「行け!!アクシズ!!!」」」」」」」


アムロは、核パルス推進のきらめきをモニター越しに確認した。
目を閉じて、深く深く、息をつく。
「行け、アクシズ・・・!」

シャアは瞑目していた。
「・・どうされたのです、大佐?」
Jが不思議そうに訊いた。
「・・いや・・・何でもない」
−−−行け、アクシズ・・・長い、長い旅の始まりだ−−−−

 ・・・・ええ。
わたしたちの長い旅は、その日にはじまりました。
食べるものは、それからもしばらく大変だったのですけど・・・
アムロとシャアが、本当に粘り強く、隅々まで捜し歩いて、大量に保存食を見つけて来てくれたんです。
ええ、それと、わたしたちがあちこちから探してきた分を合わせて、1年分くらい・・・1万5000食くらい集まりました。
それから、収穫があるまで、わたしたちは何とか食いつないでいけるようになりました。

 その後ですか?ええ・・色々と、色々とあったんですけど・・・
申し訳ありません、今日は、もう出かけなければならない時間になりました。
え・・いえ、あなたは、ほんとに聞き上手な方ですね。

 はい。きっとまた、お話しましょう。
じゃあ、ごきげんよう、ロランさん。


969 名前:月光蝶 :03/12/05 04:34 ID:???
m(__)m
・・・次スレ立ててくださった方、乙!!!!

>>931
931さん、巨大トマトねた使ってしまいました・・・お許しを。

>>946-
コンバットさん、いつもの奴イイ!!(笑)。
やぱし、このスレはギャグがないと・・・・
(アムロ、肉マークが微妙に似合ってると思うのは私だけでつか?・・・
NTの感応の時、肉が光ると怖いな(笑))

>>944,954-
おおっと!!!月光蝶の3倍ハードなストーリーが降臨でつか!?
0100年だと、総帥の年齢は・・(まあスリープしてたから細かい事は考えまい)・・・。
アムロ以外は敵ではないと言う絶大な自信・・が、滑ったなシャア(笑)。
シリアスだから笑い事ではないが、プルズがタダでやられる訳も無し、次号期待してます!!

ちなみに・・・
「月は地獄だ」シリーズはこれで幕です。
もっと色々書く事があった気もしますし、あまりに文章を無駄に膨らませすぎた気もします。
・・およそSSをほとんど書いた事がない月光蝶がやらかすには、無謀な試みであったのかも知れません。
何かわかりませんが、ネ申が私に降りてこられたようで・・・。

語り部は1セッション1名登場で、J→I→C→Kです。
アムロとシャアは、視点が切り替わる所で登場します。
アムロの気持ちは顔や態度に出るし、想像しやすいのですが、シャアは判らない事が多いです。
他のキャラの視点を通す事で、かろうじて描けている状態です。

J、I、Cは物語の中の「現在」の視点から語っているのですが、最後に登場するKだけは、物語が終わったずっと後から回想した視点になっています。
・・話し相手があの人と同じ名前なのは・・・まあ、偶然として置いてください(笑)。

[没ネタ]
・缶詰隠して処刑されるプル(後で盗み食いしても罪が軽かったので没。処刑ったってギャグですし)
・謎の合成食料を開発するアムロ(元ネタの「月は地獄だ」では、何もない月で化学合成食料が開発されます)
・通常の3倍不可解で奇行が目立つシャア
・プルズについて何か知っているシャア
・疑心暗鬼で、割れたアクシズが連邦の偽装工作だと信じて疑わないプルI
・綾波なプルE
・・などなど。
(後で別の話に使うかも知れません)

・・本来は、アクシズ農業編の【黄金の秋】と言うのを書こうと思っていたのですが(何を植えるかももう決めていたので・・・)
・・・何故か、とんでもなく長く、こういうのがお好みでない方々にご迷惑を掛ける長さの【月は地獄だ】になってしまいました。
・・・暴走と乱筆、どうも申し訳ありませんでした。
m(__)m。
では次スレで、またお目にかかりましょう。

970 名前:災いを呼ぶもの・中篇(1/7) :03/12/05 17:28 ID:???
宇宙世紀0100 7月7日 14:09
サイド7近海 戦闘宙域

 ビームが大きく外れたのを見て安堵するシャア。だがジェガンはさらに攻撃を続ける。
徐々に熱線は船へと近づく。
――弄ばれている。
 シャアは湧き上がってくる怒りを押さえ、なんとか突破口を探そうとする。
「ははは。お前が死ぬのが早いかな?」
 インコムから放たれたビームがサザビーのライフルを打ち抜く。
「そんなに強化人間どもが気になるのか? たかが兵器だろう。いくらでも造ればいいさ。
もっとも貴様にはもう無理だがな」
「兵器ではない! 私の……娘だ!」
 シャアの怒号とともに、サザビーがシールドをジェガンに向け投げつける。
 ただのシールドとはいえ至近距離で大質量の物体の直撃を受けたジェガンは大きくよろ
めき、包囲網の一角が崩れる。歴戦の勇士であるシャアが体勢を立て直す時間を与えるは
ずも無い。すばやく距離を詰めるとサーベルでコクピットを貫く。さらに完全に動きを止
めたジェガンを蹴り飛ばし、その勢いで船を狙っていたジェガンに急接近、迎撃の間すら
与えず斜めに切断した。
「残り二つ……。これで一つ!」
 何故かインコムの攻撃が止んでいた。その好機を逃さず、最後のジェガンへ肉薄する。
うろたえてあらぬ方向へとビームを乱射するジェガンを頭部から真っ二つに切り裂くサザ
ビー。

971 名前:災いを呼ぶもの・中篇(2/7) :03/12/05 17:29 ID:???
「娘……娘と言ったか!」
 動きの止まったガンダムに止めをさそうとしたシャアだったが、ガンダムから膨れ上が
ったプレッシャーに息を呑んだ。
「貴様に……貴様に、そんな言葉を言う資格があるものかよ! おれの妻と娘を殺した貴
様などに!」
「娘を……殺した……だと」
 予想外の言葉にシャアは戸惑う。
「覚えが無いか。そうだろう。お前にとっては虫けら同然に見えたろうな、地球に住む人
間は! だから隕石落としが出来たんだろう!?」
――地球に住む者は自分たちのことしか考えていない。だから抹殺すると宣言した!
 あの日フィフスでアムロに向けた言葉を思い出す。
 ゆっくりと。だが確実に地球へと落下してゆく岩塊を冷めた眼で見ていた自分。
「判るまい! 家族が死んでいくのを、ただ宇宙から見ているしかできなかったおれの気
持ちなど!」
――人が人に罰を与えるなどと!
――私、シャア・アズナブルが粛清しようというのだ。アムロ!
 次々と記憶がよみがえる。地球上に光が生まれた。その中で失われていくモノをあえて
無視する。まだ始まりにすぎない……。戦闘中だ。敵に集中しろ。散漫になりかける意識
を、パイロットの本能がかろうじて繋ぎとめる。
「地獄に落ちろ! シャア・アズナブル!」
 殺意が蛇へと姿を変える。蛇はサザビーを取り囲むように蠢き、二匹の口から迸る焔は
シャアという罪人を裁かんとしていた。

972 名前:災いを呼ぶもの・中篇(3/7) :03/12/05 17:30 ID:???
「……あの子らを残して、死ぬわけにはいかんのだ!」
 唇を強くかみしめたシャアは、かろうじてインコムの攻撃をかわす。唇は破れ、血が溢
れ出したが、シャアはその痛みすら自分を現実に引き止める手段として利用する。
 敵はガンダムのみ。しかしインコムとライフルによる攻撃は先のそれよりもむしろ激し
い。その苛烈を極める攻撃の中、シャアの知覚はより研ぎ澄まされ、そして決定的な瞬間
を捉える。
 インコムの操作のため動きが鈍る僅かなタイミングを計り、最大出力でガンダムに接近
し懐にもぐりこむサザビー。
「もらったぞ!」
 しかしガンダムを切り払おうとしたサザビーの左手が、ガンダムの背中から出てきたマ
ニピュレータに押さえつけられる。
「隠し腕だと!?」
 さらに右手も別の隠し腕に押さえられるサザビー。
「必ず懐に飛び込んでくると思ったぞ。化け物じみた感覚が命取りになったな」
 シャアはバーニアを噴かすが、マニピュレーターを振り払うことは出来ない。逆にガン
ダムはもがくサザビーを無理矢理に正面に据える。
「コクピットごと叩き潰してやる!」

973 名前:災いを呼ぶもの・中篇(4/7) :03/12/05 17:31 ID:???
 組み合わされた両手がサザビーの頭に振り下ろされる直前、右腕を押さえていたマニピ
ュレーターが爆発した。体勢を崩されたガンダムは、それでもサザビーの左肩を叩き潰す。
 続いて、もう一方の隠し腕もビームに撃ち抜かれる。ようやく自由になったサザビーは
ガンダムとの距離をとる。
「無事か、シャア!」
「アムロ・レイ! 邪魔をするな!」
 ガンダムのパイロットが怒りの声をあげる。視線の先には内装剥き出しのνガンダムが
ライフルを構えていた。
「そんな未完成品で何が出来るものか」
 インコムがアムロに襲い掛かる。
「なめるな!」
 ガンダムがビームをかわす。追撃しようとするがアムロ機の動きは速く、またケーブル
という枷により可動範囲の限られているインコムではどこまでも追い続けるわけにもいか
ず、逆に先端部を打ち抜かれる。
「貴様は連邦の味方なのか!? それともジオンの手先か! 答えろ、アムロ・レイ!」
「そのどちらでもない!」
 もう一つのインコムの攻撃。アムロは構わずガンダムへと接近する。
「速い!」
 黒いガンダムがライフルを構えるが、狙いをつける前にサーベルに切り裂かれ爆発する。
後方に下がったガンダムを狙撃するアムロ機。黒いガンダムは機体から切り離したシール
ドで辛うじてそれを受け止める。
「待て、アムロ! 奴の相手はこの私だ」
 さらに攻撃を加えようとするアムロをシャアが止める。
「シャア、お前」
「下がっていてくれ。……私がやる。そうせねばならない」
「……わかった」

974 名前:災いを呼ぶもの・中篇(5/7) :03/12/05 17:31 ID:???
「一騎討ちというわけか? こざかしい」
 サーベルを構えるサザビー。肩を破壊された左腕は垂れ下がったままだ。それに合わせ
るようにガンダムも両腕にサーベルを持つ。
「消えろ、シャア・アズナブル!」
 ぶつかり合う二体のモビルスーツ。白と黒の光が絡み合い、激しく火花を散らし分かれ、
再びぶつかり合う。その光景はまるで二体の巨人がダンスをしているようにも見える。終
わったときにはどちらか、もしくはお互いが命を失う死の舞踏。
 頭部バルカンからの攻撃を避けるため大きく距離を取ったサザビーがインコムの攻撃を
受ける。シャアはフルスロットルで強引に機体の向きを変え、すれ違いざまにケーブルを
切断する。
 インコムの無くなったユニットはデッドウェイトにしかならない。そう判断したのだろ
う。ガンダムがユニットを分離する。だが最後の攻撃として、半壊したマニピュレーター
を大きく展開し、ミサイルの代わりにサザビーに放つ。
 サザビーは自分を捕らえようとばかりに両手を広げたそれをサーベルで両断する。
「奴はどこだ!?」
 目前で爆発が起き、ガンダムの姿を見失ってしまうシャア。コクピットに警告音が響き、
直上からの熱源接近を知らせる。
「とったぞ!」
 二本のサーベルがサザビーを襲う。サザビーも懸命に捌くが、やはり二本のサーベル相
手に片腕では分が悪い。徐々にガンダムに押される。
「やらせるか!」
 サザビーが左肩を自らサーベルにぶつける。切断される左腕。
「なんだと!?」
 パイロットが驚いた瞬間、ガンダムの右手首がサーベルごと切り払われる。
さらに残った左のサーベルも根元から切断するサザビー。
「まだだ!」
 サーベルを捨てたガンダムは、空になった左手でサザビーの右手を押さえつける。二体
のモビルスーツは互いに決め手を無くしたように見えた。
 しかし手首のない右腕がサザビーの頭部に向けられる。

975 名前:災いを呼ぶもの・中篇(6/7) :03/12/05 17:32 ID:???
「終わりだ。仲間もすぐに送ってやるから、安心しろ」
 腕の装甲がスライドし中から出現したガトリングガンを見たシャアは、自分が窮地に追
い込まれたことを知った。
 ここまでという考えが頭をよぎる。だがそれも一瞬のこと。それを塗りつぶすような生
への執着が、反射的な行動となって現れる。
「さ・せ・る・か」
 ガンダムの右腕を蹴り上げるサザビー。稼動範囲を大きく越えた動きに関節が軋みをあ
げる。
 宇宙空間に向かって放たれるガトリングガン。それに構わずサザビーはガンダムの胴体
部をさらに蹴り上げ、さらに自ら頭部をガンダムの頭部にぶつける。あまりに原始的な攻
撃にたまらず腕を放すガンダム。とりあえず距離を置こうとするが、その前にサザビーの
拳が腹部コクピットにめり込んだ。
「や、やった……か……」
 荒い息をつくシャア。ゆっくりと腕をガンダムから抜く。
 遂に沈黙した黒いガンダムは仰向けに漂いながら、サザビーから離れていく。
 ようやく終わった。そう思ったシャアの目の前でガンダムの右腕が持ち上がる。
「……大……切な者を……目の前……で……失う苦し……み……味わえ!」
 押し潰されたコクピットで、瀕死の男は憎しみを最後の力と変えて引き金を引く。
「しまった!」
 シャアが叫ぶ。その腕はプルたちの乗るモビルシップに向けられていた。
 間にあわない。絶望で目の前が真っ暗になる。その闇を一筋の光が切り裂いた。
 その光、アムロ機の放ったビームがガトリングガンが発射される前に機体を貫く。さら
に続けてビームで打ち抜かれた黒いガンダムは閃光とともに爆散する。
 すぐに光は小さくなり、宇宙は本来の色を取り戻す。ガンダムのあった空間をシャアは
ただ呆然と見つめた。だがそこからはもう何も感じることは出来なかった。

976 名前:災いを呼ぶもの・中篇(7/7) :03/12/05 17:33 ID:???
「……アムロ」
「戻るぞ、ぐずぐずしている時間はない。プルI、準備はどうか」
『いつでも発進できる』
 後ろで他のプルたちの声が聞こえる。その中でひときわ目立つのは、シャアの安否を気
遣うプルJのものだ。
「よし、おれたちが着艦したら発進してくれ。手順はわかっているな。プルJ、シャアは
無事だよ。安心していい」
『了解した。Jも聞こえたな。少し静かにしろ』
「シャア。自力で動けるか」
「なんとかな」
 モビルシップに近づく二機のモビルスーツ。
「……全ての業を背負う覚悟はできていたつもりだったが。情けない男と笑ってくれ」
 アムロは何も答えない。もちろんシャアも返事を期待していたわけではない。
 私に白は似合わない。シャアは考える。
 Jには悪いが、あの男の言うとおりだ。過去を捨てることなど出来はしない。赤こそが
血塗られた私にふさわしい色なのだから。
「サザビーは赤く塗り直してくれ」
 そうアムロに告げる。アムロはやはり何も答えなかった。
「アムロ機、着艦する」
「サザビー、続いて着艦」
 贖罪などもはや出来るはずもない。だがせめて彼女たちだけは黒く塗りつぶされた道を
進まぬよう導こう。そのためならどんな汚名も甘んじて受けようではないか。
「……思いつめるなよ」
 ブリッジへと急ぐアムロが後ろにいたシャアに振り向かずに声をかける。
「お前は思いつめると何をするか判らん。止める側の身にもなって欲しいものだな」
「……アムロ」
「もはやおれとお前は一蓮托生だ。まったく何て事だよ」
 アムロが小さく肩をすくめる。それを見たシャアはほんの少しだけ心が晴れる。
――お前は良きライバルであり、そしてそれ以上にかけがえのない友人だよ。
 言葉には出さない。だがその想いが伝わったことをシャアは確信できた。

977 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/12/07 11:18 ID:???
>976
>――お前は良きライバルであり、そしてそれ以上にかけがえのない友人だよ。

      r'⌒⌒⌒'、
     (ミ"""メ""ミ)
     ,ヾ∩Д▼ノ <私にも友がいる。こんなに嬉しいことは無い。
    /(_ノ¥ィ \
  ⊂こ_)__)`ヽつ


978 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/12/08 00:17 ID:???
いいねえ
この二人には幸せになってほしいよホント

979 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/12/08 06:23 ID:???
>>977
大佐よかったねぇ。・゚・(ノ∀`)・゚・。

980 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/12/10 23:45 ID:???


981 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/12/11 16:50 ID:???
埋めますかね


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